レビュー
紙巻きタバコ「キャメル」の元・愛用者が吸ってみた!

「プルーム・エス」専用たばこスティックの「キャメル・レギュラー/メンソール」の味わいは?

高温加熱式タバコでも、約200℃という最低限の温度設定でニオイを限界まで抑えているのが、JTの「プルーム・エス」である。「プルーム・エス」の専用たばこスティックはこれまで「メビウス」銘柄の4種類のみと物足りなかったが、ここに来て有名海外たばこ銘柄「キャメル」の2種類が追加。2020年1月20日より順次、全国のコンビニエンスストアなどで発売される。しかも、20本入り460円(税込)と、メビウスより30円安い低価格路線だ。かつて紙巻きタバコの「キャメル」を愛用していたこともある筆者なので、これは非常に楽しみである。

ついに海外タバコの人気ブランド「キャメル」が登場。既存の「メビウス」4種と合わせ、「プルーム・エス」の専用たばこスティックは計6種類に拡充となる

「マールボロ」「ラッキーストライク」と肩を並べる存在感があった洋モク(海外タバコ)ブランド「キャメル」

かつては「マールボロ」「ラッキーストライク」と肩を並べるほどの存在感を放っていたのが、米国の人気タバコ銘柄「キャメル」である(現在はJT製造)。箱に描かれた「オールドジョー」という名前のラクダが目印で、ついついパケ買いしたことのある人も多いのではないだろうか。

ただ実際に吸うと、非常にクセの強い重めのタバコで、オリエンタル葉の独特の金属感と、ほこりっぽいような乾いた味わいの特殊さに、日本人スモーカーはくじけることが多かった。そのため「キャメル」人気は常にコア層が中心で、日本では2011年の震災後の一時期、廃番になってしまった時期もある。

なぜか筆者は、その強いクセに魅せられてしまって、くじけつつも時間が経つとまた挑戦していたものである。そして複数回の挑戦の結果、ニオイやクセの強すぎない「キャメル・マイルド」に落ち着いた。その後、ほかの銘柄に切り替えた後も、たまに吸いたくなって購入していた。だから今回、「プルーム・エス」専用たばこスティックとして「キャメル」が登場したのは、非常に感慨深い。

紙巻きの「キャメル・ボックス」。かつてはパッケージにはエキゾチックな背景も描かれていたが、今はラクダのみ

今回改めてキャメルの味を思い出すために、「キャメル・ボックス」を久々に吸ってみた。するとタール値12mgでズンとした重みはあるが、クセはほぼ抑えられ、吸いやすいバーレー葉中心のアメリカンな王道タバコ味になっていた。おいしいのだが、不思議な魅力を生み出していたクセがあまりない。唯一、喉奥の上のほうが刺激される特徴だけが、一応受け継がれている程度だ。

紙巻きの「キャメル・ボックス」(左)と比べると、「プルーム・エス」専用たばこスティックの小ささが際立つ

プルーム・エス専用リフィル「キャメル・レギュラー/メンソール」の味わいは?

こうなってくると、「プルーム・エス」専用たばこスティック「キャメル・レギュラー/メンソール」がどのように仕上げられているのか、いよいよ気になってくる。

「キャメル・レギュラー」は深みと甘味のバランスが◎

「キャメル・レギュラー」の箱を開けると、バニラ系の甘い香りと加熱式特有の強いポップコーン臭を感じた。軽さで人気の紙巻きタバコ「キャスター」に似た甘い香りである。ところが実際に吸ってみると、ポップコーン臭をバニラ感が吸収して、いい感じのバランスでまとまっていくので、どちらもあまり気にならない。

「キャメル・レギュラー」は紫に近い青がキーカラー。

「キャメル・レギュラー」は紫に近い青がキーカラー。"タピる"的な言い回しでアピールする紙が入っていた

クセがなくて吸いやすい

クセがなくて吸いやすい

喫味は強くないが、ゆっくり吸うと深みと甘味のバランスがよく、旨味のある蒸気がおいしい。そして弱めだが、喉奥が刺激される特徴も踏襲している。ただ、喉奥上というより、喉奥下の気管支側を刺激してくるのがちょっと違う。

同じく「プルーム・エス」専用たばこスティックの「メビウス・レギュラー」はほのかな甘みだが、これはしっかりとした甘みがある。その分、吸い心地はこちらのほうが強い。加熱温度が低いので、速吸いは厳禁で、10秒はインターバルを置いて、ゆっくりめに吸い込むようにすると、甘みと旨味をしっかり感じられるはずだ。

周囲に対しても、バニラ感でコーティングされたニオイはたばこ感が低く、室内で喫煙しても気になりにくいようだ。タバコというより、「何か甘いもの食べた?」という香りだ。

とはいえ、喫味が強めの「アイコス」に慣れている人だと、明らかに喫味は弱いので、物足りなく感じるだろう。紙巻きタバコ派の人でも、もともとタール値1〜3mg程度のものを吸っていた人でないと、満足するのはかなり難しいだろう。

往年の「キャメル」ファンとしては、クセのなさが物足りない。クセの少なくなった近年のキャメルともまた違う。甘みと旨味が共存していて、高品質なタバコ味を実現していると思うが、「キャメル」ならではのクセを期待するとガッカリするだろう。

「キャメル・メンソール」は強力に辛いペパーミント系の清涼感

JT独自技術でかつてないほどの"すっきり"を実現したという「キャメル・メンソール」。そのすっきりの正体は、どうやら「強烈」という意味らしい。実際に吸うと、強力に辛いペパーミント系の清涼感で、むせそうになった。「メビウス・メンソール」とは比べ物にならない強烈な清涼感・刺激感だ。

そして、喉から鼻奥に至るまで走る猛烈なスースー感。冬場には向かない冷感にゾクッとする。メンソールファンでないと1本吸いきるのが大変なくらいだ。激辛メンソールが好きな人には好まれるかもしれないが、強烈すぎてキャメル感がほぼ吹き飛んでしまっているのはどうなのだろう。

箱を開けた途端に清涼感が飛び出してくる「メンソール」。グリーンがキーカラー

箱を開けた途端に清涼感が飛び出してくる「メンソール」。グリーンがキーカラー

メビウスより30円安いとは思えない高品質な味わい

「プルーム・エス」専用たばこスティックに関しては、メビウス銘柄は490円(税込)で、このキャメル銘柄はそれより20円安い460円(税込)という価格設定だ。タバコは1日1箱の人なら1か月に約30箱必要なので、この差は大きい。月間のランニングコストにするとメビウスが14,700円で、キャメルだと13,800円。900円の差がついてしまう。

「プルーム・エス」ユーザーで、甘みが苦手でなければ「キャメル・レギュラー」は十分おいしい選択肢である。いっぽう、「キャメル・メンソール」は、辛めのメンソールが好きな人限定ならおすすめできる。ただ、「キャメル」の味はあまり強くないので、「廉価版メンソール」として活用するのがいいかもしれない。

「キャメル」の特徴であるコルク色のフィルターは採用されず、ラクダのシルエットがプリントされた白色フィルターになっていた

清水りょういち

清水りょういち

元「月刊歌謡曲(ゲッカヨ)」編集長。今はめおと編集ユニット「ゲッカヨ編集室」として活動。家電や雑貨など使って楽しい商品のレビューに命がけ!

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