トヨタ「ランドクルーザー」や「ハイエース」の専門店として知られる自動車販売店のFLEXは、新車および中古車のカスタマイズをWebページ上で行える新しいサービス「Renoca(リノカ)」を2017年3月よりスタートさせた。2017年4月7日に開催された記者向けの事業説明会の様子から、その特徴をレポートしよう。
おしゃれなライフスタイル商品のように手軽に、自動車のカスタマイズをWebページから行えるのが「Renoca」
Renocaは、FLEXが得意とするトヨタ「ランドクルーザー」および「ハイエース」を対象にしたカスタマイズサービスだ。クルマのカスタマイズサービス自体は特に珍しいものではないが、Renocaは、Webページから、対象となる3車種4メニューを選び、インテリアやエクステリア、オプションパーツといったカスタマイズ項目を選ぶことで、見積もり価格まで算出される。見積もりの結果は、必要であれば店舗まで転送され、そこからさらに詳細なカスタマイズの指定も可能。なお、外装のカスタマイズに使われる素材が、一般的な強化樹脂プラスチックのFRPではなく鋼板なのも特徴で、より高い強度を備えつつ、柔軟なデザインに変更できるのも魅力だ。
Webページ上で、項目を選ぶことでカスタマイズでき、見積価格まで算出できる
Renocaの用意するカスタマイズメニューは、200系ハイエースをベースにした「Coast Lines」、90系ランドクルーザープラドをベースにした「American Classic」と「COLOR BOMB」、80系ランドクルーザーをベースにした「Phoenix」の4種類となる。デザインは、日産のパイクカー「Be-1」のデザインコンセプトを手がけた坂井直樹氏の監修によるもので、クラシカルなテイストが特徴となっている。
カスタマイズのメニューは現時点で4種類が用意されている。FLEXの藤崎社長によれば、今後は、トヨタの商用バン「プロボックス」などの小型車向けサービスもラインアップに加えたい、とのこと
200系ハイエースをベースにした「Coast Lines」は、往年のアメリカ製ミニバンシヴォレー「シェビーバン」をイメージしている
展示車のインテリアは、クロスとレザーのコンビネーションシートに、テーブルを組み合わせた8人乗り仕様になっていた
90系ランドクルーザープラドをベースにした「American Classic」。外装にウッドパネルを装着し、クラシカルな雰囲気だ
「American Classic」の展示車のシートクロスはベルベット。素朴なテイストのエクステリアとのミスマッチが楽しい
こちらも90系ランドクルーザープラドを使った「COLOR BOMB」。大型のタイヤを装着し、力強さを強調している
「COLOR BOMB」のインテリアは、エクステリアに負けないインパクトのある、朱色のレザーでいろどられる
80系ランドクルーザーをベースにした「Phoenix」。外見はシンプルで懐かしい感じもする
エクステリアと調和したインテリア。80年代の雰囲気を再現している