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撮影可能時間が2倍! GoPro最新「HERO12 Black」が登場

GoProは2023年9月6日、アクションカムの新製品「HERO12 Black」を発表しました。最新モデルは、撮影可能時間が劇的に改善され、従来機「HERO11 Black」の2倍に向上。新機能周りを中心に解説します。

GoProのアクションカム最新モデル「HERO12 Black」。公式サイトの販売価格は62,800円(税込)。2023年9月13日発売

GoProのアクションカム最新モデル「HERO12 Black」。公式サイトの販売価格は62,800円(税込)。2023年9月13日発売

5.3K/60pで約70分の連続撮影が可能

「HERO12 Black」の大きなポイントは、撮影可能時間の大幅な改善です。ハードウェアとソフトウェアの両面から電力の効率化を図ることに加えて、従来機で課題だった熱暴走によるシャットダウンの心配がなくなったとのことです。

たとえば、従来機では気温25度の環境下(HYPERSMOOTHオン)において5.3K/60pの撮影時で35分、4K/120pで28分の連続撮影が可能です。これ以上撮影すると、熱暴走でシャットダウンしてしまうとのこと。しかし、「HERO12 Black」は同一環境下でも5.3K/60pの撮影時で70分、4K/120pで58分の連続撮影を実現しています。

・5.3K/60pで70分の連続撮影
・4K/120pで58分の連続撮影
・5.3K/30pで90分以上の連続撮影
・1080/30pで155分以上の連続撮影

「HERO11 Black」と同様に8:7のアスペクト比が利用できるイメージセンサーを採用。ひとつのアスペクト比で、9:16の縦向き撮影、16:9、4:3などの撮影モードが選択できます。

端末を縦にする必要なく、縦向き撮影ができます

端末を縦にする必要なく、縦向き撮影ができます

さまざまなアスペクト比の撮影モードを用意することでクロップする必要がなくなり、YouTube、TikTok、Instagramなど、SNS向け動画撮影にも便利そう。イメージセンサーを最大限生かすため、従来機と同様に8:7のフルセンサーで撮影しておき、画質を保ちつつ後からクロップすることもできます。

GoProの独自手ブレ補正は「Hypersmooth 6.0」へとバージョンアップ。分析可能なデータ量が従来機と比較して最大4倍になり、より精度の高い手ブレ補正が体験できると言います。

細かいポイントですが、もうひとつ大きなアップデートが「HERO12 Black」本体の底面に三脚や自撮り棒を付けるための1/4インチサイズのネジ穴。GoPro専用マウントに対応する製品だけではなく、一般的な三脚などもそのまま装備可能です。

ネジ穴の搭載は「待ってました!」というユーザーも多いのでは?

ネジ穴の搭載は「待ってました!」というユーザーも多いのでは?

従来機で登場した、カメラに詳しくない人向けのUI「イージーコントロール」は、専門用語をわかりやすい言葉に置き換えるなど、さらに直感的な操作ができるようになっているとのこと。9:16のアスペクト比は「縦向き」、16:9は「ワイドスクリーン」など、動画初心者でも見ただけでどのようなものかわかる用語に変更されています。

クリエイター向け機能もアップデート

「HERO12 Black」では、クリエイター向けの機能も大幅にアップデートされています。従来機の「HERO11 Black」は10bitカラー撮影に対応したことが注目ポイントのひとつでしたが、「HERO12 Black」では新たにLog撮影の「GP-Log」に対応するうえに、カラーグレーディング用にLUTも用意されます。

10bitカラーとG-Log撮影を活用すれば、撮影後のポストプロダクションにも幅が出ます

10bitカラーとG-Log撮影を活用すれば、撮影後のポストプロダクションにも幅が出ます

加えて、新しくBluetoothオーディオ接続にも対応したのもポイントです。「HERO12 Black」とワイヤレスイヤホンをBluetoothで接続することで、離れた場所にいる撮影者や出演者の音声を映像と同時に録音可能。たとえば、自動車の前方に設置した「HERO12 Black」で映像を撮影しながら、車内にいる撮影者の音声を同時に収録したような動画が撮れるというわけです。

また、複数台の「HERO12 Black」で撮影した動画を編集する際に役立つ「タイムコードシンクロ」、0.5秒から120秒まで特定の間隔で写真を撮影する「インターバル撮影」など、撮影や編集をサポートする機能も新たに搭載されました。

任意の間隔で写真を撮影してくれる「インターバル撮影」

任意の間隔で写真を撮影してくれる「インターバル撮影」

ハードウェア関連では、177度という広い視野角で撮影できるレンズ「Maxレンズモジュラー2.0」がオプション品として用意されています。スキーをしながらPOV撮影する場合でも、自分の足元までとらえられるほど画角が広く、臨場感あふれる動画が撮影できるとのことです。

臨場感あふれるPOV撮影に向いている「Maxレンズモジュラー2.0」

臨場感あふれるPOV撮影に向いている「Maxレンズモジュラー2.0」

もうひとつ注目したいのが、スマートフォン向け編集アプリ「Quik」のデスクトップ版。撮影した動画をPCで編集できますし、スマートフォンで編集した続きをそのままPCで行うことも可能です。ただし、MacOS版は2023年後半、Windows版は2024年リリース予定となっています。

今後登場予定のデスクトップ版「Quik」

今後登場予定のデスクトップ版「Quik」

まとめ

「HERO12 Black」は、ライトユーザーがより扱いやすくなるようなアップデートを含みつつ、より表現しやすかったり、効率よく作業できたりと、クリエイター向けの機能が充実した印象です。

その中でも大きいのは撮影可能時間でしょう。連続撮影時に熱暴走によるシャットダウンに悩んでいた人も多いと思われます。本当に長時間の連続撮影が可能なのか、早くレビューで確かめたいものです。

水川悠士(編集部)

水川悠士(編集部)

最新ガジェットとゲームに目がない雑食系ライター。最近メタボ気味になってきたので健康管理グッズにも興味あり。休日はゲームをしたり映画を見たりしています。

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