映画「劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん」のヒットが記憶に新しい「ファイナルファンタジーXIV」(FF14)。「映画を見て興味を持ったけどオンラインゲームをしたことがない」「以前から気になっていたけど今からだと遅いよね」と尻込みしている人もいるのではないでしょうか? そんな人に向けて言いたいのは、「こんな面白いゲームをやらないのはもったいないし、今からでも全然遅くない!」ということです。
このような人たちの背中を勝手に押すべく、オンラインゲームにどっぷりハマりながらも現実世界に生還した経験を持つ筆者が、PlayStation 4(PS4)版「FF14」を実際にプレイし、初心者でも楽しめるポイントをまとめました。これを読んで、エオルゼアの世界に旅立ちませんか?
ゲーム好きでなくとも聞いたことがある「ファイナルファンタジー」(FF)シリーズの世界を、オンラインで楽しめる「FF14」。ゲームのジャンルとしては、大量のプレイヤーが同時接続してプレイする「MMORPG」になり、NPC(街の人やモンスター)以外はすべて実在のプレイヤーです。オンライン上の友達と一緒に楽しめるのがMMORPGの醍醐味のひとつですが、孤高のソロプレイを追求しても、ストーリーを進められるよう作られています。
MMORPGと聞くと、パソコンが必要なのではと思われる人がいらっしゃるかもしれませんが、「FF14」はPS4でも遊ぶことができます。そのため、「PCゲームをやったことがない」という人でも気軽に楽しめるわけです。
2019年でサービス開始から6周年を迎え、7月2日には最新の拡張パッケージとなる「漆黒のヴィランズ」もリリースされており、ベテラン勢から初心者まで分け隔てなく遊べます。しかも、冒頭で述べた「劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん」のヒットもあり、新規プレイヤーが増えている今はデビューするのに絶好の機会なんです。
次項では、実際に「FF14」をプレイした経験から、初心者でも楽しめるポイントを解説します。
ナイトや黒魔道士といったジョブシステム、ケアルやファイアなどの魔法、ポーションやエーテルといったアイテムなど、FFシリーズではおなじみの要素が登場するので、シリーズをプレイしたことがある人ならすぐに「FF14」の世界に入り込めます。かわいいチョコボを見つけた時は、テンションが上がること間違いなし!
また、重厚で骨があり、時には涙がこぼれるようなストーリーこそFFの魅力だという人もいるでしょう。もちろん、MMOと言えど、「FF14」のストーリーは、ほかのシリーズ作品と同じように、先が気になって寝る時間も惜しんでプレイしてしまうくらい練りこまれています。多くは言えませんが、冒険者としてエオルゼアを旅する中でさまざまな秘密が明らかになっていくので、シリーズのファンも納得間違いなしでしょう。「FF14」でシリーズを初めてプレイする人も、ファンがFFシリーズにのめり込む理由がわかると思います。
プレイするキャラクターは、8種族から自由に選んでカスタマイズできます。性別から顔のパーツ、髪型など、カスタイマイズできる要素は非常に多く、自分好みのキャラクターを作るのが楽しくて、こだわりたい人はとことんこだわれます。
従来のオフラインのFFシリーズは、決められた主人公でプレイするのが基本ですが、「FF14」は自分で作り上げたキャラクターで遊べるというのが、ほかのシリーズにはないMMORPGならではの面白さです。
MMORPGの中には、最初に選ぶ種族によって、能力やスキルが大きく左右されるものもあり、これが初心者にとっては悩みの種になることもあります。しかし、「FF14」は種族ステータスの差がさほど大きくないため、気に入った種族を選べばOKなのも、初心者にはうれしいポイントですね。
ゲームをスタートすると、ソロ(1人)でも基本的には初心者クエストをこなしていくことで、順調にレベルも上がっていき、装備も集まっていきます。黙々とソロでプレイするのも楽しいですが、MMORPGの楽しさと言えば、ほかの人とパーティーを組み、難敵に挑戦することで得られる仲間との連帯感でしょう。
仲のいいフレンドがいれば、チャットしながらまったりバトルをしているだけでも、あっという間に時間が過ぎてしまいます。なお、パーティーを組まないと挑戦できないボス戦なども出てくるため、フレンドがいないと進められないのでは?と思う人もいるでしょう。そういった人に使ってほしいのが「コンテンツファインダー」です。
コンテンツファインダーは、クリアしたいボスやダンジョンを設定すると、同じ目的を持つプレイヤー同士を自動でマッチングしてくれるシステムです。オンラインで出会った知らない人と息を合わせて戦うのは、MMORPGの魅力でもあります。
初心者の状態でパーティーに参加するのは不安かもしれません。筆者も最初はそうでした。しかし、ゲームを始めたばかりの人には若葉マークが表示されるようになっていて、初心者とわかれば親切に対応してくれる人もたくさんいますし、慣れてくれば不安もなくなります。それよりも、パーティーを組んで一緒に戦う面白さが上回るはずです。一緒に強敵を倒したときの達成感は、なかなかほかのゲームでは味わえないものがありますよ。
「FF14」は、バトル以外の要素もたくさん用意されています。土地を買ってマイハウスを建てる「ハウジング」は、自分だけの空間を好きなように作り込め、自分だけの家を作る楽しさを味わうことは、FF世界の住人への第一歩です。
「ドマ式麻雀」という麻雀コンテンツも存在し、オンラインの対人戦やNPCと戦うモードで熱き麻雀バトルを楽しむことも可能です。これが面白くて冒険そっちのけで麻雀の毎日という人もいるくらい。このように、ハウジングや麻雀以外にもチョコボレースなどたくさんのコンテンツが用意されており、楽しみ方は人それぞれというのも「FF14」の面白いポイントですね。
PCゲーム発祥のMMORPGは、キーボード+マウスのセットでプレイすることがほとんどです。「FF14」はコントローラー、もしくは、キーボード+マウスのどちらかを選んで遊べます。慣れ親しんだコントローラーでプレイしたいけれど、キーボード+マウスと比べてプレイしづらいのではと思う人もいるでしょう。
結論から先に言うと、PS4のコントローラーでも問題なくプレイできます。複数のコマンドの配置&切替が簡単で、ストレスなくプレイ可能です。キーボード+マウスのセットだと机とイスが不可欠ですが、コントローラーなら寝転びながらでもプレイできるため、つい長時間プレイしがちです(笑)。
ただし、ほかのプレイヤーとのチャットはコントローラーだけだと大変なので、チャット重視の人は必要に応じて別途USBキーボードを使用するのがベターでしょう。
「FF14」はパッケージ料金に加えて、多くのMMORPGと同様、月額利用料金が必要になります。「今から始めても古参プレイヤーとの差が大きすぎて楽しめないのでは?」と心配になるかもしれませんが、後続の人が追い付きやすいゲーム設計になっていますし、フリートライアルが用意されているので、気軽にお試しできます。
フリートライアルはレベル35まで無料でプレイできます。レベル15でパーティプレイができる最初のダンジョンに挑戦できるようになるので、筆者はまずここを目指しました。ソロでもくもくとプレイして、かかったのは8時間ほどでした。
レベル30で最初に選んだクラスのジョブチェンジも可能になり、自分のキャラの特性が際立ってくるころ。レベル35まででも楽しめる要素がたくさん用意されていて、無料とは思えないボリュームです。
もちろん、フリートライアルのデータは製品版に引き継げるので、まずはレベル35まで遊んで、続けるかどうか試せるのはうれしいですね。
フリートライアルで興味が沸いたら、「ファイナルファンタジーXIV コンプリートパック」を購入するのがお得です。「新生エオルゼア」から最新の「漆黒のヴィランズ」まですべての拡張パッケージがひとまとめになっているため、「FF14」の世界をガッツリ楽しめちゃいます。
「FF14」は、長年続いているタイトルだけあり、これから始める初心者のこともしっかり考慮されており、今から初めても遅くありません。“光の戦士”になって、広大なエオルゼアの世界に旅立ってはいかがでしょうか。筆者はひと足先にエオルゼアでお待ちしているので、見かけたら遠慮なく声をかけてくださいね。