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キャンプで写真映えを狙うなら「ワンポールテント」がもってこい! 実際に設営してみた

キャンプで写真映えを狙うなら「ワンポールテント」がもってこい! 実際に設営してみた

「おしゃれなキャンプサイトを作りたい!」という要望に応えてくれるのがワンポールテントです。山岳用のテントなどに比べて高さがあるので、存在感があり、自分のキャンプサイトのシンボルになります。また、作りもシンプルなので、ひとりで設営や撤収がしやすいというメリットも。今回は実際にワンポールテントを組み立てて、使いやすさや写真映えするわけを探りました。

ワンポールテントって? 豊富な種類と自由度の高さが魅力

ワンポールテントとは、中央を1本のポールで支える角錐形テントのこと。とんがり帽子のような見た目がかわいらしいですが、中央のポールを立てるだけで完成する点や風に強いことが特徴です。「モノポールテント」や「ティピーテント」、またネイティブアメリカンが移動型住居として使っていたことから「インディアンテント」と呼ばれたりすることも。キャノピー付き(屋根付き)のものや大型のベルテントなど種類も多彩で、室内のレイアウトを比較的自由に組みやすいという特性も持っています。

角錐形のクラシックな見た目は目を引きます

角錐形のクラシックな見た目は目を引きます

実際にワンポールテントを組み立ててみた!

今回、実際に組み立ててみたのは筆者が愛用しているテンマクデザイン「サーカスTC DX」です。TCとはポリエステル65% 、コットン35%の混紡素材のことで、通気性と吸湿性にすぐれ、結露しにくく、夏は涼しく冬は暖かいという特徴があります。ちなみに、現在「サーカスTC DX」は廃盤になっており、最新モデルはファスナーの仕様を変更した「サーカス TC DX+」です。

テンマクデザイン「サーカスTC DX」は五角錐形で、サイト内でも存在感があります。サイズは約420(幅)×442(奥行)×280(高さ)cm

テンマクデザイン「サーカスTC DX」は五角錐形で、サイト内でも存在感があります。サイズは約420(幅)×442(奥行)×280(高さ)cm

では、設営していきます! 下の写真は袋の中に入っている付属品です。テント本体のほかに、メインポール、張り出し用のポール、ペグ、ガイロープ、設営用のガイドセットが同封されています。

設営前にシートなどの上に付属品をすべて出しておくと、設営中に「パーツが見つからない!」なんてことが起こりにくくなります

設営前にシートなどの上に付属品をすべて出しておくと、設営中に「パーツが見つからない!」なんてことが起こりにくくなります

まずは収納袋から五角形のガイドを取り出し、テントの中心を決めます。中心地が決定したら、赤いシールが付いた設営用のペグを取り出し、ナイロンテープのグロメットとガイドのグロメットを合わせた穴に通し、ハンマーで地面へと刺します。このときにテントを設営した際の位置やサイズ感がイメージできるので、出入りしにくいなどの理由があれば、設営場所を変えましょう。

五角形の設営ガイドセットを取り出し、中央となる位置を決めます

五角形の設営ガイドセットを取り出し、中央となる位置を決めます

次に、ガイドの角ごとに黒いテープを沿わせ、先端のループへペグを通し、5か所すべてをペグダウン。これはテントの外周を決める作業なので、ナイロンテープをピンッと張りペグダウンすることがポイントです。

黒いテープを張り、テントの外周を決めます

黒いテープを張り、テントの外周を決めます

ペグダウンが終わったら、テント本体にある2か所のベンチレーターをセットします。ベンチレーターは面ファスナー仕様なので簡単に付けられます。これを付けないとテント内の空気がこもってしまうので、必ずセットしましょう。

空気の循環を行う換気用の窓がベンチレーター。面ファスナーで簡単にセットできます

空気の循環を行う換気用の窓がベンチレーター。面ファスナーで簡単にセットできます

テント本体の角にある5か所のナイロンテープを先に打ったペグへと引っ掛けて、テントを地面に広げます。このときナイロンテープはアジャスターで最大限に伸ばしておきましょう。

ナイロンテープをペグに引っ掛けます。テントを立ち上げる工程でナイロンテープが引っ張られるため、この工程では締めすぎないようにしましょう

ナイロンテープをペグに引っ掛けます。テントを立ち上げる工程でナイロンテープが引っ張られるため、この工程では締めすぎないようにしましょう

それではテントを立ち上げていきましょう。地面に広がったテント内部にメインポールを持って入り、テントの中心にポールの先端を当てて、ポールが地面と垂直になるように立ち上げます。

支柱になるメインポールを組み立てます

支柱になるメインポールを組み立てます

入り口のファスナーを下から開け、ポールを入れる準備をします

入り口のファスナーを下から開け、ポールを入れる準備をします

ファスナーを開けたらテントの内側にある黒い布にポールを当てます。これがテント上部の頂点になる位置です

ファスナーを開けたらテントの内側にある黒い布にポールを当てます。これがテント上部の頂点になる位置です

ポールを持ちながら、テントの内部へと入り、そのまま上に持ち上げましょう! テントの中央にポールがくるように調整します

ポールを持ちながら、テントの内部へと入り、そのまま上に持ち上げましょう! テントの中央にポールがくるように調整します

テントが立ち上がったら、ペグに引っ掛けたナイロンテープを締めます。スカートをペグダウンすると風や雨の侵入を防いでくれる効果があります。

最後にガイロープを取り付け、幕にテンションがかかるように長さを調整すれば完成です! ガイロープはテントをきれいに張るだけでなく、テントの強度アップにもつながり、風に強くなります。

ペグに引っ掛けた5か所のナイロンテープをアジャスターで締めます

ペグに引っ掛けた5か所のナイロンテープをアジャスターで締めます

テントにガイロープを付けペグダウンします。テントの幕にテンションがかかり、きれいな見た目に仕上がります

テントにガイロープを付けペグダウンします。テントの幕にテンションがかかり、きれいな見た目に仕上がります

ギアをテント内部に入れてみました。テーブルやチェアを入れても十分な広さがあります。コットを2台入れられるのでソロからデュオまで活躍してくれそう!

スペースが広く天井が高いので、居住性抜群! 腰を屈めずに過ごせるのがうれしい!

スペースが広く天井が高いので、居住性抜群! 腰を屈めずに過ごせるのがうれしい!

ワンポールテントは昼間と夜間で形を変える万能テント!

ワンポールテントは、ほとんどのモデルが奥側もファスナーで開けられます。日中は両サイドを開けることで、通気性がよくなり熱がこもりづらくなります。また、心地よい風を感じながらテントの中で過ごせます。

そして、夜間にテント内で過ごすときは、前後のファスナーを閉じることでプライベートな空間が作れます。テント内が広いため、就寝時にギアをテント内に収納でき、防犯対策ができる点も魅力です。

テントを開ける際は、布をクルクルと巻いて固定します。布を留めるトグルはテントの前後の扉に付いています

テントを開ける際は、布をクルクルと巻いて固定します。布を留めるトグルはテントの前後の扉に付いています

奥側を開けることで風の通り道ができ、奥の景色も楽しめます。写真映えにもつながるかも!?

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ファスナーを閉めることでプライベートな空間が作れます

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2024/09/22 09:00

設営が簡単なワンポールテントは写真映えもして一挙両得!

「外周をペグダウンして中のポールを立てるだけ」というシンプルな作りはひとりでも設営しやすかったです。想像以上に中が広く、人が余裕で立ち上がれる高さがあって快適でした。

また角錐形なので、手前にギアを並べるだけでもカメラの構図が完成して、キャンプサイトが簡単に写真映えしました。ほどよくクラシック感もあり、自然にすんなりと溶け込んでくれる点も写真映えにひと役買っていると思います。

手っ取り早くキャンプで写真映えを狙いたいなら、非日常感が出るワンポールテントの導入を検討してみてください!

高さがあるワンポールテントは、自分のキャンプサイトのシンボル的な存在に。クラシックな見た目は森との相性よし!

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ワンポールテントは写真映えもして、使いやすい!

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写真/坂下丈洋(BYTHEWAY)

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2024/09/13 09:00
小林知典
Writer
小林知典
雑誌やWEBマガジン、カタログを中心に活動するスタイリスト。ファッション以外にもアウトドアやカルチャーなど守備範囲は広く、本業と並行して執筆も行う。機能美を追求したモノ作りに興味が止まず、気になるモノはとことん試す性分。
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金原望弥(編集部)
Editor
金原望弥(編集部)
大学卒業後、出版社にて月刊誌の編集に従事。その後、カカクコムに入社し、ファッションメディア「TASCLAP」を経て、「価格.comマガジン」へ。腕時計やアウトドアを担当するZ世代エディターです。
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