JTが手掛ける高温加熱式タバコデバイス「Ploom X(プルームX)」のユーザーに朗報です。
2023年11月23日、その進化モデル「Ploom X ADVANCED(プルームX アドバンスド)」が発売。加えて、専用タバコスティックに「メビウス・ブラック・コールド・メンソール」が仲間入りしました。
左が「プルームX アドバンスド」の「ブラック」。右が「メビウス・ブラック・コールド・メンソール」
「プルームX アドバンスド」の進化ポイントは、味わいと使い心地がアップグレードしたということ。ルックスは旧「プルームX」から変化がないように見えますが、その実力は実際どう変わったのでしょうか。
「プルームX アドバンスド」。「シルバー」と「ブラック」の2色展開で、価格は各1,980円(税込)
いっぽう、「メビウス・ブラック・コールド・メンソール」は、“ブランド史上最強の極冷メンソール”をうたう新しい専用タバコスティック。同製品を、「プルームX」と「プルームX アドバンスド」の新旧モデルで吸い比べ、その感想をレポートします。
まずは「プルームX アドバンスド」について。
「プルームX」が「Ploom S(プルームS)」の進化モデルとして発売されたのが2021年8月ですから、今回のアップデートは2年3か月ぶり。そんな「プルームX アドバンスド」の特徴は、大きく3点です。
公式サイトより
1つめは、最高加熱温度が約295度から約320度にアップ。競合製品「アイコス イルマ」シリーズは約300〜350度と言われているので、いよいよ肉薄してきたと言えるでしょう。
同社の新製品発表会の資料より
2つめは、充電時間の短縮。「プルームX」では約110分の充電で約20本分吸える仕様でしたが、「プルームX アドバンスド」では20分短縮され、約90分で充電が完了します。「アイコス イルマ」シリーズで言えば、「アイコス イルマ ワン」と同じ充電時間です(「アイコス イルマ プライム」と「アイコス イルマ」は約135分)。
3つめは、自動加熱機能の実装。「プルームX」ではタバコスティックを挿し込み、ボタンエリアを押して加熱する仕様でしたが、「プルームX アドバンスド」ではスティックを挿入すると自動で加熱されるようになりました。この点は「アイコス イルマ プライム」や「アイコス イルマ」と同様です。
特に吸い応えと味わいは大幅に向上したとか
「プルームX アドバンスド」のデザイン面は、サイズやフォルムを含めて「プルームX」との大きな違いはありません。小さな違いとして、比較的にわかりやすい点をあげるとすれば、裏側のブランドロゴが刻印からエンボス加工となり、見た目の印象がソフトになったことでしょう。
左が「プルームX」の「スレートグレイ」。右が「プルームX アドバンスド」の「シルバー」。充電端子がUSB Type-Cである点は変更なし
また、「プルームX アドバンスド」のレギュラーカラーは「ブラック」と「シルバー」の2色展開。聞けば、意外にもシリーズで「ブラック」は初採用なのだとか。なお、「プルームX」では過去にしばしば限定カラーが発売されてきたので、「プルームX アドバンスド」でもそうした展開は考えられるでしょう。ちなみに、フロントパネルは「プルームX」との互換性があるので、既存ユーザーはこれまでと同様にデザインのカスタマイズが楽しめます。
下が「プルームX」の「スレートグレイ」で、上が「プルームX アドバンスド」の「シルバー」
加えて細かい部分では、スティックを挿入するスライド式のフタの密着度や強度がアップ。さらにフロントパネルとそのマグネットも強度がアップし、全体的に壊れにくくなったとのことでした。
次は「プルームX アドバンスド」と同時に発売される「メビウス・ブラック・コールド・メンソール」について。
こちらは、「プルームX」シリーズの専用タバコスティック「メビウス」ブランドの新たなメンソールフレーバーです。ちなみに、価格はすべて1箱500円(税込)。
「メビウス・ブラック・コールド・メンソール」の表裏。「メビウス」ブランドのメンソールは、天然メンソール100%なのがひとつの特徴です
既存のメンソールは以下のとおり。
「メビウス・ミックス・ミント・メンソール」
「メビウス・コールド・メンソール」
「メビウス・シャープ・コールド・メンソール」
今回の「メビウス・ブラック・コールド・メンソール」の追加により、メンソールは全4種のラインアップとなります。
新作の「メビウス・ブラック・コールド・メンソール」は、4種の中でも最もクールな味わい
JTによると、「メビウス・ブラック・コールド・メンソール」は、ブランド史上最強の極冷メンソールだとのこと。これは天然メンソール100%に加え、メンソールフィルターを採用し、さらにフィルター表面に冷感コーティングを施したことで実現したそうです。
「メビウス・ブラック・コールド・メンソール」の味わいを司るポイントは3つ
ここからは、実際に「プルームX」と「プルームX アドバンスド」の新旧モデルに「メビウス・ブラック・コールド・メンソール」をセットし、吸い比べて味わいをレポートしていきます。
左下が「プルームX」で右下が「プルームX アドバンスド」。「メビウス・ブラック・コールド・メンソール」(右上)は、「メビウス・シャープ・コールド・メンソール」とも吸い比べてチェックしました
まずは旧「プルームX」で「メビウス・ブラック・コールド・メンソール」をひと口。そもそも「メビウス・ブラック・コールド・メンソール」は、箱を開けた瞬間に広がる強烈なメンソールフレーバーがボリューミー。
「プルームX」で「メビウス・ブラック・コールド・メンソール」をテイスティング
クールな味わいは、実にダイナミックです。タバコ葉のモルト感やウッディーなニュアンスは控えめながら、トップから爽快に広がるミントの刺激が印象的。メンソールの質と量ともにパワフルで、ピリッと鼻を突くような鋭さと言っていいでしょう。
次はいよいよ、新しい「プルームX アドバンスド」で「メビウス・ブラック・コールド・メンソール」をテイスティング。うぉぉ、これはスゴい! 先ほど「プルームX」で感じた強冷メンソールが、よりストレートかつ鮮烈に“口撃”してきます。
新しい「プルームX アドバンスド」で、「メビウス・ブラック・コールド・メンソール」をテイスティング。口から出る白いスモークも、より濃く感じます
なお、新モデルのアップデートは、「メビウス」はもちろん「キャメル」ブランドも問わず、専用タバコスティックであればどのフレーバーでも体感できるそう。筆者の感想としても、このアップデートは「プルームX」の既存ユーザーであればすぐにわかるほど大きな変化だと感じました。
次は「プルームX アドバンスド」で、「メビウス・シャープ・コールド・メンソール」(左)と「メビウス・ブラック・コールド・メンソール」(右)を吸い比べ
「メビウス・シャープ・コールド・メンソール」は、これまで最も冷涼感が強かった「メビウス」ブランドのメンソールフレーバー。今回新たに加わった「メビウス・ブラック・コールド・メンソール」と吸い比べてみると、やはり「メビウス・ブラック・コールド・メンソール」のほうが強烈。
「メビウス・シャープ・コールド・メンソール」は、メンソールが好きだけど「メビウス・ブラック・コールド・メンソール」は強すぎる、という人におすすめです
メンソール感は、ファーストアタックから吸いこんでリリースするまでの刺激、そして余韻まで、トータルで「メビウス・ブラック・コールド・メンソール」のほうがボリューミー。質、量ともにひとまわり上回っていると感じました。
ただ、タバコ葉のモルト感やウッディーなコクは同等か、むしろ「メビウス・シャープ・コールド・メンソール」ほうがあるかもしれません。とにかく冷涼感に振り切ったフレーバーが、「メビウス・ブラック・コールド・メンソール」だと言えるでしょう。
こちらは、「メビウス」専用タバコスティックの全ラインアップと、各スペック目安一覧
全国の「Ploom Shop」(札幌店、仙台店、銀座店、東京駅店、渋谷店、横浜ポルタ店、名古屋店、なんば店、広島店、天神店)では、お試しもできるはず。ぜひ体験を
今回試してみて、「プルームX アドバンスド」は、最高加熱温度が約295度から約320度にアップしたということでその差は25度ですが、想像以上のパワーアップを感じました。そして「メビウス・ブラック・コールド・メンソール」に関しても、ウリである“ブランド史上最強の極冷メンソール”の名に恥じない完成度であることを実感。それぞれ、発売後にどんな反響が出るのかにも注目したいと思います。