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新型「タフト」は2020年央に発売!

ライバルとは異なる「ダイハツらしさを」新型SUV「タフトコンセプト」デザイナーインタビュー

「東京オートサロン2020」では、いくつもの市販直前モデルが出展されていた。その中でも、注目の1台であるダイハツの新型SUV「タフト(TAFT)コンセプト」についてデザイナーへインタビューしたので、その内容をお届けしたい。

ダイハツ 新型「タフトコンセプト」が、「東京オートサロン2020」で初公開された。コンセプトと銘打っているものの、その完成度は高くほぼ市販車と見てよさそうだ

ダイハツらしさを追及した新型「タフトコンセプト」

タフト(TAFT)の名称は「Tough & Almighty Fun Tool」の頭文字を取ったもので、2020年央の発売に向けて開発が進められている、軽クロスオーバーのコンセプトモデルだ。日常生活からレジャーまでアクティブに使えることを特徴として、開放感あふれる「ガラスルーフ」やフラットで使い勝手のいい荷室空間といった、毎日を楽しくしてくれるアイテムを数多く採用しているという。

ダイハツがかつて発売していたクロカン四駆の「タフト」を、まったく意識しなかったとは言えないと、ダイハツのデザイナーである芝垣さんは言う

実は、タフトというネーミングは1970年代、ダイハツから発売された小型クロカン四駆を思い起こさせる。その点について、ダイハツ デザイン部 第1デザイン室課長の芝垣登志男さんは、「もともと、タフトを意識して開発したわけではありません。ただ、デザイナーが絵を描いているときに、イメージしていなかったかというと、そうでもないでしょう」と述べる。

また、「時代に合わせた新しいものを提供したいという思いと、ダイハツらしさというものも必要です。そこが、うまく名前に現れたのではないでしょうか」と言う。芝垣さんは、「トヨタと一緒に仕事をするようになり、なおのことダイハツらしさを強調しようという風潮が出てきました。また、実際にダイハツらしさを押し出しているショーが、ここ数年非常に多くなっています。私自身も、オートサロンは何回か担当しており、ダイハツらしさ、特にユーザーフレンドリーなところをアピールしていきたいと常に意識しています」とコメントした。

スクエアなボディでタフさをアピール

ダイハツ 新型「タフトコンセプト」のフロントイメージとリアイメージ。SUVらしい迫力ある外観は、軽自動車であることを感じさせない

全長3,395×全幅1,475×全高1,630mmというボディサイズに、660ccターボエンジンを搭載する新型タフトコンセプトのデザインテーマは、「使い倒せる、頼れる相棒。都会的でタフ、シャープでしかも大胆といったところを見てほしいですね」と話す。

その特徴は、「スクエアなボディです。また、もっとも目に付くバンパーは、両サイドから挟み込むようにして、タイヤを強調しました。これにより、走破性のよさといった印象を与えています」とのこと。

フェンダーとフロントバンパーの間に切り欠きがあることで、タイヤがのぞいて見え、アグレッシブなイメージが強調されている

そのバンパーの下あたりに、わずかにタイヤがのぞいている。実は、このアイデアは芝垣さんの先輩デザイナーが入社当時、いまから30年くらい前から温めていたものなのだそう。「それを今回、形にできたことが喜びだと言っていました」と、芝垣さんは嬉しそうに語った。

フロントフェイスは、スロットグリルを採用するなどでSUVらしさを強調。また、ポジションランプにもスロットグリルと同じようなデザインが採用されている

フロントバンパーには、シルバーのプロテクターが装着されている

フロントバンパーには、シルバーのプロテクターが装着されている

ホイールはWORK製で、タイヤはグッドイヤーのオールシーズンタイヤ「ベクター フォーシーズンズ」が装着されていた

開放感と使い勝手を意識したインテリア

新型「タフト」のインテリアは黒基調で、SUVらしくアウトドアツールのようなオレンジ加飾が、センターコンソールやエアコン吹き出し口などに採用されている

最近ではあまり採用車種の少ない「ガラスルーフ」が、新型「タフトコンセプト」に採用されている。ポップアップして開くことはできないものの、乗員の開放感は高まるはずだ

インテリアでは、天井の「ガラスルーフ」を特徴のひとつとしてあげ、「このガラスルーフは、実際には開閉しませんが開放感はすごいと思います。このぐらいの全高のクルマでは、ともすると閉塞感を覚えるかもしれません。ですが、タフトコンセプトは(ガラスルーフの採用によって)まったくそれを感じさせないのです」と語る。

新型「タフトコンセプト」のフロントシートとリアシートは、それぞれカラーやデザインなどが異なっているのが特徴的だ

リアシートを倒すとフラットになり、ラゲッジルームの床面は樹脂製になっているので、汚れた荷物などを積んでもすぐに拭き取ることができる。SUVとして、アウトドアなどにおいての使い勝手は高そうだ

また、新型タフトコンセプトの室内は、前席と後席を区別してデザインされている。「前席はしっかりと運転に集中させ、後席は使い倒せる荷室のようになっています。当然ながら、荷室はきちんとフラットになるようにしました」と、使い勝手も忘れていない。

最後に、芝垣さんは「タフトコンセプトは、クロカンし過ぎてもキャラとは異なると思います。あくまでも、都会に住む多くのアウトドア志向の方に向け、そういった人たちがちょっと外に出てみたくなるような、楽しいツールになればいいという思いで開発しました。少し無骨なほうが、かっこいいかなと思います」。また、「バリエーション展開もしっかりできるように考えたいですね」とのことだった。

2020年央の新型タフトの発表時には、魅力的なバリエーションで登場しそうだ。発表の日を、期待して待ちたい。

内田俊一

内田俊一

日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かし試乗記のほか、デザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。

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