運動不足が気になるけれど、家トレとかできないし、ジムに通うなんてもってのほか! そんなワガママな人たちは一定数います。筆者もそのひとり。痩せたいけれど、なにか特別なことを始める気はありません。ドヤ顔で言うなって……?
大丈夫、私にはドヤ顔で言えるだけの秘密兵器があるからです。
それがこちら、「ミズノ スクワットスリールα」です。「え、ただのイスでしょ?」と思われましたか?
さりげなく、だけど効果的に運動ができるイスです。
ただのイスに見えますが、トレーニング用品です
ただイスに座っているように見えると思いますが、トレーニング中です
トレーニング用品って鮮やかな色みのものが多く、部屋に置くのはインテリアとして抵抗がある方もいるかと思いますが、「ミズノ スクワットスリールα」は家具として違和感のないデザインです。
ただのイスを紹介しているみたいになってきたので、そろそろ「ミズノ スクワットスリールα」が本領を発揮する様子をご紹介しましょう。
「ミズノ スクワットスリールα」はぐっとお尻あたりに力を入れると、シリンダーがゆっくりと上下し、スクワットのような動きが補助付きでできます。スクワットは本来、立った状態で行うものですが、正しい姿勢で行わないと腰を傷めたり、効果が得られなかったり、そして何よりキツイ!
腰かけて…
ぐっと力を入れると、シリンダーが上下にゆっくりと動き、スクワットの動きを補助してくれます
「ミズノ スクワットスリールα」に座った状態でスクワットを行うことで、太ももと床が平行になる&ひざが前に出すぎない正しい姿勢になり、自然によいフォームが保たれます。上半身が前かがみにならないことでひざへの負担も少なく、ひざが伸び切らないことで太ももから負荷が逃げないのです。
さらに、座った状態ということもあり、スクワットを普通にするよりもキツさを感じないのです。だけど普通のスクワットと同じくらいの効果が得られる(太ももの筋活動量は普通のスクワット以上とも!)ということで、これはもう楽して痩せたい私にぴったりなのでは?
今回は気になっていたお腹周り&太ももの引き締めを期待して、目安とされている1日10回×3セットを1か月間行いました!
実はこの商品、以前からあった「ミズノ スクワットスリール」がリニューアルされたものなのですが、その改善点も話題になりました。
座面に絶妙な角度が付いているのがわかりますか?
リニューアルしたポイントのひとつ目はこの座面。絶妙な角度の傾斜がついているので、座ると骨盤が正しい位置になり、自然と背筋が伸びます。これはスクワットのときはもちろん、普段イスとして使用する際にもいいのです。
お好みの高さに調整してイスとしても利用できる
2つ目のポイントは、最も要望が多かったことから今回のバージョンに採用された、イスとして使用する際の高さ調節機構。高さ調節ストッパーで好きな高さに固定することができるから、スツールとしても使い勝手がアップしているのです。テーブルの高さや、そのときの気分や好みに合わせて高さを変えることができるのは便利ですよね。
さて、そろそろトレーニングを始めていきましょう。
まず、身体の重心が中央に来るように、座面の前部2/3を目安に腰かけます。足は腰幅に開き、気持ちお尻を突き出すように座ります。
そしてイスのシリンダーを上下させる動きをします。これだけでもまずはOK。
座っていますし、しっかりと反発するような圧がかかっているので「足の筋肉を使っている!」という感覚はほとんどありません。この上下運動を1時間ほど行ったところ、太ももの表裏とお尻の付け根部分がじんわりと温まったな、くらいだったのですが、翌日、とんでもない筋肉痛がお尻から太ももあたりにかけて登場したので「そんなに!?」とびっくりしました。
ぐっとイスを下げるようにお尻から太ももにかけて力を入れます
イスを上下させているだけでそこまで疲れたりしないのですが、翌日、引くほどの筋肉痛が来ます
同封されていた「トレーニングガイド」によると、この上下運動は足裏と足指も意識しながら行うことで、すねも鍛えられるようです。推奨されているのは1日10回を3セット。
効果を実感したところで、ほかのトレーニング方法も試してみましょう。
続いてはふくらはぎと前太もものトレーニングです。
バランスを取りながらゆっくりと上下することで、ふくらはぎの筋も鍛えてくれます。推奨されているのは左右5回ずつを3セット。
片足を上げて、もう片方の足で身体を支えながら上下します
バランスを保つのが結構難しい
慣れるまではバランスを保った状態で上下するのが難しく、かなり腹筋がぷるぷるしました! 効いてる感はかなりあります。
こちらも前太もものトレーニングです。片足を引いた状態で片方のお尻だけをイスに乗せ、ゆっくりと上下に動かしていきます。
こちらも油断すると倒れてしまいそうになるのでぐっと力を入れます
上がるときに反動で身体が傾きそうになります
こちらも推奨されているのは左右5回ずつを3セット。太ももにかなり負荷がかかっているのがわかります。
続いては座面シートの高さを固定して行うストレッチです。
座面シートが動く状態で、ひざがピンと張った状態になる場所を探し、見つけたら高さを固定します。太ももの裏の筋肉がしっかりと伸びるように30秒ほどストレッチを行いましょう。こちらは左右30秒ずつ1セットでOK。痛みはなく、気持ちいいやつです!
ひざがピンと張った状態でイスの高さを固定し、太もも裏の筋肉を伸ばします
最後に、スツールならではのトレーニングです。
なるべく正面を向いた状態をキープして、ウエストを左右にひねります。テーブルなど固定されたものにつかまりながらでもOKです。しっかりとひねる動きをすることが重要で、左右5回ずつ3セット行います。
これは普通にオフィスのイスとかでたまにやっちゃうやつ
腰をひねる動きがウエスト痩せにつながりそうです
なお、本製品を使うにあたって、ひとつだけ気を付けなければいけないことがあります。
勢いよく上下運動をすると、座面が一番上と一番下に来たとき、イス全体に「ドンッ」という衝撃が走り、かなり響きます。そのため、マンションなどにお住まいの方は分厚めのマットの上で行うか、勢いよく動かさないように注意が必要です。
どちらにせよ、その衝撃が走らないよう、最初と最後は減速しながらゆっくりと上下することで、筋肉への負荷がかかって効果も得られることにつながると思うのですが、気になる方は特に気を付けましょう。
上記のトレーニングを筆者は「ながら」で1か月行いました。
気が向いたときにトレーニングできるのが◎
どうしても「よし!運動するぞ!」という気分にはなれないタチなのですが、「ミズノ スクワットスリールα」は普段は上下しないように固定した状態で普通にイスとして使っていても、「なんか眠いな」「仕事飽きたな」と思った瞬間に「高さ調節ストッパー」で上下するスタイルにスタンバイ!
仕事中に眠くなったときにすぐトレーニングに切り替えられるのは気分転換にもなる
1歩も動くことなく、すぐに上下運動が開始できてしまいます。そしてトレーニングをやめたくなったらすぐにまた普通のイスに戻すことができるんです。こうした隙間時間にちょっとずつトレーニングをするのが、意外と続く秘訣かもしれませんし、これなら私でもできるな、とうなった1か月間でした。
「1日10回×3セット」を最低目標に行う予定だったのですが、気付いたら目標回数以上に上下運動を続けてしまっていたりして、目標よりも多くスクワットしていたような気がします(無意識のうちに実はスクワットしていた……というのはすごいことですよね)。
ちなみに……1か月試した結果、ウエストはマイナス3.5p、太ももはマイナス3pに!
「すごく運動頑張った!」という自覚は皆無ですが、ながらで無意識で効果があったのはめちゃめちゃトクした気がします。私、イスを変えただけなのに。
身体がたるんできている気がするけれどガチなトレーニングはマジで無理!という方には本当におすすめです。一緒に「ながら」でお腹周りと太もも痩せを目指しましょう!
(※本稿は筆者個人の感想に基づくものです)
恋愛・就職・食レポ記事を数多く執筆し、社長インタビューから芸能取材までジャンル問わず興味の赴くままに執筆するフリーランスライター。Twitter:@KA_HO_MA