コツさえつかめば、肌にやさしくきれいに剃れる。しかも安い!

フィリップスの3枚刃回転式シェーバー「パワータッチ」が人気のワケ

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深剃りができる往復式シェーバーが人気の昨今、回転式シェーバーはやや影が薄い印象だが、往復式よりも肌にやさしいというメリットから、回転式を選ぶ人もまだまだ多い。今回は、回転式シェーバーの中でも人気のフィリップス「パワータッチ」の最新モデル「PT764」を使用して、その人気のワケを探ってみたい。

3つの内刃があらゆる方向に伸びたヒゲをキャッチ

フィリップスの回転式シェーバーといえば、刃が3枚搭載されているのが特徴だ。回転する3つの内刃が全方位からひげをカットするので、あらゆる方向に伸びたヒゲを逃さずキャッチできるという。これによって、往復式のように何度も同じ場所を滑らせなくても剃れることから、肌にやさしいといわれている。「パワータッチ」は、そんなフィリップスの回転式シェーバーの中ではエントリーモデルに位置するリーズナブルなモデルだ。本体の丸洗いが可能だが、入浴時に使用することはできない。同価格帯の回転式3枚刃でウェット剃りができるものが欲しいという場合は、同社の「アクアタッチ」シリーズを検討するとよいだろう。

刃は前モデルと同じで、引っかかりが少ない刃を使用。キワ剃り刃はない。なお、刃の寿命は2年だが、替刃が4,000円程度するので、バッテリーの劣化などを考慮すると本体丸ごと買い直してしまうほうが早い気もする

本体サイズは5.9(幅)×15.6(高さ)×7.4(奥行き)cm。重量は約300g

本体サイズは59(幅)×156(高さ)×74(奥行き)mm。重量は約174g

写真左の愛用している往復式シェーバー(3枚刃)と比べてみるとかなり大きく見えるが、重心が下のほうにあるためか、思ったより重くない

ヘッド自体は回転しないが、肌に当てると弾力を持って凹むことで、顔の輪郭にフィットしやすい

ヘッド自体は回転しないが、肌に当てると弾力を持って凹むことで、顔の輪郭にフィットしやすい

電源は充電交流式。約8時間で満充電となり、約45分間連続して使用できる。100〜240Vに対応するため、海外でも使用可能だ。3分間の充電で約1回分のシェービングができるクイックチャージにも対応している

コツはヘッド表面が凹むくらいに押し当てること! 使いこなすには慣れが必要

往復式シェーバーが下から上へスライドさせて剃っていくのに対し、「PT764」はヘッドで肌に円を描くようにしながらアバウトに当てて剃る。往復式シェーバーに比べてどこを剃っているかという意識がしにくいため、頬のあたり、顎のあたり、鼻の下あたり、口の周りに首の方……、といった具合にファジーにくるくると回しながら当てていく。

往復式に慣れていると、回転式は肌に当たる面積がやたら広く感じる。円を描くように回転させながら、というのに結構手こずった

ヘッドが大きい分、鼻の下などの細かい部分は剃りにくい

ヘッドが大きい分、鼻の下などの細かい部分は剃りにくい

肌当たりは非常にマイルドだが、正直最初はピンと来なかった。ピンと来ないどころか、1週間はうまく剃れない日々が続いた。もともと深剃りには向いていないと思ってはいたものの、どうにも剃り残しが多すぎるのだ。取扱説明書には、「軽く押し当てるのがコツ」と明記されているので、往復式シェーバーを使う時と同じくらいの圧力をかけて滑らせていたのだが、これだとちっとも剃れない。駆動音も実に静かで、時たまジョリっと音が聞こえるが、往復式に比べて実におだやか。これが何とも頼りなく思えた。

しかし、状況は1週間を過ぎて大きく変わる。思い切って、やや強めに肌に押し当てたところ、抜群の剃り味に変化したのである。その圧は、ヘッドが十分に凹む程度。そうすることで、剃り残しやすいあごの部分も挟み込むように肌に吸い付き、ぐいぐい剃り上げてくれる。押し当てつつ回転させながら、という滑らせ方も、コツをつかむと、いかにもシェーバーでヒゲソリをしているという感じで、非常に楽しい。取扱説明書に「剃り方に慣れるまで2〜3週間かかることがあります」と書いてあった意味がわかった。

ヘッドが凹むくらいに肌に当てることでしっかりと肌に食らいつき、ヒゲだけを剃っていってくれる。同じことを深剃りのきく往復式シェーバーでやったら出血確実(!?)な程度の圧だが、勇気を持ってやってみると実によく剃れる

「PT764」使用前(左)と使用直後(右)。使用後に肌を触った感覚はかなりサッパリ。ヒリヒリする感覚がほとんどないのに驚いた

回転式は肌にはやさしい分、深剃りがきかないというイメージがあるが、「PT764」に関しては、そんなことはない。よほど剛毛でヒゲが濃く、硬い人でない限り、それなりの深剃りがきくと思う。また、往復式が一定方向の角度でヒゲに当たるのに対し、3方向から当てていくためか、くせヒゲも剃りやすかった印象だ。深剃りとカミソリ負けはずっとセットなものだと思っていたのだが、違うらしい。これには非常にテンションが上がった。前モデルが好評なのもうなづける。ただ100%カミソリ負けをしないというわけではなく、それなりに赤くはなることは伝えておこう。

月1のメンテナンスが少々面倒なところが玉にキズ

もちろんよいところばかりだけではない。普段のメンテナンスはぬるま湯で丸洗い可能。しかも、往復式シェーバーでは当たり前の、最後にオイルを差す工程が必要ないので非常に楽だ。しかし、1か月に1回の頻度で推奨されている分解清掃はかなり気を使う。ざっくり説明すると、シェービングユニットを分解してぬるま湯に浸けて皮脂汚れなどを落とし、乾かした後に元の位置にはめ直す、という手順なのだが、とにかく部品が多く細かいのだ。この作業を月1の頻度で行えるかといわれると、あまり自信がないのが正直なところ。

通常は毎回の使用後にヘッド部のみぬるま湯で洗えば清潔。ニオイも気にならない

通常は毎回の使用後にヘッド部のみぬるま湯で洗えば清潔。ニオイも気にならない

シェービングユニットの3つの刃をさらに外刃と内刃に分解して、皮脂汚れなどを落とすために40℃のお湯に浸ける

外刃と内刃は乾燥させてからブラシで清掃。部品をなくしそうになるので、転げ落ちて排水口に飲み込まれることのない場所で挑みたい

組み立て直しは、取扱説明書が結構アバウトで書いていないのだが、外刃と内刃のセットは切り欠きに合わせてセットしないと保持板がうまくはまらないし、保持板もしっかり切り欠きに合わせないとつまみを回せない

まとめ 「ヒリヒリしないシェービング・ワールドへようこそ!」

肌の弱い人間にとって、この「PT764」は購入検討する価値のあるものだと思う。しっかり剃れるのに、ヒリヒリしにくいし、4,938円(2016年9月30日時点の価格.comの最安価格)というコストパフォーマンスのよさには驚いてしまう。「回転式のシェーバーって、どんなものだろう?」という人が、入門モデルとして手に取るのにもぴったりだ。また、回転式のシェーバーは、往復式に比べて音が静かで、ヒゲくずが飛び散りにくいという特性から、オフィスや出先のトイレなどでも気軽に使えるメリットもある。シンプルな構造ゆえに往復式に比べて故障もしにくいそうだ。

ただ、くれぐれも使い方に慣れが必要なことは覚悟してほしい。取扱説明書にある通り、それが2〜3週間かかるのか、筆者のように1週間程度でコツをつかめるのかはわからないが、往復式シェーバーに慣れた人が使った途端にそのよさを感じ取れるものではないのは確か。店頭で試す場合にも、今までの使い方とは違うということを頭に入れておいたほうがよいだろう。

清水りょういち

清水りょういち

元「月刊歌謡曲(ゲッカヨ)」編集長。今はめおと編集ユニット「ゲッカヨ編集室」として活動。家電や雑貨など使って楽しい商品のレビューに命がけ!

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2017.7.27 更新
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