ソニーは4月2日、薄型テレビ「BRAVIA」の新モデル6シリーズ全16機種を発表した。2020年春の液晶BARVIA新製品は、4K液晶タイプの「X9500H」「X8550H」「X8500H」「X8000H」の全4シリーズ。エントリーモデルを含め、ついに全機種4Kチューナー内蔵となっている。ここでは、シリーズごとの特徴をまとめてレポートする。なお、有機ELテレビについては別記事にまとめているので、そちらを参照してほしい。
【液晶BRAVIA 2020年新モデル】
■X9500Hシリーズ
KJ-75X9500H(75型) 5月16日発売 市場想定価格40万円前後(税別)
KJ-65X9500H(65型) 5月30日発売 市場想定価格30万円前後(税別)
KJ-55X9500H(55型) 5月23日発売 市場想定価格23万円前後(税別)
KJ-49X9500H(49型) 2020年秋以降発売 市場想定価格は未定
■X8550Hシリーズ
KJ-65X8550H(65型) 6月6日発売 市場想定価格25万円前後(税別)
KJ-55X8550H(55型) 5月16日発売 市場想定価格17万円前後(税別)
■X8500Hシリーズ
KJ-49X8500H(65型) 4月25日発売 市場想定価格15万円前後(税別)
KJ-43X8500H(55型) 5月16日発売 市場想定価格13.5万円前後(税別)
■X8000Hシリーズ
KJ-75X8000H(75型) 4月18日発売 市場想定価格25万円前後(税別)
KJ-65X8000H(65型) 4月18日発売 市場想定価格17万円前後(税別)
KJ-55X8000H(55型) 4月18日発売 市場想定価格13万円前後(税別)
KJ-49X8000H(49型) 4月18日発売 市場想定価格11万円前後(税別)
KJ-43X8000H(43型) 4月18日発売 市場想定価格9万円前後(税別)
液晶BRAVIAのプレミアムモデル「X9500H」シリーズ
価格.comでも人気の高い「X9500G」の後継にあたる、液晶BRAVIAのプレミアムモデル「X9500H」。サイズ展開は75/65/55/49型の4種類で、85型のみ「X9500G」が継続販売となる。
本体デザインを従来の「X9500G」から改良。ベゼル部分がより細くなったほか、新たに2Wayスタンドを採用し、ローポジション時は有機ELテレビ「A9G」のような画面のみが浮かび上がるようなデザインに仕上げたという。
直下型のバックライトを搭載する液晶テレビだが、ベゼル部分をかなり細く仕上げたのがポイント
2Wayスタンドを外側設置にすると、画面のみが浮かび上がったようなデザインに
※初出でローポジション設置と記載しておりましたが、正しくは外側設置となります。お詫びして訂正いたします。[2020年5月22日 16:30]
画質面では、高画質プロセッサー「X1 Ultimate」や動画応答性能を高める独自技術「X-Motion Clarity」、倍速液晶パネル、直下型LEDバックライト、バックライトエリア駆動といった高画質技術を「X9500G」から継続しつつ、新たに「X9500G」の85/75型にも搭載されていた、独自の光学設計で広視野角を実現する「X-Wide Angle」を65/55型まで拡大。85/75型といった超大画面モデルだけでなく、一般的な家庭のリビングにも設置できる画面サイズでも、広い視野角で楽しめるようになった。
写真手前側が「X-Wide Angle」を搭載した「X9500H」、奥側が「X9500G」。角度を付けて見ると、コントラストの低下が少ないことがよくわかる
また、上部ツイーター部分にアンプを追加したバイアンプシステムにリニューアルし、音のひずみを低減する非対称形状を採用した新開発のスピーカー「X Balanced Speaker」を搭載するなど、画面から音が出る独自のスピーカーシステム「Acoustic Surface Audio」を強化したのも大きなポイント。音圧がアップしたことで映像と音の一体感が向上したほか、音のクリアさが増したことで人の声の聞き取りやすさも向上しているということだ。
上部ツイーターに専用のアンプを追加したバイアンプシステムへとリニューアルするなど、音質面も強化した
倍速液晶パネルを搭載したBRAVIAのスタンダードモデルとなる「X8550H」シリーズと「X8500H」シリーズ
「X8550H」「X8500H」は、「X8550G」「X8500G」の後継モデルにあたるスタンダードモデルだ。画面サイズは「X8550G」が65/55型、「X8500G」が49/43型で、「X8550G」のみ、画面から音が出る独自のスピーカーシステム「Acoustic Surface Audio」を搭載する。
画質面のスペックは共通で、いずれも倍速液晶パネル&エッジ型バックライトを搭載し、バックライトエリア駆動は非対応。映像エンジンは昨年モデル「X8550G」「X8500G」と同じ「HDR X1」で、残像低減技術は、倍速パネルとバックライト制御を組み合わせた「モーションフローXR240」となっている。
画音質を大幅に強化した液晶BRAVIAのエントリーモデル「X8000H」シリーズ
液晶BRAVIAのエントリーモデルとなる「X8000H」。昨年のエントリーモデル「X8000G」は4Kチューナー内蔵が見送られていたが、2020年モデルではついに4Kチューナーが内蔵されたのがトピックといえる。
また、従来はX8500番台のモデルに搭載さえていた高画質プロセッサー「HDR X1」を搭載したり、Dolby Atmosへの対応を果たすなど、画音質も「X8000G」に比べてかなり強化されている点もポイント。
さらに、サイズ展開についても、「X8000G」の65/55/49/43型に加え、「X8000H」では超大画面モデルとなる75型が追加されていることも見逃せない。75型の市場想定価格も、25万円前後(税別)とかなり戦略的な価格で、大画面をグッと身近にしてくれるモデルとなりそうだ。
スマートテレビ機能は、全機種Android TV。BRAVIAのリモコンには、各種ネット配信サービスにダイレクトにアクセスできる専用ボタンが用意されているのが大きな特徴となっているが、新モデルから「TUTAYA TV」のボタンも追加された
PC・家電・カメラからゲーム・ホビー・サービスまで、興味のあることは自分自身で徹底的に調べないと気がすまないオタク系男子です。PC・家電・カメラからゲーム・ホビー・サービスまで、興味のあることは自分自身で徹底的に調べないと気がすまないオタク系男子です。最近はもっぱらカスタムIEMに散財してます。