録画機能では、東芝独自の「タイムシフトマシン」に対応し、地上デジタル放送を最大6チャンネルまるごと録画することが可能だ。通常録画用のチューナー(地上デジタル×3基、BS・110度CSデジタル×2)の中から1チャンネルをタイムシフト録画に割り当てる「タイムシフトプラス1」や、タイムシフト番組のシーン別検索・再生機能などを利用できるクラウドサービス「TimeOn(タイムオン)」にも対応している。また、タイムシフトマシン用の外付けUSB HDDは、利用可能なHDD容量が従来の2TB×2基から6TB×2基に拡張された。計12TBの利用が可能になっている。
さらに、Z10Xシリーズでは、タイムシフト番組をよりスムーズに利用できるように、リモコン、音声、スマートフォンを活用する新しい操作性「ざんまいスマートアクセス」が搭載されている。リモコンでは、現在視聴中の番組の関連番組を表示する「ざんまいプレイ」のユーザーインターフェイスが大きく変更になった。従来は、画面全体を使った機能であったが、Z10Xシリーズでは、リモコンの「ざんまい」ボタンを押すと、画面直下に「新番組」「ほかにもこんな番組」「いつもの番組」がサムネイル画像とともに表示される。番組を見ながら、より直感的に関連するタイムシフト番組を探せるようになっているのだ。
また、音声入力での番組・シーン検索や予約録画にも対応。クラウド上で音声を認識して文字に変換するという高度な技術によって、「ゴルフ番組が見たい」「地デジで絞り込んで」といった会話での音声入力に対しても、ユーザーの意図を読み取って処理を行うようになっている。なお、「音声だからこそスピーディーに操作できること」にこだわり、音量調整などリモコン操作のほうがすばやく操作できる機能は省略されている。
ざんまいスマートアクセスでは、ざんまいプレイのユーザーインターフェイスが大きく変更になった
音声入力での番組・シーン検索や予約録画にも対応
音声からユーザーの意図を理解して処理を行うようになっている
「ゴルフ番組が見たい」の音声入力でゴルフ番組を検索した後に、「地デジで絞り込んで」という追加入力を行った場合。地デジのゴルフ番組が表示されている
さらに、スマートフォン/タブレット端末からの録画番組やシーン検索・再生も可能になった。専用アプリ「TimeOn番組シーン検索」を使って、番組ジャンルやキーワードなどで番組・シーンを検索できる。なお、「TimeOn番組シーン検索」は、Z9X/Z8Xシリーズなどでの利用も可能だ。
専用アプリのTimeOn番組シーン検索の画面
また、Z10Xシリーズのタイムシフトマシンでは、「タイムシフトリンク」という新しい連携機能が追加されている。この新機能は、Z10XシリーズとHDMI/LAN接続した東芝製の対応レコーダー(レグザサーバー)のタイムシフト番組と、テレビ側のタイムシフト番組を、1つの「過去番組表」でいっしょに表示するというもの。レコーダー側のタイムシフト番組に対しても、テレビ内と同じように「ざんまいスマートアクセス」を利用することができる。レコーダーだけでなく、タイムシフトマシン対応のREGZAについても、LAN接続で同じことができるのも見逃せない点で、REGZAユーザーにとって、非常に利便性の高い連携機能となっている。
東芝製の対応レコーダーのタイムシフト番組と、テレビ側のタイムシフト番組を統合して1つの過去番組表で表示するタイムシフトリンク
実際の過去番組表の表示例。レグザサーバーの3チャンネル(WOWOW3チャンネル)がいっしょに表示されている
Z10Xシリーズの下位モデルとなるJ10Xシリーズも登場。Z10Xシリーズから4Kチューナーとタイムシフトマシンを省略したモデルだ