ペットボトルのゴミって、かさばりますよね。我が家では家族がペットボトルの炭酸水を毎日2〜3本飲むので、週1回の回収日までに他のとあわせて20本以上のゴミが出てしまいます。生ゴミと違い衛生面での問題はないにしても、かさばるのが悩みのタネ。広くないキッチンで場所を取られるのがイヤなのです。そこで購入してみたのが、今話題の「吸いまっせ!」という手動のペットボトルつぶし機。500〜600円という価格がリーズナブルなのかどうか。早速その実力をチェックしてみました。
手動のペットボトルつぶし機「吸いまっせ!」。プラスチック製なので軽量です。NHKの番組で紹介されたことから話題になったようです
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まずは「吸いまっせ!」で水が入っていた350mlペットボトル容器をつぶしてみましょう。そのようすを以下の動画でご確認ください。
ご覧のように、かなり軽い力でペットボトル容器をつぶすことができました。
“特許出願済”の「吸いまっせ!」ですが、基本的な構造と使い方はいたってシンプル。本体先端にペットボトルを挿しハンドルレバーを引く。イメージとしては自転車の空気入れのような動作で空気を抜いていくというもの
ペットボトルに差す部分はラバー状の素材のため、キュキュッと差し込めば安定し、空気が抜けません。とはいえ、基本的には一般的な清涼飲料のペットボトル用と考えたほうがよいでしょう
ハンドルレバーの芯は空洞になっており、最後尾の穴から吸った空気が抜けるようになっています。逆流防止弁がついているようで、空気が入ってしまうようなことはありません
同様に、水だけでなく、炭酸飲料やお茶、ジュース、2Lのペットボトルなど、いろいろなペットボトルつぶしを行ってみましょう。
それぞれのペットボトルの厚さや形状がイメージしやすいよう、コンビニなどで一般的に売られている飲料で実験。いちばん大きなボトルは、2Lサイズの烏龍茶
炭酸飲料(350ml)
3回の吸引でかなりつぶすことができました
緑茶(350ml)
3回の吸引でぺちゃんこに
カルピスウォーターお茶ほどではないですが、まぁまぁ満足いくつぶれ具合
450mlのブラックコーヒー
5回の吸引で難なくつぶせました。力がいらないのは350mlのときと同じ
エビアン(330ml)
想定外に容器が硬く、あまりつぶれませんでした。イメージですが、フランスのほうがエコ意識高そうなのに
2Lのペットボトル(烏龍茶)
吸引回数は8回と増えましたが、拍子抜けするほど軽い力でペタンコに。縦方向に圧縮され、350mlのペットボトルと同じくらいの高さになりました
いろいろつぶして楽しんだあとで気がついたのですが、「吸いまっせ!」のパッケージには「圧縮したペットボトルは時間の経過とともに形状が復元されるので、圧縮後はキャップをして保管する」と書かれていました。うーん、つまりはゴミ捨ての際には二度手間になるってこと!? これはかなり忌々しき事態。どの程度復元してしまうものか、24時間の時間をおいて確認してみました。
つぶした水と炭酸水(いずれも350ml)の容器で実験。一方はキャップをしないまま、もう一方はつぶした直後に硬くキャップを閉め、24時間放置
炭酸水
キャップをしてないほうは少し形が復元しているのがわかります
水
炭酸水の容器ほどではないですが、キャップのないほうは若干復元していますが、この程度なら問題ないでしょう
筆者の住む地域では、ペットボトル回収に関して「ペットボトルは、キャップとラベルを剥がしてできるだけ潰してください」と注意書きされています。自治体にもよるでしょうが、多くはこのようにキャップと本体は別に捨てるようになっているのではないでしょうか。となると、やはり「吸いまっせ!」の“圧縮したペットボトルは時間の経過とともに形状が復元されるので、圧縮後はキャップをして保管する”が、購入のネックになりそう。とはいえ、つぶす作業自体は非常にラクですし、炭酸飲料のようなちょっと固めのペットボトル以外は、つぶした後キャップをしないで置いておいてもさほど復元しないので、我が家では予想以上に重宝しています。炭酸飲料のボトルでも、つぶした後に上部と下部を手で少しクイッと押し曲げておくだけでかなり復元率を下げられますよ!
「吸いまっせ!」は見た目のチープさに反して、思ったよりも“使える”製品でした。500〜600円という価格はリーズナブルだと思います。“お値段以上”とまでは言いませんが(笑)。また、つぶす作業が力も要らず楽しいので、お子さんの担当としてお手伝いしてもらうという手もありそうです。
ちなみに、ペットボトルを足でつぶすと……
2踏みでこんなにぺったんこになります(左が足でつぶしたもの、右が「吸いまっせ!」でつぶしたもの)。数が少なければ、足でつぶすのがいちばん時短かもしれません(笑)
家電製品アドバイザー。家電製品を中心にレポート・レビュー記事を担当。趣味は、バイクとカメラと作業中の家電の働き具合を監視すること。特に洗濯機。