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日産 リーフNISMOに試乗して“過激な加速”を味わう

日産が発売する電気自動車「リーフ」の初代モデルは、2010年に世界初となる本格的な量販EVとして誕生した。その後、2017年10月には2代目となる現行型にフルモデルチェンジされ、今では世界の累計販売台数は約33万台に達している。

リーフが誕生してから、すでに8年もの月日がたっているにもかかわらず、強力なライバルとなりえるような電気自動車は、いまだに登場していない。三菱「i-Miev(アイミーブ)」は販売がふるわず、北米の「テスラ」などは電気自動車の専門ブランドとして有名ではあるが、最も安い車種でも1,000万円近くと高価で、リーフのライバルとは言いづらい。

今は、ガソリン車のような使い勝手を持つ手頃な価格の電気自動車となると、リーフという選択肢しかないのが現状だ。そのリーフは、幅広いニーズに応えるために複数の仕様が用意されている。

そんな中で、今注目したいのが、2018年7月31日に発売された「リーフNISMO(ニスモ)」だ。

日産のモータースポーツ部門「NISMO」によってチューニングが施された「リーフNISMO」

日産のモータースポーツ部門「NISMO」によってチューニングが施された「リーフNISMO」

日産のモータースポーツ部門である「NISMO」の冠が車名に入ったリーフNISMOは、NISMOならではのエアロダイナミクス技術が注がれ、スタイリッシュなエアロパーツを身にまとっている。

また、リーフNISMOでは、コンピューター(VCM)に手が入れられている。最高出力や最大トルクの数値こそノーマルリーフと変わらないものの、加速度やレスポンスはノーマルを上回り、アクセルを離した際もノーマルに比べて素早く減速に移行する。さらに、サスペンションにも手が入っており、スポーティーな走りを楽しむことができるのが特徴だ。リーフNISMOの主なスペックと価格については、以下のとおりだ。

■日産 リーフNISMOの概要
発売日:2018年7月31日
価格:4,032,720円(税込)
主な専用装備:


(エクステリア)
NISMO専用エンブレム(フロント・リヤ)/専用LEDハイパーデイライト(車幅灯連動)/専用フロントグリル/専用フロントバンパー/専用サイドターンランプ付電動格納式リモコンブラックドアミラー(キーロック連動格納機能付)/専用サイドシルプロテクター/専用リヤバンパー/専用リヤフォグランプ
(インテリア)
専用本革・アルカンターラ巻3本スポークステアリング(レッドセンターマーク、レッドステッチ、ガンメタクローム加飾付)/専用電制シフト(Bレンジ付、ガンメタクローム加飾)/専用コンビメーター(NISMOロゴ入り、ガンメタクローム加飾付)/専用カーボン調フィニッシャー(インストパネル)/NISMO専用エンブレム/専用レッドフィニッシャー(エアコン吹き出し口、パワースイッチ)/専用シート地&ドアトリムクロス(レッド&グレー ツインステッチ付)

(シャシーほか)
専用18インチアルミホイール&コンチネンタル ContiSportContact5タイヤ/専用車速感応式電動パワーステアリング/専用サスペンション(ショックアブソーバー)/専用電動型制御型ブレーキ/専用チューニングコンピューター(VCM)/専用インテリジェント トレースコントロール(コーナーリング安定性向上システム)/専用VDC(ビークルダイナミクスコントロール 〔TCS機能含む〕)/専用ABS(アンチロックブレーキシステム)

また、リーフNISMOのスペックについては以下となる。ほとんどノーマルのリーフと変わらないが、航続距離は短くなっている。

■日産 リーフNISMOの主なスペック
全長×全幅×全高:4,510×1,790×1,550mm
ホイールベース:2,700mm
車重:1520kg
乗車定員:5名
最小回転半径:5.4m
交流電力量消費率(JC08モード):137Wh/km
一充電走行距離(JC08モード):350km
駆動用バッテリー・種類:リチウムイオン電池
駆動用バッテリー・総電圧:350V
駆動用バッテリー・総電力量:40kWh
最高出力:110kW(150PS)/3,283-9,795rpm
最大トルク:320N・m(32.6kgf・m)/0-3,283rpm

今回、そんなリーフNISMOへ試乗したので、詳細をレポートするとともに、以下の項目を5段階で採点して評価したい。

・運転のしやすさ(取りまわし性/視界)
・内装(質感/スイッチの操作性とメーターの視認性)
・居住性&荷室(前後席の居住性/荷室の広さと使い勝手)
・走行性能(動力性能と走行安定性)
・乗り心地
・安全&快適装備
・価格
・総合評価
※上記項目について、それぞれ1〜5点の5段階で採点、評価

日産 リーフNISMOの運転のしやすさ(取りまわし性/視界)

日産「リーフNISMO」の フロントイメージ

日産「リーフNISMO」の フロントイメージ

日産「リーフNISMO」の リアイメージ

日産「リーフNISMO」の リアイメージ

リーフNISMOのボディサイズは、全長が4,510mm、全幅が1,790mmと、エアロパーツを装着しながらも、ノーマルとほとんど変わらない。タイヤは18インチが装着されているが、最小回転半径は5.4mに収まっている。

リーフはノーマルも含めて、全幅が少しワイドでボンネットは見えず、後方視界もいいとは言えない。それでも、ミドルサイズに収まっているので、取りまわし性にそれほど不満は感じないだろう。

評価:★★★☆☆(3点)
コメント:ノーマルリーフと同様に、リーフNISMOも後方視界はいまひとつだが、一般的なミドルサイズセダンのように運転しやすい。

日産 リーフNISMOの内装(質感/操作性/視認性)

日産「リーフNISMO」のインパネ

日産「リーフNISMO」のインパネ

リーフNISMOのインパネは、ノーマルのNISMOと変わらず水平基調で、操作性や視認性はいい。さらに、リーフNISMOならではの装備として、ステアリングにレッドのセンターマークが備わっている。ステアリングの素材には、本革とアルカンターラが採用されていて、手触りがよく滑りにくい。

インパネ表面には、一般的な樹脂が採用されているが、近年のインパネの上質化を考えると、ソフトパッドなどで質感を高めるなどの工夫をしてほしい。

シート生地はリーフNISMO専用で、レッドとグレーのステッチが入れられている。サイズには余裕があり、肩まわりのサポート性もすぐれていて着座姿勢は乱れにくい。過度に乗員をホールドすることもないので、リラックスして乗ることができる。

評価:★★★☆☆(3点)
コメント:インパネなどの質感は平均的だが、NISMOならではのブラックとレッドを巧みに使い分けて、スポーティーな雰囲気がうまく演出されている。メーターの視認性やスイッチの操作性のよさは、ノーマルリーフと同じだ。

日産 リーフNISMOの居住性&荷室(前後席の居住性/荷室の広さと使い勝手)

日産「リーフNISMO」のフロントシート

日産「リーフNISMO」のフロントシート

リーフNISMOの居住空間の広さは、ノーマルリーフと同じだ。全高は1,550mmで、立体駐車場の利用を考慮しつつ天井が高く設定されているから、フロントシートは頭上に十分な余裕がある。

日産「リーフNISMO」のリアシート

日産「リーフNISMO」のリアシート

リアシートは、床下に駆動用リチウムイオン電池を搭載しているために床が少し高く、座面との間隔が狭いので膝が少し持ち上がってしまう。だが、身長170cmの大人4名が乗車して、リアシートに座る乗員の膝先には握りコブシ2つ分の余裕があるので、窮屈とまでは感じない。

日産「リーフNISMO」のラゲッジルーム

日産「リーフNISMO」のラゲッジルーム

ラゲッジルームは、5ドアハッチバックとして十分な容量が確保されている。リアシートの背もたれを前に倒すと、広げたラゲッジルームの床に大きな段差ができるが、先代リーフに比べれば、まだ使いやすいほうだ。

評価:★★★☆☆(3点)
コメント:リアシートの床下へリチウムイオン電池を搭載するために、後席は床と座面が狭いものの、膝先空間は広く、大人の4名乗車でも不満はないはずだ。ファミリーカーとしても使える。

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