2019年10月18日(金)に、ホンダのコンパクトミニバン「フリード」がマイナーチェンジされる。今回、そのマイナーチェンジの詳細がわかったので、当記事にてお伝えしたい。
ホンダ「フリード」のマイナーチェンジで追加される新モデル「フリードクロスター」
マイナーチェンジでホンダ「フリード」のフロントフェイスが大きく変わった
フリードは、5ナンバーのコンパクトサイズながら3列シートを備えるホンダの人気ミニバンだ。2019年1〜6月の日本の登録車(軽自動車をのぞく)ランキングでは8位と上位に位置しており、ホンダの普通車としてはフィットをも凌いで、いまもっとも売れている車種だ。
今回、そんなフリードのマイナーチェンジで大きく変わるのは、フロントフェイスが変更されることと、アウトドア志向を強めたクロスオーバースタイルの「フリードクロスター(FREED CROSSTAR)」が新たに追加されることだ。
左がマイナーチェンジ後のフリード、右はマイナーチェンジ前のフリード
マイナーチェンジ前後のフリードのフロントフェイスを比較(上画像)してみると、フロントグリルを中心に、いままでよりもシンプルなデザインとなっていることがわかる。ホンダによると、特定の方向に強調させるのではなく、年齢や性別、家族構成などを問わず、さまざまなユーザーにジャストフィットするデザインを採用したという。
ホンダ「フリードクロスター」では、フロントバンパーやリアバンパーがSUV風の造形となっている
また、注目のフリードクロスターのエクステリアは、フロントグリルの造形がノーマルのフリードと異なるほか、フロントバンパーやリアバンパー下部がシルバーのバンパーガード風の造形になっていたり、サイドシルガーニッシュやルーフレールなどが新たに装備されているなどが特徴的だ。
ホンダ「フリードクロスター」に装着されているルーフレール
ホンダ「フリードクロスター」のサイドシルガーニッシュ
ホンダ「フリードクロスター」のドアミラーとドアハンドルはシルバー塗装となっている
また、ドアミラーやドアハンドルはシルバーに塗装されており、専用のLEDフォグランプや専用アルミホイールが採用されているところなどが、ノーマルのフリードと異なる。
ホンダ「フリードクロスター」のインパネ
ホンダ「フリードクロスター」では、デジタルパターンのシートが採用されている
助手席インパネには、ローズウッド調の専用パネルが装着される
インテリアでは、デジタルパターンのファブリックとプライムスムースを組み合わせた専用コンビシートを採用。また、インパネにはローズウッド調の専用パネルが装着されている。
ラゲッジルームの大開口と低床設計によって多くの荷物を積み込めたり、多人数乗車が可能なフリードは、アウトドアで使われる機会も多い。だが、実際にアウトドアで使う際にはミニバン然としたこれまでのフリードの外観から、もう少しアウトドアに似合う外観がほしい、と思っている方もおられただろう。フリードクロスターは、そんな方にマッチするアクティブさを押し出したクルマだ。
新型フリードのカラーバリエーションは、ホンダでは初めて採用される「シーグラスブルー・パール」「プレミアムクリスタルオレンジ・メタリックII」の2色を加えた、全9色が設定されている。
ホンダ「フリードクロスター」のフロントエクステリア。ボディカラーは、ホンダ初採用の「シーグラスブルー・パール」
新型フリードは外観や内装だけでなく、走行性能の面においても改良が施されている。電動パワーステアリング制御(EPS)は、いままでのような市街地における軽快な走りはそのままに、高速道路などの高いスピード領域ではしっかりとした操舵力を持たせることで、安定感のあるステアリングフィールを実現しているという。
ホンダ「フリードクロスター」のリアエクステリア
また、「ジェイドRS」や「ヴェゼルRS」などにも採用されていた「ステップダウンシフト制御」を新たに搭載。下り坂やコーナーなどで、シフトレバーを操作しなくてもブレーキ操作だけで自動でシフトダウンが行われ、走行状況に応じて適切なエンジンブレーキが掛かることで、スムーズな走りが可能となっている。ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)にも改良が施され、追従時の加速フィーリングがこれまでよりスムーズなものとなっている。
そのほか、燃焼技術の改善やフリクション低減などによって燃費も向上しているとのことなのだが、詳しい燃費値や価格、グレード構成などについては正式発表前のため、まだ明らかにされていない。それらの情報については、10月18日のメーカーによる公式発表を待ちたいところだ。
自動車関連を担当。クルマ好きのため、週末はフラフラと1000km超を運転する長距離ドライバーと化します。