無謀 or 英断? 36歳から始めるトライアスロン
「Vantage V」「ForeAthlete 935」「Suunto 9 Baro」3機種徹底比較

スイムも計測! ガーミン/スント/ポラールの「GPSウォッチ」上位機種ガチ比較

マルチスポーツに対応するGPSウォッチの上位モデル3機種を徹底比較!

マルチスポーツに対応するGPSウォッチの上位モデル3機種を徹底比較!

“鉄人レース”とも呼ばれるトライアスロンは、過酷なスポーツというイメージが強い。そんな競技に今、ひとりの男がチャレンジしようとしている。「価格.comマガジン」編集者、牧野(37歳)だ。トライアスロンを趣味にしているライターの私からその魅力について吹き込まれ、ちょっと興味があるそぶりをしていたら、いつの間にかチャレンジすることに……。準備期間は1年間。果たして、超初心者の牧野は完走し、トライアスロンの魅力と感動をお届けできるのか?

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ウェットスーツに、自転車、ランニングシューズ……と“機材スポーツ”とも言われるトライアスロンは、そろえるものがたくさんある。なかでも3種目を通じて、ペース管理を行える「心拍計」が重要という情報をつかんだ牧野は、またまたトライアスロンショップ「アスロニア」を訪れた。

レースを走り切るのに“ちょうどいい心拍数”を把握できる

お話をうかがったのは、トライアスロンショップ「アスロニア」の店長、蒔田(まきた)俊史さん。本連載おなじみの専門家だ

牧野:そもそも心拍計は何のために必要なんですか?

蒔田:心拍計は現状の身体の状態を「心拍数」という数値で把握して、ペース管理に生かす機材です。走るペースが上がれば心拍数が上がり、ペースが下がれば数値が下がります。だから高くもなく低くもない、レースを走り切るのに“ちょうどいい心拍数”で走り続けるために、心拍計は必要になります。

牧野:これは3種目通じて使えるものなんですか?

蒔田:「トライアスロンモード」が搭載されている時計なら問題ありません。スポーツ用の心拍計といっても機能はさまざまで、ランやバイクなど、単独の種目にしか使えないものもあるので、購入する場合は注意が必要です。

牧野:「トライアスロンモード」って具体的にどんなものなんですか?

蒔田:レースの際、スイムからスタートするときに1度ストップウォッチをスタートさせたあとは、切り替えボタンを押していくことで、スイム→トランジション→バイク→トランジション→ランニング、と切り替えられるモードのことです。3種目のタイムが記録できるほか、種目間のトランジションの時間まで計測されるので、それぞれの競技時間はもちろん、トータルの時間も記録できるようになっています。大体のレースは制限時間があるので、トータルの時間を把握しておくのは大切ですからね。

最近のモデルには、大体GPS機能が搭載されているので、ペース(移動スピード)も正確につかめる

最近のモデルには、大体GPS機能が搭載されているので、ペース(移動スピード)も正確につかめる

牧野:これはレースだけに使うものなんでしょうか?

蒔田:ほぼトレーニングで使用するもの、と思ってもらっていいですね。レースは1日で終わってしまいますし、実際にはトライアスロン用の時計、というよりも“トライアスロン3種目のトレーニング管理ができる”時計と言えるでしょう。

「トライアスロンモード」搭載の3大ブランド

牧野:具体的にはどんな機能なんですか?

蒔田:スイムにおいては、内蔵センサーでストローク数などをカウントできますし、バイクでしたら高機能なサイクルコンピューターとして使用できます。ランニングにおいては、走行時のピッチや身体の左右バランスを測れるモデルもあります。使いこなせないほどの詳細データが取れるので、それをどう生かすか、という部分もポイントになりますね。

トライアスロンに使えるGPSウォッチは、そういう機器としての精密さが求められるものなので、以前からトライアスロン用デバイスを出しているポラール、スント、ガーミンの3社が主要ブランドです。

いずれにせよ、トライアスロンで使用するなら、3種目を通じて各種データが計測できる「トライアスロンモード」とGPS機能、そして心拍計を備えているモデルであれば、レースやトレーニングに十分対応できます。

試用レビュー! 最新トライアスロンモデル徹底比較

ここでは、トライアスロン用ウォッチ、つまりマルチスポーツ対応のGPSウォッチの3大ブランドであるポラール、スント、ガーミンから、各社が誇るトップモデルをピックアップ。製品の特徴を紹介しつつ、スイム/バイク/ラン/「トライアスロンモード」の4機能を実際に使ってみて、その使い勝手をレビューした。

ポラール「Polar Vantage V」

ポラール「Polar Vantage V」の「ブラック」でチェック

ポラール「Polar Vantage V」の「ブラック」でチェック

「Polar Vantage V」は、ランニングの外部負荷「ランニングパワー」を測定できるモデル。ランニング時の力やスピードをワット数(W)に換算して表示することで、効率のよいランニングフォームやトレーニングを見つけられる。

また、数種類の内蔵センサーを使用することで、手首だけの計測でも正確な心拍数がリアルタイムで把握できる。

【SPEC】
・バッテリー持続時間:トレーニングモード(GPSと手首型心拍計オン)/40時間
・サイズ:46(横)×46(縦)×13(厚さ)mm
・重量:66 g

ポラールの専用アプリをスマートフォンにインストールすれば、ウォッチとスマホの連動もスムーズに行えるため、日々のトレーニングも簡単に管理できる

ポラールは世界で初めてコンパクトな心拍計を生み出したブランド。2種類のLEDセンサーと接触型センサーにより、胸などに巻いて使う心拍計ベルトなしでも、心拍数を正確に計測できる

明るい日中でもはっきりと表示する液晶を採用しており、モニター表示の視認性は高い

明るい日中でもはっきりと表示する液晶を採用しており、モニター表示の視認性は高い

スイム×「Polar Vantage V」

内蔵の3D加速度センサーにより、クロールやバタフライなどの4泳法を自動判別するほか、ストローク数や泳いだ距離も計測する。ちなみにスイムレビューは、スポーツジム「東急スポーツオアシス」の25mプールで行った。同施設は、日本では希少な、プールでスポーツウォッチを着けて泳げるジムだ。今回は、ウォッチの上にシリコンバンドを被せて泳いだ

実際に「Polar Vantage V」を着けてクロールで900mほど泳いでみた。スイム中に手首で心拍数を計測できるモデルは現状多くはないため、この体験は新鮮で楽しい。だが、試しに25mだけバタフライを泳いだところ、背泳ぎと判別されていたのが残念。いっぽうで、心拍ゾーンごとのスイム時間をまとめてくれるので、心拍トレーニングには生かせそうだ。

スイムの計測結果。「トレーニング概要」では、100m単位の最高ペースと平均ペースがひと目でわかるのが便利。心拍数は、時間の経過を横軸にした折れ線グラフと、心拍ゾーンごとにスイム時間をまとめた棒グラフで閲覧できる

バイク×「Polar Vantage V」

「正直バイクに関しては、バイクに取り付けたサイクルコンピューターのほうが見やすく使いやすいので、スポーツウォッチはサブ機扱いになると思います」(蒔田さん)

自転車に乗っているときに、手首の上の数値を凝視するのはかなり危険。蒔田さんの言葉通り、バイクの際にはサイクルコンピューターのサブ機として使用するのが最適だろう。

いっぽうで、「Polar Vantage V」では過去に通ったルートを画面に表示して、それをたどるといった使い方はできる(ナビゲーション機能はないが……)。また、ペダルの回転数を記録するセンサー類とBluetooth接続できるので、「Polar Vantage V」に各種データを集積して、トレーニング後に検証することも可能だ。

ランニング×「Polar Vantage V」

ランニング中に撮影したのでブレているが、実際のモニター表示は見やすかった

ランニング中に撮影したのでブレているが、実際のモニター表示は見やすかった

ランにおける「Polar Vantage V」の最大の特徴は、「ランニングパワー」を計測できること。単純にその数値の高い/低いをながめているのも楽しいが、その数値によって筋肉の負荷の高さも教えてくれる。しかも、日常的に「Polar Vantage V」を手首に装着しておくことで、心拍数の変動から算出した、身体が回復するまでの期間も表示できる。

実際に使ってみて、始めのうちは体感的な回復時間と、時計が示す回復時間にズレがあったが、徐々にそれが修正されて最後はすごくしっくりくるように。まさにトレーナーのように、故障を防ぎながら効果的なトレーニングを続けるアドバイスがもらえると感じた。

「ランニングパワー」の計測結果

「ランニングパワー」の計測結果

片手に「Polar Vantage V」(左)で、もう片方に後述の「Suunto 9 Baro」(右)を着けてランニング。序盤に「Suunto 9 Baro」が160超えの数値を計測している以外は、波形は似ているが、「Polar Vantage V」のほうが全体的に脈拍数が低く計測されている

「トライアスロンモード」×「Polar Vantage V」

「Polar Vantage V」の「トライアスロンモード」について簡単に解説

「Polar Vantage V」の「トライアスロンモード」について簡単に解説

「Polar Vantage V」の「トライアスロンモード」を始めるには、本体で同モードを選択したあと、本体右側に搭載された「赤いボタン」を押してスタートする。スイムが終わったときには左下の「ストップボタン」を押す。そして、次のバイクに移った瞬間にまた「赤いボタン」を押してスタートする。スタートとストップを異なるボタンで行うため、レース中などに間違って計測を止めてしまうこともなさそうだ。

ガーミン「ForeAthlete 935」

「ForeAthlete 935」は、ベルトの交換が簡単に行える。レザーベルトもラインアップされているため、トレーニングからビジネスシーンまで使用可能

ガーミンは元々、アウトドア用のGPSデバイスメーカーからスタートしたブランドだけあって、GPSの補足スピードや正確さには定評がある。同ブランドは、多くのサイクリストに使用されているサイクルコンピューターも展開しており、「ForeAthlete 935」と別売の自転車用デバイスを連動させることで、総合的にトライアスロンのトレーニングに生かすことができる。

【SPEC】
・バッテリー持続時間:Smartモード/2週間、GPS/HRモード/21時間、UltraTracモード/44時間
・サイズ:47(横)×47(縦)×13.9(厚さ)mm
・重量:49g

ベルトがやわらかく、手首にフィットするので正確な数値が計測できる

ベルトがやわらかく、手首にフィットするので正確な数値が計測できる

「ForeAthlete 935」×スイム

計測スタート/ストップ時には、音と振動で教えてくれるのでわかりやすかった

計測スタート/ストップ時には、音と振動で教えてくれるのでわかりやすかった

「ForeAthlete 935」では、「Polar Vantage V」では計測できなかったストローク数(本来は右手と左手でかいた数の合計だが、「ForeAthlete 935」では本体を装着した腕でかいた数を計測)を計測できるのが便利。また、「泳いだ時間」+「ストローク数」の合計で算出される「SWOLF」も自動で計算される。この数値を下げれば下げるほど効率性が上がっていくので、楽に速く泳ぐための目安になるわけだ。この機能は、スイムトレーニングにもってこいと言えよう。

とはいえ、実際に計測してみたストローク数は、泳いだ距離(計測時間)が長くなるほど、実際のストローク数とズレが生じていた。実際に頭の中で数えながら泳いでみたが、25mだとほぼ正確に計測できたが、50mだと4〜5回ズレていた。200mにいたっては12回のズレ。この結果については、25mプールにおいて50mスイムでは1回、200mスイムでは7回行うクイックターン(クロールや背泳ぎにおいて、回転して素速く壁を蹴るターン)時に、誤ってカウントされたと推測される。

なお、「ForeAthlete 935」は、スイムモードで心拍数を計測できない。

ペースやストローク数について細かくデータ化されていた。ちなみにこのときの実際のストローク数は57回だった

「ForeAthlete 935」×バイク

BluetoothとANT+両方の接続に対応しているので、サードパーティー製のほとんどすべてのセンサーに接続可能

BluetoothとANT+両方の接続に対応しているので、サードパーティー製のほとんどすべてのセンサーに接続可能

自転車のパートで使用する場合、「Polar Vantage V」と同じように、腕時計タイプは見やすさの面でやはりサブ機扱いになるだろう。ただし、「ForeAthlete 935」を含むガーミン製スポーツウォッチは、同社製サイクルコンピューターと簡単に同期できるのが魅力だ。

使ってみた印象としては、速いスピードで移動しても高度やペースといったGPS機能を使ったデータがかなり正確に計測できると感じた。GPSログの正確さを求めたい人は「ForeAthlete 935」を選ぶといいかもしれない。

「ForeAthlete 935」×ランニング

「ForeAthlete 935」には、この小さい「ランニング ダイナミクス ポッド」が標準付属。ランニングのより詳細なデータが取れる

「ランニング ダイナミクス ポッド」を使用すれば、接地時間の左右バランスや接地時間を計測できる

「ランニング ダイナミクス ポッド」を使用すれば、接地時間の左右バランスや接地時間を計測できる

付属する小さなセンサー「ランニング ダイナミクス ポッド」をランニングパンツに挟んで走るだけで、ランニングのより詳細な現状が把握できる。これは他機種にはない魅力だ。アプリ上では、「ヘルプ」をタッチすると「エリートランナーほど接地時間が短い傾向にある」といった数値の意味も教えてくれるので、フォーム改善のヒントが手に入る。

片手に「ForeAthlete 935」(左)、もう片方に「Polar Vantage V」(右)を着用してランニング。平均心拍数および最大心拍数が見事に一致している

「ForeAthlete 935」×「トライアスロンモード」

「トライアスロンモード」の使い勝手をチェック

「トライアスロンモード」の使い勝手をチェック

「ForeAthlete 935」の「トライアスロンモード」を始めるには、同モードで本体側面の「スタートボタン」を押したあと、別の「バックボタン」を押すごとに種目が切り替わる。「スタート/ストップ」と種目を切り替えるボタンが異なるので、レース中でも切り替えの間違いがほとんどないと思われる。ちなみに上の写真の画面に表示されている「TS1」は、スイムとバイク間にある1回目のトランジションの意味。

スント「Suunto 9 Baro」

「Suunto 9 Baro」の「ホワイト」でチェック。ちなみに、廉価版の「Suunto 9」も展開されている

「Suunto 9 Baro」の「ホワイト」でチェック。ちなみに、廉価版の「Suunto 9」も展開されている

スントは元々、登山やトレッキング用コンパスのメーカーとしてスタートしたブランド。腕時計型GPSデバイスのログや高度計測などに定評がある。また、時計そのもののクオリティが高く、腕に着けているだけで所有欲も満たしてくれる。

そんな同社製「Suunto 9 Baro」の最大の魅力は、バッテリーだ。パフォーマンス/エンデュランス/ウルトラという3種類のバッテリーモードを使用でき、GPSトラッキングをオンにした状態でも25時間から最大120時間まで稼働する。

専用アプリでは、トレーニングのデータをただ記録するだけではなく、スマホで撮影した写真と一緒に記録できるようになっているなど、エンタメ性を重視した点もおもしろい。

【SPEC】
・バッテリー持続時間:タイムモード/14 日間、毎日24時間の追跡およびモバイル通知をオンにした場合/7日間、GPS使用のトレーニングモード/25時間、50時間、120時間
・サイズ:50(横)×50(縦)×16.8(厚さ)mm
・重量:81g

「Suunto 9 Baro」×スイム

アプリ上では記録データがシンプルに表示されており、閲覧しやすい

アプリ上では記録データがシンプルに表示されており、閲覧しやすい

「Suunto 9 Baro」は、本体を腕に着けて泳ぐだけで、最大/平均心拍数やSWOLF、回復時間などが計測できる。ストローク数単体では計測されないが、心拍ゾーンごとのスイム時間がわかるので心拍トレーニングに生かせるはず。

「Polar Vantage V」や「ForeAthlete 935」にない機能としては、運動後過剰酸素消費量「EPOC」の算出がある。さらに「EPOC」からトレーニングの効果を数値化した「PTE」(ピークトレーニング効果)も表示してくれる。

5つのカテゴリーで算出される「PTE」は、「1=体力回復効果あり」……「4=高い体力向上効果あり」、そして「5=過剰運動」という意味合いを持つ。今回の運動が自分にとってどういった効果があったのか、運動強度は目的に対して適切だったかを知る目安になるわけだ。

もうひとつ、スイム後に身体が回復するまでのだいたいの時間を教えてくれるのもうれしい。次のトレーニングをいつ始めるかの目安になるのだ。

1点気になったのは、本体画面のタッチ操作がスイム中はほとんど反応しなかったこと。プールの中では、物理ボタンで操作することになりそうだ。

「Suunto 9 Baro」×バイク

「Suunto 9 Baro」では、専用アプリで走行ルートを引き、それを本体に同期すればルートナビ機能が使用できる。ルートを外れた場合はアラームなどで知らせてくれるなど、長い距離のバイク練習に出かける際に便利な機能だ。コンパス製作から始まったブランドらしい機能だが、ルートを外れた場合にリルートするなどの完全なナビ機能ではないので注意が必要だ。

本体だけで計測できるのは、速度や心拍数など。「Polar Vantage V」や「ForeAthlete 935」と同じようにサブ機として使用したい

「Suunto 9 Baro」×ランニング

今回インプレした中で1番サイズが大きい「Suunto 9 Baro」。ランニング中でも各種表示が見やすかった。心拍数、ペース、走行距離、練習時間の4つを表示しながら走ったが、走行中も瞬時に数値を把握できた

「Suunto 9 Baro」は、ランニング時に撮影した写真を測定記録にリンクできる。1回のランニングを“ただの練習”とせずに思い出として残せるのはうれしい機能。特に、誰かと走ったときやレースに出たときの写真とデータを一緒に記録しておけるのは、スントだけが持つエンターテインメント性の高さだと思う。

専用アプリ「ムーブスカウント」の画面。ランニングのデータはすぐに転送されてスマホで確認できる

専用アプリ「ムーブスカウント」の画面。ランニングのデータはすぐに転送されてスマホで確認できる

片手に「Suunto 9 Baro」(左)、もう片方に「ForeAthlete 935」(右)を着けてランニング。平均心拍数の比較になるが、25以上離れてしまっている

「Suunto 9 Baro」×「トライアスロンモード」

本体右側中央のボタンを押してスタートしたあとは、その上にある「スタート/ストップボタン」を長押しして操作するタイプ。長押しして切り替えるので、押し間違いは最も少ないと感じた

「Suunto 9 Baro」は、先述したように、バッテリー駆動時間が長い。競技時間の平均が15時間以上かかるロングディスタンスのトライアスロンにも十分対応できる。これ1台を持っていれば、初心者からのステップアップも問題なく行えるだろう。

【まとめ】それぞれの得意分野を鑑みて選ぼう!

3大ブランドのトップモデル「Polar Vantage V」「ForeAthlete 935」「Suunto 9 Baro」を比較してわかったのは、3機種ともに機能的に似通っている部分があるものの、それぞれに得意とする部分があるということだ。

「Polar Vantage V」は心拍数、「ForeAthlete 935」はGPS機能、「Suunto 9 Baro」はバッテリー駆動時間がそれぞれ得意といった印象だ。ペース管理に重要な心拍数に関しては、ランニングにおいて、ポラールとガーミンはほぼ同じ心拍数だったが、スントのみ20〜30高めの数値が記録されていたのは気になるところ。

スイム計測に関しては、計測できる項目が異なるので選ぶ際の参考にしたい。
・「Polar Vantage V」:心拍トレーニングが可でストローク数計測は不可。
・「ForeAthlete 935」:ストローク数やSWOLFは詳しく計測するが水中での心拍数計測は不可。
・「Suunto 9 Baro」:心拍数とSWOLFは計測可能だがストローク数単体の計測は不可。
軍配は「Suunto 9 Baro」に上がるか。

バイク計測に関しては、基本的な項目である心拍数、スピード、移動距離などは3機種とも計測できる。これらに加えて、バイクらしいケイデンス(回転数)などを計測したい場合は、3機種ともに別売のセンサーを自転車に取り付けて本体と連携させる必要がある。その点においては、ガーミンは関連製品も多く取りそろえているため、簡単に連携しやすいという長所を持つ。

装着感に関しては、わずかに「Suunto 9 Baro」が重く感じた。数値で見ても、最軽量の「ForeAthlete 935」と最重量の「Suunto 9 Baro」では32gも違う。ただし、どれもフィット感はとても高く、3種目の試用中、ジャマになることはなかった。

今 雄飛

今 雄飛

ミラソル デポルテ代表。自転車、トライアスロン、アウトドア関連のライターとしても活動中。趣味はロングディスタンスのトライアスロン。

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