続いては、具体的な展示の内容を紹介したい。まずは、欧米ブランドから。中国のナンバーワンブランドといえばフォルクスワーゲンだ。目玉となったワールドプレミアは「CクーペGTE」。伸びやかなクーペ風のスタイルを持つ4ドアセダンで、パワートレインにプラグインハイブリッドを搭載する。「フェートン」の下、「パサート」の上といったサイズ感だ。近い将来に登場する新型モデルの原型となるコンセプトカーである。そして、もうひとつの驚きは「グラン サンタナ」であった。こちらは中国で累計460万台以上販売されている大人気セダン「サンタナ」のハッチバックバージョン。「サンタナ」よりも若いユーザー層を狙っての投入だという。
中国でもっとも高い支持を集めている欧米ブランドはフォルクスワーゲン。今回は、C クーペ GTEが世界初公開された
サンタナのハッチバックバージョンとなるグラン サンタナもお披露目された
同じフォルクスワーゲングループのアウディは、「Q7 e-tron 2.0 TFSI quattro」と「A6L e-tron」、そして「プロローグ・オールクワトロ」という3台のプラグインハイブリッドを世界初公開した。プロローグ・オールクワトロは純粋なコンセプトカーであるが、あとの2台は量産モデル。アウディの先進性をアピールするような展示であった。
アウディは、プラグインハイブリッド車のQ7 e-tron 2.0 TFSI quattroを世界初公開した
こちらもハイブリッドのA6L e-tron
流れるようなフォルムのプロローグ・オールクワトロはコンセプトカーだ
メルセデスベンツはワールドプレミアの「コンセプトGLCクーペ」と中国プレミアの「GLE」「GLEクーペ」という3台。BMWもSUVのプラグインハイブリッド「X5 xDrive40e」をアンヴェール。メルセデスベンツもBMWも中国で販売を伸ばすSUVをショーに持ち込んだのだ。
メルセデスベンツは中国市場を見据えたSUV、コンセプトGLCクーペを発表
BMWはSUVのプラグインハイブリッド車、X5 xDrive40eを展示
フォルクスワーゲンに続く人気を中国において集めるのがGMだ。今回のショーではシボレーから斬新なEVコンセプトの「FNR」を世界初公開、ビュイックからのビッグセダン「アベニール・コンセプト」とキャデラックの「CT6」を中国初公開。上級セダン中心の展示となっていた。
シボレーは斬新なEVコンセプト、FNRを世界初公開
ビュイックはビッグセダン、アベニール・コンセプトを中国初公開
キャデラックのCT6も中国初公開された
PSAグループからはシトロエンのSUV「エアクロス」が世界初公開された。「C4カクタス」よりも大きいプラグインハイブリッドのコンセプトカーだ。また、プジョーからはプラグインハイブリッドの「308Rハイブリッド」が出品されていた。
大きな注目を集めていたシトロエンのSUV、エアクロス
プジョーは308Rハイブリッドを出品
ドイツ、アメリカ、フランスといった欧米のブランドの目玉となるクルマは、SUVとプラグインハイブリッドが大多数を占めるという状況だった。