レビュー
積極的に6MTのシフトチェンジを楽しもう

至極のシフトフィールが味わえる! マツダ・ロードスター[6MT]

MT(マニュアルトランスミッション)の愉しさが満喫できる日本のスポーツカー。その代表格のひとつがマツダ・ロードスターです。

マツダ・ロードスター

マツダ・ロードスター

マツダは、今でも「CX-5」と「CX-8」以外のすべてのラインアップにMTを設定するという奇跡のような商品展開を続けてくれており、その姿勢はクルマ好きから強く支持されています。いずれも秀逸と評せるフィーリングが得られますが、やはり生粋のスポーツカーであるロードスターのそれは別格の気持ちよさにて、死ぬまでに一度は味わっていただきたい甘美な世界。

“運転の愉しさ”を磨き続ける

ロードスターのMTを操作すると、スポーツカーのドライブにおいて、MTが占める魅力を非常に重視し、MTがもたらす気持ちよさをユーザーに届けたいとの思いがよく伝わります。

そもそもロードスターは初代モデルから「ファン・トゥ・ドライブ(運転の愉しさ)」を何よりも大事にしてきたスポーツカーで、ハイパワーやハイグリップなどの高性能は追求せず、オープンエアーを気軽に味わいながら、クルマとの濃密な対話を楽しむために生まれ、そしてそれが磨かれ続けてきました。

マツダ・ロードスター サイドビュー

マツダ・ロードスター サイドビュー

マツダ・ロードスター 6MTモデルのシフトノブ

マツダ・ロードスター 6MTモデルのシフトノブ

4代目は“軽快さ”が気持ちいい!

4代目にあたる現行モデルは原点回帰するべく、安全性など現代のクルマに求められる要件を満たしながら、80年代にデビューした初代モデル並みの軽快さを実現。エンジニアの執念の塊のようなクルマで、乗り込んで走り出した瞬間から、ただひたすらドライバーを気持ちよくさせるための入魂設計がなされていることがわかります。

たとえば特徴的な三角形は、車重1,000kgを切るための軽量化と剛性確保のため、徹底して“トラス”を突き詰めた結果生まれたもの。1グラムでも軽くするため、ボルト類もすべて新設計とした専用品であるなど、車体の軽量化と高剛性化を両立するための工夫は枚挙にいとまがありません。

幌の開閉も容易で、オープンエアドライブが手軽に楽しめます

幌の開閉も容易で、オープンエアドライブが手軽に楽しめます

最高の運転環境が供される

運転環境はタイトながら、ステアリングやペダル、シフトの位置関係は絶妙にバランスされているので、運転という行為に没頭するには最高の環境。ドライバーの身体が車体の真ん中近くに納められていることにより、大きな重量物である自分自身がクルマの運動性能の高さに寄与していることさえ実感できるのです。

マツダは「人馬一体」という言葉をよく使いますが、まさに自分の体がクルマと同化したような感覚が得られ、車体の隅々に自分の神経が通っているかのようなダイレクト感が得られるのでした。

収まりのいいドライバーズシート

収まりのいいドライバーズシート

絶対的なパワーは持ち合わせてはいませんが、ひたすらに運転が楽しめるエンジン

絶対的なパワーは持ち合わせてはいませんが、ひたすらに運転が楽しめるエンジン

タイヤサイズは195/50R16

タイヤサイズは195/50R16

クラッチを切り、シフトを操作してまたクラッチを繋ぐ一連の操作を行う際のリズム感が快楽となり、1.5リッターNAの限られたパワーを使いきる喜びに浸れる点も得難い魅力。

昔からスポーツカーを作り続けているマツダならではの渾身作に、あらためて感動させられたのでありました。

<SPECIFICATION>

■サイズ
全長:3,915mm
全幅:1,735mm
全高:1,235mm
車重:1,020kg

■エンジン
種類:1.5L直列4気筒DOH16バルブ
最高出力:132PS/7,000rpm
最大トルク:152Nm/4,500rpm

■トランスミッション
6段MT

■駆動方式
後輪駆動

■新車価格
2,601,500円〜(税込)
※試乗車は販売終了のグレード「SILVER TOP」

本記事の試乗の模様は動画でもご覧いただけます。

マリオ高野

マリオ高野

1973年大阪生まれの自動車ライター。免許取得後に偶然買ったスバル車によりクルマの楽しさに目覚め、新車セールスマンや輸入車ディーラーでの車両回送員、自動車工場での期間工、自動車雑誌の編集部員などを経てフリーライターに。2台の愛車はいずれもスバル・インプレッサのMT車。

記事で紹介した製品・サービスなどの詳細をチェック
関連記事
価格.comマガジン プレゼントマンデー
ページトップへ戻る