現代社会において多くのテキスト情報は、スマホやタブレット、PCなどのデジタル機器からもたらされるようになった。これらバックライトで照らされたテキストになれていると、いつの間にか照明器具などはあってもなくてもよくなってくる。
個人的な理由から、最近法律の勉強を始めたのだが、こうしたトラディショナルな分野の学習教材は、圧倒的に紙ベースである。参考書も書籍だし、問題集も紙だ。普段雑誌ぐらいはペラペラとめくったりもするが、ひさびさにがっつり紙のテキストに向かって勉強してみると、すでに家庭内はそういうことに不向きなようになっているのに気づいた。いわゆる「電気スタンド」などというものは、とっくの昔に捨ててしまっていたのだ。
今さら電気スタンドを買うのもなー、と思いつつネットを探してみると、なかなかデザインがいいものが見つかった。それが今回ご紹介する、「QVBokay LED スタンドライト」である。
一見するとシンプルなLEDスタンドだが…
じつは全く似たような製品が、「T LED」、「AUKEY」、「MORECOO」といったところから出ている。ただ他のライトは、首部分が360度回らない。似たようなものでも、首部分が回るように改良されたのは本製品だけのようなので、購入時にはご注意いただきたい。
LEDライトはバッテリーを内蔵しており、Micro USB端子経由で充電する。バッテリー駆動での連続使用は、3〜4時間といったところ。バッテリーが減るにしたがって徐々に暗くなるが、ずっと使っていると気づかない。給電しながらも使うことができる。
点光源ではなく面光源なので、ページの一部分だけ明るいということにはならず、フラットにページ全体を照らしてくれるのはありがたい。
このライトスタンドの大きなポイントは、折りたためばただの平たい板になるところである。旅行や出張に持っていく際には、荷物のちょっとした隙間に突っ込んで持って行ける。特に海外のホテルは照明が暗く、片付けや捜し物といった日常的な作業にも支障をきたす場合がある。こうしたとき、どこでもどの角度でも、手放しで照らせるライトが一つあると便利だ。
折りたためば平たい板に
スタンド部分は、どのジョイントも360度ぐるぐる回るため、いろんな形のポーズが決められる。通常の高いところからの照明だけでなく、寝転がって雑誌を読む時には、下から上向きに照らすのも簡単だ。同じ高さで照らすにも、アームを使ってアートっぽく設置することもできる。部屋の中にかっこ悪いものを置きたくない方は、インテリアライトとして使っても面白いだろう。
自在に曲がるアームは遊び心をくすぐる
貼り付けタイプの壁掛け用のパーツも付属しており、アーム部を引っ掛けてダウンライトとしても使うことができる。
壁掛け用フックも付属
手元明かりとしては明るさも十分で、室内だけでなくキャンプ用品としても使えそうだ。ただし個体差でジョイント部のネジがゆるむものもあるようなので、不具合が出たら即、保証期間内に交換するほうがいいだろう。
AV機器評論家/コラムニスト。デジタル機器、放送、ITなどのメディアを独自の視点で分析するコラムで人気。メルマガ「小寺・西田の金曜ランチビュッフェ」も配信中。