レビュー

「グロー・ハイパー・プロ」に最適化! レギュラー「ネオ・テラコッタ」がおいしくなった

ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(以下、BAT)が展開する加熱式タバコデバイス「グロー・ハイパー」シリーズ専用のタバコスティックの中で、フラッグシップと言えば「ネオ」シリーズだ。その唯一のレギュラータイプ「ネオ・テラコッタ」がリニューアルしたので、新旧を吸い比べてみた。

BAT「ネオ・テラコッタ・タバコ・スティック・glo hyper 用」。20本入り500円(税込)

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「ネオ」シリーズ唯一のレギュラー味がついにリニューアル!

加熱式タバコデバイス「グロー・ハイパー」シリーズで吸えるフラッグシップラインのタバコスティックが「ネオ」シリーズだ。現在「クール・エックス・ネオ」も含めると10種類で展開。ただ、レギュラータイプとなると「ネオ・テラコッタ」1種類のみだ。

そんな“レア”な存在の「ネオ・テラコッタ」が、2023年12月より順次リニューアルを果たした。今回はBATより新旧「ネオ・テラコッタ」を提供いただいたので、どの辺が変わったのかを確認していきたい。

メインで吸っていた人は知っていると思うが、「ネオ・テラコッタ」は2023年5月に、赤系から青系にさりげなくパッケージを変更している(中身は変更ナシ)。今回はそのパッケージのままで、味わいをリニューアルしたという。写真でも見た目は何ひとつ変わらないが、中身は別物だ。

写真左がリニューアル後で右がリニューアル前。外見から判別するのは不可能だが、箱を開けると中に「味わいリニューアル」をうたう紙が入っており、内包装は白。いっぽう、リニューアル前は銀色の内包装だ

写真左がリニューアル後で右がリニューアル前。外見から判別するのは不可能だが、箱を開けると中に「味わいリニューアル」をうたう紙が入っており、内包装は白。いっぽう、リニューアル前は銀色の内包装だ

スティック自体も新旧で見分けがつかない

スティック自体も新旧で見分けがつかない

旧「ネオ・テラコッタ」を改めて吸ってみた

新旧を比較するために、まずは旧「ネオ・テラコッタ」から吸ってみた。使用機種は、新たな加熱方式に進化したフラッグシップモデル「グロー・ハイパー・プロ」だ。

「ネオ・テラコッタ」はレギュラータイプと言いながら、スパイスの効いたコーヒーの深みと濃厚で香ばしいタバコ葉をブレンドし、岐阜県で加工された国産蜂蜜を使用して仕上げているのが特徴だ。あと、加熱式タバコのために作られたタバコ葉を使用していることもウリだった。

改めて味わうと、ほんのり甘みがあって焙煎コーヒーの香ばしさを感じさせる味わいは、普通においしい。加熱式タバコとしてはニオイがキツく、蒸気は少なめだが、清涼感のないレギュラータイプの「グロー・ハイパー」用スティック自体が少ないので、ありがたみはある。

「スタンダード・モード」で吸うと、ニコチンの辛味が喉にピリッとくるが、全体的におとなしめのレギュラー味で、ほどほどの酸味が後半になるにつれて高まっていく。

「ブーストモード」で吸うと、雑味が増えて紙巻き感が強まり、ニオイも増える。ただ「グロー・ハイパー・プロ」で吸うと、そのニオイの強烈さはいくぶん減ったように感じた。念のため、加熱方式改変前の「グロー・ハイパー・エア」で吸ってみたが、雑味と酸味の混じったニオイはやはりキツかった。

外見はまったく同じだが、中身は以前のままの旧バージョン

外見はまったく同じだが、中身は以前のままの旧バージョン

「グロー・ハイパー・プロ」を使用すると、旧バージョンもおいしく感じる

「グロー・ハイパー・プロ」を使用すると、旧バージョンもおいしく感じる

新「ネオ・テラコッタ」を吸ってみたら、驚きの進化!

BATというとカプセルメンソールを含めたメンソール系タイプに強いイメージがあり、レギュラータイプは目立たないイメージがあるが、今回のリニューアルでは結構こだわり抜いたようだ。

変更点は、マスターブレンダー厳選のタバコ葉を使用した新ブレンドを採用し、最新機種「グロー・ハイパー・プロ」にも最適化したのだという。

まずは、「スタンダード・モード」で吸ってみる。確かにひと口目からフィーリングが異なる。“ワイルドな生活を経て落ち着いた紳士”のようないい感じのキック感。ピリつくニコチンの辛味は姿を消して、ニオイも気にならないレベルに進化した。

吐く蒸気は、軽くざらつく感じで、かなり紙巻きタバコ感が高い。紙を燃やしたときの風味を感じるのが不思議だ。後半になるにしたがって酸味も立ち上がり、上質なバージニア葉のようなタバコ葉の旨味も広がる。これはウマい。

「ブーストモード」で吸うと、熱い蒸気とともにエッジの効いたニコチンの辛味がサッと広がり、香ばしさと焼け焦げ感のギリギリのところまで高めた喫味を感じられた。ちょっと細めでニコチン6〜7mgくらいの紙巻きタバコに近いインパクト。

それでいて、特有のポップコーン臭は控えめ。「グロー・ハイパー・プロ」という機種のおかげもあると思うが、レギュラータイプの加熱式タバコ専用スティックの味わいとしては、1、2を争うパンチの効いた仕上がりだと思う。これは強烈にウマい。

見た目の変化はなし。しかし味わいは大きく進化した

見た目の変化はなし。しかし味わいは大きく進化した

紙巻きに近い雑味と辛味が絡み合ったパンチ力に驚いた

紙巻きに近い雑味と辛味が絡み合ったパンチ力に驚いた

【まとめ】手軽で気軽、強めの喫味で紙巻きテイストに限界まで近づいた!

「グロー・ハイパー」用タバコスティックのフラッグシップラインでありながら、1箱500円という価格設定がすばらしい。ぎりぎり気軽で、本格喫味。この新「ネオ・テラコッタ」、レギュラータイプはほかの選択肢はないが、十分すぎる贅沢な味わいが詰まっていた。

最新機種「グロー・ハイパー・プロ」+新「ネオ・テラコッタ」という組み合わせは、今まで「ニオイがキツすぎる」「喫味にクセがある」と思っていた人に改めて試してもらいたい完成度。この新「ネオ・テラコッタ」登場により、紙巻きタバコからの移行もよりしやすくなると思う。

筆者的には、吸い殻のニオイが半減して、使い勝手がよくなったところがいちばん気に入った。

焦げる寸前の吸い殻。強烈なタバコ感を生み出している要因か

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清水りょういち
Writer
清水りょういち
嗜好品評論家。20年間、情報誌「月刊歌謡曲」編集長を務めた後、Webメディアを中心に執筆活動を開始。現在は買物情報サイト「特選街web」ディレクターとして活動している。「Forbes JAPAN」「ダイヤモンドオンライン」などへの寄稿多数。専門分野はタバコをはじめとする嗜好品、新商品・新技術、シェーバーなど。深い知識と鋭い視点で、商品の魅力や価値をわかりやすく解説する。
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牧野裕幸(編集部)
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牧野裕幸(編集部)
アイテム情報誌「GetNavi」や映像エンタメ情報誌「DVD&Blu-rayでーた」(当時)の編集者を経て「価格.comマガジン」へ。スティック&ロボット掃除機、コーヒーメーカー、扇風機、電動歯ブラシ、電気ケトルなどの白物家電のほか、AV機器や加熱式タバコを担当しています。LOVE, LINKIN PARK.
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