「傘は天下の回りもの」と、誰がいったかいわないか。古より我々を自然の脅威から守ってくれるお手軽グッズであるにもかかわらず、好天の日は「ええい、お前なんか場所を取るだけの厄介者だ!」といわんばかりに、忘れ物率ぶっちぎりナンバーワンを誇る「傘」。不遇のアイテムにして「ひょっとしたらもうちょっと利便性を追求することもできるんじゃないか」という素人考えすらわき上がる「傘」。今回は通常タイプからちょっとだけ便利になった「お役立ち傘」を紹介します。
代々お察しいただけるビジュアルです
“コロガサナイト”という名称とこのビジュアルからすでにお察しいただけると思うのですが、要は傘の先端部分にポリウレタン樹脂でできたタイヤが装着されており、移動のときに転がせるのです。
摩擦で傘の先端が傷つくこともありません
百聞は一見にしかず。実際に動画をご覧いただきましょう。見てください、このスムーズさ! 何かと憂鬱な気分にさせる梅雨時、「傘を持ち上げる力すら残っていない…」という方にはうってつけです。特に冬の雨って気分を陰鬱にさせますしね。また、とがっていないので先端恐怖症の方にももってこいかもしれません。
このタイヤ部分ですが、最初は少々回りにくくなっているので、本格的に使用する前にじゃまにならないところで転がしてから使いましょう。
先端が丸いせいか、なんともユニークなビジュアル
また、親骨に柔軟性が高くて折れにくいポリプロピレンを採用しているためか、はたまたスチールのためかどうかはわかりませんが、いわゆる一般的な、コンビニや100円ショップで売られている傘と比べると少々重めです。もちろん片手で簡単に持ち運びできるのですが、長時間さしっぱなしで移動するのはツラいかもしれません。そして、形状から「ひょっとしてこれ自立する?」と誤解してしまう方がいるかもしれませんが(私もです)、そんなことはなかったです。おとなしく傘立てで休ませてあげましょう。
自立はしません! 傘立てに収納してあげてください!
たかが傘、されど傘。「忘れやすいから」というデメリットからついつい使い捨て感覚が抜けませんが、いっそちょっとお高いものを購入して、「あんな高いものをずさんに扱う訳にはいかない!」と愛着を深めるのもいいのではないでしょうか。