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国内初のドライブユニットでスムーズな変速! パナソニックの新型MTBタイプの電動アシスト自転車「XM2」

近年、スポーツ自転車用に開発されたアシストユニットを搭載した“本格的な”スポーツタイプの電動アシスト自転車「e-Bike」が盛り上がりをみせている。パナソニックも2017年に国産初のマウンテンバイクタイプの電動アシスト自転車「MX1」というe-Bikeをリリースしているが、今回、「MX1」の後継車種となる「XM2」「XM1」、そしてクロスバイクタイプの「XU1」が発表された。発表会で見てきた詳細をレポートする。

よりアクティブに遊びやすくなったマウンテンバイクタイプ「XM2」

今回発表された3車種の最上位モデル「XM2 BE-EWM40」(以下、XM2)は、フロントのギアに日本国内初となる内装2段変速マルチスピードドライブユニットを搭載したのが最大のポイント。一般的なチェーン駆動のフロントギアはシフト操作を行ってから変速するまでタイムラグがあったり、チェーン落ちするといった不具合が起こる可能性があるが、マルチスピードドライブユニットはギアが常に噛み合う構造となっており、電子制御によって変速するため、チェーンのトラブルは起こらず、1回の変速に要する時間は0.5秒と圧倒的に短い。ペダル停止状態でも変速ができるので、スムーズな変速が行える。また、従来は容量8Ah(36V)だったバッテリーが12Ah(36V)にアップ。最大アシスト走行距離を約107km(従来は約78km)まで伸ばしている。

最上位機「XM2」のサイズは1,850(全長)×690(全幅)mmで、重量は24kg。タイヤサイズ(前/後)は27.5×2.2HE。ハンドルバーの幅が680mmになり、操作の安定性が高まった(従来は580mm)。メーカー希望小売価格は38万円(税別)。2018年7月2日発売予定となっている

新たに採用されたマルチスピードドライブユニット(左)は内装2段変速になったため、旧型(右)よりもボリュームアップしている

容量12Ah(36V)のリチウムイオンバッテリーを搭載。バッテリー残量ゼロの状態から満充電まで約4.5時間かかり、「HIGH」モードで約61km、「AUTOモード」で約75km、「ECOモード」で約107km走行できる

リアの変速段数は10段。外装10段と内装2段、4種類のアシストモード(HIGH/AUTO/ECO/NO ASSIST)の組み合わせで80通りの走行ができるという。また、ギヤレシオが広くなり、車輪の出力トルクは従来の1.41倍になったとのこと

走行性能を本格的なトレイルでも生かすために、フロントサスペンションのトラベル量(作動量)も130mmに変更。フロントライトもバッテリー給電式のLEDライトとし、走行中の電池切れの不安を解消した

通常カラーの「マットチャコールブラック」のほか、初回20台限定で特別カラー「フラットアクアブルー」も用意されている

なお、エントリーモデルとなる「XM1 BE-EXM240」には、マルチスピードドライブユニットは搭載されない。容量8Ah(36V)のバッテリーや、フロント側1速、リア側10速の変速ギアを装備している点は従来と同じだが、「XM2」同様にハンドル幅が680mmに広げられた。

新型「XM1」のサイズは1,835(全長)×690(全幅)mmで、重量は22.1kg。タイヤサイズ(前/後)は27.5×2.2HE。メーカー希望小売価格は33万円(税別)。2018年7月2日発売予定となっている

<関連記事>初代「XM1」の仕様、乗り心地はレビュー記事でチェック!

日常使いで活躍しそうなクロスバイクタイプ「XU1」

新たに投入されるクロスバイクタイプの電動アシスト自転車「XU1 BE-EXU44」は、クッション性が幅高い50C(50mm)のワイドタイヤを採用しているのが特徴だ。雨天時でも衣服を汚さないアルミフェンダーやリアキャリアが標準装備されているので、通勤や普段使いにもうってつけ。ドライブユニットとバッテリーは「XM1」と同じものが搭載されている。

「XU1」のサイズは1,840(全長)×590(全幅)mmで、重量は24.5kg。メーカー希望小売価格は22万5,000円(税別)。2018年7月2日発売予定となっている

バッテリーは「XM1」と同じ、容量8Ah(36V)。バッテリー残量ゼロの状態から満充電まで約3時間かかり、「HIGH」モードで約44km、「AUTOモード」で約57km、「ECOモード」で約87km走行できる

リアの変速段数は9段で、フロントには変速機構は搭載していない

リアの変速段数は9段で、フロントには変速機構は搭載していない

天候に関係なく安定した制動力を発揮するディスクブレーキを搭載

天候に関係なく安定した制動力を発揮するディスクブレーキを搭載

リアキャリアに装着できるオプションのパニアバッグも用意されている

リアキャリアに装着できるオプションのパニアバッグも用意されている

今 雄飛

今 雄飛

ミラソル デポルテ代表。自転車、トライアスロン、アウトドア関連のライターとしても活動中。趣味はロングディスタンスのトライアスロン。

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