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スバル、新型「インプレッサ」の日本仕様を東京オートサロン2023で初公開!

スバルは、2023年1月13〜15日まで開催している「東京オートサロン2023」において、2022年11月に米国の「ロサンゼルスオートショー」でワールドプレミアした新型「インプレッサ」の日本仕様(プロトタイプ)を初公開した。

東京オートサロン2023で初公開された、スバル 新型「インプレッサ」の日本仕様と、開発責任者のスバル 商品企画本部プロジェクト ゼネラルマネジャー 毛塚紹一郎さん

東京オートサロン2023で初公開された、スバル 新型「インプレッサ」の日本仕様と、開発責任者のスバル 商品企画本部プロジェクト ゼネラルマネジャー 毛塚紹一郎さん

インプレッサ スポーツの製品画像
スバル
4.25
(レビュー335人・クチコミ17509件)
新車価格:200〜295万円 (中古車:9〜350万円

展示された新型「インプレッサ」は、新色のサンブレイズ・パールというオレンジのボディカラーで、現在開発中のSTIパーツが装着されていた。

スバルのベースモデルである「インプレッサ」

1992年に誕生した「インプレッサ」は、2022年に30周年を迎えた。「インプレッサ」はこれまで、スバルのラインアップを支える屋台骨となる、非常に重要なモデルとしてスバルとともに成長してきた。

「インプレッサ」は、WRXグレードがラインアップされるなど、かつてからスポーティーなモデルとして認知されてきた。そして、近年では運動性能のみならず、高い安全性能を備えたクルマとして、クラスを超えて選ばれている。

安全性能に関しては、誕生当初から0次安全や衝突安全に始まる、安全の基礎となる部分を第一優先で開発されており、それは「インプレッサ」を中心としてスバルの全ラインアップへと受け継がれるのが常だった。つまり、「インプレッサ」はスバルの中ではスタンダードモデル、根幹として存在するクルマだ。

そんな、スバルとして重要な立ち位置を担っている「インプレッサ」だが、気になるのは今回の新型モデルから車名が「インプレッサスポーツ」ではなく「インプレッサ」となったこと。

新型「インプレッサ」開発責任者のスバル 商品企画本部プロジェクト ゼネラルマネジャー 毛塚紹一郎さん

新型「インプレッサ」開発責任者のスバル 商品企画本部プロジェクト ゼネラルマネジャー 毛塚紹一郎さん

スバル 商品企画本部プロジェクト ゼネラルマネジャーの毛塚紹一郎さんは、「インプレッサは、スポーティーというだけではなく、実用性の部分もお客様に高く評価していただいています。以前は、WRXなどのターボモデルもありましたが、その時代でも走りだけではなく、実用面や安全性においても高く評価されていました。インプレッサを、“ユーティリティースポーティーカー”と呼んでいるのですが、やはり実用性はスポーツ性とともに重要なのです。そこを際立たせる、強調する意味でインプレッサと名前を変えています」とコメントした。つまり、スポーツ性に特化した「WRX」があり、クロスオーバーSUVである「クロストレック」も発売されたことで、改めて「インプレッサ」の特徴を明確にしようということなのだろう。

さまざまなベースがさらに磨き上げられた

新型「インプレッサ」のエクステリアデザインは、先代からさらに洗練されており、スピード感のある鋭いシェイプとともに、力強さを感じさせるリアフェンダーによってスポーティーさがより強調されている。

東京オートサロン2023に展示された新型「インプレッサ」の日本仕様。展示車両には、参考出品としてSTI製のブラックスポイラーやアルミホイール、パフォーマンスマフラーなどが装着されている

東京オートサロン2023に展示された新型「インプレッサ」の日本仕様。展示車両には、参考出品としてSTI製のブラックスポイラーやアルミホイール、パフォーマンスマフラーなどが装着されている

インテリアは、アクティビティーなどにおいても使い勝手のいいカジュアルなものへと仕上げられており、大型のセンターインフォメーションディスプレイも採用されている。

新型「インプレッサ」日本仕様のインテリア

新型「インプレッサ」日本仕様のインテリア

また、構造用接着剤の塗布範囲が大幅に拡大されている、進化したスバルグローバルプラットフォームが採用されており、2ピニオン電動パワーステアリングも装備。さらに、新しいシートが採用されるなど、スバルが重要視している動的質感において、新型「インプレッサ」は大きな向上を果たしている。

安全性能については、新世代「アイサイト」を採用。広角単眼カメラを搭載するなどで、これまで以上にさまざまなシーンにおける安全性能が向上している。だが、「アイサイトX」はなぜ搭載されなかったのだろうか。それは、冒頭でお伝えした「インプレッサ」の立ち位置、スタンダードモデルであるということだ。まずは、シンプルに安全性能や動的質感、走行性能など、クルマとしてのベーシックな部分、基本性能を磨き上げることに注力した。「アイサイトX」は、安全性能だけでなく利便性にも大きく貢献する。それは、つまり価格面にも大きく影響してくる。そこで、スバルとしてはそれは別のクルマの役割と割り切って、「インプレッサ」ではアイサイトのバージョンをアップして、安全性能のベース部分のグレードアップに努めたということだ。

スバルが、そこまで「インプレッサ」のベースモデルとしての役割にこだわるのは、6代続いた同モデルのユーザーの声にも表れている。「実用性として荷物も載るし、しっかりと走るところはお客様から評価されています。さらに、ハッチバックというスタイリングのよさも、お客様の声としてあがっています。いま、主力モデルがSUVに移りつつも、SUVを好まないお客様もいらっしゃるのです。そして、そのような方の中には、インプレッサのハッチバックが本当に大好きなというお客様が多くいらっしゃるのも事実なのです」と毛塚さん。そういったお客様に向けて素性を磨き上げ、「5ドアで、ある程度の荷物も載せられて、低重心でしっかり走ることを好むお客様には、満足いただける商品になっています」と、新型「インプレッサ」への自信を見せた。

ちなみに、毛塚さんは「クロストレック」の開発責任者でもあり、込めた思いはどちらのクルマも共通だ。「インプレッサとクロストレック、この2つのクルマで外に出て、さまざまな体験をしていただきたいという根本は一緒です。そのフィールドが、よりアウトドアに近いのがクロストレックで、身近な街中がインプレッサです。お客様は、もしかしたら迷うかもしれませんね。クロストレックには、FFも追加していますし。ですが、多様性の時代ですし、お客様自身が自分のライフスタイルに合わせてクルマを選んでいただきたい。クロストレックは、若いお客様にも選んでいただきたいのですが、それはこのインプレッサも同じです。自分に必要なものにはお金を出して、価値として受け入れていただけますので、そういったお客様にはさまざまな選択肢があることがいいと考えています」と語った。

なお、展示されていた「インプレッサ」のボディカラーは、サンブレイズ・パールというオレンジ系の新色だ。カラーバリエーションは、ほかにも少し鮮やかな色もあるという。そのようなところからも、新型「インプレッサ」を所有することによる楽しいイメージ、生活が豊かになるイメージを持ってほしいそうだ。さらに、プロトタイプに装着されていたSTIパーツ以外にも、「インプレッサとの時間を、さらに楽しいものにしてくれるアイテムを開発予定です」とのことなので、発売を楽しみに待ちたい。

このように、新型「インプレッサ」は本来の役割へと立ち戻り、新たなスバルのベースモデルとして登場することになる。「アイサイトX」が搭載されないのは少々残念だし、そこにコストが関わるということは安全性とコストを天秤にかけたことになるので、議論の余地もあるかもしれない。しかし、ベーシックモデルとしての素性を徹底的に磨き込むことに関しては、大いに評価したい。新型「インプレッサ」は、実際に走らせるのが楽しみな1台へと仕上がっていそうだ。

内田俊一

内田俊一

日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かし試乗記のほか、デザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。

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