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デザインやダイナミクス性能の向上に加え、魅力的な特別仕様車も設定

マツダ 新型「CX-5」改良モデルが2021年12月に発売!ヘッドライトやグリルなど刷新

マツダは、クロスオーバーSUVの「CX-5」の商品改良モデルを発売すると発表した。

今回のマツダ「CX-5」商品改良においては、ヘッドライトやフロントグリルなどのエクステリアに変更が施されたほか、走りにおけるアップデートや特別仕様車の追加などが行われている。画像は、新たに追加された特別仕様車「Sports Appearance(スポーツアピアランス)」

今回のマツダ「CX-5」商品改良においては、ヘッドライトやフロントグリルなどのエクステリアに変更が施されたほか、走りにおけるアップデートや特別仕様車の追加などが行われている。画像は、新たに追加された特別仕様車「Sports Appearance(スポーツアピアランス)」

CX-5の製品画像
マツダ
4.53
(レビュー718人・クチコミ60935件)
新車価格:267〜407万円 (中古車:57〜396万円

新型CX-5の発売日は、2021年12月上旬が予定されている。今回のCX-5の改良では、ヘッドライトやテールライト、フロントグリルなどのデザインが変更されたほか、ダイナミクス性能などに手が加えられている。さらに、今回新たに追加された特別仕様車も魅力的なものなので、それらを踏まえて今回の改良における注目ポイントを解説していこう。

まずは、デザインから。2019年デビューの「MAZDA 3」からはじまった新世代商品群では、 “引き算の美学/Car as Art” をテーマとした、フェーズ2の「魂動デザイン」が順次採り入れられていった。だが、CX-5はその前の2017年にデビューした関係から、デザインはフェーズ2へといたる橋渡し的な存在となっていた。そのため、今回のCX-5の改良においては、「最新の魂動デザイン表現へのアップデート」と「多様なライフスタイルに対応するグレード展開」を掲げて開発がスタートした。

特に、魂動デザインのアップデートは重要課題だ。先ほど橋渡しと表現したように、これまでのCX-5にもある程度はフェーズ2のデザインが採り入れられていたものの、一部にはまだフェーズ1の部分が残されていた。チーフデザイナーの椿貴紀さんは、「大きな動きで表現されるCX-5のボディ造形はフェーズ2の最たるもので、テーマを先取りしたデザインです。そこで、今回はボディパネル以外のフェーズ1の表現が残っている部分を、フェーズ2の最新の魂動デザインへとアップデートさせることに集中しました」とコメントする。

新型「CX-5」(2021年商品改良モデル)のフロントエクステリアとリアエクステリア

新型「CX-5」(2021年商品改良モデル)のフロントエクステリアとリアエクステリア

具体的には、フロントはバンパーとシグネチャーウィングを、引き算の美学によって(線ではなく)面と光の動きで見せる表現へと進化させている。また、ロアグリルはよりワイドな開口部になり、ラジエターグリルの輪郭はスクエアで横⾧な安定感ある形状となった。椿さんは、「フロント全体の塊感が強調され、SUVとしての力強さをいっそう感じていただけると思います」と言う。

新型「CX-5」(特別仕様車の「Sports Appearance」)のヘッドライトとフロントグリル

新型「CX-5」(特別仕様車の「Sports Appearance」)のヘッドライトとフロントグリル

LEDヘッドランプは、水平方向への広がりを感じさせる横長楕円の発光シグネチャーを採用。グリルパターンは、従来のメッシュ状の面的な表現から、立体的なピースをフローティングさせて見せることで、奥行きが感じられるような新しいデザイン形状が用いられている。

新型「CX-5」(特別仕様車の「Sports Appearance」)のリアコンビランプ

新型「CX-5」(特別仕様車の「Sports Appearance」)のリアコンビランプ

リアバンパーは、タイヤへと向かって伸びていく台形デザインが採り入れられ、大地に踏ん張っているような力強いスタンスが表現されている。リアコンビランプは、ヘッドランプと同様に水平方向が強調されることで、より鋭く安定感が感じられる表情となっている。

そのほか、「アダプティブLEDヘッドライト(ALH)」のグレアフリー(防眩)ハイビームに用いられているLEDの個数を、これまでの12個から8個追加した20分割ハイビームとすることで、夜間の視認性を高めてドライバーの危険認知を向上させている。

新型CX-5のグレードラインアップや価格については、以下のとおりだ。

■マツダ 新型「CX-5」(2021年改良モデル)のグレードラインアップと価格
※価格はすべて税込

-SKYACTIV-D 2.2-
XD Exclusive Mode(特別仕様車):3,844,500円 [2WD]/4,075,500円 [4WD]
XD Sports Appearance(特別仕様車):3,575,000円 [2WD]/3,806,000円 [4WD]
XD Field Journey(特別仕様車):3,553,000円 [4WD]
XD Black Tone Edition(特別仕様車):3,360,500円 [2WD]/3,591,500円 [4WD]
XD Smart Edition(特別仕様車):2,997,500円 [2WD]/3,228,500円 [4WD]
XD L Package:3,520,000円 [2WD]/3,751,000円 [4WD]
XD Proactive:3,228,500円 [2WD]/3,459,500円 [4WD]

-SKYACTIV-G 2.5-
25S Exclusive Mode(特別仕様車):3,525,500円 [2WD]/3,756,500円 [4WD]
25S Sports Appearance(特別仕様車):3,256,000円 [2WD]/3,487,000円 [4WD]
25S L Package:3,201,000円 [2WD]/3,432,000円 [4WD]

-SKYACTIV-G 2.0-
20S Field Journey(特別仕様車):3,234,000円 [4WD]
20S Black Tone Edition(特別仕様車):3,041,500円 [2WD]/3,272,500円 [4WD]
20S Smart Edition(特別仕様車):2,678,500円 [2WD]/2,909,500円 [4WD]
20S Proactive:2,909,500円 [2WD]/3,140,500円 [4WD]

新型「CX-5」特別仕様車の「Sports Appearance(スポーツアピアランス)」

新型「CX-5」特別仕様車の「Sports Appearance(スポーツアピアランス)」

新型「CX-5」特別仕様車の「Field Journey(フィールドジャーニー)」

新型「CX-5」特別仕様車の「Field Journey(フィールドジャーニー)」

グレード展開については、多様化するユーザーニーズに応えるために「Sports Appearance(スポーツアピアランス)」、「Field Journey(フィールドジャーニー)」という2つの特別仕様車が新たに追加された(「Black Tone Edition」「Smart Edition」「Exclusive Mode」は継続販売)。

新型「CX-5」の特別仕様車「Sports Appearance」のフロントエクステリア

新型「CX-5」の特別仕様車「Sports Appearance」のフロントエクステリア

新型「CX-5」の特別仕様車「Sports Appearance」のリアエクステリア

新型「CX-5」の特別仕様車「Sports Appearance」のリアエクステリア

スポーティーなキャラクターが特徴的なSports Appearanceは、シグネチャーウィングを始め、フロントグリルやバンパー下部のガーニッシュ、ホイールアーチ、ドアミラーなど各部をグロスブラックで引き絞めることで、スポーツテイストと落ち着きをあわせ持つエクステリアとなっている。

新型「CX-5」の特別仕様車「Sports Appearance」に装着されている「19インチアルミホイール」

新型「CX-5」の特別仕様車「Sports Appearance」に装着されている「19インチアルミホイール」

新型「CX-5」の特別仕様車「Sports Appearance」に装着されている、フロントグリルの「アクセントピース」

新型「CX-5」の特別仕様車「Sports Appearance」に装着されている、フロントグリルの「アクセントピース」

また、ホイールは19インチのブラックメタリック塗装のアルミホイールを装着。グリルは、スポーツマインドを掻き立てる赤いアクセントピースが採用されている。なお、このアクセントカラーは、初代ロードスター(NA)と同じ色の「クラシックレッド」が用いられている。「マツダの持つスポーツDNAを感じさせながら、オーナーだけが知る優越感にも浸っていただけるでしょう」と、椿さん。

新型「CX-5」の特別仕様車「Sports Appearance」のフロントシート

新型「CX-5」の特別仕様車「Sports Appearance」のフロントシート

インテリアでは、黒のレザーに赤のステッチが組み合わされているシートが採用されており、「乗り込む時の高揚感や、運転しているあいだにも心のたかぶりを感じていただける、直球と言えるスポーティー表現を狙いました」とのことだ。

新型「CX-5」の特別仕様車「Field Journey」のフロントエクステリア

新型「CX-5」の特別仕様車「Field Journey」のフロントエクステリア

新型「CX-5」の特別仕様車「Field Journey」のリアエクステリア

新型「CX-5」の特別仕様車「Field Journey」のリアエクステリア

次に、Field Journeyは、CX-5が持つAWDの性能を最大限に活かすアウトドアシーンが似合うグレードで、黒の樹脂パーツにアンダーガード風の表現を組み合わせることで、タフな使用シーンにも耐え得る道具(ギア)感を表現。「これまでの魂動デザインでは踏み込めていなかった、アウトドアなどで使い倒すシーンが似合うスタイルです」と話す。

新型「CX-5」の特別仕様車「Field Journey」のフロントグリル

新型「CX-5」の特別仕様車「Field Journey」のフロントグリル

グリルには、視認性の高いライムグリーンのアクセントピースが採用されることで、ユーザーのアクティブでチャレンジングなライフスタイルを演出しているという。

また、Field Journeyにフィットするボディ色として、鋳型にも使われる砂の鉱物的なきらめきを表現した「ジルコンサンドメタリック」が新色として追加されている(他グレードでも選択可能)。陰の部分はソリッドで強い塊感を、そして光が当たると滑らかな立体感という2面性を持つボディカラーで、自然との調和や悪路などにおける耐久性の高さを感じさせるような色へと仕上げられている。

新型「CX-5」の特別仕様車「Field Journey」のインテリア

新型「CX-5」の特別仕様車「Field Journey」のインテリア

新型「CX-5」の特別仕様車「Field Journey」のフロントシート

新型「CX-5」の特別仕様車「Field Journey」のフロントシート

シートは、レザレットとスエードが組み合わせられた汚れに強い素材が採用されている。また、スエードには特徴的な六角形のエンボス処理やパーフォレーションが施されており、ホールド感などの機能性にもすぐれているという。さらに、インテリアにはライムグリーンのアクセントを随所に効かせることで、「日常使いにおいても、アウトドアライフを想起させるような空間にしています」と説明する。

CX-5のカラーデザインを担当した、デザイン本部の松本あいらさんは「色を通して、どのようにすればインパクトが作れるか。これまでの商品のセオリーは変えずに、新しさをどのように出していくかを考えながら作っていきました」と言う。そして、「これまで使っていなかった、ライムグリーンという色に目をつけたのです。オレンジなどは、すでに他社のSUVで使われていましたので、目が覚めるような、アウトドアシーンにイメージが結びつくようなグリーンに目をつけました」と語る。しかし、これには苦労もあったようだ。「インパクトはあるのですが、大きな印象しか残らないようにはしたくなかったので、色の差し方が難しかったです。CX-5のインテリアは、少ないパーツで構成されるようになっていますので、1個に差してしまうと差しにならず面になってしまうのです。質感の高さを見せる造形にも関わらず、ライムグリーンを入れることで潰れてしまう。そこで、バランスよく見えるようにシートやルーバーなどへ色を差しました」と述べる。

また、色味もかなりコントロールしたのだそう。「基本のブラックに対してシルバーとの合わせ、そして新色のジルコンサンドに対してどう見えるかなどを、かなり調整しました」と松本さん。実は、開発当初はもっとイエローっぽいカラーだったそうなのだが、「“工事現場カラー”っぽくなってしまい(笑)。おしゃれに見えてほしい、新しく見えるようにという思いから、少し青みに振りながらも、濁らないような色調整を何度も重ねました」と語った。

新型「CX-5」の特別仕様車「Exclusive Mode(エクスクルーシブモード)」のフロントエクステリア

新型「CX-5」の特別仕様車「Exclusive Mode(エクスクルーシブモード)」のフロントエクステリア

新型「CX-5」の特別仕様車「Exclusive Mode(エクスクルーシブモード)」のリアエクステリア

新型「CX-5」の特別仕様車「Exclusive Mode(エクスクルーシブモード)」のリアエクステリア

また、従来から継続販売されており、人気の特別仕様車であるExclusive Modeは、前後のロアバンパーやホイールアーチ、ドアガーニッシュなどがボディと同色のカラーに塗装されている。椿さんは、「最上級モデルとして、SUVのラギッドさの表現を変え、洗練されたデザインに見えるようにしています」と話す。

新型「CX-5」の特別仕様車「Exclusive Mode」に採用されている19インチの大径アルミホイール

新型「CX-5」の特別仕様車「Exclusive Mode」に採用されている19インチの大径アルミホイール

また、高輝度塗装の19インチ大径アルミホイールによって、「足回りを質感高くまとめて、よりCX-5の頂点にふさわしいアピアランスとしました」と椿さん。インテリアは、「ディープレッドのナッパレザーと、本杢パネルの組み合わせを、現行モデルから継承しています。最上級にふさわしい、リラックスしながらも豊かな時間を過ごせる空間としています」と語った。

ここで、CX-5 開発責任者の松岡英樹さんに、売れ筋グレードについて尋ねてみた。「今回の改良で、個人的にはField Journeyがかなり売れるのではないかと思っています。マーケティング的には、Sports Appearanceで15%、Field Journeyで15%という想定なのですが、Field Journeyが初代のイメージに最も近いと思うからです。2代目が発売されたときにすぐにCX-5をご購入いただいて、また乗りたいと思っておられるユーザーは、たぶん Sports Appearance。初代のCX-5を買ったけれど、まだ買い換えていない方はField Journeyではないでしょうか」とのことだ。

今回のCX-5の改良では、ダイナミクス性能においても進化を遂げている。従来の熟成レベルでは実現しきれていなかった、ボディやシート、サスペンション領域に手が入れられている。具体的には、車体中央の横方向における剛性部材が強化され、構造用接着剤を採用することで振動を低減。また、車体とシートフレームの取り付け剛性が高められることによって、乗員の横方向の入力を軽減させている。さらに、スプリングやダンパー特性が見直されることによって、乗り心地などの快適性が高められた。これらの改良によって、不必要に体が緊張しない、リラックスできる室内空間を実現しているという。主査の松岡英樹さんは、「ちょっとした段差を乗り越える瞬間においても、さらに洗練さを増した快適性を感じていただけると思います」とコメントする。

新型「CX-5」の特別仕様車「Field Journey」の悪路における走行イメージ

新型「CX-5」の特別仕様車「Field Journey」の悪路における走行イメージ

シフトノブの右手前に備えられている、ドライブモードを切り替えるための「Mi-Drive(ミードライブ)」スイッチ

シフトノブの右手前に備えられている、ドライブモードを切り替えるための「Mi-Drive(ミードライブ)」スイッチ

また、ドライブモードについても「Mi-Drive(ミードライブ=MAZDA INTELLIGENT DRIVE SELECT)」という新たな名称が用いられるとともに、その内容が見直されている。従来の「NORMAL」と「SPORT」(ガソリン車のみ)に加えて、Field Journey専用の設定として、新たに「OFF-ROAD」モードを追加。未舗装路から、起伏の激しい路面における走行にいたるまで、OFF-ROADモードを選択するだけで走破することができるという(Field Journeyをのぞく4WD車は、従来の「オフロードトラクションアシスト」を採用)。

また、SPORTモードは、素早い加速が必要なシーンにおいて意図通りの加速応答が得られるように、制御の最適化が図られている。松岡さんによると、「シフトの制御を速くすることで、素早くシフトするようにしました。これまではきれいに、リニアにつなぎたいと考えて開発していましたが、それだと小気味よくシフトしない感覚が残っていたのです。そこで、今回はシフトが小気味よく切り替わるようにしました」と説明する。さらに、この制御の変更にともなってGVCも最適化され、ハンドリング面においてもダイレクトで一体感のある特性に改良されているという。

新型「CX-5」で新たに採用されている「リバーシブルラゲッジボード」。フロアボードを上段に設置した状態(上画像)では段差がなくフラットに使うことができ、下段に設置した状態(下画像)では高さのある荷物を積み込むことができる

新型「CX-5」で新たに採用されている「リバーシブルラゲッジボード」。フロアボードを上段に設置した状態(上画像)では段差がなくフラットに使うことができ、下段に設置した状態(下画像)では高さのある荷物を積み込むことができる

使い勝手の面においては、ラゲッジの開閉に便利な、「ハンズフリー機能付きパワーリフトゲート」が新たに装備されている。さらに、Field Journey専用装備として、「リバーシブルラゲッジボード」を採用。フロアボードを上段にセットしておけば、フラットな荷室として使用でき、大きな荷物の運搬などで少しでも高さが必要になった時には下段にセットすることで、高さのある荷物も積み込めるようになっている。また、表裏がリバーシブルになっているので、防水加工をした面を表にすれば、濡れたり汚れた荷物を積み込むこともできる。

新型CX-5は、マツダの最新のエクステリアが目を惹くのはもちろんのこと、個性的かつ豊富に揃えられたラインアップによって、ユーザーはグレードをより選びやすくなったのではないだろうか。

内田俊一

内田俊一

日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かし試乗記のほか、デザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。

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CX-5の製品画像
マツダ
4.53
(レビュー718人・クチコミ60935件)
新車価格:267〜407万円 (中古車:57〜396万円
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