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押し歩きが楽々! 子どもの送迎に使う電動アシスト自転車には「ギュット・アニーズ・DX・押し歩き」がいい

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電動アシスト自転車は、アシスト機能のおかげで、重い荷物を積んでいても軽快に走行できる。しかし、自転車から降りて押し歩きする際は、モーターやバッテリーなどを搭載している分、重さが負担になりやすい。そうした負担を軽減する「押し歩き機能」を備えた、子乗せタイプの電動アシスト自転車「ギュット・アニーズ・DX・押し歩き」をパナソニックが発表。乗っているときも押して歩くときも楽な子乗せタイプを探している人、要チェックだ!

シティサイクルタイプに続き、子乗せタイプにも押し歩き機能を採用

押し歩き機能は、自転車を押しながら歩くときにモーターを駆動させ、歩行をサポートする機能。この機能は、同社のシティサイクルタイプの電動アシスト自転車「ビビ」の一部モデルですでに採用されており、「ビビ・L・押し歩き」として発売されている。2021年に、押し歩き機能を搭載した最初のモデルを発売した当初から子乗せタイプにもと企画はしていたものの、幼児を2人乗せた際の安全性やアシストフィーリングの調整のため、発売までに時間を要したという。

2024年6月上旬発売予定の「ギュット・アニーズ・DX・押し歩き(BE-FAW031)」。メーカー希望小売価格は183,000円(税込)

2024年6月上旬発売予定の「ギュット・アニーズ・DX・押し歩き(BE-FAW031)」。メーカー希望小売価格は183,000円(税込)

上の写真のマットダークオリーブのほか、マットジェットブラック、ホワイトグレー、バーガンディ、マットシャインネイビーの5色が用意されている

上の写真のマットダークオリーブのほか、マットジェットブラック、ホワイトグレー、バーガンディ、マットシャインネイビーの5色が用意されている

前後20インチの小径タイヤを履き、軽量な2軸タイプの「カルパワードライブユニット」や16Ahのバッテリーを搭載するなど、基本的な構造は、押し歩き機能を搭載していない「ギュット・アニーズ・DX(BE-FAD031)」と同じ。重量は「ギュット・アニーズ・DX・押し歩き」のほうがわずかに重いが、アシスト最大距離は約86kmと変わらない。シートの背面にあるボタンを押すと自動車のシートベルトのようにベルトの引き出しや巻き取りができる「プレミアムリアチャイルドシート」を標準装備している点も同じだ。

車体サイズは580(全幅)×1,785(全長)で、重量は32.8kg(リアチャイルドシートが付いた状態)。低床フレームを採用しているので、背が低い人でも乗り降りしやすい

車体サイズは580(全幅)×1,785(全長)で、重量は32.8kg(リアチャイルドシートが付いた状態)。低床フレームを採用しているので、背が低い人でも乗り降りしやすい

変速ギアは内装式の3段。グリップを回して切り替える

変速ギアは内装式の3段。グリップを回して切り替える

バッテリーは取り外して充電可能。バッテリー残量ゼロの状態から満充電まで約5時間かかる

バッテリーは取り外して充電可能。バッテリー残量ゼロの状態から満充電まで約5時間かかる

標準装備のチャイルドシートはリア側のみだが、別売の前用チャイルドシートを取り付ければ幼児2人乗せが可能となる

標準装備のチャイルドシートはリア側のみだが、別売の前用チャイルドシートを取り付ければ幼児2人乗せが可能となる

押し歩き機能の使い方

電動アシスト自転車はペダルを踏んだ力に対してアシストが立ち上がるが、押し歩きは自転車から降りて歩行するため、ペダルは使わない。そのような状態でモーターを駆動させ、歩行をサポートするには、「歩く速度が時速6km以下」「自転車から離れると駆動が停止する」「乗車装置(サドル)が使えない、乗れない」という条件をクリアする必要がある。

そのため、「ギュット・アニーズ・DX・押し歩き」の押し歩き機能は、電源をオンにして歩けくだけでは作動しない。まず、サドル後方を引き上げ、傾斜させて“自転車に乗れない状態”にする。その後、コントローラーの下にある「押し歩きボタン」を押すとモーターが駆動するが、ボタンから手を離すと停止するので、押し歩き機能を使って進むときはボタンを押し続けなければならない。

電源をオンにした状態で、サドルの下にあるレバーを引きながら持ち上げる。これで乗れない状態になった

電源をオンにした状態で、サドルの下にあるレバーを引きながら持ち上げる。これで乗れない状態になった

サドルを引き上げると押し歩き機能が使えるようになり、液晶モニターに「オシアルキ」と表示される。押し歩きボタンを押し続けなければならないが、親指が届きやすい位置にあるので、両手でハンドルをしっかり握りながら進める

サドルを引き上げると押し歩き機能が使えるようになり、液晶モニターに「オシアルキ」と表示される。押し歩きボタンを押し続けなければならないが、親指が届きやすい位置にあるので、両手でハンドルをしっかり握りながら進める

押し歩き機能のアシストは、速度4〜6km/hと3〜5km/hの2段階で切り替え可能。「ギュット・アニーズ・DX・押し歩き」は子育て世代がメインユーザーなため、高齢者の使用を想定した「ビビ・L・押し歩き」よりも少し速い設定にしているという。実際に子育てをしている人たちに実施したモニター調査の結果も反映しているとのことなので、ストレスなく使えるアシスト感に仕上げられていそうだ。

さらに、坂を上っている最中に押し歩きボタンから指が離れると、約10秒間だけだが、勢いよくずり下がらないようにサポートする「ずり下がり抑制機能」を搭載。モーターの抵抗を使って抑制しているという。リアチャイルドに座った子どもが触ってもケガをしないように、サドル裏側の金属にカバーを付けるなど、安全性にも配慮している。

ずり下がり抑制機能はあくまでもサポート機能なので、ずり下がりを完全に抑制するものではないが、うっかり指が離れることもあるので、こうした安心機能があるのはうれしい

ずり下がり抑制機能はあくまでもサポート機能なので、ずり下がりを完全に抑制するものではないが、うっかり指が離れることもあるので、こうした安心機能があるのはうれしい

サドル裏の金属が露出していた部分にはプラスチックのカバーが設けられた

サドル裏の金属が露出していた部分にはプラスチックのカバーが設けられた

押し歩き機能を体験!

前後にチャイルドシートを装着し、それぞれのチャイルドシートに1体約10kgの人形を乗せた「ギュット・アニーズ・DX・押し歩き」で押し歩き機能を体験できた。

写真には写っていないが、バスケットに荷物も入れた状態で押し歩きする。リアチャイルドシートを含む標準装備の車体重量は32.8kg。別売の前用チャイルドシート「NCD468」の重量は3.4kg。人形2体が約20kgなので、押し歩く車体の総重量は60kg近い

写真には写っていないが、バスケットに荷物も入れた状態で押し歩きする。リアチャイルドシートを含む標準装備の車体重量は32.8kg。別売の前用チャイルドシート「NCD468」の重量は3.4kg。人形2体が約20kgなので、押し歩く車体の総重量は60kg近い

押し歩き機能をオンにして、まず平地を進む。速度3〜5km/hのアシストが弱いほうのモードでも、歩みに合わせて自転車が進み、かなり楽だ。スロープの登りに入ると、弱いほうのモードでは重さを感じたので、アシストを速度4〜6km/hに切り替えたところ、自転車が引き上げられている感じに。60kg近い重さだったが、腕や足にそれほど力を込めることなく上れた。

仮設のスロープの傾斜はそれほどきつくないが、押し歩き機能の有用性は実感できた

仮設のスロープの傾斜はそれほどきつくないが、押し歩き機能の有用性は実感できた

自転車の左側から押し歩きする人が多いため、左側のペダルに重りを装備して自然と下がるようにしている。足にペダルを当たりにくくするための工夫だ

自転車の左側から押し歩きする人が多いため、左側のペダルに重りを装備して自然と下がるようにしている。足にペダルを当たりにくくするための工夫だ

筆者は、2021年に発売された、押し歩き機能を最初に搭載した「ビビ・L・押し歩き(BE-ELLW63)」で急勾配の坂を押し歩きしたことがあるが、アシスト機能があるのとないのでは大違いだった(下の動画参照)。「ギュット・アニーズ・DX・押し歩き」も同等の効果が期待できるだろう。

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2021/10/15 13:00

スロープを上っているときに、ずり下がり抑制機能を試してみた。押し歩きボタンから指を離すと、車体は少しずり下がったところで抵抗がかかって停止した。10秒だけ作動する機能だが、安心感は大きい。

ずり下がり抑制機能が作動すると液晶モニターに「サガリヨクセイ」という文字とともに、機能の残り秒数が表示されるのは気が利いている

ずり下がり抑制機能が作動すると液晶モニターに「サガリヨクセイ」という文字とともに、機能の残り秒数が表示されるのは気が利いている

シティサイクルタイプの「ビビ・L・押し歩き」が発売された当初から、子乗せタイプにも押し歩き機能を搭載してほしいという声が多く寄せられていたという。子どもを2人乗せ、買い物などの荷物を積むと、総重量は今回筆者が体験した60kgより重くなるはずだ。その重量を人力で押すのはかなり大変。押し歩き機能があれば、身体的な負担が減るだけでなく、車体のバランスを取ったり、周囲に注意したりする余裕が生まれる。快適さと安全性を高めてくれるこの機能が搭載された電動アシスト自転車がもっと増えることに期待したい。

増谷茂樹
Writer
増谷茂樹
カメラなどのデジタル・ガジェットと、クルマ・バイク・自転車などの乗り物を中心に、雑誌やWebで記事を執筆。EVなど電気で動く乗り物が好き。
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中村真由美(編集部)
Editor
中村真由美(編集部)
モノ雑誌のシロモノ家電の編集者として6年間従事した後、価格.comマガジンで同ジャンルを主に担当。気づけば15年以上、生活家電の情報を追い、さまざまな製品に触れています。
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