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センサーとマイコンの組み合わせにより判別性能が向上

大人と子どもを識別してそれぞれを快適にする三菱電機「霧ヶ峰」誕生!

室内機に2つのプロペラファンを搭載する“世界初の機構”を採用した三菱電機のエアコン「霧ヶ峰 FZシリーズ」に新モデルが誕生。2016年度モデルでもプロペラファンをそれぞれで稼動させることで異なる風量を左右で吹き分けできたが、2017年度モデルでは“大人と子ども”に適した冷暖房ができるようになった。さらに、熱中症などを防ぐ安心機能も装備。発表会で見てきた進化ポイントを中心にお伝えしよう。

冷房能力4.0〜9.0kWの6機種がラインアップ。市場想定価格は328,000〜448,000円となっており、10月下旬から順次発売となる

大人にも子どもにも快適な冷暖房ができる仕組みとは?

人それぞれ快適と感じる温度は異なるものだが、とくに体温調整機能が未発達な子どもと大人とでは体感温度に最大3℃ほど差が出るという。つまり、大人には快適な室温だとしても、子どもには暑い環境だったりするのだ。そこで、まずは大人と子どもを判別できるように新たな機構を開発。赤外線センサーで身体の末端部分の細部まで温度変化を感知する「ムーブアイ極」と、独自のアルゴリズムで解析するマイコンを組み合わせることで子どもを識別できるようにした。

大人でも暑がりな人と寒がりな人では、1.5℃の体感温度の差があり、寒がりな人と子どもでは3℃も温度の感じ方が異なるそう。一般的に、大人よりも子どもは暑がりなのだ

従来より搭載されるセンサー「ムーブアイ極」は、360°回転してセンシング。人のいる部屋中心部だけでなく、エアコンが設置されている壁側の温度もしっかり見張ってくれる

手足の先の温度変化まで0.1℃単位で検知する「ムーブアイ極」で、筆者の体温も瞬時にサーチされた。ちなみに、右側の画面「子供の頃のあなたのイメージ」は、単純に左側の画面を縮小したものなので気にしないでほしい

「ムーブアイ極」で表面温度は検知できても子どもと大人はわからないので、マイコンを組み合わせる方法を採用。マイコンには身長(75〜130cmが対象)や肩幅など子どもと識別するための算法が搭載されており、ムーブアイ極のセンシング性能とあわせて子どもと導きだす

子どもと大人を見極めたあとは、独立駆動のプロペラファンで異なる風量を作り出せばいい。ファンの回転を調整することにより、足元の温度差は最大5℃まで変えられるという(暖房時)。もちろん、2つに分割されたフラップがあるからこそ、左右に吹き分けできることも大切なポイントだ。

2つのプロペラファンをそれぞれ異なる回転数で動かせるので、左右で違う風量が発生→温度差へとつながる
※画像は前モデルの発表会の時のもの

左右に分割されたフラップが手前と奥に計4枚搭載。フラップの開き具合を変えることで的確な位置に風を届ける

下の動画は、暖房運転時の送風の様子。外から帰宅した男性が「寒い」と感じていることを「ムーブアイ極」が検知し、それまでは女性側にしか送られていなかった暖気を男性側にも素早く届けていることがわかる。

ちなみに、男性の居た位置に子どもがくると送風具合が変わる(下の動画参照)。子どもであると識別したあと、いったん風量が抑えられ、男性の時よりも少し手前側に送風ポイントが移動。これは、大人よりも身長が低い子どもの足元を暖めるための気流制御だ。

大人と同じ送風角度では気流が子どもの身体や顔に当たってしまう(写真左)。送風の位置を手前にすると、子どもの足元を暖かくできる(写真右)

熱中症を防ぐ安心機能を搭載

エアコンはあるのに、室内で熱中症になってしまったというニュースをよく耳にする。高齢者の中には、いつ冷房をつければいいのか、設定温度はどうしたらいいのかと戸惑う人も多いという。そこで用意されたのが「みまもり機能」。運転を停止していても、室温が28℃以上になれば冷房、10℃以下になると暖房を自動で開始してくれる。その際も、「ムーブアイ極」が活躍。温度や湿度で判断するだけでなく、輻射熱の影響まで総合して判断して冷暖房運転を始めるタイミングを見極める。

人が暑いと感じる体感温度は、床や壁から出る輻射熱からの影響が大きい。温度計で冷房が必要なタイミングを見ているだけでは、的確ではないのだ

みまもり機能は一度設定しておくと、運転を停止しても継続。リモコンのチャイルドロックも装備されているので、子どもがいる家庭でもみまもり機能は重宝しそう

FZシリーズと同じ快適性能を備えたZシリーズもラインアップ

上で紹介した大人と子どもを識別できる機構や「みまもり機能」を搭載した、Zシリーズも同タイミングで12機種発売される。Zシリーズはプロペラファンを装備した構造ではなく、一般的なエアコンの仕様。

Zシリーズは少し丸みを帯びたフォルムだが、左右に分割された4枚のフラップなど基本的な構造はFZシリーズと同じ

中村 真由美(編集部)

中村 真由美(編集部)

モノ雑誌のシロモノ家電の編集者として6年間従事した後、価格.comマガジンで同ジャンルを主に担当。アウトドアからオタク系まで意外と幅広くイケちゃいマス。

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