選び方・特集

《2023年》おすすめエアコンシリーズ10選! 人気メーカー別フラッグシップモデルの機能をチェック

エアコンは家電製品の中でも比較的高額で、取り付け工事も必要なことから、製品選びにはついつい慎重にならざるを得ないもの。一度設置したら、最低でも10年は使い続けるような製品だけに、間違いのない買い物をしたいところです。でも、各メーカーのカタログを見比べても、どれも同じに見える。そんな方にお届けするのがこの特集。各メーカーのフラッグシップモデルに搭載されている特徴的な機能に着目し、各製品の冷房機能におけるフォーカスポイントをわかりやすく分類・解説します。

4つのポイントでしっかり理解! エアコンの選び方

ひと口にエアコンと言っても、実に多くのモデルが存在するため、自分の用途に最適な製品を選ぶのはなかなか難しいもの。そこで、エアコン選びの基本ポイントをざっくりお伝えします。

1:使用する部屋の広さ(畳数)を確認する

エアコンは、使う部屋の広さによって出力が異なってきます。当然ながら、広い部屋ほど大出力のものが必要になるので、各メーカーサイトの早見表などで確認しておきましょう。なお「対応畳数」は、木造建築とコンクリート建築、冷房運転と暖房運転とで対応畳数が異なってきますが、カタログでは「畳数の目安」といった項目で、およその目安が書かれているので、これを参考にするといいでしょう。

なお、この際、エアコンに使う電源の電圧も確認しておきましょう。エアコンでは100V電源のものと200V電源のものがあり、大出力の製品になるほど200V電源が必要になってきます。同じモデルでも100Vモデルと200Vモデルの両方が用意されていることもあるので、気をつけてください。エアコン設置場所近くのコンセントか、ブレーカーのある配電盤の表示を確認すればわかりますので、確認しておきましょう。

2:機能と予算のバランスを考えて、大まかにシリーズを絞り込む

各メーカーとも、エアコンのラインアップでは、いくつかの製品シリーズを用意しています。メーカーによって異なりますが、大まかに言って、最新の機能を盛り込んだ「ハイエンド」、機能と価格のバランスを取った「ミドルレンジ」、機能を絞り込んで低価格にした「ベーシック」の3種類のシリーズが用意されています。機能やデザインなどによって、さらに細かくシリーズが分かれている場合もありますが、およそ上記の3シリーズだと思っておけばいいでしょう。

ハイエンドシリーズは、各種センサーや気流制御技術など、最新の機能を盛り込むことで、快適性を高めたもので、家族が集まるリビングルームなどに向いています。下記に紹介する各メーカーの代表的製品も、このハイエンドシリーズとなります。逆に、ベーシックシリーズは、機能を絞り込んでいるだけに低価格で購入できるのが特徴。寝室や子供部屋など、比較的狭い部屋に取り付けるのに向いています。この中間に位置するのがミドルレンジシリーズ。快適・便利性能をある程度盛り込みながら、価格も比較的リーズナブルに抑えたシリーズで、いわゆる売れ筋はこのクラスであることが多いです。

ちなみに、同じ対応畳数でも、ベーシックとハイエンドでは2倍以上の価格差が生じるので、お財布と相談しながら決めるといいでしょう。

3:各メーカーごとの大まかな特性を知る

各メーカーごとの大まかな特性を知っておくことも大事です。上で記したシリーズのうち、ベーシックシリーズに関しては、メーカーごとの機能差・性能差があまりないので、どれを選んでもさほど大きな違いはありませんが、ミドルレンジやハイエンドシリーズになると、そのメーカーの個性が出てきます。

あるメーカーは気流制御が巧みであれば、あるメーカーはセンシング技術にすぐれているなど、メーカーによって大まかな特性があるので、下記に紹介する各メーカーのハイエンドシリーズの特徴を参考に、大まかなメーカーごとの違いを理解しておくと、製品選びに役立ちます。価格.comのクチコミ掲示板やユーザーレビューに書かれたユーザーの声も参考になるので、ぜひ確認にしてみてください。

4:トレンド機能は、「AI自動運転制御」と「クリーン機能」に加えて「換気機能」も

ここ数年のエアコンの大きなトレンド機能としては、各種センサーとAI(人工知能)を組み合わせた「AI自動運転制御」と、室内機内部を中心にカビなどを抑制し清潔に保つ「クリーン機能」の2つがあります。どのメーカーの製品もハイエンドモデルであれば、この2つのトレンド機能はしっかり押さえられていますが、メーカーによってその内容は異なっていますのでよく確認してみてください。また、新型コロナウイルス対策として、エアコン独自で換気が行える製品が注目を集めています。このあたりの最新機能に関しても、しっかりその内容を理解しておくと、よりよい製品選びが行えるはずです。

人気メーカー別おすすめフラッグシップ10シリーズ

ここからは、価格.comで人気のエアコンメーカーのおすすめフラッグシップモデルを紹介していきます。各シリーズともに便利で快適な機能が満載なので、自分のライフスタイルに合うシリーズを見つけてみましょう。

1.ダイキン「うるさらX(RXシリーズ)」

注目機能:さらら除湿(リニアハイブリッド方式)、無給水加湿(うるる加湿)、AI快適自動運転、水内部クリーンなど

うるさらX S403ATRP

総合空調専業企業のダイキンが手掛けている、ルームエアコンのフラッグシップモデル「うるさらX(RXシリーズ)」。元々「うるるとさらら」というネーミングで、夏季の除湿機能と冬季の加湿機能をあわせ持った湿度コントロールにすぐれているところが大きな特徴です。多湿となる夏場でも、状況に合わせて熱交換器の冷却・加熱を効率的にコントロールし、寒くなりすぎない「さらら除湿(リニアハイブリッド方式)」と、空気が乾燥する冬場に、外の空気中の水分を取り込み、給水なしで空気を潤しながら温める「無給水加湿(うるる加湿)」機能などがまさにその代表です。このほか、センシングで床や壁の温度を検知して運転する「AI快適自動運転」、結露水や加湿水などを使って熱交換器を水洗浄する「水内部クリーン」機能など、便利で快適な機能も豊富。

2023年モデル「うるさらX S403ATRP」では、強力な除湿運転が行える「パワフル除湿モード」を搭載し、従来モデル(2022年モデル「うるさらX S40ZTRXP」)と比較して除湿量が20%アップ。また、低湿度環境をキープする強力な除湿運転「しつどクリーン」を採用することで、カビの成長を抑制し、梅雨時など湿気の多い時期も部屋を快適に保ちます。

2.三菱電機「霧ヶ峰 FZシリーズ」

注目機能:ムーブアイmirA.I.+、フィルターおそうじメカ、カビクリーンシャワー、ピュアミスト

MSZ-FZ4022S

三菱電機の「霧ヶ峰」シリーズといえば、長い歴史を誇るルームエアコンの代表的ブランドですが、そのフラッグシップモデルとなるのが「FZシリーズ」。次世代プレミアムモデルという位置づけで、便利で快適なさまざまな機能を取り入れていますが、最大の特徴はやはりセンサー機能です。「霧ヶ峰」シリーズ(FZ・Z・FD・ZD)では、360度センシングして室内の状況や人の状態をつぶさに読み取る高精度赤外線センサー「ムーブアイmirA.I.+」を搭載し、人の居場所や動きはもちろん、1人ひとりの手先足先の温度変化にあわせて快適な空調を行います。左右に分かれたフラップがそれぞれ独立しており、赤外線センサーが人を見つけて2か所同時に気流や温度を調節するなど、センサーを活用した快適機能が豊富です。

クリーン機能としては、運転停止後に自動でエアフィルターを掃除する「フィルターおそうじメカ」や、オゾンの力でエアコン内部のカビ菌を除去する「カビクリーンシャワー」でエアコン内部をカビから守ります。さらに電気を帯びミストを放出して、空気中の菌などの活動を抑制し、脱臭する「ピュアミスト」機能も搭載し、お手入れだけでなく、清潔さへの配慮もバッチリです。

3.日立「白くまくん XJシリーズ」

注目機能:凍結洗浄、Premiumプラズマ空清、健康冷房など

RAS-XJ40N2

こちらも長い歴史を誇るルームエアコンのブランドである、日立の「白くまくん」。そのフラッグシップモデルが「XJシリーズ」です。「白くまくん」の大きな特徴と言えば、エアコン本体を清潔に保つクリーン機能でしょう。交換器表面を凍結させ、表面に付いた霜を一気に溶かすことで、熱交換器表面に付いた油汚れやホコリなどを一気に洗い流す、独自の「凍結洗浄」技術により、内部を清潔な状態にします。この「凍結洗浄」は室外機にも適用され、室外機の汚れが原因で起こる性能の低下を抑えられるようになりました。さらに注目したいのがカビ対策。吹き出し口にプラズマイオン発生器を搭載し、パワフルな空気清浄で空気中に浮遊するカビをキャッチするだけでなく、強力な除湿で室内のカビの繁殖を抑える「Premiumプラズマ空清」で、梅雨時はもちろん一年中カビを抑制してくれます。

空調機能としても、直接風に当たりたくないときに「風よけ」エリアを設定して気流をコントロールしたり、湿度を中心にコントロールして冷やしすぎない「健康冷房」など、快適な機能もしっかり完備したシリーズです。

4.パナソニック「エオリア LXシリーズ」

注目機能:ナノイーX(48兆)、「ナノイーX」内部クリーン、フィルターお掃除ロボット、AI快適おまかせ

CS-403DLX2-W

パナソニックのルームエアコン「エオリア」シリーズのフラッグシップモデルとなるのが「LXシリーズ」。この「エオリア」もエアコンの清潔性にこだわり、クリーン機能に力が入れているシリーズです。ポイントはパナソニック独自の「ナノイーX(48兆)」。冷暖房中に空気中のカビや花粉、PM2.5、臭いなど有害物質を抑制するだけでなく、内部を清潔に保つ「ナノイーX」内部クリーン機能で、運転終了時に熱交換器を熱して乾燥させ、「ナノイーX」を充満させるてカビなどを抑制し、エアコン内部に付着した油分まで分解・低減させます。また、エアフィルターに付いたホコリをブラシでかき取り、自動で排出する「フィルターお掃除ロボット」機能を搭載することで、内部をきれいに保ちつつ、お手入れの手間も軽減。

「エオリアAI」を使った自動運転「AI快適おまかせ」も「LXシリーズ」の特徴。人の居場所や活動量、温冷感、部屋の間取りや家具の配置などをセンサーで認識し、AIが自動的に最適な冷暖房運転を行ってくれます。最新のモデルでは、冷房による乾燥と冷えを抑えて消費電力を約15%抑えるなど、省エネにも配慮されています。

5.シャープ「P-Xシリーズ」

注目機能:プラズマクラスターNEXT、氷結ドライ、コアンダ除湿、匠の冷房、CO2センサー

AY-R40X2-W

シャープのルームエアコンのフラッグシップモデル「P-Xシリーズ」では、「プラズマクラスター」を使ったクリーン機能が特徴。50,000個/cm³までイオン濃度を高めた「プラズマクラスターNEXT」によって、室内の空気をきれいに保てるほか、室内機内部のカビなども抑制します。また、ルーバーやダストボックスなどを簡単に外せて、室内機内部の掃除がしやすいフラット構造を採用するほか、ルーバーやフィルターなどが水洗いOKなのも本機の特徴となっています。空調機能では、気温が低いときでもパワフルに除湿が行える「氷結ドライ」機能に加えて、高温多湿時に、除湿運転時の冷風を天井に吹き上げ、風が体に当たらないようにする「コアンダ除湿」を自動で切り替えて運転できます。設定温度に達しても、湿度が高い場合は除湿運転を続けることで、快適さをキープする「匠の冷房」へと進化を遂げています。

また、最新モデルではCO2センサーを搭載し、二酸化炭素濃度を24時間モニタリングして、換気のタイミングを音声や本体ランプ、スマホアプリなどで通知する機能を搭載。また、換気中はエアコンが効きづらいと判断して、パワーをセーブして連動するなど無駄なく省エネな運転もバッチリ。

6.富士通ゼネラル「nocria Xシリーズ」

注目機能:デュアルブラスター、オーダーメイド快適、熱交換器加熱除菌

AS-X403N2

富士通ゼネラルのルームエアコン「nocria」のフラッグシップモデルは「nocria X」です。「nocria X」と言えば、室内機の左右に備わる「デュアルブラスター」が大きな特徴。この「デュアルブラスター」が温度と速さの違う2種類の気流(ハイブリッド気流)を作り出し、冷房時は天井へ気流を持ち上げ、暖房時は床付近をはうような気流とすることで、部屋中をムラなく均一の快適空間にすることができます。

また、最新モデルでは、使う人の好みの設定や環境をAIが学習する「オーダーメイド快適」を採用。ユーザーの使用パターンをAIが記録しユーザーの好みを学習するとともに、気象情報などを基にした先読み運転で、室内空間を自動的に快適な状態に導きます。

また、クリーン機能では、熱交換器を加熱して除菌する「熱交換器加熱除菌」機能を搭載。エアコン運転時に結露水で熱交換器を洗浄するとともに、停止時に55度の熱で水分を加熱し、カビや細菌を除去してくれます。

7.東芝「大清快 K-DRシリーズ」

注目機能:プラズマ空清、マジック洗浄熱交換器、UV除菌、無風感空調、レーダー

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東芝のルームエアコン「大清快」は、プラズマ帯電によって浮遊物質を付着させ除去する「プラズマ空清」など、空気のクリーンさにこだわった設計が特徴です。その最新モデルでは、冷房・除湿運転時に発生した大量の結露水で熱交換器を洗浄する「マジック洗浄熱交換器」を搭載し、室内機内部を清潔に保ちます。また、フィルター自動清掃機能によってダストボックス内に溜まったホコリを掃除機で楽々吸引できる「楽ダストボックス」という機能も搭載しています。

このほか、冷房運転時も暖房運転時も、風を体に当たりにくくすることで快適さを高める「無風感空調」機能も搭載。さらに、最新の2023年モデルでは「レーダー」を搭載。人のいる位置を正確に把握し、人に風を当てる/当てないという制御を自動で行えるようにもなりました。

8.三菱重工「ビーバーエアコン Sシリーズ」

注目機能:JET運転、エリア空調、AI自動快適運転

SRK3623S-W

三菱重工のブランド「ビーバーエアコン」のフラッグシップモデルが「Sシリーズ」です。ジェットエンジンの作りにヒントを得たという独自のJET気流で、部屋全体を素早く冷暖房する「JET運転」が特徴。冷房運転時には上から降り注ぐような気流を、暖房運転時には床をはって広がるような気流を作り出し、部屋中を素早く快適な状態にしてくれます。また、16パターンもの気流を選択して空調できる「エリア空調」にも対応。思い通りの気流を自分で選んで制御できるのも特徴です。このほか人の動きを検知する「人感センサー」と温度を検知する「サーマルセンサー」を搭載し、体感温度や部屋の温度似合わせて自動で風向きや風量を調節する「AI自動快適運転」にも対応しています。

クリーン機能では、独自の「バイオクリアフィルター」を搭載。このフィルターに吸着した花粉などのアレル物質を酵素と尿素の力で抑制してくれます。運転終了後に室内機内部を乾燥させてカビを抑制する「内部クリーン運転」機能も搭載しています。

9.コロナ「リララ(ReLaLa)Zシリーズ」

注目機能:アクアドロップ洗浄、ワンタッチダストボックス、ノンストップ暖房

CSH-Z4023R2

暖房器具などで知られるコロナは、ルームエアコンの製造でも長い歴史を誇る国内メーカーのひとつ。そのフラッグシップシリーズである「リララ(ReLaLa)Zシリーズ」は、最近のトレンドであるクリーン機能を強化しています。冷房運転時に発生する約3Lの大量結露水で熱交換器を洗浄する独自の「アクアドロップ洗浄」機能を搭載。約40分の温風乾燥と合わせて、熱交換器上の汚れをしっかり洗い流し、カビ菌の付着を抑制します。

また、お掃除ロボットで取り除いたホコリやゴミは、室内機底面に設けられた「ワンタッチダストボックス」に溜まるので、お手入れがこのボックスを外すだけで行えるのも便利です。このほか人感センサーで人がいるかいないかをチェックして、運転をセーブする省エネ機能や、暖房運転時に室外機の霜を取りながら運転できる「ノンストップ暖房」など、暖房器具で定評のあるコロナらしいユニークな機能も搭載。

10.アイリスオーヤマ「airwill GFシリーズ」

注目機能:高性能フィルター

IAF-3605GF

最近、家電市場での存在感が高まっているアイリスオーヤマですが、数年前からルームエアコンも手掛け始めています。その特徴は、必要な機能を絞ることで、思い切った低価格を実現しているところ。「airwill GFシリーズ」は、同社のラインアップの中でも特に空気の清潔性にこだわったモデル。独自開発の高性能フィルターがホコリやカビ菌などの汚れをキャッチし、室内機の内部をきれいに保ちます。

他メーカーのような特筆すべき機能はありませんが、お手ごろ価格で、空気のきれいさにもこだわったエアコンが欲しいという方に向いた製品となっています。

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価格.comマガジン編集部

価格.comマガジン編集部

パソコン・家電からカップ麺に至るまで、何でも自分で試してみないと気が済まないオタク(こだわり)集団。常にユーザー目線で製品を厳しくチェックします!

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