レビュー
ひとまわりコンパクトになった新機種「グロー 2ミニ」でお試し

加熱式タバコ「グロー」専用「ケント」の「エックスレンジ」シリーズを吸ってみた

2019年3月18日、「グロー」専用ネオスティックの新シリーズとなる「エックスレンジ」シリーズが発売された。ラインアップは2種類、レギュラータイプの「ケント・ネオスティック・リッチ・タバコ・エックス」(以下、リッチ・タバコ・エックス)と、カプセルメンソールタイプの「ケント・ネオスティック・ミント・ブースト・エックス」(以下、ミント・ブースト・エックス)である。従来の「ケント」とはブレンドを変え、よりインパクトを強めたというその味わいを確かめてみたい。

黒ベースのパッケージが精悍な印象の「エックスレンジ」シリーズ。左がレギュラータイプの「リッチ・タバコ・エックス」、右がメンソールタイプの「ミント・ブースト・エックス」。パッケージのどこを見ても、「エックス」および「エックスレンジ」の文字がないのが不思議だ

新たなスタンダード? レギュラーとブースト系メンソールが追加

「エックスレンジ」シリーズの登場と同時に発表されたのは、「グロー」発売初期から存在する「ケント・ネオスティック・リッチ・タバコ」(以下、リッチ・タバコ)と「ケント・ネオスティック・フレッシュ・ミックス」(以下、フレッシュ・ミックス)が、2019年4月末から順次販売終了になるということ。つまり今回の新製品は、リニューアルととらえられないでもないが、基本のメンソールである「フレッシュ・ミックス」に対し、「ミント・ブースト・エックス」はカプセルメンソールなので、リニューアルと呼ぶには違和感がある。

なお、ネオスティックは順次フィルターの形状が切り替えられており、細いチューブ状にフィルターを変更することで気流の通り道を狭め、喫味を強くする仕組みの「ジェットフィルター」に変更される。今回発売された「エックスレンジ」シリーズも同様だ。

「グロー」のネオスティックは、2013年より紙巻きタバコの「ケント」で採用されているチューブのような形状の「ジェットフィルター」になり、煙が凝縮されることで味が濃厚になるという。左が従来のフィルター、右が新たに採用されたジェットフィルター

2つの新フレーバーを吸ってみた

では、「リッチ・タバコ・エックス」と「ミント・ブースト・エックス」を吸ってみよう。今回は、3月に発売された「グロー 2ミニ」を使用した。ひとまわりコンパクトになり、約15g軽くなった新機種だ。

「ケント・ネオスティック・リッチ・タバコ・エックス」

まずは、上質なたばこ葉をブレンドし、タバコ本来の深みを味わえるという「リッチ・タバコ・エックス」を吸ってみる。パッケージを開けた段階では、加熱式タバコ特有の酸味のある香りはしてこない。本体に差し込んで加熱してみても、いわゆる「アイコス臭」と呼ばれる特有のニオイが少なくなっている。

新たなる基本味として登場した「リッチ・タバコ・エックス」。加熱式タバコの専用スティックの味わいを判断するなら、着香などでごまかしのきかない「リッチ・タバコ・エックス」のようなレギュラータイプが最適だ

問題の味わいであるが、「ネオ」シリーズほどではないにしても、味が濃くなった。これがインパクトという意味なのだろうか。また、ポップコーン臭が低減された分、前に出てくるのは本来の「ケント」(紙巻きタバコ)の持つアメリカンな風味。旨味もしっかりあって、これはおいしいタバコ味である。

フィルターが変更されたことで、確かに喉奥まで直接ストレートに煙が入ってくる。“紙巻きタバコに近い味わい”というのは嘘ではない。加熱式タバコ全体に言えることだが、強く吸うと加熱が追いつかずに味が薄くなってしまいがちだ。それを、気流自体を狭くするという発想で切り抜けたのは、ナイスアイデアだと思う。くわえ心地もフィルターの厚みが増えた分、しっかりくわえやすい。旨味もまたアップしているが、これは上質のたばこ葉をブレンドしたからだろう。

蒸気量は変わらないが、ニオイが低減された

蒸気量は変わらないが、ニオイが低減された

「ケント・ネオスティック・ミント・ブースト・エックス」

続いて、さわやかなミントの刺激を味わえるという「ミント・ブースト・エックス」。「ケント」は紙巻きタバコも含めてメンソールのラインナップが非常に充実しているブランドである。なかでもグローのネオスティックのみでしか味わえないのが、フィルター部分にカプセルを仕込み、喫煙中にそれを押しつぶすことによって味を変更できるカプセルメンソールである。

新シリーズということで、まず発売されるのは基本的なメンソール・ミントタイプかと思っていた。しかし「ミント・ブースト・エックス」はカプセルメンソールタイプ。つまり、以前からあるベーシックシリーズの「ケント・ネオスティック・ミント・ブースト」(ミント・ブースト)のエックスレンジ版ということになるだろう。

カプセルをつぶすタイミングを悩んでしまいがちなタイプ

カプセルをつぶすタイミングを悩んでしまいがちなタイプ

ベーシックの「ミント・ブースト」も十分刺激的だが、ジェットフィルターを搭載したためか、「ミント・ブースト・エックス」は喉奥を清涼感が直撃する。メンソールも辛めで強く感じるが、以前より酸味が抑えられた印象で吸いやすくも感じる。

カプセルをつぶす前から辛味の強いペパーミント感のおかげでタバコ臭さはかなり低減されているが、タバコ感は感じるという本来のメンソールタバコらしい味わいがいい。

カプセルを潰す前はドライなメンソール感

カプセルを潰す前はドライなメンソール感

グローは喫煙可能時間が約3分30秒と短めなので(アイコスは約6分)、カプセルをつぶすタイミングが難しい。筆者は1分半あたりでつぶしてしまう。そうしないとカプセルの中身の味わいを存分に楽しめなくなってしまうからだ。

実際につぶしてみると、同じミントでも芳醇なスペアミントの味わいに変化する。このカプセルに関してはベーシックの「ミント・ブースト」と同じもののようだ。どちらもより旨味とほんのりとした甘みを感じることができるので、気分が一変して楽しい。ただそのいっぽうで、タバコ感は減少してしまうのだが……。

慣れるまではカプセルをつぶすのに力がいる。なるべく一瞬に強く力をかけるのがコツだ

慣れるまではカプセルをつぶすのに力がいる。なるべく一瞬に強く力をかけるのがコツだ

ネオスティック新時代の幕開け「エックスレンジ」シリーズ

「グロー」はハードウェア的な変更はあまりせずに、ネオスティックの強化を中心に突き進んでいるように思える。「ネオ」シリーズの登場時、その深く濃い味に驚いたが、「ケント」も同じように喫味の強さを高めていく方針のようだ。

今回味わった2種類も、加熱式タバコ特有の臭気を抑えつつ、タバコ感をアップさせているのは正当な進化だと思う。「ネオシリーズのような深いロースト感は必要ないが、もう少しタバコ感は感じたい」という人にうってつけの新フレーバーではないだろうか。

最後に、今回使用した新機種「グロー 2ミニ」の感想を。「グロー」の従来機は手全体で持っている感覚だったが、ひとまわり小さい「グロー 2ミニ」の手のひらの中心にスポッと収まる感覚は、かなり気持ちいい。味わいに変化はないし、連続喫煙本数は30本から15本へ半減しているが、実際に吸う時、握り込める分、安定感がある。デザイン変更の域は出ないが、タバコデバイスとしての完成度は、着実に進化していると思う。

「グロー 2 ミニ」は、初めて手に持った時からしっくり来る絶妙な大きさ。カプセルも片手でつぶしやすい

「グロー 2 ミニ」は、初めて手に持った時からしっくり来る絶妙な大きさ。カプセルも片手でつぶしやすい

清水りょういち

清水りょういち

元「月刊歌謡曲(ゲッカヨ)」編集長。今はめおと編集ユニット「ゲッカヨ編集室」として活動。家電や雑貨など使って楽しい商品のレビューに命がけ!

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