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あのクレジットカード、人気なのはなぜ?

価格.comのクレジットカード人気ランキング、人気の理由をプロが鋭く分析!(9月版)

クレジットカードを、さまざまな特徴別に比較できる価格.comのクレジットカードカテゴリ。その中でも人気のコンテンツのひとつが、クレジットカードの人気ランキングです。ランキングは毎日更新され、どんなクレジットカードがユーザーの支持を集めているのか、ひと目でわかるため、カード選びの参考にする人も多いでしょう。

とはいえ、クレジットカード初心者にとって「このカードって何で人気なの?」「こっちのカードと比べて何が違うの?」と、疑問に思うことも多いのでは?

そんな疑問に答えるべく、9月版のランキング(9月1日更新、2019年8月2日〜8月31日集計分)上位のクレジットカードについて、専門家が人気の理由をくわしく分析して紹介し、おすすめの使い方なども解説します。
(本記事内の価格表記は基本的に税別)

9月版のクレジットカード人気ランキングは?

人気の価格.comのクレジットカード人気ランキング。9月版の一般カードとゴールドカードの順位は以下のとおりでした。(この記事は2019年8月2日〜8月31日集計のランキングを基に作成しており、現在のHP上のランキングと異なる場合があります

一般カードランキング上位の5カード

1位:Orico Card THE POINT
2位:楽天カード
3位:エポスカード
4位:三井住友VISAクラシックカード
5位:イオンカードセレクト

ゴールドカードランキング上位の5カード

1位:Orico Card THE POINT PREMIUM GOLD
2位:dカード GOLD
3位:三井住友VISAゴールドカード
4位:ダイナースクラブカード
5位:楽天プレミアムカード

「一般」「ゴールド」両部門を合わせたクレジットカードの総合人気ランキングや、各部門ごとの6位以下も含めた人気ランキングは、下記リンクよりご覧ください。

今月の一般カードランキングでは、1位の「Orico Card THE POINT」、2位の「楽天カード」がそれぞれ順位をキープ。「エポスカード」は3位に浮上したいっぽうで、「三井住友VISAクラシックカード」が3位から4位に順位を落としました。また、イオンカードの代表的な券種「イオンカードセレクト」が10か月ぶりに5位にランクインしてきました。

ゴールドカードでは、「Orico Card THE POINT PREMIUM GOLD」がランキング集計以来初の1位となり、NTTドコモ発行の「dカード GOLD」が6か月ぶりに首位の座を譲り2位に。3位以下の順位は変わらず、「楽天プレミアムカード」は今月も5位の座をキープしました。

それでは一般カード、ゴールドカードそれぞれのランキング上位のクレジットカードについて、人気の理由やスペック、賢い使い方などを見ていきましょう。

一般カード人気ランキング上位のカード

【1位】Orico Card THE POINT

「Orico Card THE POINT」はランキング集計開始の2017年11月以来、一度も首位の座を明け渡すことなく、23か月連続で一般カード部門トップの座を守り続けています。長期にわたって支持されている理由は、ポイント還元率の高さと、貯めたポイントの交換先が幅広い点にあります。

年会費無料ですが、基本のポイント還元率が1.0%(100円=1オリコポイント)。さらに、オリコが運営するECサイト「オリコモール」を経由してアマゾン(Amazon)で買い物すると、還元率が2%(オリコポイント1.5%+アマゾンのポイント0.5%)にアップ。ちなみに、アマゾンでお得に買い物できる「Amazon Mastercardクラシック」は還元率が1.5%(Amazonプライム会員以外)。「オリコモールを経由する」という手間をかければ、本家を上回る還元率となります。 さらに、入会後6か月間は還元率が2倍にアップする特典も、ユーザーを引きつけています。

一般カードの平均的な還元率は0.5%程度。ゴールドカードでも1.0%ほどにとどまる中、年会費無料の「Orico Card THE POINT」の還元率の高さは頭ひとつ抜けています。

ポイントの交換先多数! アマゾンポイントへの交換は本家カードを上回る還元率
貯めたポイントはAmazonギフト券やnanacoギフトなどであれば、即時に交換可能。即時ではありませんが、ANAマイルやJALマイルのほか、楽天スーパーポイントやdポイントなど各種共通ポイントと交換することもでき、使い道に困ることがありません。

ただし、「楽天市場」や「Yahoo!ショッピング」で頻繁にネットショッピングをする人にとっては、「楽天カード」や「Yahoo! JAPANカード」を選んだほうがより高い還元率を得られるので、こちらのカードを検討したほうがよいでしょう。

プロのひと言

同じ高還元率カードとして競い合ってきたジャックスのカードが軒並み、ポイント還元率ダウンや新規発行停止などで「終焉(しゅうえん)」したのに対し、このクレジットカードが生き残った理由は何だったのでしょう。それは、ジャックス系カードが還元率の高さに執着したいっぽう、このカードはポイント交換の早さや豊富な交換先など「高還元率+α」で工夫しました。後発だったことを逆手に取り、ユーザーのニーズに沿った付加価値を持たせられた点に先見の明があったと言えます。

◎Orico Card THE POINTの人気の理由と賢い使い方
・ポイント還元率が高く、「オリコモール」経由なら1.5%以上も
・貯まったポイントは、Amazonギフト券やANA・JALマイルなどに交換できる
・アマゾンユーザーなら、Amazon Mastercardクラシックよりもお得

【2位】楽天カード

楽天のサービスをフル活用すれば驚異の高還元率10%超えにも!
「楽天カード」は18か月連続で2位の座を守っています。高い人気を支えているのは、年会費無料でありながら、使い勝手のよさと高い還元率です。基本的な還元率はクレジット払いで1%ですが、楽天市場で利用すれば、還元率は一気に3%にアップ。楽天銀行や楽天トラベルなど、楽天グループのさまざまなサービスをあわせて利用すれば、10%を超えることも可能です。多様なサービスを展開する楽天グループならではのメリットと言えるでしょう。

ポイントの有効期限には注意
注意したいのがポイントの有効期限。楽天スーパーポイントの有効期限は原則1年ですが、キャンペーンで貯まるポイントの一部は、ポイントを受け取った月の翌月末に消滅します。また、大量のポイントを参加者に配分する「山分けキャンペーン」も、ひとりが受け取れるポイント数には上限が設定されており、思ったほどポイントが受け取れないことも少なくありません。仕組みをよく理解して使いましょう。

プロのひと言

「楽天カード」と言えば、やはり楽天スーパーポイントでしょう。「お得」を標榜(ひょうぼう)して、日本人のポイントライフをリードしてきたと言えます。庶民派カードの代表と言われてきた楽天カードですが、QRコード決済の「楽天ペイ」に楽天カードをひもづけて利用すると、常に楽天ペイ利用分で0.5%、楽天カード利用分で1%の合計1.5%の楽天スーパーポイントが貯まるようになりました(2019年9月30日まで、実質5%還元になるキャンペーンを実施中)。

さらに2020年春に、「楽天ペイ」はJR東日本の電子マネー「Suica(スイカ)」の機能を組み込めるようになります。「楽天ペイ」があれば、鉄道やバスの利用が可能になり利便性はぐっと高まります。必然的に楽天カードへの注目度も一層高まるでしょう。「Orico Card THE POINT」の1位の座を奪うとすれば、「楽天カード」しかいないと見ています。

◎楽天カードの人気の理由と賢い使い方
・年会費が無料のうえ、ポイント還元率が高い
・楽天のサービスをフル活用すれば、ポイント還元率10%超えも可能に
・キャンペーンで貯まるポイントは有効期限が短い場合も

【3位】エポスカード

「エポスカード」が好調をキープし、3位浮上を果たしました。若者向けファッションブランドなどが多く出店する「マルイ」を運営する丸井グループの関連会社、エポスカードが発行しているカードです。還元率は普段使いで0.5%と高くはありませんが、年4回開催のマルイのセールでは10%オフで買い物できます。

「食べる」「遊ぶ」などのサービスが豊富
マルイユーザー以外にも利点のあるカードです。レジャー施設やレストラン、カラオケ店などで割引が受けられ、「食べる」「遊ぶ」「鑑賞する」などのサービスが豊富です。エポスカードのポイントアップモールを経由して買い物すればポイントが2〜30倍になる点も、見逃せません。

年会費無料でありながら、海外旅行保険の死亡後遺障害が500万円、疾病治療が270万円、携行品損害が50万円、自動付帯(クレジットカードで旅行代金などを支払わなくても、カード保有だけで保険が適用される)されている、というのもほかのカードにない特徴でしょう。

プロのひと言
ランキング集計開始以来、ほぼ全期間にわたってトップ5に入るなど、根強い人気があるのは、その特典のユニークさです。以前はこうした独自加盟店での割引優待などは多くのカード会社で実施していましたが、今はすっかり影をひそめています。サービスがネットの世界に収れんする傾向がある中、「友達とお得にワイワイ楽しめる」など、日々の生活を充実させるためのサービスを安価で提供していることが、ウケている理由ではないでしょうか。アニメや映画のキャラクターとコラボした券面のカードも豊富で、対象キャラクターのファンにとってはぜひとも欲しいカードでしょう。

ただし、基本の還元率は「並」で、割引優待などを受けられる店舗が、首都圏中心なのも気になる点です。年会費無料のカードですが、入会を検討する際には、どの程度メリットを得られるのかを見極めたほうがよいでしょう。

◎エポスカードの人気の理由と賢い使い方
・マルイのセールでは10%オフで買い物できる
・レジャー施設やカラオケ店の割引利用など、若者向けサービスが充実
・ポイントアップモールを使えばポイントが2〜30倍に

【4位】三井住友VISAクラシックカード

「三井住友VISAクラシックカード」は、ひとつ順位を下げました。1980年に日本初のVISAカードを発行した歴史あるカード会社のひとつ、三井住友カードのクレジットカードで、安心感につながる高いブランド力と、付帯サービスも含めた総合力が売りのカードです。

年会費は1,250円(インターネットからの入会で初年度無料)。最高2000万円の海外旅行傷害保険が利用付帯(旅費などを事前にクレジットカードで決済すれば保険が適用される)として付いているほか、iD、Apple Pay、WAON、PiTaPaに対応しており、電子マネーでの支払いもスムーズです。基本のポイント還元率は0.5%と「並」のレベルですが、大手コンビニ3社(セブンイレブン、ファミリーマート、ローソン)とマクドナルドではポイント5倍になるサービスを行っています。

こうしたポイントプログラムに加え、海外旅行保険がしっかりと付帯していることもあり、クレジットカード初心者が初めて作るカードに適した1枚と言えるでしょう。また、ナンバーワン国際ブランドであるVISAのブランド力が人気を押し上げている点もあるでしょう。このカードは、新卒社会人など若い人の入会が増える春先に順位が上がる傾向があり、テレビCMやネットCMなどでの露出アップも効いているのかもしれません。

◎三井住友VISAクラシックカードの人気の理由と賢い使い方
・老舗カードとしての高いブランド力
・最高2000万円の海外旅行傷害保険(利用付帯)など付帯サービスが充実
・iD、Apple Pay、WAON、PiTaPaなどに対応し電子マネーの支払いがスムーズ

【5位】イオンカードセレクト

「イオンカードセレクト」が10か月ぶりにランキング入りを果たしました。 毎月20日・30日の「お客さま感謝デー」には、 買い物代金が5%OFFになるなど、イオンで使うとお得なカードであることは言うまでもありません。年会費も無料です。

しかし魅力はそれだけではありません。 このカードは、「(クレジットカードの)イオンカード」「(イオン銀行の)キャッシュカード」 「(電子マネーの)WAON」という3つの機能が1枚に集約されています。 通常利用時の還元率は0.5%にとどまりますが、 オートチャージの際に200円で1ポイント、WAON支払いの際にも200円で1ポイントと、 ポイントの二重取りが可能となり、還元率は1%にアップします。このほか、イオン銀行の普通預金金利が最大で年0.15%(2019年9月10日現在)と、超低金利のこの時代に金利優遇されるのも魅力のひとつになっています。

プロのひと言
流通系カードに分類される「イオンカードセレクト」はイオンでの買い物のときだけ、優待が受けられるとの印象をもたれがちです。しかし、実際は映画などの娯楽や金融商品など、さまざまな分野での優待を備えている生活総合カードになっています。その点では楽天カードによく似た存在と言えるでしょう。

もともと高い評価を得てきたカードですが、徐々に高まってきているキャッシュレス化が追い風になっていると思います。首都圏では最近、WAON対応の電子マネー端末を設置する中堅飲食チェーンが増えてきました。WAONの利便性が高まるとともに、より多くのポイントを得ようと、WAONにチャージでき、その際にポイント付与されるイオンカードセレクトを選んで持つようになっていると、推測できます。

また、各種イオンカードの新規入会者を対象に、最大20%、10万円キャッシュバックの大型キャンペーンが実施されています(2019年9月末まで)。PayPayなどのQRコード決済は「20%還元」を積極的に打ち出していますが、クレジットカードでこれだけ大胆な還元策は珍しく、こうしたインパクトのある施策が順位を押し上げたのでしょう。

◎イオンカードセレクトの理由と賢い使い方
・イオンでの買い物で、オートチャージ設定にすると還元率1%に
・イオン銀行の普通預金金利の優遇
・毎月20日・30日の「お客さま感謝デー」はイオンでの買い物が5%オフ

ゴールドカード人気ランキング上位のカード

【1位】Orico Card THE POINT PREMIUM GOLD

オリコモール経由ならポイント還元率2%+α
「Orico Card THE POINT PREMIUM GOLD」がランキング集計以来、ゴールドカード部門で初の1位の座を獲得しました。年会費は一般カード並みの1,806円。一般カードトップの「Orico Card THE POINT」も高還元率カードですが、使い方次第ではより高い還元を受けられる点が、このカードの魅力になっています。

基本のポイント還元率は、「Orico Card THE POINT」と同じ1%。違うのは、オリコモールを経由したときと、「iD」「QUICPay」といった電子マネーで支払いしたときの還元率です。オリコモール経由なら「2%+アマゾンなどのポイント」、電子マネーは1.5%の還元率となります。それぞれ、「Orico Card THE POINT」よりも0.5%多くもらえます。ほかにも、最高2000万円の海外旅行傷害保険が自動付帯されており、実用性に富んだクレジットカードと言えるでしょう。

「Orico Card THE POINT」の上位カードにあたりますが、もともとが信販会社のクレジットカードですので、高いステータス性はありません。コンシェルジュや空港ラウンジのような富裕層向けのサービスなどもなく、「ステータスカードを1枚は持っていたい」という人の期待に応えるのは難しいでしょう。

◎Orico Card THE POINT PREMIUM GOLDの人気の理由と賢い使い方
・年会費が安いうえ「オリコモール」経由でポイント還元率が2%+αと高い
・最高2000万円の海外旅行傷害保険が自動付帯
・旅館やホテル、レジャー施設が割引価格で利用できるなどサービスが充実

【2位】dカード GOLD

NTTドコモが発行する「dカード GOLD」ですが、6か月ぶりに首位の座を明け渡し2位となりました。とは言っても、ドコモユーザーにとってメリットの大きいカードである点は変わりません。最大の魅力は通信費の10%還元。ドコモのスマートフォンや固定回線のドコモ光などの利用料金10%分がdポイントとして貯まります。毎月1万円支払っていれば、1年間で12,000ポイント貯まります。年会費は10,000円かかりますが、十分にもとが取れるでしょう。

総務省によると、2019年3月時点の、携帯電話市場におけるドコモの事業者別シェアは、携帯キャリアトップの38.5%。契約件数は7000万件を超えており、ドコモユーザーの分厚い存在がそのまま、「dカード GOLD」の人気につながっています。

海外旅行保険、携帯電話の補償、コンビニでの割引など多彩なサービス
10%還元だけではありません。海外旅行保険の死亡後遺障害の補償金額が1億円(自動付帯5000万円、利用付帯5000万円)まで付帯されています。また、携帯電話の破損や紛失の際に補償を受けられるなど、保険が充実しており、万が一に備えたい人にとって作っておいて損はないでしょう。コンビニのローソンで買い物すればカードの利用代請求時に最大5%オフの優待が受けられるなど、普段使いでも活躍します。

ただし、ドコモユーザーに手厚いサービスのクレジットカードのため、ソフトバンクやauなどほかのキャリアを使っている人は十分なメリットが得られません。

プロのひと言
「dカード GOLD」は2018年4月に会員数400万人を達成し、2019年1月末には500万人を突破したことが発表されました。これだけの短期間に、100万人の会員を集めるゴールドカードというのは、これまで見たことがありません。ドコモユーザーなら携帯利用料金の10%還元、というサービスがわかりやすく、インパクトがあることの証明でしょう。

私も友人への説明がしやすく、理解も早いので、何かと言えばこの話を引き合いに出していましたが、そのうち友達たちもこのカードを持って、ほかの友人に同じ説明をするようになりました。
ドコモは共通ポイント「dポイント」の提携店舗の拡大に力を入れ、利便性もアップ。QRコード決済「d払い」でもたびたび大型キャンペーンを実施し、勢力を拡大しています。また、「おつり積立」などの細かなサービスを始めているのも、支持を集める理由になっているようです。

◎dカード GOLDの人気の理由と賢い使い方
・最大の魅力はスマホや光回線など通信料金の10%分のポイント還元
・海外旅行保険の自動付帯、携帯電話が壊れた際の補償など保険も充実
・ドコモユーザー以外にはメリットが少ない

【3位】三井住友VISAゴールドカード

「三井住友VISAゴールドカード」は7か月連続の3位。2018年4月版〜12月版で11か月連続で1位となっていたカードですが、サービスが充実しているいっぽうで、1位の「Orico Card THE POINT PREMIUM GOLD」、2位の「dカード GOLD」と比べると、還元率で見劣りする点が、ひとつの壁となっているようです。

1,000円で1ポイント貯まるポイントプログラム「ワールドプレゼント」のポイントは、たとえば1ポイント=ANAの3マイル(還元率0.3%)、1ポイント=楽天スーパーポイントが5ポイント(0.5%)に交換可能です。2年連続50万円以上決済するとボーナスポイントが100ポイントもらえますが、1%を超える高還元率カードに慣れたユーザーが、この程度で満足できるのかと言われれば疑問です。

いっぽうで、老舗の三井住友カードが発行するゴールドカードで、サービスは申し分ありません。国内主要空港のラウンジが無料で使えるほか、一流ホテル・旅館を厳選した会員制宿泊予約サービス「Relux(リラックス)」で予約をする際は、初回7%オフ、2回目以降5%オフで利用できます。国内外の旅行傷害保険は自動付帯と、利用付帯合わせて最大5,000万円が補償されます。

年会費が10,000円(インターネットからの入会で初年度無料)と、ゴールドカードでは決して高い部類には入らないので、ポイントの還元率よりもサービス優先、ステータス優先の場合は問題ありません。しかし、「お得さ」を優先する人は、別のゴールドカードを検討するのがよいかもしれません。

◎三井住友VISAゴールドカードの人気の理由と賢い使い方
・老舗カード会社のゴールドカードで信頼感・知名度は抜群
・空港ラウンジ無料、高級宿泊施設の料金割引など申し分ないサービス

【4位】ダイナースクラブカード

「ダイナースクラブカード」が9か月連続で4位をキープ、老舗カードの底力を発揮しています。1961年に日本で初めて発行されたクレジットカードとして知られており、三井住友トラストクラブが発行しています。年会費は22,000円です。

高級レストランを2名以上予約で1名分が無料になる「エグゼクティブ ダイニング」
ダイナースクラブカードの魅力は「ダイニング」にあります。高級レストランで2名以上のコースを利用すると、1名分が無料となる「エグゼクティブ ダイニング」を半年に1回利用できます。最近はほかのゴールドカードでも追随して、同様のサービスを展開していますが、「ダイナースクラブカード」は対象レストランが全国各地の300店超と、店舗数でほかのカードを圧倒しています。

旅行やサービスでも、このカードは強みを発揮します。国内と海外計800以上の空港ラウンジが無料で利用できるほか、最高1億円の傷害死亡・後遺障害保障の海外旅行保険も付帯されており、帰国後には空港からの手荷物宅配サービスも行っています。ただ、基本のポイント還元率は0.4%で、高いとは言えません。

プロのひと言
高ステータスの「ダイナースクラブカード」が4位をキープしたのは、節約を基本としながら、「良質なものにはしっかりお金を使う」最近のトレンドが関係していると考えられます。「ダイナースクラブカード」は、本場の料理を堪能できる「フレンチレストランウイーク」に協賛してきました。このイベントは一定期間、リーズナブルな価格で、全国の有名レストランで食事を楽しめますが、ダイナースの会員は先行予約ができるなどの特典が受けられます。

また「エグゼクティブ ダイニング」を利用し、高級レストランを2名で予約すると、1名分は無料になります。対象レストランのコース料理は1人1万円前後はかかるので、年間2回利用すれば2万円分のサービスが受けられることになり、年会費23,760円(税込)のもとは十分に取れるでしょう。接待はもちろん、夫婦や恋人など大事な人との食事には重宝します。
ラウンジの無料利用や海外旅行保険も充実しており、旅好きや出張で海外を飛び回るビジネスマンにはメリットを得られるカードです。

ただし、「グルメ」や「旅」にさほど興味がなく、高い還元率のみを求めるユーザー向けのカードではありません。日常で使えるようにほかの高還元率カードを持っておき、非日常の旅やグルメを満喫するためにダイナースクラブカードを使う、という持ち方はアリかもしれません。

◎ダイナースクラブカードの人気の理由と賢い使い方
・高級レストランで2名以上のコース利用で、1名分が無料となる「エグゼクティブ ダイニング」
・国内外800か所以上の空港ラウンジが無料利用で、最高1億円の海外旅行保険が付帯

【5位】楽天プレミアムカード

「楽天プレミアムカード」が、トップ5の座を3か月連続でキープしました。「楽天ゴールドカード」(年会費2,000円)が6位にとどまる中、それよりもひとつ上の順位に位置するのは、10,000円の年会費を払ってもユーザーが求める質の高いサービスを提供している点が評価されているからでしょう。

楽天ゴールドカード同様、楽天市場で買い物をすると、いつでも還元率が5%。さらに、「楽天市場コース」「トラベルコース」「エンタメコース」3つのコースからひとつを選ぶことができます。「楽天市場コース」を選ぶと、毎週火曜・木曜のプレミアムカードデーには楽天市場での買い物で還元率が6%に。「トラベルコース」では楽天トラベルでの利用で還元率3%(通常2%)、「エンタメコース」では、楽天TV、楽天ブックスの利用で還元率が3%(通常2%)にアップします。

VIP待遇「プライオリティ・パス」が無料発行!
さらに国内主要空港のラウンジはもちろん、世界120か国900か所以上の空港ラウンジを利用できる「プライオリティ・パス」を無料で発行。海外旅行時に最高5000万円の海外旅行傷害保険も自動付帯されております。手荷物の無料配達も行っており、ワンランク上の出張や旅行を経験できると考えれば、お得感も十分に感じ取れるでしょう。

プロのひと言
年会費10,000円で、プラチナカード並みのプライオリティ・パスをフル装備している点が魅力です。さらに、アメリカン・エキスプレスとの連携で、T&E(トラベル&エンターテインメント)サービスの充実が期待できそうですから、主張や旅行にさらに威力を発揮できるカードになるでしょう。期待できます。

◎楽天プレミアムカードの人気の理由と賢い使い方
・ライフスタイルに合わせて3つのコースから選べる
・プライオリティ・パスの無料発行や、空港と自宅間の手荷物宅配サービス
・楽天市場の送料分がポイントで還元される「楽天プレミアム」が1年間無料

9月版人気ランキングまとめ

一般カードでは3〜5位争いが激化
一般カードでは、1位の「Orico Card THE POINT」、2位の「楽天カード」は抜きんでている印象がありますが、3位〜5位争いは激しくなってきた印象があります。エンターテインメント系の優待に強みがある「エポスカード」、付帯保険や還元率などがバランスよく付帯している「三井住友VISAクラシックカード」、イオンでのお得に加え、WAONという使い勝手のよい電子マネーを備えた「イオンカードセレクト」など、特徴の違うカードがしのぎを削っています。ちなみに、6位にはJCB自慢の高還元カード「JCB CARD W」が控えています。

ゴールドカードでは、「Orico」と「dカード GOLD」の首位争いに注目
ゴールドカードでは、“どんな人でも高還元”の「Orico Card THE POINT PREMIUM GOLD」と、“多数いるドコモユーザーにとって超高還元”の「dカード GOLD」との首位争いがしばらく続きそうです。また「ダイナースクラブカード」が2019年7月23日から新サービスを始めました。これは「ダイナースクラブカード」保有者は2枚目のコンパニオンカードとして、Mastercardブランドの「TRUST CLUB プラチナマスターカード」を無料発行できるというものです。ほかの国際ブランドと比べると加盟店が少ないという「ダイナースクラブカード」の弱点を補うサービスで、人気の底上げにつながっているのでしょう。

PayPayが2018年12月に20%還元のキャンペーンを行って以来、キャッシュレス決済の主役の座は「スマホ決済」が占めてきましたが、また潮目が変わってきました。きっかけとなったのは、「7pay」の不正利用問題です。この問題をきっかけに、消費者がセキュリティという点にも目を向けるようになり、この点において一日の長があるクレジットカードに追い風が吹いているように思えます。

またランキングを見ていると、高い還元率などコストパフォーマンスを追い求めるユーザーが多かったのが、ここにきて多少のコスト(年会費)を払っても、質の高いサービスを求める層が増えてきたように感じます。そうしたユーザーが「ダイナースクラブカード」や「楽天プレミアムカード」を支持しているのでしょう。

いよいよ10月からは消費税の税率が10%にアップし、それにともなう国のポイント還元事業もスタートします。これがどう影響していくのか、10月版ランキングに注目していきたいと思います。

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※本記事は、執筆者個人または執筆者が所属する団体等の見解です。

岩田昭男

岩田昭男

クレジットカード評論家・早稲田大学を卒業後、月刊誌の記者を経て独立。クレジットカードのオピニオンリーダーとして30年にわたり活動しています。

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