それは、日傘を差す男子のことである。
日本列島を記録的な猛暑が襲ったことにより、今夏は日傘デビューをする男性が相次ぎました。
「男が日傘を差すなんて変だよね(笑)」という時代遅れなジェンダー観は、完全に過去の遺物です。
しかしながら、日傘とは無縁の人生を送ってきた男性たちにとっては、「日傘を買うときのポイントは?」「何に注意して選べばいいの?」とわからないことだらけ!
そこで今回は、日傘男子デビューするのに最適な1本を探しながら、日傘選びのノウハウも調査します!
ぜひ、この夏の日傘選びの参考にしてくださいね!
日差しを遮るものがなく、照り返しのキツい真夏の砂浜で、日傘の真価を問います。
さらに、通気性の悪いスーツを着て、考え得るかぎり、最悪の状況下を演出!
これで体感温度を下げられるのならば、その日傘は「本物」と認めていいでしょう。
また、日傘効果により、どれだけ直射日光から守られているかも測定します。日傘というと、日焼け防止のためというイメージがあるかもしれませんが、実は暑さ対策としての効果も大きいんですよね。
それを実証すべく、今回はこちらの「A&D 赤外線放射温度計」を使用して、頭の表面温度を測ります。
ボタン1つで、対象物の表面温度を測ってくれるすぐれもの。
ちなみに、炎天下のビーチで、日傘を差さずに立っているときの頭部の表面温度は「42度」でした。
いや、お風呂じゃん! 結構熱めのお風呂!!
こんな高温にさらされ続けていたら、危険です!
一刻も早く、日傘を差しましょう! 早く早く!
最初に試したのは、シノワズリーモダンの「スタイリッシュメンズ マルチパーパスアンブレラ 長傘」です。
成人男性が差しても、しっかり体が収まる大きめサイズです。
うしろから見るとこんな感じ。
紺色なのでスーツ姿で差していても違和感はありません。
(そもそもスーツ姿で砂浜にいるのが違和感アリアリですが)
体感としては、何も差していなかったノー日傘状態よりも、かなり涼しいです。
はたして、頭部の表面温度に変化はあったのでしょうか?
測定してみます。
めちゃくちゃ下がっていました!
やっぱり日傘があるのとないのとでは大違いですね!
この調子で、ほかにもいろんな日傘を試してみましょう!
続いて選んだのは、リーベンの「風が抜けるUVジャンプ傘 <ひんやり傘>」です。
傘の外側に、ポリウレタンコーティングが施されているので、紫外線による熱をしっかり防いでくれます。
さすが、日傘専門店が作った傘! わかってるね!
実はこの日傘には、もう1つ、ある仕掛けが施されています。
傘の裏側から見ると、中心部分に少し段差があるのがおわかりいただけますでしょうか?
実はこれ、傘が二重構造になっていて、風が抜けていくための隙間が設けられています。
この工夫により、通気性がよくなり、傘の内側を涼しく保ちます。
1つ難点をいうと、持ち手部分が真っすぐで、少し持ちづらいなと感じました。
ただし、これは好みの問題で、僕は日頃から傘は持ち手がクルっと曲がっているものをよく使うので、「慣れ」の部分はかなり大きいと思います。
日傘を選ぶときは、このあたりもチェックしてみてください!
頭部の表面温度は「35.2度」でした。
こちらもノー日傘状態よりも、かなり涼しくなっています。
やっぱり日傘、大事!
お次は、OFESS(オフェス)の「ISABRELLA(イザブレラ)0% PLUS(プラス)」を選んでみました。
選んだ理由は、おしゃれだからです!
どうですか、このワインボトルのようなフォルム!
この中に、折り畳み傘が収納されています。
カラーバリエーションも豊富です。
僕は、見た目も涼しげな「ブルー」を選んでみました!
が、日差しが強すぎて、色がわからないくらい白飛びしています……。
うしろから見ると、こんな感じ。
折り畳み傘なので、少し小さいですね。
でも、おしゃれ!
「薄い青色でキレイだなぁ〜。こういう青色が好きなんだよなぁ〜」と思って、ブルーをチョイスしたのですが、色が薄すぎたため、日差しが透けて通ってきます。
この傘は、「晴雨兼用」でしたが、あまり晴(せい)には向いていないかもしれません。
とはいえ、おしゃれだからなぁ〜。
それでも、頭部の表面温度は「38.8度」でした。
やっぱり「日傘はないよりマシ!」ということがよくわかります!
日傘としての効果は弱めでしたが、おしゃれ度はかなり高かったです。
続いては、少し変わった形の折り畳み傘をご紹介します。「晴雨兼用 アシンメトリー折りたたみ傘」です。
やはり折り畳み傘の利点は、カバンの中にポイッと入れておけるところでしょう。
うしろから見ると、こんな感じ。
おわかりいただけましたかね?
実はこの傘、アシンメトリー(左右非対称)になっています。
これにより、傘をどのような持ち方にしても、反対側半身までしっかり覆い隠してくれます!
また、こちらの傘は「内側」に、ポリウレタンコーティングが施されています。
紫外線の熱エネルギーを遮ってくれる例のアレです!
そんなさまざまな工夫により、頭部の表面温度は「33.6度」に!
過去最涼(かこさいりょう)をたたきだしました! すごい! 少し女性っぽいデザインではありますが、実力は折り紙付きです。
続いて……、紹介する日傘は……。
シャキンッ!
バサッ!
サンコーの「折り畳み式刀アンブレラ」です。
どうですか? カッコイイでしょ?
持ち手部分が刀みたいになった傘です。
カッコイイ。
ただ、日傘としては、少し生地が薄いように感じました。
本来雨傘として販売されているもののため当然ではありますが、色が濃いので(黒色なので)かろうじて日差しは軽減されています。
でも、カッコイイから、そんなささいなこと、どうだっていいよね?
頭部の表面温度は「35.8度」でした。
あれ、思ったより涼しい……!
やはり、いかに日光を通さないかというのが重要みたいですね。
日傘を買うなら「色が濃いもの」にしましょう。
最後に試したのは、「ハッと!アンブレラ (ハット アンブレラ)」です。
頭にかぶるタイプの日傘です。
頭にかぶることにより、両手がフリーになります。
外回り営業で荷物が多いビジネスマンに最適ですね!
ジョークグッズかと思いきや、意外としっかり作り込まれていました!
内側を見てみると、二重構造に設計されており、風通しがよくなっています。
うしろ姿は、こんな感じです。
真っ暗な森で出会ったら妖怪かと勘違いされそうですが、ここは真夏のビーチでよかった。
頭部に密着して確実に頭を守ってくれるので、表面温度は「33.8度」を記録!
日傘としては、かなり優秀な数値です!
「これをかぶるなら帽子でいいじゃん」と最初は思っていましたが、いざかぶってみると「頭と傘の間に隙間ができるので蒸れない」「肩までしっかり守ってくれるので、体感温度が全然違う」という利点に気付きました!
「人の目はあまり気にしない」という方には、おすすめです!
というわけで、真夏の砂浜で、スーツ姿のまま調査をおこないました。
日傘を差す前は40度を超えていた体の表面温度が、日傘を差すと軒並み30度台になっていたことから、体に直射日光が当たるかどうかで体感温度はかなり変わるということがわかりました。
日傘男子デビューにおすすめの6本をご紹介しましたので、あとはこの中から、ご自身の好みと、目的用途によって、最適な1本をお選びください!
最後に、今回の検証でわかった「日傘選びのコツ」をまとめておきます。
以上、日傘選びの参考にしていただけたら幸いです。
ちなみに僕は「スタイリッシュメンズ マルチパーパスアンブレラ 長傘」(1本目のやつ)を選びました!
成人男性が差していても違和感がなく、肩幅が広くてもしっかりカラダ全体をガードしてくれるところが気に入っています!
一度、日傘を使いだしたらもう手放せなくなるので、今では、ちょっとコンビニに行くときでも差すくらい重宝しております!
一応、最後に「この検証レポートは、個人の感想です」と付け加えて、締めさせていただきます!
ご清聴ありがとうございました。
今回の検証は、万全の熱中症対策をとりながら、撮影いたしました!
日傘も大切ですが、「適度な休憩」と「水分補給・塩分補給」も重要です!
しっかりとした体調管理があったうえで、日傘は効果を発揮してくれます!
体調が悪くなったら、直ちに涼しい場所に移動して休んでくださいね!
クレイジーな夏を一緒に乗り切りましょう!
いつも笑顔でパワフルな元気印の花丸ライター。仮想通貨FXで失敗した借金が2200万円あるけど、負けないゾ(^^)応援よろしく!
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