イベントレポート
安全に子どもと自転車に乗るためのノウハウも伝授

子どもを乗せるのに適した自転車とは? ブリヂストンサイクルに聞いてきた!

春からの新生活を控え、子どもの送り迎えに電動アシスト自転車の購入を検討している人も多いのではないだろうか。そこで今回は、ブリヂストンサイクルが実施したセミナーで教えてもらった、子乗せタイプの電動アシスト自転車の選び方と安全な乗り方を紹介しよう。

電動アシスト自転車を選ぶメリットとは?

子どもを乗せる自転車を選ぶ際、最初に迷うのが「普通の自転車+チャイルドシート」と「電動アシスト自転車」のどちらにするかだろう。価格を比べてみると、ブリヂストンがリリースしている「bikke MOB」の場合、普通の自転車(bikke MOB b)+チャイルドシートセットのメーカー希望小売価格は約63,000円で、電動アシスト自転車タイプ(bikke MOB e)は約133,000円となっており、電動アシスト自転車は初期費用が倍近くかかる。そのため、「子どもが小さな数年間だけだから」と普通の自転車を選ぶ人も多いが、安全性から考えると電動アシスト自転車のほうが有利。たとえば、子どもを乗せるとその重さによって自転車は発進時にフラつきやすいが、電動アシスト自転車であれば、最初のひと漕ぎからサポートしてくれるのでスムーズな発進が可能に。さらに、すぐに足がつけるようにサドルを低くしても、電動アシスト自転車なら、一般的な自転車のようにペダルを漕ぐ力が入れづらく、不安定な走行になることもない。自転車に乗る人がラクな力で安定して走れるということは、ただ単に転倒などの事故が防げるだけでなく、周囲にも目を配ることができ、より安全な走行が行えることにつながるのだ。

もっとも不安定になる発進時も、走行をサポートしてくれる電動アシスト機能があれば安心!

もっとも不安定になる発進時も、走行をサポートしてくれる電動アシスト機能があれば安心!

子乗せタイプの電動アシスト自転車の選び方

子乗せタイプの電動アシスト自転車にはチャイルドシートが装着されているが、前乗せタイプは1〜4歳、後ろ乗せタイプは2〜6歳と、乗せられる子どもの年齢が決まっている。フロントにチャイルドシートが装着されるスタイルはハンドル軸の真上に子どもの重心が来るため、ハンドル操作がしやすいほか、シートが子どもの頭部まで保護する形状となっているので安全性も高い。なお、ブリヂストンがラインアップしている子乗せタイプ4種類のうち、フロントにチャイルドシートが標準装着されているのは「bikke POLAR e」のみ。その他3種類、「HYDEE.U」「bikke GRI dd」「bikke MOB dd」はオプションでフロントに装着できる。

フロントチャイルドシートを標準装備する「bikke POLAR」は子どもを包み込むようなシート設計となっており、安心感バツグン。また、前に乗せていると子どもの様子が見えるのもいいところ
※リアチャイルドシートはオプションです

いっぽう、リアチャイルドシートが標準装備されているモデルにフロントチャイルドシートをオプションで装着すると、カゴを併用できるのがメリット。ただし、後付けの場合、ペダルを漕ぐ際にヒザがチャイルドシートに当たることもあるので注意しよう

このほか、タイヤの大きさも乗りやすさに違いが出てくるので試乗して確かめるといい。子乗せタイプの場合、重心が低くなるように20インチ前後の太めの小径タイヤを装備しているが、ブリヂストンでは長距離移動しやすいように大きめの26インチタイヤを装着したモデル「HYDEE.U」や、段差が乗り越えやすいように前輪を大きめ、後輪が小さめになったモデル「bikke GRI dd」「bikke MOB dd」もラインアップしている。ただ、前輪が大きいタイヤの自転車にフロントチャイルドシートを装着すると、背が低めな人の場合、チャイルドシートにさえぎられ、前方が見えにくくなることも。子どもの年齢に適したチャイルドシートを選ぶとともに、自転車に乗る人の体型にあったモデルを選ぶようにしよう。なお、ブリヂストンには一般的な電動アシスト自転車同様に後輪をモーターで駆動させるモデルのほか、前輪をモーター、後輪をペダルで駆動させる「デュアルドライブ」を採用するモデル「bikke GRI dd」と「bikke MOB dd」も用意されている。デュアルドライブは両輪駆動となるため、すべりやすい路面などでの安全性がより高く、さらに、ブレーキをかけた際に発生した抵抗を電力に変換し、バッテリーに充電できる回生エネルギー機能を持つのが特徴。以下に、ブリヂストンの子乗せ電動自転車4種類のそれぞれの特徴を記しておくので、参考にしてほしい。

「bikke POLAR e(ビッケ ポーラー イー)」

低めの重心設計のフレームに前後20インチの小径タイヤを組み合わせたほか、前後ホイール間の距離を長くすることで高い安定性を実現。サドルの位置を一番低くできるモデルなので、小柄な女性でも安心して乗ることができる。

●スペック
・タイヤサイズ:前後20インチ
・バッテリー容量:12Ah
・アシスト可能距離:最大68km
・シフト段数:内装3段ギア
・充電時間:約4.5時間
・重量:30.4kg
・標準装備のチャイルドシート:フロント
・適正身長:136cm〜(子ども2人乗せ時145cm〜)

「HYDEE.U(ハイディー ツー)」

前後26インチのタイヤにクルーザータイプのハンドルを装着した「HYDEE.U」は、男性に人気が高い。タイヤ径が大きいので走り出すと安定感は高く、軽快に走れるが、子どもを乗せると重心が高くなるため、バランスを崩した際は支えるのに力がいるので注意したい。

オプションでフロントチャイルドシートを装着した状態

オプションでフロントチャイルドシートを装着した状態

●スペック
・タイヤサイズ:前後26インチ
・バッテリー容量:12.3Ah
・アシスト可能距離:最大62km
・シフト段数:内装3段ギア
・充電時間:約3.5時間
・重量:30.3kg
・標準装備のチャイルドシート:リア
・適正身長:147cm〜(子ども2人乗せ時159cm〜)

「bikke GRI dd(ビッケ グリ ディーディー)」

段差を乗り越えやすいように前輪を24インチに、後輪は20インチという小径タイヤとすることで、リアに装着したチャイルドシートが低重心になり、バランスがとりやすいうえに、前輪はモーターの力、後輪をペダルで回す「デュアルドライブ」を採用し、安定感のある乗り心地を提供。さらに、左手(後輪)ブレーキをかけるだけで前輪モーターブレーキが作動するため、前輪と後輪のブレーキでしっかり減速できる。また、後輪の駆動は一般的なチェーンではなく、カーボンベルトを使っているので注油などのメンテナンスをしなくていいのも魅力的だ。

●スペック
・タイヤサイズ(前輪/後輪):24インチ/20インチ
・バッテリー容量:14.3Ah相当
・アシスト可能距離:最大88km
・シフト段数:内装3段ギア
・充電時間:約4.2時間
・重量:34.2kg
・標準装備のチャイルドシート:リア
・適正身長:142cm〜(子ども2人乗せ時152cm〜)

「bikke MOB dd(ビッケ モブ ディーディー)」

前輪24インチ、後輪20インチのタイヤを装備し、前輪をモーターで駆動する「デュアルドライブ」を採用しているなど、スペックは「bikke GRI dd」と同じ。異なるのは、フレームの形状。フレームの位置が低くなっているので、小柄な女性でもまたぎやすいのが特徴だ。

オプションでリアチャイルドシートにカバーをかけた状態

オプションでリアチャイルドシートにカバーをかけた状態

●スペック
・タイヤサイズ(前輪/後輪):24インチ/20インチ
・バッテリー容量:14.3Ah相当
・アシスト可能距離:最大82km
・シフト段数:内装3段ギア
・充電時間:約4.2時間
・重量:30kg
・標準装備のチャイルドシート:リア
・適正身長:142cm〜(子ども2人乗せ時152cm〜)

安全に子どもを自転車に乗せるために注意すべきこと

ここからは、子乗せタイプの電動アシスト自転車に限らず、自転車に子どもを乗せる際に事故を防ぐ方法を紹介する。まず、子どもを乗せると起こりやすい「転倒」について。ブリヂストンによると、子乗せタイプでの転倒は未遂も含めると64.7%が走行中以外に起こっているという。自転車にまたがって停車している時やスタンドを立てる際、子どもの乗せ降ろし中など、停止中でも転倒にいたる原因は多い。そんな転倒を防ぐために有効な装備が、ハンドルロックだ。たとえば、子どもをチャイルドシートから降ろす時にハンドルが急に左右に振れると、自転車はバランスをくずして倒れてしまう。この場合、「子どもを乗せる」「スタンドを立てる」「子ども降ろす」といった行動の前にハンドルをロックすることで、転倒を防ぐことができる。また、子どもが少し大きくなってくると、チャイルドシートに自分でよじ登ってしまい転倒することも。子どもの乗せ降ろしは大人がすること、を徹底しよう。そして、子どもをチャイルドシートに座らせたらシートベルを必ず装着。もし転倒してしまっても、子どもが投げ出される危険を減らすことができる。

ブリヂストンの子乗せタイプの電動アシスト自転車には、右手側に片手で操作できるハンドルロックが装備されている

ハンドルロックをかけたあとに、大人が子どもをチャイルドシートに乗せてあげるのが鉄則

ハンドルロックをかけたあとに、大人が子どもをチャイルドシートに乗せてあげるのが鉄則

チャイルドシートに乗せたら、シートベルトを忘れずに。近年増えている5点式のシートベルトは安全性も高く、着け外しもしやすい

そして、子どもを乗せる際にはヘルメットを必ず装着させよう。チャイルドシートに座らせてからヘルメットをかぶせたり、チャイルドシートから降ろす前にヘルメットを外してはいけない。乗せ降ろしの際に転倒が多いことを考えれば、自転車に乗る前にヘルメットを装着し、確実に自転車から降りた後に外すのがもっとも安全だ。

チャイルドシートに乗せた子どものヘルメット装着は義務。最近はデザインのよいものも多く、自転車とのコーディネートも楽しめる

なお、初めて自転車に乗せると子どもは泣いてしまうが、2〜3回乗ると慣れて泣かなくなるので安心してほしい。今回のセミナーでも、初めてチャイルドシートに乗せられた子どもが何人か泣いていたが、いつの間にか笑顔になっていた。最初、子どもに泣かれたとしても、気にしすぎないで乗ってみよう。

坂道を軽快に走行する自転車乗せられ、楽しそうに笑う子ども。上り坂でもラクに走行できるから、余裕をもって運転できる。これは、とても重要なことだ

増谷茂樹

増谷茂樹

カメラなどのデジタル・ガジェットと、クルマ・バイク・自転車などの乗り物を中心に、雑誌やWebで記事を執筆。EVなど電気で動く乗り物が好き。

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