レビュー
スティック型、ハンディ型、布団用になるマルチなクリーナー

空気清浄機にもなるスティック掃除機「iNSTICK」の実力はどれほど?

掃除したい時にサッと使える利便性のよさから人気が高いスティック掃除機の中から、今回はコードレスタイプの三菱電機「iNSTICK HC-VXF30P」(以下、iNSTICK)を使ってみる。iNSTICKの魅力は吸引力が99%以上持続するサイクロンテクノロジーを採用していることと、充電台が空気清浄機のような働きをすること。さっそく、仕組みや使い勝手を確かめてみた。

掃除機としての性能をチェック!

まずは、iNSTICKのメイン機能である掃除機の性能を見ていこう。iNSTICKは毎秒60mの風速で空気とゴミを分けるサイクロンシステムにより、吸引力を99%以上持続するという。さらにゴミを旋回する部分と溜める部分を分けることで吸い込んだゴミを約99.9%以上逃がさず、排気臭も抑制。コードレスでもメイン掃除機として使える清掃性能を有している。

サイズは226(幅)×1,053(高さ)×195(奥行)mmで、重量が2.1kg

サイズは226(幅)×1,053(高さ)×195(奥行)mmで、重量が2.1kg

モーター駆動で自走するタイプなため、軽い力で動かすことができる。畳やフローリングの溝に入り込んだゴミをかき出し、絨毯に絡まった毛を取り除く回転ブラシのほかに、ゴミを拭き取る効果のあるブラシを装備(黄色の囲み部分)

吸い込まれたゴミと空気を高速風で遠心分離し、素早くゴミだけを外側に分別。風がゴミの中を通らないことにより、キレイな排気が放出できる。集じん容積は0.4L

使用後は充電台にセットして充電する。バッテリー残量ゼロの状態から満充電になるには約90分かかるが、約90%までの充電となるが約70分で充電できる「急速」も用意

充電台に装着した状態は、ひと目では掃除機だと気付かれにくいだろう。設置サイズは250(幅)×1,087(高さ)×252(奥行)mmなので、それほど場所はとらない

掃除してみよう!

iNSTICKに用意されている運転モードは「標準」と「強」の2つ。どちらのモードも、3軸加速度センサーで掃除機をかけるスピードを検知し、速い時にはパワーアップ、ゆっくりめになるとパワーダウンする節電機能が働く。また、パイプを外せばハンディ仕様となるほか、ふとんクリーナーのように布団掃除ができるアタッチメントが付属している。さっそく、iNSTICKでできるすべての掃除をしてみよう。

ハンドルを持ち上げれば簡単に充電台から取り外せるため、素早く掃除をスタートできる

ハンドルを持ち上げれば簡単に充電台から取り外せるため、素早く掃除をスタートできる

運転モードは「<>」ボタンを押すたびに切り替わる。「通常」モードで約20分、「強」モードで約10分連続運転可能

ストレートな形状のハンドルにはゴムで滑りにくい工夫が施されている

ストレートな形状のハンドルにはゴムで滑りにくい工夫が施されている

モーターによる自走はほどよい加減で、引っぱられ過ぎることもなく軽い力で操作できる

モーターによる自走はほどよい加減で、引っぱられ過ぎることもなく軽い力で操作できる

ヘッドの高さは約4cmなので、家具の下も掃除しやすい

ヘッドの高さは約4cmなので、家具の下も掃除しやすい

ヘッドとパイプの接続部が90°に曲がらないため壁際の掃除では少々不便さも感じたが、慣れればスムーズに扱えるだろう

フローリングに賞味期限切れの小麦粉を撒いて一往復してみたところ、おおよそ吸い取ることができた。若干、溝に取り残しがあったが2往復すればバッチリ!

階段の掃除は、パイプを外してハンディスタイルに!

階段の掃除は、パイプを外してハンディスタイルに!

ヘッドをブラシに交換すれば、窓際や棚といった所の掃除もラクラク。クルマの車内の清掃にも役立つだろう

ヘッドをブラシに交換すれば、窓際や棚といった所の掃除もラクラク。クルマの車内の清掃にも役立つだろう

パイプを装着したままブラシを付ければ、高い所の掃除もできる。本体がそれほど重くないので、片手で持ち上げるのも容易

ブラシは充電台にセットしておけるので、紛失もしにくい

ブラシは充電台にセットしておけるので、紛失もしにくい

床上や部屋のいろいろな所を掃除したあとは、布団掃除へと移る。iNSTICKに付属のアタッチメントを装着すれば、ふとんクリーナーに変身するのだ。

アタッチメントにヘッドとパイプを外した掃除機をドッキングする

ヘッドだけでなく、本体全体が布団に乗るスタイルとなる。動かしづらそうに見えるが、実際に使ってみると意外とラクに動かせた

動かしやすさのヒミツはアタッチメントの裏側にあり! ヘッドの部分だけでなく、後方にも車輪を装備している(黄色い囲み部分)。また、回転ブラシの黄色い植毛とボディの植毛部(赤い囲み部分)でダニの死がいやフンなどのアレル物質を抑制するという

布団の上に賞味期限切れの小麦粉を撒いて、取れ具合を検証してみた。一般的なふとんクリーナーにある寝具に振動を与えるための機構がないためか、走行した前後に小麦粉が広がってしまったが2〜3回往復させれば問題なくキレイに!

掃除したゴミを捨てたい時はダストカップを取り外す。充電台に掃除機をセットしてしまうと、ダストカップが取りづらくなるので注意

溜まったゴミは、ダストカップの上部を外して捨てる仕様となっている

溜まったゴミは、ダストカップの上部を外して捨てる仕様となっている

ダストカップは分解して洗えるので、汚れやニオイが気になったら洗浄しよう

ダストカップは分解して洗えるので、汚れやニオイが気になったら洗浄しよう

充電台でできる清浄具合は?

iNSTICKの大きなウリである充電台の空気清浄機能もチェックしておこう。充電台の筒部分から吸い込んだ空気をHEPAフィルターと脱臭フィルターでろ過してキレイな空気にし、台座にある吹出口から放出する清浄方法となっている。運転モードは「AUTO」「HIGH」「LOW」の3つを用意。

筒状の部分の裏側から部屋の空気を吸い込む。適応床面積は〜4.2畳

筒状の部分の裏側から部屋の空気を吸い込む。適用床面積は〜4.2畳

縦長のHEPAフィルターが筒の中に入っている。HEPAフィルターは0.3μm以上の微細な粒子を99.97%以上キャッチできるので、花粉やハウスダストなども除去可能

背面パネルの内側には脱臭フィルターが装備されており、ニオイも抑制する

背面パネルの内側には脱臭フィルターが装備されており、部屋に漂うニオイを抑制する

空気清浄機能を利用するには、台座の電源をONにする。運転モードは3つ用意されているが、掃除中に風量が強くなる「AUTO」モードが便利。ちなみに、電源を入れなくても掃除機の充電はできる

下の動画のように、「AUTO」モードでは掃除機を充電台から外すと風量がアップ! 掃除機を使っている間は強い風量が続くうえ、充電台に掃除機を戻しても約90秒は「強」運転のままとなる。掃除中〜終了間際はホコリが舞いやすいので、理にかなった運転といえるだろう。

0.9㎥/分の風量(HIGHモード時)ながら、なかなか勢いよく吹き出ている

0.9㎥/分の風量(HIGHモード時)ながら、なかなか勢いよく吹き出ている

まとめ

一番のメイン機能である掃除機として性能は上々で、床上の掃除だけでなく棚や高所、布団掃除もできる汎用性の高さもかね揃えている。個人的にはヘッドが90°に曲がるようになってくれると壁際の掃除が行いやすいので今後の改良を期待しているが、気軽に掃除機が使える出しっぱなしスタイルは本当にありがたい。めんどうだと感じると掃除をサボりがちになってしまうので、出したり電源コードを差す手間がなければ掃除の頻度も自然と増えるだろう。

いっぽう、充電台の空気清浄機能については適用床面積が〜4.2畳であることから、広い部屋全体をカバーするというのは少し厳しそうな気がする。日本電機工業会による測定は実環境で行われるものではないこともあり、実際のところは充電台周辺の汚れを除去できる程度なのかもしれない。しかし、掃除中にはホコリが舞い上がりやすいのも事実。HEPAフィルターの性能と公表されている結果を考慮すれば、何もしないよりは空気対策できるはず。なにより、掃除機を充電するための台で終わらせず、有効活用する発想はすばらしい。

神野恵美

神野恵美

雑誌記者・編集者などを経て、2004年に渡仏。2006年に帰国後はさまざまな媒体において、家電をはじめ“ライフスタイル”的切り口で多ジャンルの記事を執筆。

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