153点(選択可能なのは55点)の広域・高密度AFシステムや約10コマ/秒の高速連写、14bit記録のロスレス圧縮RAWでの200コマまでの連続撮影、4K動画記録など、従来からあらゆる点が刷新された、ニコンDXフォーマットデジタル一眼レフの新しいフラッグシップモデル「D500」。この春夏に発売されるカメラの中で、もっとも話題を集めている機種の1つだ。2016年4月28日の発売を前に、編集部にこの話題カメラのベータ機が届いた! 外観を撮影した画像を掲載しながら、特徴をおさらいしよう。約10コマ/秒の高速連写が持続する様子を収めた動画も掲載する。
※本記事では「D500」のベータ機を使用しています。製品版とは仕様が異なる場合がありますのでご了承ください。
4月28日に発売されるD500。最初に約10コマ/秒の高速連写が持続する様子を収めた動画を見てほしい。画質モードはRAW(ロスレス圧縮RAW/14ビット記録)で、使用したメモリカードはLexar Professional 2933x XQD 2.0カード(128GB)。シャッタースピード優先で1/100秒に設定して連写している
装着しているレンズは、キットレンズとして用意される標準ズームレンズ「AF-S DX NIKKOR 16-80mm f/2.8-4E ED VR」
ボディサイズは約147(幅)×115(高さ)×81(奥行)mmで、重量は約860g(バッテリーおよびXQDカードを含む、ボディキャップを除く)。高剛性炭素繊維複合素材とマグネシウム合金を使用し、モノコック構造にすることで、耐久性を維持しながら軽量化を実現。防塵・防滴性能も確保している
ボディ正面から。新開発となる、光学ローパスフィルターレス仕様の有効2088万画素CMOSセンサー(DXフォーマット、APS-Cサイズ)を採用。画像処理エンジンは最新の「EXPEED 5」で、常用感度はISO100〜ISO51200に対応。拡張でLo 1(ISO50相当)までの減感と、Hi 5(ISO1640000相当)までの増感が行える
背面。APS-C一眼レフとして史上最大という、対角視野角約30.8度の広い視野角を実現した、倍率約1.0倍・視野率約100%の光学ファインダーを採用。ニコンのフラッグシップらしく、接眼部は丸型アイピースとなっている
背面には、サブセレクターが搭載されている
上面。ニコンのハイエンドモデルらしく、左側に、露出モードボタンなどのボタンが配置されたレリーズモードダイヤルを、右側にサブ液晶を搭載
従来よりもボディがスリムになっており、グリップも深くなっている
高速連続撮影は約10コマ/秒の連写が可能。バッファーメモリーの大容量化などにより、JPEGだけでなく、14bit記録のロスレス圧縮RAWでも200コマまでの連続撮影が行える
底面。対応バッテリーは「EN-EL15」で、撮影可能枚数は約1240コマ(CIPA準拠)
左側面に、USB端子、ヘッドホン出力端子、外部マイク入力端子、HDMI端子を搭載
XQDカードと、UHS-II対応のSDメモリーカードのデュアルスロットを採用
カバー内に、シンクロターミナルと、10ピンターミナルを配置
3軸ヒンジ構造のチルト可動式3.2型タッチパネルモニター(約236万ドット)を採用するのもトピック
別売オプションとして、電波でのワイヤレス制御に対応するスピードライト「SB-5000」や、マルチパワーバッテリーパック「MB-D17」などが用意される
体力勝負ならそこそこ強い編集部デスク。カメラやAV家電を中心に製品のレビュー記事を担当しています。撮られるのは苦手ですが撮るのは好きです。