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ハンドリング性能やブレーキ性能、冷却性能まであらゆる面が進化!

ホンダ 新型「シビックタイプR」の詳細が明らかに!限定200台の“Limited Edition”も登場

「東京オートサロン2020」で世界初公開された、ホンダ「シビックタイプR」マイナーチェンジモデルの改良点などの詳細がいよいよ明らかになったので、当記事でお伝えしたい。

2020年夏に発売されるホンダ「シビックタイプR」マイナーチェンジモデル(右)と、同年の秋に発売される台数限定の「シビックタイプR Limited Edition」(左)

現行の「シビックタイプR」(5代目・FK8)は、2017年に発売。4代目(FK2)の310PSを超える320PSという、歴代でもっともパワフルな2リッターVTECターボエンジンを搭載し、当時ニュルブルクリンクでVW「ゴルフGTI」のタイムを抜いてFF最速マシンとして登場した。

ホンダ「シビックタイプR」マイナーチェンジモデルのフロントエクステリア

ホンダ「シビックタイプR」マイナーチェンジモデルのフロントエクステリア

ホンダ「シビックタイプR」マイナーチェンジモデルのリアエクステリア

ホンダ「シビックタイプR」マイナーチェンジモデルのリアエクステリア

そして今回、シビックタイプRのマイナーチェンジモデル(以下、新型シビックタイプR)が2020年夏に発売される。また、今回のマイナーチェンジに合わせて、シビックタイプRへさらなる軽量化などが施された限定モデル「Limited Edition」も2020年秋に発売されるので、こちらについてもあわせて解説したい。

フロントグリルの開口部拡大やラジエーターのフィンの密度変更によって、エンジンの冷却性能が高められている。ホンダがサーキット走行で比較実験をしたところ、水温は最大で10℃ほど、マイナーチェンジ後の新型のほうが低かったという

新型シビックタイプRは、エンジンの冷却性能を向上させるためにフロントグリルの開口面積をマイナーチェンジ前と比べて13%拡大し、ラジエーターに効率よく風が当たるようにしている。また、ラジエーターのフィンピッチをこれまでの3mmから2.5mmへ変更することで放熱性をアップ。さらに、フロントグリルの開口面積アップにともなうダウンフォースの減少を抑えるため、フロントバンパースポイラーの形状や剛性をチューニングすることで、マイナーチェンジ前と同等レベルのダウンフォース性能を実現している。

ブレーキディスクは、熱倒れ対策のために1ピースタイプから2ピースタイプへと変更されている。また、ブレーキパッドの有害物質の法規対応とともに、摩擦材変更によるマスターパワーの最適化も図られている

新型シビックタイプRでは、これまで1ピースタイプだったブレーキディスクを2ピースタイプにすることで、ブレーキディスクの熱倒れを減少させ、サーキットなどの連続周回などでも安定したブレーキフィールで走行することができる。

5代目のシビックタイプRには、4輪のダンパー減衰力をそれぞれ独立で制御する「アダプティブダンパーシステム」が採用されているが、マイナーチェンジによってダンパー制御のためのセンサーサンプリング周波数を2kHzから20kHzへとアップさせることで、ダンパーをより緻密に制御できるようになった。また、フロントロアボールジョイントのフリクションを低減させることによって、サスペンションの追従性を向上。さらに、前後サスペンションやリアサスペンションブッシュの剛性アップなどによって、ハンドリング性能や接地性、制振性などを向上させている。

このように、新型シビックタイプRでは一体感やダイレクト感をさらに引き上げるような改良が施されることによって、サーキットだけでなく、市街地やワインディングなどを含め、あらゆるシーンにおいてオンザレールの感覚がさらに磨き上げられている。

新型「シビックタイプR」のステアリングは、これまでの本革からアルカンターラへと変更されている

新型「シビックタイプR」のステアリングは、これまでの本革からアルカンターラへと変更されている

新型シビックタイプRのインテリアは、ハンドリング時のフィット感を向上させて車両の挙動がダイレクトに感じ取れるよう、ホンダ初のフルアルカンターラ表皮のステアリングホイールが採用されている。また、アルカンターラは本革よりも薄いため、そのまま巻くとグリップ径が細くなってしまうことから、裏地を2枚重ねにしている。

新型「シビックタイプR」でティアドロップ型へ変更されたシフトノブ

新型「シビックタイプR」でティアドロップ型へ変更されたシフトノブ

比較参考として、「シビックタイプR」2017年モデル発売時に採用されていた丸型のシフトノブ

比較参考として、「シビックタイプR」2017年モデル発売時に採用されていた丸型のシフトノブ

2007年モデルから現行モデルまでのシビックタイプRには、丸型のシフトノブが採用されていたが、今回のマイナーチェンジによってシフトノブの形状が改められている。2001年モデル以前のシビックタイプRやインテグラタイプRなどに採用されていた、ティアドロップ型に変更された。この新シフトノブは、内部に90gのカウンターウェイトが埋め込まれていて、操作加重の最適化が図られている。シフトノブの重さは、これまでの丸型が140gであったのに対し、今回のティアドロップ型はカウンターウェイトによって230gへと重さが増している。

新型「シビックタイプR」のリアイメージ。2017年モデル登場時に、出力アップにともなって採用された「トリプルエキゾーストシステム」や、空力性能をアップさせる「ボルテックスジェネレーター」は、マイナーチェンジ後の新型にも引き続き採用されている

また、新型シビックタイプRには、ベースとなる「シビックハッチバック」にも採用されているホンダの安全運転支援技術「Honda SENSING」が標準装備されている。

■ホンダ 新型「シビックタイプR」に採用されている「Honda SENSING」機能
衝突軽減ブレーキ(CMBS)
歩行車事故低減ステアリング
路外逸脱抑制機能
アダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)
車線維持支援システム(LKAS)
先行車発進お知らせ機能
オートハイビーム
標識認識機能

シビックタイプR Limited Edition

今回、シビックタイプRのマイナーチェンジにともない、軽さやさらなる走りのフィーリングを追求した台数限定の「シビックタイプR Limited Edition」(以下、Limited Edition)が発売される。Limited Editionは世界で限定1,000台が販売され、日本にはそのうちの200台が割り当てられる。

新型「シビックタイプR Limited Edition」のフロントイメージ

新型「シビックタイプR Limited Edition」のフロントイメージ

新型「シビックタイプR Limited Edition」のリアイメージ

新型「シビックタイプR Limited Edition」のリアイメージ

Limited Editionのボディカラーには、かつての1990年代のタイプRモデルをほうふつとさせる「サンライトイエロー」の復刻カラーである「サンライトイエローII」をベースに、ルーフやドアミラーなどにクリスタルブラックパールを配した2トーンの専用カラーが採用されている。また、リアのシビックエンブレムや室内のシリアルナンバーは、Limited Edition専用のクロームタイプのものがあしらわれている。

Limited Editionのシリアルナンバーは標準モデルと異なりクロームタイプとなっているほか、各国毎にLimited Edition専用のナンバーが刻印される

Limited Editionでは、ピュアスポーツ性能をさらに磨き上げるため、ベースのシビックタイプRからさらなる軽量化が図られている。車内の防音材などを徹底的にそぎ落とすことなどによって13kgの軽量化が施され、鍛造アルミホイールの採用によって10kg、合わせて約23kgもの軽量化が図られた。

BBSと共同開発のLimited Edition専用鍛造アルミホイール。リム厚は、歴代ホンダ車の中でも最薄で、標準モデルとの比較で-25%、1本あたり約2.5kg軽量化されている

鍛造アルミホイールは、2002年のホンダ「NSX-R」以来となる、BBSとの共同開発によるLimited Edition専用のものを採用。タイヤは、ミシュランのハイグリップタイヤ「Pilot Sport Cup 2」が装着されている。なお、これらの軽量化や鍛造ホイール、ハイグリップタイヤの採用などによって、アダプティブダンパーシステムやEPSについてもリセッティングされている。

新型シビックタイプRとLimited Editionの具体的な発売日やスペック、価格については記事公開時点では公表されていないが、メーカーの公式ホームページなどで徐々に明らかになっていくはずなので楽しみに待ちたいところだ。

桜庭智之(編集部)

桜庭智之(編集部)

PC、AV家電を中心に幅広く担当。クルマ好きのため、週末はフラフラと1000km超を運転する長距離ドライバーと化します。

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