新年を迎え、「2018年こそ筋トレやダイエットを頑張りたい!」と心に誓った人は少なくないはず。そこで一念発起してスポーツジムの会員になるのもいいが、人によってはジムまで足を運ぶのがだんだん面倒になってきて結局会費だけを無駄に払うハメに……、なんてこともある。
筋力アップや体重減量のためのトレーニングは、「継続」が大事だ。だからこそ、常に気軽にトレーニングできる環境を作りたい。でも、自宅にトレーニングマシンを置くわけにはいかない……。そこで筆者が目をつけたのが、ショップジャパンのポータブル筋トレマシン「OYO(オーヨ) パーソナルジム」だ。
2018年1月15日に発売される「OYO パーソナルジム」。本体(写真上)のほかに、負荷を生み出す「レジスタンスパック」(左下)と、足を使ったトレーニングを可能にする「レッグアタッチメント」(右下)が付属する
「OYO パーソナルジム」は、NASAの宇宙飛行士が無重力空間で筋肉を維持するために開発された技術「スパイラフレックステクノロジー」を搭載したフィットネスマシン。本体中央に搭載された「レジスタンスパック」が最大約7.5kgの負荷を生み出し、15種類の本格的な筋力トレーニングが行える。価格は、18,144円(税込)。
「レジスタンスパック」を本体に装着
写真左は、アームが開いた状態。本体のアームを両手で閉じると、写真右のように「レジスタンスパック」内部のゴムが巻き取られることで、負荷が発生する
「OYO パーソナルジム」の基本動作は、アームを開閉するエクササイズと、ワイヤーが付いた両端のボールグリップを引っ張るエクササイズの2種類。前者は「押す」、後者は「引く」の動作なので、1台で全身のトレーニングが可能なうえに、胸、背中、腹、足、尻など、部位ごとの集中トレーニングも行える。小型フィットネスマシンで押す/引く両方の運動ができるモデルは珍しい。
アームを開閉するエクササイズ。アームを閉じたときに負荷がかかり、胸の大胸筋が鍛えられる
ボールグリップを引っ張るエクササイズ。引っ張るとワイヤーによりアームが閉じることで負荷がかかる。これにより、背中の広背筋が鍛えられる
また、左右同時に鍛えられるトレーニングが各部位で行えるため、左右で使う筋力に差が出ることなく、関節への負担も少ないのがうれしい。
「OYO パーソナルジム」は、以上の特徴だけでも、今までなかったフィットマシンと言えるが、もうひとつの魅力が、その軽量&コンパクトさだ。まず、本体の重量は実測値で約575g。「レジスタンスパック」を2つ取り付けた状態でも約793g! 「週刊少年ジャンプ」が約700gなので、本体のみならマンガ雑誌1冊分よりも軽い。収納時のサイズは約36.6(縦)×12.7(横)×6.3(厚さ)cmで、たとえるなら一般的な折りたたみ傘をひと回り大きくしたサイズ感だ。
本体はコンパクトで、バックパックのサイドポケットに収納できるほど
誤解しやすいのは、「レジスタンスパック」の重量。重さで負荷をかけるわけではないので、“おもり”と言えど、実測値で218gと軽い
つまり、793gのマシンで、約7.5kgもの負荷をかけた本格的なトレーニングが行えるということ。持ち運びに便利なのは言うまでもない。もちろん自宅では好きなときにいつでもトレーニングが可能だし、出張や旅行先のホテルの部屋の中でも、スポーツジム並みのトレーニングができる。
さて、ここで気になるのは、「OYO パーソナルジム」でどんなエクササイズが行えるかということ。正しい使い方を教わるために、メーカーであるショップジャパンの社員で、リテールセールス部に所属する和田圭史さんに協力してもらった。同氏は、前職が某有名パーソナルトレーニングジムで、“トレーナーを指導するトレーナー”だったというから、プロ中のプロである。
「OYO パーソナルジム」は、全部で15種類のエクササイズが行える。今回は、その中でも人気のトレーニングを5種類、実際に見本を見せてもらった。
胸と太ももの周囲が鍛えられる!
[チェスト+バック+スクワット]
・使用部位:大胸筋/広背筋/上腕二頭筋/前腕/大腿四頭筋/大臀筋(だいでんきん)/ハムストリングス
(1)まず、胸の前でボールグリップを握り、足を肩幅まで開く。
(2)息を吸いながら、アームを閉じて押し込み、腰を落とす
(3)息を吐きつつ、ボールグリップを引っ張りながら立ち姿勢に戻る
「(2)→(3)」を3回繰り返すことを1セットとし、それを3セット行う。
和田さんのワンポイントアドバイス!
「スクワットはイスに座るイメージで行いましょう」
ちなみに、各動作の所要時間は、アームの開閉が約4秒、開いた/閉じた状態のキープが約1秒、そしてアームを元に戻すのが約4秒というのが理想。この1セットはだいたい30秒ほどになる。以下で紹介するエクササイズも同じだ。
上腕二頭筋をいじめる!
[バイセップカール]
・使用部位:上腕二頭筋
(1)片手で本体を持ち、肩の高さに上げる。ウェイトは腕と反対側に向ける。
(2)もう片方の手で反対側にボールグリップを持ち、肩に固定
(3)息を吐きつつ、腕を曲げてアームを閉じる
「(2)→(3)」を3回繰り返すことを1セットとし、それを左右各3セット行う。
和田さんのワンポイントアドバイス!
「ウェイト部分がひじの中心にくるように合わせて行いましょう」
腹筋をいじめ抜く!
[シーティッドアブドミナルクランチ]
・使用部位:腹筋
(1)マットの上に座り、片方のボールグリップを足の間の座面に固定し、もう片方を胸に固定
(2)息を吐きつつ、腹部をギュッと引き締めてかがみ込む
「(1)→(2)」を3回繰り返すことを1セットとし、それを左右3セット行う。
和田さんのワンポイントアドバイス!
「(2)はあごの下に拳ひとつ分のスペースを空けて、息を吐きましょう」
お尻周りを引き締める!
[スタンディングストレートレッグキックバック]
・使用部位:大臀筋/ハムストリングス
(1)ボールグリップのキャップを外し、「レッグアタッチメント」を装着。左右の足首に取り付ける。
(2)動かさないほうの足に重心を置いてしっかりと立つ
(3)息を吐きつつ、片足をゆっくりと真後ろに上げながら、お尻をギュッと引き締める
「(2)→(3)」を3回繰り返すことを1セットとし、それを左右各3セット行う。
和田さんのワンポイントアドバイス!
「(3)の時、腰に負担がかからないようにお腹に力を入れて行いましょう」
強度高めの腹筋で足痩せ効果も!
[ライイングインナー+アウターサイ]
・使用部位:腹筋/内転筋/外転筋
(1)「レッグアタッチメント」で本体を左右の足首に装着。仰向けになり、両足を床に対して60〜70°の角度になるように上げる。
(2)息を吐きながら、両足を床から持ち上げた状態のまま、両足でアームをゆっくりと閉じる
(3)息を吸いながら、アームを開く
(4)息を吐きながら、アームが再び閉じるまで両足をゆっくり広げる
「(2)→(3)→(4)→(3)→(2)」を3回繰り返すことを1セットとし、それを3セット行う。
和田さんのワンポイントアドバイス!
「両足を持ち上げるのが辛い時は、壁に足をつけてもOK!」
以上の通り、「OYO パーソナルジム」は、全身の筋肉を鍛えられることがわかった。なお、本製品には、上記のエクササイズも含む全15種類のエクササイズを写真付きでわかりやすく紹介した小冊子「エクササイズチャート」が付属。1か月分のエクササイズ計画を提案するカレンダーも紹介されているので、安心して使えそうだ。
1台でこれだけ全身の筋肉が鍛えられるフィットネスマシンは、ほかに類を見ない。一般的なスポーツジムで行えて、「OYO パーソナルジム」でできないことと言えば、トレッドミルによるランニングくらいか。その観点で言えば、「OYO パーソナルジム」は、税別16,800円という、スポーツジムの会費2か月分くらいの費用でずっと使えるから、コスパは抜群だ。
また、携帯性が高いことから、出張先や旅行先でトレーニングしたい人にも、うってつけ。もし出張先でスポーツジムに行こうと思ったら、ビジター料金でかなり高くついてしまうからだ。
ちなみに、二の腕の太さ50cmオーバーの和田さんのオススメのプロテインは、「GOLD'S GYM ホエイプロテイン ミックスベリー風味」だとか。
仕事中に……
おもむろにバッグから「OYO パーソナルジム」を取り出し……
こう!