レビュー

「ガンキャノン」の新旧ガンプラ(HGシリーズ)を作って比べてみました!

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手前が、新しい「HGUC 190 1/144 RX-77-2 ガンキャノン」です

手前が、新しい「HGUC 190 1/144 RX-77-2 ガンキャノン」です

大人気アニメ「機動戦士ガンダム」シリーズに登場するMS・MAのプラモデル「ガンプラ」ですが、今年2015年、発売から35周年を迎えました。ガンプラといえば、作り手が細かいところまでカスタマイズできるだけでなく、接着剤なしでもパーツを組み立てられる「スナップフィット」や、色つきのパーツ「イロプラ」を採用して塗装する必要がないなど、作りやすくなっているのも魅力です。発売されている製品の種類の多さも特徴で、ガンダムファンの方なら、誰でも一度は作ったことがあるのではないでしょうか。

そんなガンプラですが、35周年のテーマである「新生 -REVIVE-」にあわせて、最新の成形技術と新規金型で旧モデルから設計し直される「新生シリーズ」がいくつか登場します。その第1弾となるのが、2015年6月に発売された「HGUC 190 1/144 RX-77-2 ガンキャノン」です。7月27日には、HGシリーズの191番目の製品であり、新生シリーズ第2弾として「RX-78-2 ガンダム」も発売されました。

まずは、第1弾の「HGUC 190 1/144 RX-77-2 ガンキャノン」のほうをご紹介します。価格は1,296円(税込)です。ちなみに、16年前に、HGシリーズとして初めて商品化されたのも同じガンキャノン「HGUC 001 1/144 RX-77-2 ガンキャノン」(1999年5月発売。864円・税込)でした。今回、これらの新旧ガンキャノンを組み立てて比較してみました! 新生のガンキャノンは、最新技術によって、近年のガンプラのように可動域が驚くほど広くなっていますし、パーツの細かい部分の表現も豊かになっていますよ!

シュッとスマートに! 現代っぽいガンキャノンになりました

新生シリーズのガンキャノンは、16年前に発売になったものと比べて、体つきがシュッと細身になったようです。また、頭部も少し小さくなりました。全体的に、腰や腕、足が引き締まったような感じがします。新旧を並べると、16年前のガンキャノンはがっしりしていますね。

新生ガンキャノンと、従来のガンキャノン。赤、黄色、白のパーツの色は同じようですが、肩やキャノンや足などの灰色の部分の色がかなり変わりました。従来のほうは、灰色に少しグリーンが入っているように見えます(※以降の画像はすべて、左側が新生ガンキャノン(シリーズ190番目)で、右側が従来のガンキャノン(シリーズ001番目)になります

横から。背丈はほぼ変わりませんが、新生のほうが腰の位置が高いようです。足やキャノンは、パーツの数が増えて凝った作りになっていました

後ろから見たところ。新生はスリムですね! 従来のほうも、足や腰の形がロボットっぽくて安定感があって、これはこれでいいですね

ビームライフルを使っているところ。新生のほうは、間接のかたさがなくなって、(人間のように)自然な曲がり方になっているのではないでしょうか

ちょっとわかりにくいですが、新生のガンキャノンはひざがとても曲がります。また、上体を前方に少し曲げられるようになったので、片足立ちのポーズでも、上半身をほぼまっすぐに保てます。さらに、腰のまわりのパーツは形が変わって、今までの前後パーツではなく、ガンダムとおなじように前後左右の4パーツになっていました。前側は2つに切らずに繋がったまま組み立てました

足の裏。バーニアも細かく表現されるように変更されています

足の裏。バーニアも細かく表現されるように変更されています

可動域が広がり、より自然なポージングできるようになりました!

こちらは従来のガンキャノン。垂直に曲がった手のパーツが付属しているので、それに差し替えると自然にこのポーズが作れます

こちらが新生ガンキャノン。平手パーツがついていますが、垂直までは曲がらないので腕を少し曲げました。ほかにもっとよいやり方があるかもしれませんが、かなりリアルに再現できていると思います

従来のガンキャノンの首は赤色のパーツでできています。バイザーは緑色のメタルシールでした

従来のガンキャノンの首は赤色のパーツでできています。バイザーは緑色のメタルシールでした

新生ガンキャノンの首。以前のものに比べて長く、色は灰色で、見上げる動きがやりやすくなっています。バイザーはクリアパーツで表現されるようになり、内側のメカっぽいディテールも見られるようになっています

新生ガンキャノンは、ひざ、肘、股関節、足首、肩などがよく曲がることを写真伝えたかったのですが、背中がかゆい人みたいになってしまいました……。腰と胸の部分も少し前かがみに曲がります

新生ガンキャノンにも、ビームライフルが付属します。左が新生ガンキャノンで、右が従来のガンキャノンのビームライフルです。黄色パーツで色分けされるようになりました

握っている手パーツとビームライフルは組み合わせて使いますが、新生のほうは、手にぴったりはまるようになっていて、組み立てやすくなっています。作っていてとても便利と感じました。ガタガタしない!!

従来のガンキャノンには、スプレーミサイルランチャーが付属していますが、新生ガンキャノンにはありませんでした。ちょっと残念?

排煙ダクトの部分。六角形っぽい形から丸っぽい形に変わっている部分があります。また、細かいですけれど、パーツを切り離したところにも注目してください。新生のほうは、全体的に、パーツを切り離したところの切り口が白くなりにくくなっているように感じます

今回は貼りませんでしたが、どちらのキットにもマーキングシールが付属します。新生ガンキャノンのキットには、108、109、203の3種類が用意されており、旧ガンキャノンのキットには、108と109が選べるようになっています

箱のイラストも変わっています。まったく別のモビルスーツみたいですね

箱のイラストも変わっています。まったく別のモビルスーツみたいですね

まとめ

HGシリーズの新旧ガンキャノンを作り比べてみましたが、新生のほうは、見た目のプロポーションが大幅に変更になりました。腕や腰、脚などが引き締まって細く、長くなり、従来と比べると、メリハリや凹凸が強調されたように感じます。頭部が小型化され、バイザーが透明パーツになったのも見栄えがよくなってうれしいですね。カラーリングはほとんど変わっていませんが、グレーパーツの色が少し変わったようです。特にプロポーションが大きく変わったので、見比べてみると、今風のスマートな新生ガンキャノンと、重機っぽいイメージが強い従来のガンキャノンとで、好みが分かれるような気がします。全体を見たときはどっしりとした従来のほうもいいですけど、新生キットは、バイザーのクリアパーツとか細かいところのデザインや、足首の動きなどがかっこいいですね。

また、新生ガンキャノンは、間接の可動域が拡張されているので、従来よりも広く動かせるようになっています。躍動感のあるポージングが楽しめますよ! 広く動かせる分、細かいパーツが大幅に増えているのかなと予想していましたが、そういうことはありませんでした。従来と比べて作るのが難しい、面倒くさいという感じはなかったです。

「ガンプラって久々」という方も、この夏、新生シリーズのガンプラを作ってみてはいかがでしょうか。その進化にびっくりすると思いますよ。新生シリーズの第2弾として、7月27日に「HGUC RX-78-2 ガンダム」が発売になっています。また、第3弾の「HGCE フリーダムガンダム」は、8月31日に発売が予定されていますよ。

堤 智代(編集部)
Writer
堤 智代(編集部)
ホビーやおもちゃを中心にレビュー記事を担当しています。ラジコンやプラモデル、フィギュアを取り上げることが多いですが、それら以外でも楽しそうな製品を紹介していきたいと思います!
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