中国からのPM2.5の飛来など、日本における大気汚染の深刻度は今や都市部だけの問題ではなくなってしまいました。筆者宅は都心の高速道路沿に立地し、以前から空気清浄機の設置はもちろん、あらゆる対策を施してきましたが、そんななかでも効果を強く実感しているアイテムをご紹介します。
家屋の給気口用高性能フィルターです。“エレクトレット”と呼ばれる高分子の高性能なフィルターを採用しているだけでなく、フィルターをプリーツ状の形状に加工することで捕集面積を広げているのが特徴。花粉であれば95%、0.5㎛のディーゼル排気粒子(DEP)を50%捕集できるとのこと。数値だけ見ると大したことがなさそうな気もしますが、平面だけの通常のフィルターと並べると明らかに信頼度が違います。
筆者宅では3年前からこちらのフィルターに交換。以前、平面の一般的なフィルターを使用していた時は、給気口から排ガスを含んだ塵状のものが入り込み、壁の給気口の下あたりに黒い筋ができていましたが、こちらに交換してからはそのようなことがなくなりました。大きな粉塵は、プリーツ状の立体的なフィルター部分にしっかり引っかかっているようで、内側への侵入をブロックしてくれているようです。
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取り付けは、給気口の筒の部分までピッタリはめ込みます |
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平面のみのタイプのフィルターに比べて捕集面積が大きく、より手前で捕集ができるため、外から室内へ侵入しにくいのが◎ |
交換の目安は半年。使い捨てタイプで、繰り返しての使用はできません。また、サイズが直径10センチ用と15センチ用の2タイプがある上、給気口の末端に接続パイプやサイレンサーなど施工されている場合は取り付けができない場合があるので、購入前に必ず確認を。
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半年使用したトレフィン(左)と交換。内側の部分でしっかり集塵しています |