新製品レポート
投入口を低く広くすることで、シニアや女性に“やさしい”を実現

“プカプカ浮かない”洗浄と快適さがウリのシャープの縦型洗濯乾燥機誕生!

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黒カビを防ぐ「穴なし槽」や「プラズマクラスター」を搭載したり、内フタをなくすことで操作性を高めるなど、キレイに洗うだけでなく“快適に使えること”を念頭に置いて独自進化を遂げてきたシャープの縦型洗濯乾燥機。2015年モデル「ES-GX950/ES-GX850」では、利用頻度の高い女性ユーザーと高齢化社会を意識した“より使いやすい”を目指し、身長が低めでも衣類の出し入れが容易な設計に見直した。

もちろん、使い勝手だけでなく洗浄性能もこだわりをプラス。給水時にシャワーを併用することで、衣類が“プカプカ浮く”のを抑制するというものだ。このシャワーと新設計により、洗浄力と快適さがどれほど変わるのかを、発売前に行われた説明会でチェックしてきたのでお伝えしよう。

左端にあるのが洗濯/乾燥容量9kg/4.5kgの「ES-GX950」で、ゴールド系のみラインアップ。右2つは洗濯/乾燥容量8kg/4.5kgの「ES-GX850」で、ピンク系とシルバー系が用意されている

2012年に全人口の3割以上が60歳以上となり、この割合は以降も増加している。その現状をふまえ、シニア層にも“やさしい”洗濯機を目指したという

低めで広い投入口で“使いやすい”を提案

汚れをキレイに落とす洗濯機は優秀だが、ユーザーが求める要素はそれだけではない。高い洗浄性能を有するのは当たり前で、いかに“使いやすい”かということが重視されている(下の写真参照)。では、使いやすい洗濯機とは、どのようなものだろうか。それは、洗濯物の出し入れがしやすく、洗剤の投入やボタン操作といったすべての動作に負担を感じないことだ。それを実現するために「ES-GX950/ES-GX850」は、従来と外観サイズ・洗濯容量はそのままに、“低めボディ&ワイドな投入口”になるように改良された。

洗濯機を10年以上使用しているユーザーに次回買い替えの際に重視したいポイントをたずねたところ、洗浄力や節水を抑え、1位に“使いやすさ”がランクイン

【使いやすさのポイント1】低くなって出し入れラクラク!

「ES-GX950/ES-GX850」の開発において、シャープが意識した女性ユーザーとシニアには“背が低め”という共通点が挙げられる。成人男性の平均身長が165.5cmなのに対し、女性の場合は154.2cm(2012年度 国民健康・栄養調査による)。60歳以上の人たちも、比較的身長は低めであることが多い。大量の水を深い槽に溜めて洗う縦型洗濯機は、背が低いほど洗濯物の取り出し時に負担や手間がかかりやすいもの。そこで、操作部を薄くするなど細かい設計を調整して、洗濯機手前側の高さを削減するとともに投入口から洗濯槽の底までの距離も近くした。

「ES-GX950/ES-GX850」は前モデルよりも本体手前側(投入口付近)の高さが2.5cm低い、82.5cmになっている。154cmの女性が毛布の取り出しにチャレンジしてみたところ、背伸びせずに取り出すことができた。たった2.5cmの差だが、快適さは格段に向上したようだ

従来は丸みを帯びていた操作部は、薄型化されたことでフラットになった。軽い力で反応するので、操作も快適

従来は丸みを帯びていた操作部は、薄型化されたことでフラットになった。軽い力で反応するので、操作も快適

投入口から槽底までの距離も短くなったため、深く腰を曲げなくても槽の底まで手が届きやすい

投入口から槽底までの距離も短くなったため、深く腰を曲げなくても槽の底まで手が届きやすい

【使いやすさのポイント2】広くなってスルスル出し入れ!

洗濯物の出し入れのしやすさは、投入口の高さだけでなく広さにも左右される。縦型洗濯乾燥機の場合、内フタが付いていることが多いが、同社は2010年にこれを撤去。内フタがないことでスムーズに出し入れできるようになった。「ES-GX950/ES-GX850」では操作部をコンパクト化し、少し前に配置することで前モデルよりも投入口の面積が約23%拡大。

投入間口の面積がアップしたことで、大物の洗濯物も滑り込みやすいという

投入間口の面積がアップしたことで、大物の洗濯物も滑り込みやすいという

実際にダブルサイズの毛布を入れてみると、ひっかかることなくスルリと投入できた

【使いやすさのポイント3】大きくなった洗剤ケース

設計の見直しにより、洗剤ケースも一新。前モデルでも、洗剤と漂白剤を入れる場所が1か所にまとまっていたが、そのサイズを2倍に拡大した。

前モデルは液体洗剤と粉末洗剤は同じ場所に入れる仕様だったが、「ES-GX950/ES-GX850」では個々に用意。粉末洗剤のスペースは大きめに確保されており、入れやすそう

【使いやすさのポイント4】キレイを保てるガラストップ

「ES-GX950/ES-GX850」のフタに採用されたのは、ガラス素材。ガラストップは重いので“使いやすさ”に反するのでは? と思われるかもしれないが、ダンパー機構を採用しており、開ける時はアシスト機能が働くため軽い力で持ち上げられ、閉める際に手を放しても「バタン」と勢いよく落ちないようになっている。

ガラストップは傷がつきにくく、汚れが拭き取りやすいメリットもある。また、凹凸をなくしたフラットなデザインになっているため、拭き掃除が行いやすい

“プカプカ浮かない”新機構で洗浄力アップ!

続いては、新たな洗浄手法を見ていこう。同社の基本的な洗浄方法は、パルセーターで巻き上げるような水流を発生させて攪拌洗いするとともに、槽内壁に施された凹凸がこすり洗いするというもの。これだけでも強力な汚れ落ちを実現していたが、「ES-GX950/ES-GX850」では縦型洗濯機で起こりやすい現象を改善することで、より洗浄力が高まったという。それが、給水と同時に行われる「パワフルシャワー」だ。

イルカの尾びれを参考にした形状を採用したパルセーターが強力な水流を生み出す

槽内壁のダイヤカットでこすり洗い効果を発揮

プカプカ浮かせない「パワフルシャワー」とは?

縦型洗濯機はたっぷり水を溜めて洗うため、どうしても洗濯物が浮いてしまいがち。洗濯が始まれば攪拌されるので問題ないが、浮いている衣類は洗浄液に浸るのが遅くなる。そこで、水を注ぐ口とは別にシャワーを噴射する口を設置。給水が始まったタイミングでシャワーをかけることで、プカプカと浮かんでしまう洗濯物を溜まった水に浸らせる。

写真右は、給水される部分を下から見た様子。槽に溜めるための水は水色の囲み部分から出て、シャワーは赤色の囲みの所から広範囲で噴射される。洗濯開始時からすべての洗濯物が洗剤液に浸るようになることで、洗剤の力が早い段階からムラなく発揮できるという

基本の洗浄力とパワフルシャワーの相乗効果により、ガンコなドロ汚れや食べこぼしの汚れもキレイに除去。コーヒーやソース、ワインなどの汚れがしっかり落ちているが、なかでも筆者が驚いたのはケチャップの落ち具合だ。色素が残りやすいケチャップが視認できないレベルまで白くなっているのは、すごい

洗った衣類も洗濯槽もキレイ!

“衣類の汚れをキレイに洗っても、洗濯槽が不衛生では本当のキレイは得られない”ということは、今や周知の事実。「ES-GX950/ES-GX850」は「穴なし槽」と、プラズマクラスターを用いた“自動お掃除機能”で槽の衛生を保てるようにしている。

穴をなくすことで、槽外側から侵入しやすい黒カビや汚れをブロック。これにより、衣類に黒カビなどが付着するのを阻止する

自動お掃除機能(槽クリーン)をONにしておくと、洗濯工程でパルセーターの裏側や洗濯槽の外側の汚れがキレイな水で洗い流される。そして、洗濯終了後にはプラズマクラスターイオンが槽内に放出され、カビ菌の繁殖を抑制

使ってみたくなる乾燥機能

縦型はドラム式のように衣類を大きく広げて乾燥できないため、乾燥の仕上がりがイマイチという印象がある。しかし、洗濯乾燥機の需要を分析してみると半数以上が縦型であるという結果に。だが、前述のような懸念もあり、乾燥機能はほとんど使っていないという人も多いだろう。しかし、せっかく搭載されている機能を使わないのは、もったいない。「ES-GX950/ES-GX850」には、ちょっと使いたい時に活用できる便利な乾燥コースが用意されているので紹介しておこう。

乾燥は不利と言われている縦型洗濯乾燥機だが、需要はドラム式より高い

乾燥は不利と言われている縦型洗濯乾燥機だが、需要はドラム式より高い

ハンガードライ
フタの裏側にフックが付いており、ハンガーに吊るして乾燥させることができる。化繊混紡のワイシャツ1枚や体操服(上下)は、約15分で乾燥できるという。

シワを抑えて乾燥させたい衣類だけでなく、靴をぶら下げて乾かすことも可能

シワを抑えて乾燥させたい衣類だけでなく、靴をぶら下げて乾かすことも可能

スポット乾燥
フタを開けたまま乾燥できるが「スポット乾燥」。袖口が少し濡れてしまった際など、この機能を利用すれば素早く乾かすことができる。

温風の吹き出し近くまで衣類を近づけないと乾燥できないと思っていたが、洗濯機手前側でも温風が届いた。手に温風が触れても熱くない温度なので、安全性も高い

中村 真由美(編集部)

中村 真由美(編集部)

モノ雑誌のシロモノ家電の編集者として6年間従事した後、価格.comマガジンで同ジャンルを主に担当。アウトドアからオタク系まで意外と幅広くイケちゃいマス。

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