洗えるサックスでジャズやるべ!

大人が吹いても難しい!? サックス風おもちゃ「jSAX」にトライしてみた

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nuvo(ヌーヴォー)の「jSAX」は、子ども向けに開発されたサックス風のおもちゃ。ところがコレ、価格.comの楽器「サックス」カテゴリー売れ筋ランキングで、ヤマハやセルマーなどのガチなブランドに混ざって突然2位にランクインするという人気っぷりなんです(2017年8月4日時点)。「ただのおもちゃ」とあなどれなそうなこのjSAXで、シロウトがサックス練習してみました!

これがjSAX! 見た目にはかなりおもちゃっぽさがありますが、これがシロウトにはなかなか難しい楽器だったのです

特徴をチェック! プラスチック製の洗えるサックス

近日発売予定のヤマハ「Venova」なんかもそうですが、最近はこういった“初心者でもとっつきやすい楽器”がにわかに盛り上がって増えてきています。本製品の場合、「おもちゃ」として開発されていながら楽器カテゴリーでも結構売れているわけですが、実際どれくらい楽しめるのでしょうか?

まずは特徴をチェックしていきましょう。本体は円錐管構造で、音孔にはキイ(音孔を指で押さえるためのパーツ)も配置しており、サックスっぽさが演出されています。さらに、口でくわえる部分にはマウスピースとリードが付いていて、ちゃんと管楽器の構造になっているのもポイント。しかも、各パーツはプラスチックとゴム製で、分解して洗うことが可能です。

指使いは通常のサックスにならっていますが、チューニングはC調で設計。音域は中央のC(ド)から12度上のG(ソ)まで、1オクターブ半をカバーします。

本体パーツ類はこの3つ。これを組み立てると……

本体パーツ類はこの3つ。これを組み立てると……

完成! サックスのことをよく知らない シロウトでも「このパーツはココにハマるよね?」とすぐわかります

完成! サックスのことをよく知らない シロウトでも「このパーツはココにハマるよね?」とすぐわかります

素材はプラスチックとゴムなので、めちゃめちゃ軽い。いかにもおもちゃ感がありますが……(詳細はのちほど)

本物のサックスと同じように、マウスピースとリードを備える管楽器になっています。リードを固定するリガチャーもプラスチック製

jSAXの運指表はこちら!(jSAX公式資料より)チューニングはC調で設計されています。なるほど、小学生のころに習ったリコーダーとほぼ同じ

指を置いてみました。筆者はかなり手が小さくてそれこそ“お子さまサイズ”なのですが、しっかり押さえることができました。やはり、子ども向けにうまく設計されているようです

本体背面には、高いレミファソを鳴らすときに開放する音孔が付いていて(左)、ここはいわゆるリコーダーと一緒の構造。また、右手の親指を引っかけるフックもあります(右)。こちらはサックスにならった仕様のようです

実践! サックスを吹くコツを学ぼう

そんなわけで、サックスを吹いたことがない筆者(30代・女性)が、jSAXの演奏にイチからトライしてみました。筆者は、楽器経験はあるので楽譜は多少読めるのですが、管楽器は全く使ったことがありません。30の手習いというわけです。以下、その奮闘ぶりを、レベル表記でレポートしたいと思います。

最初はかなり軽い気持ちでトライ。しかし……

最初はかなり軽い気持ちでトライ。しかし……

【レベル0】マジで音が出ない! リード楽器の吹き方をググりまくる

さて、組み立てまではものすごく簡単なjSAXですが、ここからが大変でした。何せ本製品、子ども向けとはいえど、音の出る基本構造はリード楽器のそれと一緒。マウスピースに取り付けたリードをふるわせることで音が鳴る仕組みですが……

そう、初めのうちはこの“リードをふるわせる”が難しい(プラスチック製でも難しいです)。まあ世の中には、初めて触る楽器でも2〜3回の練習ですぐ演奏できてしまう、生まれながらの“楽器センス”を持った人もたまにいますが、筆者はそうではなかった模様。

がんばって吹いてみても、最初のうちは“スー、スー”と空気が抜けるだけで、全く音が出ませんでした。当時のイメージは、以下の動画をご参照ください。その後、しばらくは「サックス 吹き方 コツ」でググりまくることに。

【レベル1】やっと音が出た!

で、Google先生にマウスピースをくわえるコツを教えてもらい、やっと「ソ」とか「ラ」とかの音が出始めたのが3週間後くらいです。とはいえ筆者の場合、平日は仕事のため週末にしか練習していないので、実質かかった日数でいうと5日くらいでしょうか。

1日中ずっと練習していられて、さらに教えてくれる人がいる環境であれば、もっと短時間で上達できるかもしれません。やはり楽器というのは、誰かと一緒に練習したほうが、喜びを分かち合えて楽しいですよね(……家でずっとひとりでやっていました)。

マウスピースのくわえ方はこちらの画像を参照(jSAX公式資料より)。まず、下の歯の上に下くちびるをかぶせ、クッションのようにしてマウスピースの下側を支えます。続いて、上の歯をマウスピースの上側に軽くあてて押さえるようにして、上くちびるをかぶせます。……って言われてもなかなかコレが難しくてですね

【レベル2】ファソラシドは完璧! ドレミが出ない……

いったん音が出始めると、「ファソラシド」の音はわりとすぐ安定して鳴らせるようになります。ところが、低い「ドレミ」がなかなか出ません。鳴らそうとすると、「ピー!」と裏返ってマヌケな高い音が鳴ってしまうのです。

この、「低音を鳴らすのが難しい」というのは、本物のサックスでも同じようです。そこまで忠実なのか……という感じですが、ひたすら練習するしかありません。

この3つが、安定して音を鳴らすのが難しい低音部。わりと苦労しました

この3つが、安定して音を鳴らすのが難しい低音部。わりと苦労しました

【レベル3】やっとドレミファソラシドが出るように!

ようやくそれなりに「ドレミファソラシド」が出るようになったのは、それからさらに2週間くらい経ってからでした(実質かかった日数は2〜3日くらい?)。

改めて1オクターブ分の音を鳴らしてみると、さすがに本物のサックスの音色とまではいかずとも、“それっぽい感じの音”がします。しかも、いかにもおもちゃっぽい見た目なのに、響き自体はかなりしっかりしていてびっくり。これまで全くサックスをやったことのない人間としては、十分に楽しめます。まだちょっと不安定ですが、以下の動画をご参照ください。

1オクターブくらいで吹ける曲を練習してみよう

せっかくなので、1オクターブくらいの音域で吹ける楽曲を練習してみようと思います。筆者的に、管楽器で吹いて格好いい有名曲といえば、大野雄二さん作曲『ルパン三世のテーマ』。出だしだけなら1オクターブ内で吹くことができるので、さっそくトライしてみました!(中盤は1オクターブ半の音域を越えてしまうので断念。1番盛り上がるところだけど……)

単体演奏ということもあって音が少々さびしいですが、ピアノなどとセッションしたらイイ感じにスウィングできそうです。シロウトでも、ここまで吹けるようになってくると楽しいですよ!

……とはいえ、初心者の演奏だけでは魅力が伝わらないかと思いますので、最後にjSAXの公式動画を以下に貼り付けさせていただきましょう。プロが吹くとこんなに格好よく演奏できるんです。がんばってめざしたい。

まとめ。かなり練習しがいがあるおもちゃ

jSAXをだんだん吹けるようになってくると、その手軽さと便利さがすごく魅力に感じます。本体がプラスチック製なので、部屋の中に置きっぱなしにして、気が向いたときに吹くというスタイルが可能。本物のサックスだと、適当に転がしておくわけにもいきません。また、jSAXは組み立てた状態のままバッグに入れて持ち運ぶこともできるので、どこにでも手軽に持っていって楽しむことができます。それに、本体を水洗いできるのもうれしい。

使用後は、このように水洗いして清潔に保てるのもポイント

使用後は、このように水洗いして清潔に保てるのもポイント

しかも、あくまでもおもちゃなので取り扱いは手軽ですが、レポートの通りで、吹けるようになるまで練習しがいがあります。小さな子どもだけでなく、大人の新しい趣味にもぴったりな1台。価格も1万円程度なので手軽に買えますし、週末のちょっとした趣味にいかがでしょうか?

※jSAXの初心者向けテキストが公開されました!こちらから無料でダウンロードできます。(注:ページの下のほうに日本語テキストの案内があります。ログインが必要となりますが、無料でダウンロードできます)

杉浦 みな子(編集部)

杉浦 みな子(編集部)

オーディオ&ビジュアル専門サイトの記者/編集を経て価格.comマガジンへ。私生活はJ-POP好きで朝ドラウォッチャー、愛読書は月刊ムーで時計はセイコー5……と、なかなか趣味が一貫しないミーハーです。あ、90年代アニメも好き。

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2017.12.11 更新
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