「MADE IN JAPAN TRADITIONAL」登場

消えてなかった“日本製”の系譜! フェンダーから新しい国産ギター誕生

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「初めて購入したギターは“日本製フェンダー”だった」というのは、有名アーティストの音楽キャリアでよく語られる話だ。“日本製フェンダー”とは、世界的ギターブランド Fenderの名を冠して、日本国内で製造されていた製品ラインのこと。今回フェンダー・ミュージックから、この“日本製”の系譜を引き継ぐとも言えるギターの新シリーズ「MADE IN JAPAN TRADITIONAL」が発表された。新しくなった“MADE IN JAPAN”の魅力をご紹介しよう。

新しい“日本製フェンダー”として登場した「MADE IN JAPAN TRADITIONAL」シリーズ

新しい“日本製フェンダー”として登場した「MADE IN JAPAN TRADITIONAL」シリーズ

フェンダーユーザーであるOKAMOTO’Sのハマ・オカモトさんとオカモトコウキさんの演奏も動画でお届け!

フェンダーユーザーであるOKAMOTO’Sのハマ・オカモトさんとオカモトコウキさんが、“日本製フェンダー”への思いを語る一幕も


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低価格・高品質な“旧”日本製フェンダー

楽器にくわしい方はよくご存知だろうが、そうでない方は「で、日本製フェンダーって何?」といった感じだろう。まずその歴史をざっとご紹介しよう。話は1982年にさかのぼる。

当時、日本ではフェンダー製品の低レベルなコピー品が出回っていたという背景がある。そこで日本企業である神田商会が旧Fender JAPANを設立し、米Fender社にライセンス料を支払う形で、日本の工場で高品質なフェンダーブランドのギター製造をスタートした。これがいわゆる“日本製フェンダー”。以来、約30年にわたって“日本製フェンダー”は、初心者でも購入しやすい低価格・高品質な製品として、日本だけでなく海外市場でも高い評価を受けることとなった。

その状況が変化したのは2015年。Fender社の日本法人であるフェンダー・ミュージックが創設されたことで、フェンダーブランドの製品はすべてFender社の管轄となった。Fender社と神田商会の契約も終了し、以来、旧Fender JAPAN時代の製品はすべて“Japan Exclusive(ジャパンエクスクルーシブ)”シリーズと呼称されることに。これを機に「“日本製フェンダー”はなくなった」とも思われていた。

1982年からスタートした“日本製フェンダー”。その評判は日本を飛び越え、海外の有名アーティストでも「最初に買ったギターは“日本製フェンダー”だった」という場合は多い

“新”日本製フェンダー「MADE IN JAPAN TRADITIONAL」が誕生

今回発表された「MADE IN JAPAN TRADITIONAL」シリーズは、世界的に好評だった“日本製フェンダー”という価値を、米Fender社が公式にバックアップしてさらにブラッシュアップさせたラインという位置づけだ。Fender社が正式に日本の工場でギターやベースの製造をスタートしたということになる。

本社の肝入りで新しくなった“日本製フェンダー”「MADE IN JAPAN TRADITIONAL」

本社の肝入りで開発された新しい“日本製フェンダー”「MADE IN JAPAN TRADITIONAL」

「MADE IN JAPAN TRADITIONAL」シリーズは、「Storatocaster」「Telecaster」「Presicion Bass」「Jazz Bass」などの定番モデルに加え、「Jaguar」「Jazzmaster」「Mustang」などのオフセットモデルもラインアップする。それぞれ、トリノ・レッド、キャンディ・ブルー、フラミンゴ・ピンクなどの目を引くニューカラーも追加され、合計100 以上の幅広い製品が登場した。すでに直販サイトでは販売を開始している。

その開発にあたっては、ブランドのシニア・マスタービルダーであるクリス・フレミング氏の監修のもと、木材やパーツの選定や製造工程にいたるまでを見直し、一層の品質向上を図ったという。具体的には、ネック内部のトラスロッドの配置方法、指板の接着方法、フレットの打ち方や最終セットアップなどの細部をブラッシュアップさせたとのことで、機能性と同時に楽器としてのフィーリングの向上を目指している。なお、製造場所は旧Fender JAPAN時代と同じ工場だが、製造ラインのレイアウトを刷新し、職人数も増やすなど、Fender社としてはかなり力を入れて運営を行っているそうだ。

新しく発表された「MADE IN JAPAN TRADITIONAL」シリーズ。写真上の「MADE IN JAPAN TRADITIONAL 60S STRATOCASTER」は85,500円(税別)、写真下の「MADE IN JAPAN TRADITIONAL 70S JAZZ BASS」は108,000(税抜)で販売中

OKAMOTO’Sが“日本製フェンダー”を語る!

2017年9月13日、「MADE IN JAPAN TRADITIONAL」シリーズのローンチイベントが開催され、ゲストとしてOKAMOTO’Sのハマ・オカモトさんとオカモトコウキさんが登場した。2人は同じ中学の出身で、共に軽音楽部在籍時に初めて買ったのが“日本製フェンダー”だったという。

ハマ・オカモトさんは「初めて買った“日本製フェンダー”を、先日久しぶりに取り出して弾いてみたのですが、当時よりはうまくなっているはずの僕のプレイスタイルにも、未だにちゃんと応えてくれるポテンシャルがあるんです」とコメント。それに対してオカモトコウキさんも「初めてのギターとして、スタンダードなモデルを選ぶのは大事なことだと思います。今回久しぶりに弾いてみて、改めて“日本製フェンダー”の奥深さを知りました」と語った。

また、ステージ上では2人による新しい「MADE IN JAPAN TRADITIONAL」の演奏も披露された。2人とも「結構モダンな音がしますね」と演奏が止まらない様子で、新しくなった“日本製フェンダー”の魅力を体感していたようだ。

初めて買った“日本製フェンダー”にまつわる思い出を語る、OKAMOTO’Sのハマ・オカモトさん(左)とオカモトコウキさん(右)。2人が初めて“日本製フェンダー”で合わせた楽曲は、ビートルズの「Day Tripper」だったそうだ

今回発表された「MADE IN JAPAN TRADITIONAL」シリーズを2人が演奏する一幕も(動画掲載がNGのため写真のみ)

さらにフェンダーでは、「MADE IN JAPAN TRADITIONAL」シリーズの発売にあわせて特別ムービーも制作。ハマ・オカモトや田渕ひさ子など、“日本製フェンダー”で音楽人生をスタートしたアーティストたちがそれぞれの愛器にはせる思いを語る内容となっている。

マーシーやOKAMOTO’Sの愛用フェンダーを展示するカフェが限定オープン

また、「MADE IN JAPAN TRADITIONAL」シリーズの発売を記念して、フェンダーの期間限定カフェ「FENDER CAFE plugged into WIRED TOKYO 1999」が渋谷のQFRONT 7Fにオープン中だ。営業期間は2017年9月14日(木)〜2017年10月3日(火)で、この時期だけの限定メニューを味わえる。

さらに店内では、特別企画展として、有名アーティストがアマチュア時代に初めて手にした“日本製フェンダー”の実機を展示する「MY FIRST FENDER」展も開催中だ。ザ・クロマニヨンズ/ましまろの真島昌利や、RADWINPSの武田祐介、元ナンバーガールの田渕ひさ子、イベントにも登場したOKAMOTO’Sのオカモトコウキとハマ・オカモトなど、そうそうたるメンバーがかつて使用していた愛機が展示されている。

当時貼られたステッカーや、ボディへの落書きなどもそのまま残っているという貴重なもので、なかなか見られる機会も少ないだろう。気になる方はぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。

渋谷QFRONT 7Fに期間限定オープンしたFENDER CAFE

渋谷QFRONT 7Fに期間限定オープンしたFENDER CAFE

カフェでは、フェンダーとコラボした限定メニューも味わえる

カフェでは、フェンダーとコラボした限定メニューも味わえる

イベントにも登場したOKAMOTO’Sの2人が使用していた初めてのフェンダーがこちら。実機にまつわる思い出を記載したパネルと共に展示されている

マーシーがTHE BREAKERS時代からブルーハーツ時代にかけて使用していたテレキャスの実物も! 残念ながら写真はメディア掲載NGだそうなので、ギリギリ大丈夫そうなモザイク処理でお届け。昔のブルーハーツステッカーとか貼ってあって好きな人にはたまらないのでは? 実物を見たい人はカフェにGO!


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杉浦 みな子(編集部)

杉浦 みな子(編集部)

オーディオ&ビジュアル専門サイトの記者/編集を経て価格.comマガジンへ。私生活はJ-POP好きで朝ドラウォッチャー、愛読書は月刊ムーで時計はセイコー5……と、なかなか趣味が一貫しないミーハーです。あ、90年代アニメも好き。

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2017.11.17 更新
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