バッテリー容量やデザインなどが異なる3モデルをラインアップ

25周年を迎えるヤマハの電動アシスト自転車「PAS」シリーズに新モデル「PAS With」が誕生!

このエントリーをはてなブックマークに追加

ヤマハの電動アシスト自転車「PAS」シリーズが、来年2018年に25周年を迎えるにあたり、新モデル「PAS With(パス ウィズ)」シリーズを発表。「PAS With」は、いわゆる“ママチャリ”と呼ばれる軽快車のスタンダードモデルを6年ぶりにフルモデルチェンジしたシリーズで、実用性とデザイン性、アシスト性能などトータルバランスを追及した仕上がりとなっている。発表会で見てきた「PAS With」シリーズの特徴と、試乗した乗り心地をお伝えしよう。

「PAS With」シリーズは2018年2月9日発売予定。コンセプトが異なる「PAS With」(中央)、「PAS With DX」(左)、「PAS With SP」(右)の3機種がラインアップされる

「PAS With」シリーズは、どんな電動アシスト自転車?

ヤマハの「PAS」シリーズには子乗せモデルやファッション性の高いモデルなど複数ラインアップされているが、その中で販売台数4割を占めるのが軽快車。ヤマハの調査によると、軽快車を購入する際に重視するポイントは「アシスト力」「航続距離」「デザイン」「価格」と多様だが、「PAS」シリーズはデザイン性で選ばれることが多いとのこと。そこで、さらに見た目にもこだわり、かつ、使い勝手のよい電動アシスト自転車を提供すべく「PAS With」シリーズが打ち出された。これまでのスタンダードモデル「PAS ナチュラ」に置き換わる軽快車として、展開していくという。

今回発表された「PAS With」シリーズは、骨格であるフレームを一新。ブリヂストン製だった車体がヤマハオリジナルに変更されたほか、ワイヤー類をフレーム内蔵式とすることでスッキリとした見た目に仕上げている。さらに、スタンドをかけるとハンドルが連動してロックされる「ハンドルストッパー」を採用したり、サドルに手がかけやすい形状に改良されるなど、細部を見直して使いやすさを向上させている点もユーザーにはありがたい進化だ。なお、アシストユニットや、スピードセンサーとトルクセンサー、クランク回転センサーを組み合わせ、きめ細かなアシストを実現する「トリプルセンサーシステム」といった基本性能は従来モデルと同様。バッテリーには12.3Ahリチウムイオンバッテリーが採用され、最長76kmのアシストが望める。

3機種ある「PAS With」シリーズの中で、もっともスタンダードなモデルが「PAS With」だ。カラーは7色用意されており、メーカー希望小売価格は11万8800円(税込)

従来は外に出ていたワイヤーがフレーム内に通され、スッキリした印象となった。フレームも、よりまたぎやすい形状に改良されている。また、ロゴマークなどのグラフィックがシールではなく、水転写式となり、剥がれにくくなったのもポイント

サドルの後方に握りやすい機構が設けられたことにより、スタンドを立てたり、自転車の向きを変えるのがかなりラクに! スタンドも従来は上位グレードにしか搭載されていなかった、軽い力でかけられる「かるっこスタンド」が全モデルに採用された

走行モードは「オートエコモード プラス」「標準」「強」の3つ(アシストオフは除く)。アシスト走行が可能な距離やバッテリー残量のほか、時刻も確認できる

従来のスタンダードモデル(PAS ナチュラM)では6.4Ahのバッテリーだったが、「PAS With」は12.3Ahが標準装備となった(「PAS ナチュラ」はグレードの高いクラスのみ12.3Ahだった)。6.4Ahのバッテリーに比べると、最長走行距離が40kmも長くなる。バッテリー残量ゼロの状態から満充電までの時間は、約3.5時間

「PAS With」シリーズはオプションでチャイルドシートを取り付けできるようになっているので、普通の自転車としても、子乗せモデルとしても使用可能

なお、「PAS With」シリーズには、より容量の大きいバッテリー(15.4Ah)を装着した「PAS With SP」もラインアップされている。バッテリー容量が大きい分、最長走行距離は100kmと、「PAS With」に比べ30km以上長い。基本的な部分は「PAS With」と同じだが、バスケットサイズが若干大きくなり、シリーズ最大のアシスト力が発揮できるようになっているので、たくさん買い物をする人や坂の多い地域に住んでいる人にうってつけだろう。

シリーズ最上位の大容量モデル「PAS With SP」のフレームにはクロム素材が採用され、高級感を演出。バスケットのサイズは、スタンダードモデル「PAS With」より容量が3L多い、24Lとなっている。カラーは5色用意されており、メーカー希望小売価格は15万120円(税込)

右側が「PAS With SP」に搭載されている15.4Ahのリチウムイオンバッテリー。12.3Ahのバッテリー(左)と比べるとかなり大きく見えるが、実際に自転車に装着されるとそれほど目立たない。バッテリー残量ゼロの状態から満充電までは、約4時間かかる

最後に、「PAS With」シリーズの中でもっともファッション性が高い「PAS With DX」を紹介しておこう。スペックは「PAS With」と共通で、バッテリーも12.3Ahリチウムイオンバッテリーを装着。ただ、「PAS With DX」はバスケットやグリップ、サドルなどに高品質なパーツを採用しており、見た目の印象が大きく異なる。

基本的な構造は同じだが、パーツが違うだけでイメージも別物となった「PAS With DX」(メーカー希望小売価格は12万2040円/税込)。カラーは7色用意されている

「PAS With DX」(左)のみバスケットは幅広の角型となり、籐風編み込みデザインが採用されている

「PAS With DX」(左)のみバスケットは幅広の角型となり、籐風編み込みデザインが採用されている

グリップも「PAS With DX」(右)はレザーテイストを採用。質感も「PAS With DX」のほうがいい印象だ

グリップも「PAS With DX」(右)はレザーテイストを採用。質感も「PAS With DX」のほうがいい印象だ

グリップとデザインを揃えたサドルは、クラシカルな感じでプレミアム感あり

グリップとデザインを揃えたサドルは、クラシカルな感じでプレミアム感あり

細かい部分だが、「PAS With DX」のタイヤ(左)はサイドがアメ色となっている。気付きにくいが視覚的な変化は大きい

3モデルからなる「PAS With」シリーズは、いずれも26型と24型が用意されている。また、バッテリーの保証期間3年に延長された(以前は2年間)。

乗り心地をチェック!

アシストユニットなどは従来から変更されていないが、「PAS With」シリーズに試乗してみた。最近はスポーツタイプの電動アシスト自転車ばかり乗っているので、軽快車の乗り心地はどれほどなのか楽しみだ。

アシストのフィーリングはスポーツタイプの電動アシスト自転車に比べると出だしのパワー感が強く、グッと押し出されるような力を感じるが、軽快車は重い荷物を積むことも多いので、出だしを強力にアシストするほうが適しているのだろう

地下の駐車場を使った試乗コースにはかなり急な坂道もあったが、ペダルを踏み込めば強力なアシストを得られるので、まったく苦労することなくのぼることができた

「PAS With」「PAS With DX」「PAS With SP」のすべてに試乗してみたが、アシストのフィーリング自体は「PAS With SP」が少し強めに感じた程度で、基本的には同等。ただ、「PAS With DX」は少し異なるハンドルの形状の影響か、コーナーを曲がる際は一番スムーズに感じた。とはいえ、ほか2モデルと劇的に差を感じるほどではないので、3モデルのどれを選んでも満足できるだろう。

ハンドル幅は同じだが、「PAS With DX」はバスケットにあわせてハンドルの形状を少し変えているという(下)。この角度が筆者にはちょうどよかったのか、ハンドルを切った時のフィーリングは「PAS With DX」がもっとも反応がよく感じた

増谷茂樹

増谷茂樹

カメラなどのデジタル・ガジェットと、クルマ・バイク・自転車などの乗り物を中心に、雑誌やWebで記事を執筆。EVなど電気で動く乗り物が好き。

紹介した製品の最新価格・クチコミをチェックする
このエントリーをはてなブックマークに追加
関連記事
新製品レポート最新記事
新製品レポート記事一覧
2017.12.10 更新
ページトップへ戻る