いつ起きるかわからない自然災害。停電になってしまうと、周りが見えないのはもちろん、あらゆる家電が使えず、テレビやインターネットで情報を得ることができなくなってしまうのが心配です。そんな時にあると安心な、ある特徴的な機能を持った発電機をご紹介したいと思います。それは三菱重工の「MGC900GB」という商品。この発電機はなんと、家庭用カセットボンベが燃料となるんです。
一般的な発電機はガソリンを燃料としますが、家庭では保管が難しく、また劣化も心配です。これは一般家庭によくあるカセットボンベのガスを燃料にするので、ご存じのとおり保管は難しくないですし、劣化速度もゆっくり。だいたいの家庭にありますので、いざという時に使いやすそうですね。というわけでさっそく上蓋を外し、カセットボンベをセットしてみます。
![]() |
使用は屋外で。カセットボンベは2本セットできます |
![]() |
グッと押し込んで回せばOK! |
エンジンをかける前に、ハッチが閉じていることをちゃんと確認。操作は簡単とはいえ、ガス漏れの恐れもありますし、万が一ということもありますので気をつけましょう。
![]() |
エンジンをかける際にコックを「閉」から「開」にひねります |
![]() |
エンジンのスイッチを「始動」の所に合わせます |
さぁ、いよいよエンジンをかける準備が整いました。リコイルスタータグリップ(手で握れるレバー)を軽く引き、重くなった状態から勢いよく引く!
![]() |
このあたりまで引くと重くなるので、ここから勢いよく引きます! |
ブォォォォーンン!
おぉ! エンジンがかかった!! 発電機らしい、エンジン音。しばらく(約2分)経過を見守ったのち、エンジンのスイッチを「運転」の位置に合わせます。難しい手順はないので、誰でも始動させられると思います。エンジンの音を聞き、ややテンションが上がるアラフォーの私。この時なぜか、子供のころ自分で作った水蒸気機関車の模型が動いたのを見た時の感情がフラッシュバック。妙に感動してしまいました。
ちなみにこの電力、いかほどのものか、自宅にあったドライヤーで試してみました。家庭で使うものと同じACプラグが2つついていますので、何も特別な操作は必要ありません。ドライヤーのプラグを差し込んでスイッチON! その様子を動画に納めましたのでご覧ください。
ドライヤーから風が!!
はい、なんというのでしょうか。うーん、やさしい風とでもいうのでしょうか。動いてはいます。ちゃんと電力を風に変えています。ただ、やさしい。定格出力は、交流で100Vー850VA(50/60Hz)、直流で12V−8.3A。連続運転時間は、ボンベ2本で約1時間。ハイパワーではないかもしれませんが、災害時は電気がつくだけでも気持ちがほっとするものです。
今当たり前だと思っていることが当たり前ではなくなる時。そんな時がいつ来てもおかしくない、というのはよく考えさせられます。防災グッズとして、この「MGC900GB」とカセットボンベを備えておけば、電力の確保はできそうで安心ですね。
保管する時はエンジンのスイッチを「停止」に合わせ、ガスの元栓を閉じておきます。
![]() |
エンジンのスイッチを停止に |
いざという時のために、こういったモノも用意しておくといいかもしれません。
◆こちらの記事もおすすめ
⇒ 【防災の日】いざというときのために! きっと役立つ防災グッズ25選