パナソニックから、4K有機ELビエラの2022年モデルが発表された。ラインアップは、フラッグシップモデルの「LZ2000」シリーズ(77/65/55V型)と、ハイエンドモデルの「LZ1800」シリーズ(65/55/48V型)。発売日、市場想定価格は以下のとおり。
【4K有機ELビエラ2022年モデル】
■LZ2000シリーズ
TH-77LZ2000(77V型、8月5日発売、市場想定価格85万円前後)
TH-65LZ2000(65V型、8月5日発売、市場想定価格61万円前後)
TH-55LZ2000(55V型、7月8日発売、市場想定価格44万円前後)
■LZ1800シリーズ
TH-65LZ1800(65V型、6月17日発売、市場想定価格49万円前後)
TH-55LZ1800(55V型、6月17日発売、市場想定価格36万円前後)
TH-48LZ1800(48V型、6月17日発売、市場想定価格31万円前後)
4K有機ELビエラ「LZ2000」シリーズ
「LZ2000」シリーズは、「JZ2000」シリーズの後継モデルとなる4K有機ELビエラの新しいフラッグシップモデルで、AV製品として新しさを追い求めるだけでなく、高画質・高音質をさらにブラッシュアップし、フラッグシップモデルとしての完成度を追求したという。なかでも画質については、「自発光こそ最高画質のディスプレイ」というプラズマ時代から変わらない信念のもと、ハードウェア・ソフトウェアの両方でさらなる進化を押し進めたのが大きな特徴となっている。
具体的には、自社設計・製造の有機ELディスプレイ「Dynamicハイコントラスト有機ELディスプレイ」が、“NEO”を冠した「Dynamicハイコントラスト有機ELディスプレイNEO」へと進化。独自素材を用いた貼り付け構造、バックカバー一体型放熱プレート(いずれも77V型を除く)といったこれまでの独自パネル構造に加え、組み合わせる有機ELパネルが最新世代の高輝度タイプのものに変更されている。
自社設計・製造の有機ELディスプレイ「Dynamicハイコントラスト有機ELディスプレイNEO」。、組み合わせる有機ELパネルが最新世代の高輝度タイプのものに変更された
パネル制御についても、光と色を分離して制御する「Dot ContrastパネルコントローラーPRO」が、暗部の解析精度が従来比約32倍にアップしたほか、パネルの発光状態を時間軸方向も加えた3次元映像解析と温度センサーで画素ごとに管理しながら、独自の電流制御アルゴリズムでパネルを駆動する「Bright Booster」と呼ばれる新しいパネル制御機能を新搭載。高輝度有機ELパネルを独自のパネル技術で精緻に制御することにより、高輝度化だけでなく、より鮮やかで忠実な色再現を実現したという。
パネルの発光状態を時間軸方向も加えた3次元映像解析と温度センサーで画素ごとに管理しながら、独自の電流制御アルゴリズムでパネルを駆動する「Bright Booster」
光と色を分離して制御する「Dot ContrastパネルコントローラーPRO」が、暗部の解析精度が従来比約32倍に向上
このように高画質を実現するうえで欠かせない有機ELディスプレイの基本性能を徹底的にブラッシュアップしたうえで、「LZ2000」シリーズでは、先に2022年モデルとして投入した4K液晶ビエラ「LX950」シリーズや「LX900」シリーズと同様、「環境光センサー」を組み合わせてどんな照明下でも高画質で楽しめるようになった自動画質調整機能の「オートAI画質」や、時間軸方向の前後の映像を合わせて参照することでノイズとディテールの検出精度が向上した最新のアップコンバート技術「4Kファインリマスターエンジン」、パネルの最大輝度を活用して黒浮きを抑えながら明るさ感を向上させる処理を追加した最新のHDR高画質処理機能「AI HDRリマスター」など、さまざまな高画質機能を搭載。フラッグシップモデルにふさわしい圧倒的な高画質モデルに仕上がっている。
「環境光センサー」を組み合わせてどんな照明下でも高画質で楽しめるようになった「オートAI画質」
アップコンバート技術「4Kファインリマスターエンジン」は、時間軸方向の前後の映像を合わせて参照することでノイズとディテールの検出精度が向上
HDR高画質処理機能「AI HDRリマスター」は、パネルの最大輝度を活用して黒浮きを抑えながら明るさ感を向上させる処理が追加された最新世代のものが搭載される
さらに、「LZ2000」シリーズは、画質だけでなく音質についてもこれまでにない劇的な進化を遂げた。それが、フロントスピーカーへのラインアレイスピーカーの導入だ。77V型はフロントスピーカーだけで全18基、65V型は全16基、55V型は全14基ものスピーカーを配置。多数のスピーカーユニットを線上に並べることで、音の干渉が少なく解像感の高いクリアな音と大口径のスピーカーユニットを搭載したオーディオ機器のような厚みのある音の両立を実現したという。
フロント部分に横一列に配置されたラインアレイスピーカー。77V型は全18基、65V型は全16基、55V型は全14基のスピーカーユニットを搭載する
このラインアレイスピーカーと、天井の反射を利用して高さ方向の音を再現する上向きのイネーブルドスピーカー、水平方向の音の広がりを強化する横向きのワイドスピーカー、テレビ画面中央に配置したウーハーとパッシブラジエーターを組み合わせることで、音の広がりと密度を高めた圧倒的な音場を再現。立体音響技術のDolby Atmosにも対応し、テレビ単体のスピーカーとは思えない、臨場感あふれる立体的なサウンドを楽しめるモデルに仕上がっている。
「LZ2000」シリーズのスピーカーシステム。イネーブルドスピーカー、ワイドスピーカー、ウーハー&パッシブラジエーター、フロントラインアレイスピーカーを組み合わせることで、テレビ単体でも立体感のある本格的なサウンドを楽しめる
このほか、先行して発表された4K液晶ビエラ「LX950」シリーズや「LX900」シリーズと同じく、ゲーマーのために開発した新UI「ゲームコントロールボード」を搭載。リモコンも、ダイレクトボタンが8つに増えた最新世代のBluetoothリモコンが付属する。録画機能は、4K2番組同時録画まで対応。スタンドは、最大サイズの77V型を含む全モデルが転倒防止スタンドを採用し、65V型と55V型はスイーベルにも対応する。
ゲーマーのために開発した新UI「ゲームコントロールボード」も搭載
ダイレクトボタンが8つに増えた最新世代のBluetoothリモコンが付属
全モデルが転倒防止スタンドを採用。丸いデザインの65V型と55V型はスイーベルに対応
77V型は四角いデザインで、スイーベルには非対応となる
4K有機ELビエラ「LZ1800」シリーズ
「LZ1800」は、フラッグシップモデルゆずりの高画質・高音質を備えたハイエンドモデルとして展開されるモデルだ。画質面では、小型の48V型を除く55V型と65V型の2モデルは、昨年のフラッグシップモデル「JZ2000」と同じ「Dynamicハイコントラスト有機ELディスプレイ」を採用。音質面では、48V型を含む全モデルで、上向きのイネーブルドスピーカーを搭載し、天井からの音の反射を利用した立体的なサウンドを実現したという。
48V型を除く55V型と65V型の2モデルは、昨年のフラッグシップモデル「JZ2000」と同じ「Dynamicハイコントラスト有機ELディスプレイ」を採用
48V型を含む全モデルで、上向きのイネーブルドスピーカーを搭載
そのほかの高画質機能やUIについては「LZ2000」シリーズとほぼ同じ。。録画機能は、4K2番組同時録画まで対応。スタンドについては、小型の48V型含め、全モデルが転倒防止スタンドを採用する。
4K液晶ビエラ「LX800」シリーズ
今回の4K有機ELビエラ2022年モデルと同タイミングで、等速液晶を搭載した4K液晶ビエラのエントリーモデル「LX800」シリーズも発表された。4K液晶ビエラの2022年モデル共通の特徴である、「環境光センサー」を組み合わせた最新の自動画質調整機能「オートAI画質」を搭載。エントリーモデルながら、Dolby Atmosの立体音響に対応しているのもポイントとなっている。録画機能は、裏録まで対応。画面サイズは75/65/55/50/43V型の全5サイズ展開だ。
【4K液晶ビエラ】
■LX800シリーズ
TH-75LX800(75V型、7月8日発売、市場想定価格29万円前後)
TH-65LX800(65V型、7月8日発売、市場想定価格22万円前後)
TH-55LX800(55V型、7月8日発売、市場想定価格19万円前後)
TH-50LX800(50V型、7月8日発売、市場想定価格16万円前後)
TH-43LX800(43V型、7月8日発売、市場想定価格14万円前後)
PC・家電・カメラからゲーム・ホビー・サービスまで、興味のあることは自分自身で徹底的に調べないと気がすまないオタク系男子です。PC・家電・カメラからゲーム・ホビー・サービスまで、興味のあることは自分自身で徹底的に調べないと気がすまないオタク系男子です。最近はもっぱらカスタムIEMに散財してます。