約50の券種が発行されているイオンカード。どのカードがおすすめ?
国内の会員数3,000万人超を誇るイオンカードは、イオンでの充実した特典が魅力のクレジットカードです。
生活圏内にイオンやイオングループの店舗があるなら、ぜひ検討したいカードですが、実は種類がとても豊富。イオンカードの公式サイトを見ると、同スペックで券面デザインが違うものを含めると実に約50券種あります。それゆえ、「興味はあるけれど、どのイオンカードにすればいいのかわからない……」という方も少なくないでしょう。
本記事では、イオンカードの基本スペックを紹介しつつ、厳選したおすすめカードの特徴や特典の違いについて深掘り。イオンカード初心者の方でも、自分にぴったりの1枚が見つけられるよう徹底解説します。
イオングループの店舗を日常使いしている方が多くの恩恵を受けられるイオンカードですが、具体的にはどんなメリットがあるのでしょうか。まずは、すべてのイオンカードに共通する4つの代表的な特徴・特典について説明します。
イオンカードは、基本的に年会費が無料(一部、年に1度もカード利用がないと年会費が発生するカードがあります)。1枚につきETC専用カードを1枚発行できますが、こちらについても発行手数料および年会費は無料です。
イオンカードの基本のポイント還元率は0.5%。200円の利用で「WAON POINT」が1P貯まります。ただし、イオンをはじめ、マックスバリュや、まいばすけっとなどのイオングループの対象店舗では、常に2倍の1%還元にアップします(200円で2P)。
代表的なイオングループ対象店舗は以下のとおり。普段よく買い物をしているショップがあるか、確認してみましょう。
2023年6月末現在の対象店舗の一例。画像はイオンカード公式サイトより引用
なお、各種イオンカードの利用で貯まる「WAON POINT」は、イオングループの共通ポイントと言える存在。「1P=1円」として、イオングループでの買い物に利用できたり、電子マネー「WAON」に交換(チャージ)できたりするほか、イオンカードのショッピング利用代金にも充当可能です。
イオンカードに付帯する特典の中で最もメリットの大きいものが、毎月20日と30日の「お客様感謝デー」です。イオンカードや電子マネー「WAON」などをイオンで使うとレジで5%オフになるため、この2日間は買い物客でイオン各店舗は混み合いがちです。
また、55歳以上のイオンカード会員(家族会員も)は、毎月15日にもイオンなどで5%オフの特典を受けられます。
5%オフで買い物できる毎月20日と30日の「お客様感謝デー」は、イオンカードユーザー要注目の特典
毎月10日にも、イオンカードユーザーには2つの特典が用意されています。
1つ目の特典が、「ありが10デー」。この日に、本州(東北地区を除く)・四国のイオン・イオンスタイル直営売り場でカードを利用すると、200円で5Pが還元され、基本の5倍となる2.5%還元にアップします。
そしてもう1つが、「AEON CARD Wポイントデー」。イオングループ以外の利用でも、通常の2倍である1%還元を受けられます。
イオンカードでは、上記のほかにもうれしい特典が用意されています。
毎月1回の、イオン各店で使える5%オフクーポンの配布や、イオンシネマでの映画鑑賞料金がいつでも300円引き(毎月20日・30日はよりおトクに1,100円で鑑賞可)になる特典がその代表例。
さらに、ショッピング補償も充実しており、カード決済で購入した商品(5,000円以上)が破損や盗難にあった場合、購入から180日以内であれば、補償を受けられます(年間50万円まで)。自己負担額がゼロのうえ、破損のリスクが高いパソコンやスマホなども補償対象になっている点が魅力です。
イオンカードにはおトクな特典が多いいっぽうで、知っておきたい注意点も存在します。
まずは、イオングループ以外での基本の還元率が、0.5%と低めの設定であること。普段あまりイオングループの店舗を利用しない人にはメリットが薄いと言えるかもしれません。
そして、一部を除いてほとんどのイオンカードには、国内はもちろん海外旅行傷害保険も付帯していません。旅行の際には、この種の保険が付帯する別のカードで決済することを検討したほうがよいでしょう。
イオンカードは種類が豊富だからこそ、「自分に合う1枚がどれか?」がわかりづらいのも事実。ここでは、数あるイオンカードの中から、利用スタイルに応じたおすすめの10枚を紹介します。
初めてイオンカードを持つなら、シンプルで使いやすく、かつゴールドカードへの切り替えにも対応した定番2枚から選ぶのが安心です。
「イオンカードセレクト」は、クレジットカードのイオンカード、電子マネーのWAON、イオン銀行のキャッシュカードという3つの機能が1枚に集約されたカードです。「チャージ」と「決済」の2つのシーンでポイントが獲得でき、イオンカードの中で最も高還元率なカードとして知られています。
「イオンカードセレクト」では、イオン銀行口座からWAONへのオートチャージ設定を行うと、チャージ200円ごとに1P(電子マネーWAONポイント)が付与されます。
つまり、
・WAONへオートチャージ→0.5%還元(200円で1P)
・オートチャージしたWAONを使ってイオンで決済→1%還元(200円で2P)
とポイントの二重取りが可能で、イオングループでは1.5%分の還元を受けられます。
ほかのイオンカードでもWAONへのオートチャージが可能なものはありますが、ポイント還元はなし。WAONへのオートチャージでポイントが付与されるのは、「イオンカードセレクト」のみとなっています。
ただし「イオンカードセレクト」の場合、オートチャージできるのは1日1回だけ。そして引き落とし口座がイオン銀行に限定される点はご注意ください(ほかのイオンカードでは、引き落とし口座の制約はありません)。
また、「イオンカードセレクト」では、家族カードについては「イオンカード(WAON一体型)」が発行される点も覚えておきましょう。
●「イオンカードセレクト」の基本スペック
国際ブランド:Visa、Mastercard、JCB
電子マネーWAON:付帯
最短5分の即時発行:不可
イオンゴールドカードの切り替え:対象
「イオンカード(WAON一体型)」は、最もスタンダードなスペックを備えたイオンカード(前項であげたイオンカード共通特典はすべて備えています)で、電子マネー「WAON」の機能が搭載された1枚です。
最短5分の即時発行に対応し、「イオンゴールドカード」の切り替え対象にもなっています。
プラスαの特典として目立ったものはありませんが、そのシンプルなサービス設計から、価格.comのイオンカード人気ランキングで常に上位に入るカード。初めて持つイオンカードとして検討するにはもってこいの1枚と言えそうです。
●「イオンカード(WAON一体型)」の基本スペック
国際ブランド:Visa、Mastercard、JCB
電子マネーWAON:付帯
最短5分の即時発行:可能
イオンゴールドカードの切り替え:対象
イオンカードには、特定の店舗やシーンで活躍する個性派カードが多数ラインアップされています。生活スタイルや利用シーンに合わせて選ぶことで、大きなメリットを享受できるでしょう。
「イオンカードセレクト」と「イオンカード」は、通常デザイン、ミッキーマウスデザイン、トイ・ストーリーデザインなど、複数の券面が用意されていて、それぞれに特典が少し異なります。
このうち、ミニオンズデザインのカードにはイオンシネマでの優待が付帯。専用サイトを通じて手続きすると、通常大人1人1,800円のチケットがいつでも1,100円で購入可能です。
ほかのどのイオンカードでも300円オフの特典を受けられますが、イオンシネマをよく利用する方は、割引額が大きくなる「イオンカードセレクト(ミニオンズ)」「イオンカード(ミニオンズ)」を選択したほうがよさそうです。ただし、1,100円の割引チケットの利用は年間10枚までという条件が付いている点はご注意ください。
また、通常は合計2,540円相当の「ドリンク・ポップコーン引換券付きシネマチケット」を1,600円で、年間10枚まで購入できるのもメリット。さらに、ドリンクSと鑑賞券がセットになったチケットが1,300円で購入可能(こちらも年間購入上限は10枚)です。
このほか、大阪府のユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)内で、「イオンカードセレクト(ミニオンズ)」「イオンカード(ミニオンズ)」を使うと通常の10倍の5%還元となり、200円で10Pが還元されます。
なお、こうした特典が付帯している代わりに、2枚とも「イオンゴールドカード」への切り替え対象から外れています。加えて、「イオンカード(ミニオンズ)」では、通常の「イオンカード」に備わっている電子マネー「WAON」の機能が搭載されていないので、その点も覚えておきましょう。
●「イオンカードセレクト(ミニオンズ)」の基本スペック
国際ブランド:Visa、Mastercard
電子マネーWAON:付帯
最短5分の即時発行:不可
イオンゴールドカードの切り替え:対象外
●「イオンカード(ミニオンズ)」の基本スペック
国際ブランド:Visa、Mastercard
電子マネーWAON:付帯しない
最短5分の即時発行:可能
イオンゴールドカードの切り替え:対象外
イオングループの大手ドラッグストア「ウエルシア」ユーザーなら、ぜひ検討したいカードが「ウエルシアカード」。イオンで毎月20日と30日には5%オフで買い物できるなど、イオンでの基本特典は付帯しつつ、ウエルシアで特に高還元になるのが特徴のカードです。
ウエルシアで利用すると、通常200円で3Pと1.5%分のポイント還元を受けられます。さらに、毎月10日は還元率が10%に大幅アップし、200円ごとに20Pを獲得可能。そのうえ、これとは別に、カード提示分として100円で1P貯められます(合計すると、通常で2.5%還元、毎月10日は11%還元)。
貯めた「WAON POINT」の価値は、通常だと「1P=1円」相当。しかし、ウエルシアで毎月20日に行われる「お客様感謝デー」では、なんとその価値が1.5倍になり、「200P=300円」相当の買い物が可能になります(最低200Pの利用が必要)。ポイントの1日の使用上限は30,000P、つまり45,000円相当まで買い物でポイントが使えるので、この日にまとめ買いをすることも可能。
このように、ウエルシアカードを軸に、「毎月10日にたくさん貯めて、20日に一気に使う」という活用をしていけば、ウエルシアでかなりおトクに買い物ができそうです。
●「ウエルシアカード」の基本スペック
国際ブランド:Visa、Mastercard、JCB
電子マネーWAON:付帯
最短5分の即時発行:可能
イオンゴールドカードの切り替え:対象外
毎月20日、ウエルシアでは「WAON POINT」の価値が1.5倍に。ポイ活界隈では「ウエル活」という名称で知られています
「マルエツカード」は、その名のとおり、イオングループの食品スーパー「マルエツ」での特典が魅力のカードです。
イオンカードとしての共通特典に加え、マルエツで毎週日曜日にこのカードで決済をすると5%オフで買い物が可能。日曜日開催のため、「週末に食料品をまとめ買いすることが多い」という家庭が特典を活用しやすいのも利点です。
ほかのイオンカード同様、基本のポイント還元率は0.5%ですが、マルエツでの利用では常時1%還元に(200円で2P)。さらに、毎月1日および第3金曜日は2.5%還元にアップします(200円で5P)。
知名度がさほど高いカードではありませんが、首都圏を中心に約300店舗あるマルエツが生活圏内にあるなら、有力な候補となるカードです。
●「マルエツカード」の基本スペック
国際ブランド:Visa、Mastercard、JCB
電子マネーWAON:付帯
最短5分の即時発行:可能
イオンゴールドカードの切り替え:対象外
ガソリン価格が高止まりしている昨今、「コスモ・ザ・カード・オーパス」はクルマを日常的に利用している方にメリットの大きい1枚です。
このカードに新規入会すると、コスモ石油での給油が最大400Lまで、1Lにつき10円キャッシュバックされる特典が得られます(決済アプリ「コスモSS Pay」の登録が必要)。通常利用でも、コスモ石油の会員価格(2〜3円/L引きになるスタンドが多い)が適用されておトクに。
また、無料で発行できるETCカード利用時は通常の3倍となる、200円で3Pを獲得できます。ETCカード利用時のポイント還元を優遇するのは比較的珍しい特典。
日常の買い物はイオンでしつつ、クルマや高速道路をひんぱんに利用する方にはメリットの大きいカードと言えそうです。
●「コスモ・ザ・カード・オーパス」の基本スペック
国際ブランド:Visa、Mastercard、JCB
電子マネーWAON:付帯
最短5分の即時発行:不可
イオンゴールドカードの切り替え:対象外
「イオン首都高カード(WAON一体型)」は、日曜日の首都高通行料金が20%オフになるカードです。こちらを発行するとETCカードが自動発行され、これを使うことで割引が受けられます。
首都高の通行料金は現在、区間に応じて300円〜1,950円(普通車)。月に1回でも日曜日に首都高を利用するなら、メリットが出てきそうです。
また、首都高に約20あるパーキングエリアでの買い物では、200円で5Pが還元されます。首都圏でのクルマの移動が多い方は検討の価値がある1枚でしょう。
●「イオン首都高カード(WAON一体型)」の基本スペック
国際ブランド:Visa、Mastercard、JCB
電子マネーWAON:付帯
最短5分の即時発行:可能
イオンゴールドカードの切り替え:対象外
「イオンJMBカード(JMB WAON一体型)」は、イオンカードに「JMB(JALマイレージバンク)」の機能が搭載されたカード。ほかのイオンカードはカード利用で「WAON POINT」が貯まりますが、このカードで貯まるのは「JALマイル」です。
通常利用では、200円で1マイル貯まり、マイル還元率は0.5%。さらにこのカードは電子マネーの「JMB WAON」が付帯しており、毎月10日にイオンで「JMB WAON」を使うと200円で5マイルを貯められ、2.5%還元にまでアップします。
JALマイルを貯める場合、JALカードを持つのが一般的ですが、学生専用カードを除いて年会費が発生します。その点、JALマイルを貯められるにもかかわらず年会費無料の「イオンJMBカード(JMB WAON一体型)」は貴重な存在と言えそうです。
ただ、JALカードには付帯する入会搭乗ボーナス(グレードに応じて1,000〜5,000マイル)や搭乗ごとのボーナスマイル(+10〜25%)という特典は、「イオンJMBカード(JMB WAON一体型)」にはありません。
そうした点を考慮すると、年会費を負担することなく、イオンでの買い物でJALマイルを数年かけてコツコツ貯めたい、というユーザーに向いたカードと言えそうです。
●「イオンJMBカード(JMB WAON一体型)」の基本スペック
国際ブランド:Visa、Mastercard、JCB
電子マネーWAON:付帯
最短5分の即時発行:不可
イオンゴールドカードの切り替え:対象外
年会費無料の「イオンJMBカード(JMB WAON一体型)」を使うことで、JALマイルを貯められます
「イオンSuicaカード」は、イオンカードにSuica機能が搭載された1枚。ビューカード発行のカード以外で、Suicaへのオートチャージができる数少ないカードです。オートチャージの際は、400円ごとに「WAON POINT」が1P還元(0.25%還元)され、貯めた「WAON POINT」は、Suicaの残高に1,000ポイント単位で「1,000P=1,000円」で交換できます。
通勤などでSuicaを使いつつ、イオンでよく買い物をする方もいるでしょう。そうした場合は、オートチャージすると1.5%分(1,000円で15P)の「JRE POINT」が還元される「ビューカード」と、「イオンカード」を併用するのがオーソドックスなやり方ではありますが、2枚を使い分けるのが面倒という人は「イオンSuicaカード」1枚で済ませるのもよさそうです。
なお、「イオンSuicaカード」には、国内最高1,000万円、海外最高500万円の旅行傷害保険が付帯しています(利用付帯)。
●「イオンSuicaカード」の基本スペック
国際ブランド:Visa、Mastercard、JCB
電子マネーWAON:付帯しない
最短5分の即時発行:不可
イオンゴールドカードの切り替え:対象外
おすすめのイオンカードはわかったものの、それでも迷って決めきれない……という場合は、各カードの基本のスペックを比較してみましょう。自分が求める機能が備わっているかどうか、以下の4つのポイントで確認すると判断しやすくなります。
イオンカードの中には、イオン銀行のキャッシュカード機能を備えているものがあります。それに該当するのが、「イオンカードセレクト」の名を冠したカード。
これらは、1枚でカード決済に加えてATMでの現金の引き出しにも対応できて利便性が高いうえ、WAONにオートチャージ設定をすればチャージの際にもポイント還元が受けられ、支払い時と合わせてポイントの二重取りがかないます。
ただし、このカードはイオン銀行口座の開設が必須で、引き落とし口座がイオン銀行に限定される点は注意が必要。現在イオン銀行を利用しておらず、銀行口座を今以上に増やしたくない……という人はほかのイオンカードを検討するのがいいかもしれません。
多くのイオンカードには、カードをレジの端末にかざすだけで支払いができる電子マネー「WAON」の機能が搭載されています。チャージしておけばサインや暗証番号不要でスピーディーに会計が済み、また、WAONでの支払いでもクレジット決済時と同様にWAON POINTが貯まるため便利です。
WAON機能が付帯していないイオンカードでも、別途「WAONカードプラス」(発行手数料300円)などを利用すればWAONは使えますが、1枚で完結させたい場合は、WAON機能付きのイオンカードを選択しましょう。
イオンカードの中には、一般のイオンカードがランクアップした「イオンゴールドカード」が存在します。
これは年会費無料のゴールドカードで、国内6空港のラウンジが年2回まで使えるほか、国内・海外の旅行傷害保険が付帯(利用付帯)。ほかにも、イオンネットスーパーでの還元率が2%にアップしたり(通常のイオンカードは1%)、毎月20日と30日にはイオンモール専門店で5%オフになったりと、一般のイオンカードにはない特典が付帯しています。
ただし、「イオンゴールドカード」は、自分からは申し込みができない招待制カード。対象のイオンカードを年間50万円以上利用したときに自動発行される仕組みになっています。そのため、「イオンゴールドカード」を持ちたい場合は、ゴールドカードへの切り替え対象となっているカードの保有を検討しましょう。
「イオンゴールドカード」には一般のイオンカードにはない、さまざまな特典が付帯
イオンカードの中には、スマホで申し込み後、最短5分で審査完了となる券種があります(21時30分以降の受付は翌日の審査)。
この場合、審査に通るとイオンカード専用アプリ「イオンウォレット」で、デジタルカードがすぐに発行され、ネットショッピングに使えたり、スマホ決済の「AEON Pay」「Apple Pay」「イオンiD(Android)」を通じて買い物できたりします(プラスチック製のカードは通常どおり、後日郵送されます)。
買い物やネットショッピングのために、「今すぐにイオンカードが欲しい」という場合、便利なサービスなのでこの点も要チェックと言えそうです。
イオンカードを最大限有効に活用するためには、その仕組みをより深く理解することが大切。ここでは、知っておきたいポイントをQ&A形式で整理しました。
イオンカードは毎月10日に利用代金を締め切り、翌月2日に引き落としされるスケジュール。たとえば、2025年8月11日から9月10日利用分については、10月2日に引き落とされることになります。
イオンカードでポイント還元の要となる「WAON POINT」ですが、似たものとして、「WAONポイント」があります。読んでみるとまったく同じ発音になるものの、2つは異なる仕組みを持った別物です。
簡単に特徴をまとめると、以下のとおり。
・WAON POINT……イオングループを中心とする加盟店の共通ポイント。そのままレジで支払いに使える
・WAONポイント……電子マネー「WAON」に交換(チャージ)して使う交換専用のポイント。そのままでは支払いに使えない
左が「WAON POINT」、右が「WAONポイント」のロゴマーク。画像はsmart WAON公式サイトより引用
「貯め方」と「使い方」に注目すると、両者の違いがわかりやすくなります。
「WAON POINT」は、イオングループのお店などのWAON POINT加盟店での買い物によって貯まります。対象となる支払いは、イオンカードのクレジット決済、電子マネー「WAON」のほか、AEON Pay、現金も含まれます。ただし、WAON POINT非加盟店での買い物でも、イオンカードのクレジット決済はポイントの対象です。
いっぽう、「WAONポイント」が貯まるのは、主にWAON POINT加盟店以外で、電子マネー「WAON」を使って買い物をしたとき。電子マネー「WAON」以外の決済は対象となりません。
「WAON POINT」は、「1P=1円」として、そのままイオングループのお店での買い物に利用できます。そのほか、電子マネー「WAON」に交換(チャージ)したり、イオンカードのショッピング利用代金の支払いに充てたりすることも可能。
「WAONポイント」は、そのままでは支払いに使えません。イオンのお店にあるWAONステーションやイオン銀行ATM、アプリなどで、電子マネー「WAON」に交換(チャージ)して初めて、電子マネー「WAON」として買い物に利用できるようになります。
AEON Payは、イオンのユーザーならぜひ活用を検討したいスマホ決済サービスです。
事前にイオンカードを登録、もしくはチャージしておけばスマホひとつで手軽に支払いが可能なうえ、ポイント還元の優遇を受けられるのが大きなメリット。
たとえば「ありが10デー」では、イオンでAEON Payのスマホ決済(イオンカード払い・チャージ払い)をすると、200円につき10P還元。つまり還元率が5%となり、イオンカード利用時の2倍もポイントが貯まることになります。
現在、イオングループが展開する「イオン経済圏」は着実に勢力を拡大しており、楽天経済圏やPayPay経済圏といった5大経済圏に迫りつつあります。そのイオン経済圏の中心的な役割を担うAEON Payは、今後さらに重要性が増していくことが見込まれます。
イオンカードは、異なる種類であれば複数枚持ちが可能です。
よって、たとえば「イオンカードセレクト」で高還元を狙いつつ、「イオンカード(ミニオンズ)」を併用して映画館での特典を活用する、といった使い分けもできます。生活スタイルに合わせて2〜3枚のイオンカードを組み合わせれば、より効率的に特典を享受することも。
ただし、例外として、「イオンカードセレクト」の名を冠したカードについては1人1枚のみの発行となるので覚えておきましょう。
なお、ゴールドカードへの招待条件である年間利用額は、個別のカードごとに計算され、合算されない点にも注意が必要。また、複数のカードで招待条件を満たしても、ゴールドカードの発行は1人1枚のみである点も知っておきたいところです。
イオンでよりおトクに買い物をしたいなら、株主優待の利用を検討してみるのもいいでしょう。
純粋持ち株会社「イオン」(証券コード:8267)の株を2月末と8月末時点で100株以上保有(2025年9月3日時点の終値で計算すると100株の必要資金は17万4,300円)すると、株主優待の「オーナーズカード」が贈呈されます。このカードをレジで提示すると、後日、買い物金額に対して1〜7%分のキャッシュバック(100株以上保有で1%、200株以上で2%、300株以上で3%、1,500株以上で4%、3,000株以上で5%、9,000株以上で7%)を受けられます。
さらに、この「オーナーズカード」のキャッシュバックは、「お客様感謝デー」の5%オフとの併用が可能。株式の保有が必要なため上級者向けの活用術になりますが、併用することでおトクに買い物ができるので、イオンをよく使う方は株主優待についてチェックしておいて損はありません。
イオンカード以外にも年会費が無料、あるいは手ごろな年会費のクレジットカードは数多くあります。
下記の記事では、そのようなカードのうち、基本のポイント還元率が1%と高水準であったり、コンビニで最大7%のポイント還元を受けられたりする、価格.comで人気の高い16枚のカードを取り上げているので、気になる方はチェックしてみてください。