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ガスランタンも意外とアリ? コールマンの名作「ノーススター」をレビュー

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ガス缶ランタンも意外とアリ? コールマンの名作「ノーススター」をレビュー

キャンプの光源と言えば、誰でも手軽に扱えるLEDランタンが真っ先にあがると思いますが、趣向を凝らすならガス缶を燃料としたガスランタンがおすすめ。LEDランタンよりも照射量が多く、温かみのある光を灯すので、キャンプに慣れてきたらぜひ使ってみてほしいアイテムです。

LEDでは感じられないガスランタンの持つ魅力

ガスランタンはLEDランタンよりも照射量が多く、1つでも十分な明るさを確保できます。また、マントルを燃焼させることで温かみのある光が楽しめます。そして、LEDランタンが登場するよりも昔から使われているからこそのクラシカルな見た目は、キャンプサイトのムードを高めてくれるはずです。

注意点もあります。気温が低い時期・場所では火力が安定しにくいです(ガスが気化しにくいため)。また、燃焼させる構造上、ユーザーが一酸化炭素中毒になる可能性があるため、タープやテント内での使用は控えましょう。

燃料はアウトドアでの使用をメインとしたガス缶「OD缶」。カセットコンロなどで使用する「CB缶」に比べて寒さに強く、野外でも安定した火力を維持します

燃料はアウトドアでの使用をメインとしたガス缶「OD缶」。カセットコンロなどで使用する「CB缶」に比べて寒さに強く、野外でも安定した火力を維持します

ガスランタンの下準備から点火まで! 実際に使ってみた

今回使ったのは、コールマン「2500 ノーススター LPガスランタン」(以降、「ノーススター」)。1998年に発売され、今なお愛用者が多い名作です。「ノーススター」を点灯させる手順は大きく3つ。

コールマン「2500 ノーススター LPガスランタン」の本体サイズは約14.5(直径)×26(高さ)cm、重量は約1.3kg

コールマン「2500 ノーススター LPガスランタン」の本体サイズは約14.5(直径)×26(高さ)cm、重量は約1.3kg

専用のソフトケースが付いているので、持ち運びしやすい!

専用のソフトケースが付いているので、持ち運びしやすい!

【手順1】燃料になるガス缶をランタンに装着!

まずは本体のつまみがオフになっていることを確認します。次に本体にガス缶をはめます。ガス缶は性能・安全を維持するためにもコールマンの純正品を使いましょう。ランタン下部にあるリングとガス缶の接合部を合わせて、垂直にし、ガス缶を右に回していき、完全に止まる位置までねじ込んでいきます。

本体のつまみを右方向に止まるまで回して、ガス栓がオフになっていることを確認します

本体のつまみを右方向に止まるまで回して、ガス栓がオフになっていることを確認します

ランタン下部にあるリングとガス缶の接合部を合わせます

ランタン下部にあるリングとガス缶の接合部を合わせます

ランタンとガス缶を垂直につなげ、クルクルと回しながら完全に止まるまで締めます

ランタンとガス缶を垂直につなげ、クルクルと回しながら完全に止まるまで締めます

【手順2】マントルを装着し、空焼きする

マントルとはランタンの光源部分のことで、発光塗料が塗布された繊維を編み布状にしたもの。ガスランタンやオイルランタンに多く採用され、発光体の役割を果たします。

ではマントルを装着していきましょう。まずはランタン上部にある「ベンチレーターナット」を取り外します。すると、ランタンの上部を保護する「ベンチレーター」とガラス部分のグローブが取り外せるようになるので、慎重に真上に引き抜きます。

ランタン上部にある「ベンチレーターナット」をクルクルと回し外します。すると、赤く塗装された「ベンチレーター」とグローブが取り外せます

ランタン上部にある「ベンチレーターナット」をクルクルと回し外します。すると、赤く塗装された「ベンチレーター」とグローブが取り外せます

グローブを手で支え、真上に引き抜きます

グローブを手で支え、真上に引き抜きます

ガス缶と同じく、マントルもコールマンの純正品を使用しましょう。マントルは筒状になっています。ランタンの銀色の棒「バーナーチューブ」にマントルを通し、マントルの緑色部分にある金具「マントルサポート」をひねって、「バーナーチューブ」に固定します。上下どちらも取り付けたらマントルを伸ばし、形を整えます。

マントルを「バーナーチューブ」に通し、金具で固定させます

マントルを「バーナーチューブ」に通し、金具で固定させます

マントルの角から火をつけ、灰状になるまで燃やします。これを空焼きと言います。ランタンの使用前に空焼きをして灰状にすることで光が拡散する仕組みで、発光に不要な物質を燃やすという意味もあります。

マントルの下部から火をつけていくと、火が上に昇っていくのでうまく燃やせます。先が長めのチャッカライターを使用するほうが着火しやすく安全だと思います。1度、空焼きをしてしまえば、次回以降の使用時は空焼きせずに使えます。

空焼きが終わったら、グローブを所定の位置に戻し、ランタン上部の「ベンチレーターナット」を締めます。

マントルに火をつけ灰状になるまで燃やします。全体が燃え切っていないと、発光がうまくいかないことがあるのでしっかりと燃やしきることが大切!

マントルに火をつけ灰状になるまで燃やします。全体が燃え切っていないと、発光がうまくいかないことがあるのでしっかりと燃やしきることが大切!

空焼き後のマントルは非常にもろくなっているので、触れないようにゆっくりとグローブを戻しましょう

空焼き後のマントルは非常にもろくなっているので、触れないようにゆっくりとグローブを戻しましょう

【手順3】ランタンを点灯!

ここまできたら、いよいよ点灯です! つまみを左にゆっくり回してガスを放出します。次に赤色の「イグナイターボタン」をカチッと音がするまで数回、奥に押し込みましょう。するとマントルが発光! あとはつまみを回し、光量を調整すれば終了です。マントルがうまく点火しないときは数分おいてから再度試すようにしましょう。

つまみを左にゆっくり回してガスを放出! スーとランタン内にガスが補充される音が聞こえてきます

つまみを左にゆっくり回してガスを放出! スーとランタン内にガスが補充される音が聞こえてきます

赤いボタンをカチッと音がするまで押し込むと……

赤いボタンをカチッと音がするまで押し込むと……

ランタンに光が灯りました! 空焼きしたマントルが発光しています

ランタンに光が灯りました! 空焼きしたマントルが発光しています

燃焼時間は約4〜8時間(470gのガス缶使用時)

燃焼時間は約4〜8時間(470gのガス缶使用時)

ガスランタンとLEDランタンの光量を比べてみた!

では、コールマン「ノーススター」の光量はどんなものか、LEDランタンと比べてみました。今回使用したLEDランタンは、ゴールゼロ「ライトハウス マイクロフラッシュ」。キャンプにおけるLEDランタンの定番アイテムです。

スペック上は「ライトハウス マイクロフラッシュ」の光量は最大約150ルーメン。対してコールマン「ノーススター」はレギュラーガス使用時に最大約1,543ルーメンと約10倍もの違いがあります。実際の見え方だと、どのくらい違うのでしょうか?

LEDランタン「ライトハウス マイクロフラッシュ」は最大150ルーメンとスポット的な明かり

LEDランタン「ライトハウス マイクロフラッシュ」は最大150ルーメンとスポット的な明かり

真っ暗だとうまく光を撮影できないので夕方で試してみましたが、照らす範囲がまったく異なりました。「ライトハウス マイクロフラッシュ」はスポット的な明かりですが、「ノーススター」は周囲を照らしてくれるので、メインランタンとしてふさわしいと思います。また「ノーススター」は光に揺らめきがあるため見ていてリラックスできました!

「ノーススター」は周囲を広く照らし、メインランタンとしても活躍してくれそう!

「ノーススター」は周囲を広く照らし、メインランタンとしても活躍してくれそう!

メインランタンとしてふさわしい存在感を放つコールマン「ノーススター」

ガスランタンは準備や道具も必要ですし、スイッチひとつ押せばいいLEDランタンに比べて使用手順も多いです。しかし、その手間がかかるからこそ、愛着が湧いてきます! 光の揺らぎやレトロなデザインなど、LEDランタンにはない魅力もあり、光量もメインランタンとして活躍してくれるほど十分。ガスランタン、意外とアリじゃないですか!?

写真/坂下丈洋(BYTHEWAY)

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小林知典
Writer
小林知典
雑誌やWEBマガジン、カタログを中心に活動するスタイリスト。ファッション以外にもアウトドアやカルチャーなど守備範囲は広く、本業と並行して執筆も行う。機能美を追求したモノ作りに興味が止まず、気になるモノはとことん試す性分。
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金原望弥(編集部)
Editor
金原望弥(編集部)
大学卒業後、出版社にて月刊誌の編集に従事。その後、カカクコムに入社し、ファッションメディア「TASCLAP」を経て、「価格.comマガジン」へ。腕時計やアウトドアを担当するZ世代エディターです。
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