選び方・特集

初めての「お泊まりキャンプ」! 持っていくべき有能アイテム10選

キャンプ地でひと晩を過ごす「お泊まりキャンプ」は、デイキャンプとは異なる装備が必要になります。それは、「複数回の食事をとる」「夜がある」「寝具が必要」といった要素に対して準備しなくてはならないからです。

お泊まりキャンプは、デイキャンプともホテル泊とも異なる装備が必要になります

お泊まりキャンプは、デイキャンプともホテル泊とも異なる装備が必要になります

まず食事は、デイキャンプならだいたい1回で済みますが、お泊まりキャンプの場合には夕食と翌日の朝食など2〜3回の食事をすることになるので、調理器具や食材を多く用意する必要がありますし、保冷剤やクーラーボックスもそれだけ多く必要になるわけです。

そして夜。キャンプ場の照明は暗めですし、深夜には消灯されて真っ暗になる場合がほとんどです。そのため、自分たちのサイト(区画)全体を照らすライトと、作業中に手元を照らすライトが必要になります。

また、当然ながら夜は眠ることになるため、寝室としてのテントや、各人の寝具が必要になります。それも、自宅での寝具とは異なり、コンパクトにまとまるキャンプ用の寝具が必要です。

忘れがちなのが、アメニティ類。ホテルや旅館と異なり、キャンプ場にアメニティグッズはありません。そのため、洗顔料や歯みがきセット、タオルなどは自分で用意する必要があります。

このように、お泊まりキャンプはデイキャンプに比べて多くの道具や準備が必要になりますが、その苦労を補ってありあまるほどの楽しさがあります。泊まりなので、クルマで行っても全員がお酒を飲めるし、帰りの時間を気にせずに語り合うこともできます。そして夜になれば、街中では体験できない漆黒の闇を味わえますし、狭いテントの中で過ごすのも楽しいものです。

今回は、そんなお泊まりキャンプを快適に過ごすために、必須のアイテムを紹介します。

大量の荷物もラクラク運搬

DOD「フォールディングキャリーワゴン」

DOD「フォールディングキャリーワゴン」のメッシュタイプ「C2-237」

DOD「フォールディングキャリーワゴン」のメッシュタイプ「C2-237」

オートキャンプ(クルマで行くキャンプ)において、駐車スペースとキャンプサイトが離れていることがよくあります。お泊まりキャンプともなれば大荷物で、それを抱えて足元の悪いキャンプ場内を歩くのは大変なもの。そして、帰りもそれをやるのかという憂鬱がキャンプ中もつきまとうことになります。

そんな悩みを解消するのが、「フォールディングキャリーワゴン」。最大積載重量100kg、約150Lの大容量で、大量の荷物をラクラク運べます。

大型のラバータイヤは、ノーパンクタイプ。悪路でゴミが落ちていることも多いキャンプ場内を、しっかりと移動できます。

畳んだ状態でもタイヤで移動できるため、使わない場合も片付けるのはラクラク。専用キャリーバッグも付属します

「C2-237」は、本体生地にメッシュが採用されており、本体を丸ごと水洗い可能。そのため、マリンスポーツ後に器材を入れてホースで水洗いし、そのまま乾燥させる、といった使い方もできます。

メッシュタイプの使用シーン。洗った食器を入れておき、風で乾燥させるという使い方も便利

メッシュタイプの使用シーン。洗った食器を入れておき、風で乾燥させるという使い方も便利

自宅でも畳まずに“キャンプ道具置き場”として使う方法もあります。そうすれば、キャンプに行くときはそのまま「フォールディングキャリーワゴン」を押して自宅から駐車場まで行き、帰ってきたらそのまま自宅の所定の位置に戻せばいいだけ。キャンプ道具置き場はどうせ家の中のどこかに作らなければならないので、「フォールディングキャリーワゴン」にまとめておけば、一石二鳥なのです。

「あのキャンプ場に行ってみたいけど、駐車場からサイトが遠いのがなぁ……」と思って敬遠していたキャンプ場にも行く気になれる、そんな心強いアイテムです。

【SPEC】
最大積載重量:100kg
ワゴン容量:約150L
組立サイズ:約950(幅)×600(高さ)×530(奥行)mm
収納サイズ:約300(幅)×800(高さ)×200(奥行)mm
重量:約12.15kg

周囲とシンクロするLEDランタン

スノーピーク「ほおずき もり[明るさ100lm]」

「ほおずき もり[明るさ100lm]」

「ほおずき もり[明るさ100lm]」

「ほおずき もり[明るさ100lm]」は、フック付きコードを装備し、吊り下げて使えるLEDランタン。明るさは無段階に調節でき、最小限の明るさにしてテント内の常夜灯にしたり、テーブルの上に吊って明るく照らしたりできます。

最大の特徴は、まるで自然の一部のように周囲とシンクロする機能。「ゆらぎモード」では風や音に反応して光量が変化し、「おやすみモード」では周囲が静かになると光量が下がります(消灯はしません)。風が吹いてゆらめく光を眺めたり、会話が途切れて静かになると、辺りがゆっくりと暗くなったり。人工の灯りでありながら、自然に溶け込んで周囲をやわらかく照らしてくれる。それが「ほおずき」なのです。

電源は、単3形アルカリ乾電池3本で、10時間の連続点灯が可能です。そのほか、対応するモバイルバッテリーや、別売の専用充電バッテリー「ほおずき 充電池パック」(税込5,292円)も使用できます。

ここで紹介した「もり」のほか、色の異なる「ゆき」と「つち」もラインアップされています。強烈な明るさのランタンで周囲をこうこうと照らすのもいいものですが、「ほおずき」の独特の味わいもぜひ体験していただきたいものです。

卓上に置いて使用も可能。「ほおずき」の灯りを、より近くで楽しめます

卓上に置いて使用も可能。「ほおずき」の灯りを、より近くで楽しめます

【SPEC】
最大光量:100lm
防滴仕様:IPX4(USBキャップを閉じた状態)
サイズ:107(直径)×87(高さ)mm(コード部を含まず)
重量:165g(電池を除く)

ランタンを好きな場所に設置できる

スノーピーク「パイルドライバー」

ランタンを吊せるポール「パイルドライバー」。ちなみに「パイルドライバー」の直訳は「杭打ち機」です

ランタンを吊せるポール「パイルドライバー」。ちなみに「パイルドライバー」の直訳は「杭打ち機」です

ランタンはテーブルに置くのではなく、頭上にあったほうが何かと快適。それはわかっていても、設置は意外に難しいものです。タープなどのポールにランタンを引っかけられる「ランタンフック」という製品もありますが、それが使えるのはポールの立っている場所に限られます。

そんなときに便利なのが、この 「パイルドライバー」。一端を地中にカンカンと打ち込める構造になっており、あとは長さを調整してランタンを吊るすだけ。

三脚でも同じようなことができそうですが、広げた脚の部分につまずいてしまいがち。三脚がランタンごと倒れたりすると、かなり危険でもあります。

その点、「パイルドライバー」は地面に打ち込む方式なので、足元には引っかかるような部分はありません。また、三脚では難しい狭い場所にも設置できます。高さも最大240cmと、立っている大人の頭上にも設置できるため、光量の強いランタンを使って周囲一帯を明るくできます。

一見“ただの棒”ですが、意外にも夜のキャンプの快適さを大幅にアップさせてくれる棒。それが「パイルドライバー」なのです。

近くにポールのない場所や狭い場所など、場所を選ばすランタンを設置できるのが魅力です

近くにポールのない場所や狭い場所など、場所を選ばすランタンを設置できるのが魅力です

【SPEC】
付属品:先端保護キャップ
サイズ:110(収納時)〜240(最大)cm
重量:1.7kg

もう夜中にロープに引っかからない!

ロゴス 「ロープライト(4pcs)」

「ロープライト(4pcs)」

「ロープライト(4pcs)」

“キャンプあるある”のひとつが、「夜中にロープに引っかかる」というもの。タープやテントを支えているロープは、夕方以降は本当に見づらくなるもの。足元のロープに引っかかって転んだり、顔や首をロープで擦って痛い思いをしたり、という人は多いはずです。タープのロープを思い切り蹴ってしまい、タープがテーブルや焚き火に落ちてきてしまうという危険もあります。

そのような事態を防いでくれるのが、ロープに取り付けられるLEDライト「ロープライト(4pcs)」。ロープの存在をライトが示してくれるため、真夜中でも引っかかってしまうことはなくなるでしょう。

ロープに取り付けた使用シーン。明るさはしっかりと出せるので、各ロープに1本ずつ付ければ十分です

ロープに取り付けた使用シーン。明るさはしっかりと出せるので、各ロープに1本ずつ付ければ十分です

点灯方法は、常時点灯のほか、点滅やスロー点滅も選択可能。変わった楽しみ方として、1本のロープに複数の「ロープライト」を付け、タイミングを変えて点滅モードにすれば、まるでライトが動いているように見えます。

意外なメリットとしては、夜中にトイレや洗い物に行ったあと、自分のサイトに帰りやすいということがあります。特に真っ暗なキャンプ場でソロキャンプ中には、一度離れると自分のサイトの場所が見当もつかなくなってしまいがち。そんなとき、テントやタープにロープライトが付いていると、離れた場所からでも自分のサイトが発見しやすくなります。

特に家族連れの多いキャンプ場では、自分たちだけではなく他の人たちの安全のためにも導入を検討してみるといいでしょう。

【SPEC】
総重量:約16g(1個)
サイズ:約60(幅)×55(高さ)×20(奥行)mm
電源:CR2032×1(別売)
常用点灯時間:約24時間
防水性能:IP44

両手がフリー、頭も圧迫しないネックライト

Ledgle「ハグライト」

「ハグライト」

「ハグライト」

夜のキャンプで使うライトといえば、懐中電灯やヘッドランプを思い浮かべるかもしれません。しかし懐中電灯は片手がふさがってしまいますし、ヘッドランプは長時間使うには圧迫感があります。

その点、Ledgle「ハグライト」は首にかけるタイプなので、両手は空いたままですし、圧迫感もありません。左右のLEDをそれぞれ自由な方向に向けられるので、歩くときは「足元」と「進行方向」の2か所を照らしたり、作業をするときは2つのLEDで手元を集中的に照らしたりといった使い方ができます。たとえば、暗い中での料理や、トイレへの往復などに役立ちます。

さらに、左右のLEDはそれぞれ「ワイド」と「スポット」の2灯になっており、「ワイドのみ」「スポットのみ」「ワイド+スポット」という3種類の切り替えが可能。照らす範囲や明るさを調整できます。

電源はバッテリーを内蔵しており、microUSB端子で充電します。電池交換のコストがかからず、万一電池が切れてしまってもモバイルバッテリーをつなげて使うこともできるわけです。

【SPEC】
全光束:36lm
色温度:昼光色6500〜7000K
充電時間:約2.5時間
使用時間:約16時間
LED寿命:約50000時間
サイズ:36(幅)×260(高さ)×140(奥行)mm

星を眺め、そのまま眠りに落ちる幸せ

コールマン「レイチェアグリーン」

コールマン「レイチェアグリーン」

コールマン「レイチェアグリーン」

「レイチェアグリーン」は、3段階にリクライニングできる折りたたみ式チェア。ほかに「レッド」や「デニム」も用意されています。ひとつめの特徴は、ハイバックな背もたれ。頭をもたせかけられるので、ゆったりと座れます。

そしてもうひとつの特徴が、リクライニングできること。これが、お泊まりキャンプでは威力を発揮するのです。リクライニングのいいところは、楽な姿勢で夜空を見上げられること。お泊まりキャンプの楽しみに“満天の星”がありますが、顔を上げて見ているとすぐに首が疲れます。「レイチェアグリーン」なら、リクライニングした状態でずっと星を見ていられます。椅子に座っているので、テーブルの食事や飲み物に手をのばすのも簡単。眠くなったら、そのまま寝込んでしまうのもいいでしょう。

「レイチェアグリーン」はここまでリクライニングできます。座面の傾斜とあいまって、とても快適な座り心地です

【SPEC】
座面幅:約50cm
耐荷重:約80kg
組立サイズ:約61(幅)×98(高さ)×70(奥行)cm
収納サイズ:約25(幅)×89(高さ)×15(奥行)cm
重量:約3.7g

キャンプでも質の高い眠りを与えてくれる

コールマン「コンパクトインフレーターピローII」

コールマン「コンパクトインフレーターピローII」

コールマン「コンパクトインフレーターピローII」

「コンパクトインフレーターピローII」は、空気でふくらむ枕。収納ケースから取り出してバルブをゆるめると、自然に空気が入ってふくらみます。それだけで使える状態になりますが、息を吹き込んで、さらにふくらますことも可能。空気の量で高さを調節できるわけです。

中央部にはくぼみがあり、そこに頭が収まるので安定感があります。また、内部には空気だけでなくポリウレタンフォームが入っているため、弾み過ぎることなく頭をやわらかく受け止めてくれるのです。

お泊まりキャンプの寝具として、寝袋は用意したけど枕は持っていない、という人は多いのではないでしょうか。しかし、やはり枕があるとないとでは安眠の度合いに違いが出ます。特にキャンプの夜は疲れていますし、いつもと違う環境で寝つけないこともあるため、枕を使って快適に眠りましょう。

バルブ部分。ここをゆるめたり、息を吹き込んだりしてふくらませます。また、ここをゆるめた状態で丸めれば、空気が抜けてコンパクトに収納できます

【SPEC】
材質:ポリエステル、ポリウレタンフォーム
使用時サイズ:約48(幅)×9(高さ)×31(奥行)mm
収納サイズ:約10(直径)×32(奥行)cm
重量:約280g

寝袋を快適なベッドに変える必需品

キャプテンスタッグ「キャンピングジャバラマット」

キャプテンスタッグ「キャンピングジャバラマット」

キャプテンスタッグ「キャンピングジャバラマット」

「キャンピングジャバラマット」は、寝袋の下に敷く、いわゆる「銀マット」です。テント内で寝袋を直に置いて寝ると、地面の凸凹が当たったり、熱気や冷気が伝わってきたりして快適に寝られません。それを解消してくれるのが銀マットなのです。

銀マットといえばグルグル巻きにしたロール状の製品を思い浮かべるかもしれませんが、「キャンピングジャバラマット」はパタパタと畳んでおく方式。畳んだ状態が筒状ではなく直方体になるので、クルマのトランクなどに効率よく収納できます。また、ロール状の銀マットは広げると「巻きグセ」が残りがちですが、「キャンピングジャバラマット」ならばそのようなこともありません。

その名の通り、蛇腹状に畳みます。巻きグセがつかないので、敷くのも簡単!

その名の通り、蛇腹状に畳みます。巻きグセがつかないので、敷くのも簡単!

【SPEC】
材質:ポリエステル(アルミ蒸着)、発泡ポリエチレン
使用時サイズ:約800(幅)×2000(長さ)×8(厚さ)mm
収納サイズ:約800(幅)×320(長さ)×50(厚さ)mm

アウトドアでも電動歯ブラシでしっかりケア

パナソニック「音波振動ハブラシ ポケットドルツ EW-DS1C」

キャップを外した状態の「音波振動ハブラシ ポケットドルツ EW-DS1C」の青

キャップを外した状態の「音波振動ハブラシ ポケットドルツ EW-DS1C」の青

歯みがきセットも、お泊まりキャンプで忘れがちなグッズのひとつ。宿泊施設に泊まるのと違い、キャンプ場で泊まるなら歯ブラシを持っていく必要があります。そして、普段電動歯ブラシを使っている人なら、キャンプ場でも電動歯ブラシでしっかりとケアしないと気持ち悪いと感じるのではないでしょうか。そんな人に最適なのが、コンパクトボディの「音波振動ハブラシ ポケットドルツEW-DS1C」です。

先端は細さ約0.02mmの極細毛ブラシで、歯周ポケットや歯間にもしっかりと届きます。毎分約1万6000ブラシストロークの音波振動で、歯の表面はツルツルに。ブラシの背面には舌ブラシが付いているため、舌表面の掃除もできます。

音波電動歯ブラシは、歯磨き粉が少量で済むという点もアウトドア向き。キャンプでも歯のケアは疎かにできない! という人は必携です。

長さがわずか14.5cmなうえにキャップ付きなので、持ち運びもしやすいです

長さがわずか14.5cmなうえにキャップ付きなので、持ち運びもしやすいです

【SPEC】
電源:単4形アルカリ乾電池×1または単4形充電池×1
使用時間:1日1回2分使用で約3か月
サイズ:14.5(幅)×1.65(高さ)×1.8(奥行)cm
重量:約28g

テント内を安全にやさしく暖める

ロゴス「LOGOS どこでもソフト湯たんぽ(収納袋付き)」

軽量でやわらかい湯たんぽ「LOGOS どこでもソフト湯たんぽ(収納袋付き)」

軽量でやわらかい湯たんぽ「LOGOS どこでもソフト湯たんぽ(収納袋付き)」

「この時期に湯たんぽ?」と思われるかもしれませんが、高地の朝は夏でもうっすら寒く感じることがあるもの。

湯たんぽのいいところは、火を出さずに酸素を消費しないため、密閉された場所でも安全に使えること。狭いテント内で暖を採る方法としては最も適していると言えます。

キャンプ場で焚き火をしているなら、お湯はいくらでも作れます。そのお湯を熱源として使えるのは経済的。中に入れるお湯の温度を調節することで、ちょっと肌寒いテント内の温度を少しだけ上げる、といった使い方も可能です。

「LOGOS どこでもソフト湯たんぽ(収納袋付き)」は、生地にウェットスーツと同じ素材を使用。やわらかく心地よい手触りです。プルンとしたかわいいシルエットも魅力のひとつ。

断熱性は高く、80℃のお湯を6時間後も約40℃に保ちます。その断熱性のおかげで内側の熱がそのまま外側に伝わってしまうこともなく、保護ケースなしでそのまま使えます。沸騰したての熱湯をいきなり注げますが、安全のために70〜80℃に冷ましてから使うほうがいいでしょう。確実に注ぐためのロートも付属します。

高地でのキャンプではもちろん、秋から春にかけてのお泊まりキャンプで役立ちます。

【SPEC】
容量:約1L
サイズ:約23(幅)×16(長さ)×8(厚さ)cm
総重量:約160g

湯浅顕人

湯浅顕人

PCとAVのライター。趣味は旅行と焚火とスキンダイビング。時間のない時はC級映画にツッコミを入れながら観ること。仕事場のLAN内にPCが増えすぎて、名付けに苦労している。

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