指紋センサーや高解像度ディスプレイ搭載で3万円台

新型iPadの強力なライバル! 高コスパのAndroidタブレット「ZenPad 3S 10」

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アップルが2017年4月に発売した新型タブレット「iPad」は、驚くような新規性はないものの、実質値下げされ、コスト面ではかなり魅力的なモデルだ。価格.comの「タブレットPC」カテゴリーの売れ筋ランキングでは、早くも1位に入っている(2017年4月11日時点)。そんなiPadに対抗できそうなAndroidタブレットとして、今回取り上げるのがASUS JAPANの「ZenPad 3S 10(Z500M)」。高性能で多機能なモデルながら、3万円台で購入できるコストパフォーマンスの高い1台だ。別売りのスタイラスペンを使えば、「iPad Pro」のような手書き入力もできる。価格はiPad並みで、性能や機能やiPad Pro並みとでも言えるだろうか。実際の使用感や性能はどうか、iPadやiPad Proと比較しながら、気になる部分をチェックしてみた。

高解像度な9.7型液晶を搭載するZenPad 3S 10(Z500M)。薄型・軽量の金属ボディに指紋センサーやUSB Type-Uポートなどを備える。価格.com最安価格は34,408円(2017年4月10日時点)

高品位なメタルボディ、便利な紙のスタンドが付属

ZenPad 3S 10(Z500M)は、2048×1536という2K解像度の9.7型IPS液晶ディスプレイを搭載するAndroidタブレット。基本ソフト(OS)には「Android 6.0」を採用する。10型クラスのモデルでありながら、厚さ約5.8mm、重量約430gというスリムで軽量なボディが特徴だ。同じ画面サイズのiPad(厚さ7.5mm、重量469g)や9.7インチiPad Pro(厚さ6.1mm、重量437g)よりも薄くて軽い。

主な利用シーンは家やオフィスになるだろうが、カバンに入れて外に持ち出すのにもいいだろう。高級感のあるメタルボディもポイント。エッジ部分にはダイヤモンドカットが施されており、美しい仕上がりだ。ただ、サラサラした手触りは気持ちいいのだが、滑りやすいので落下には気をつけたい。カラーはスチールブラックとシルバーの2色が用意されている。

今回はシルバーモデルを試用した。メタルボディならではの高い質感と高級感のある仕上がり。同社のスマートフォンやほかタブレットにも言えるが、触り心地や質感には強いこだわりが感じられる

ダイヤモンドカットが施されたエッジ部分。iPadでもおなじみの加工だが、この加工のおかげでスタイリッシュさが増している

細かい点だが、紙でできたスタンドが付属しているのも見流せない。10型クラスのタブレットは、机に置いてゆっくり動画を見るのに適しており、そんなときに、この紙のスタンドが重宝する。

厚紙でできた折りたたみ式スタンドが付属する。動画を視聴する場合や、別売のキーボードと組み合わせて文字入力をする場合に便利だ

高画質なディスプレイと高音質なスピーカーで動画の視聴にピッタリ

この価格で2K解像度のディスプレイを搭載しているのも特徴だ。写真や映像の解像感を高める「Tru2Lifeテクノロジー」や、周囲の明るさに応じて画質を適切に調整する「TruVividテクノロジー」、ブルーライトフィルターなど、各種高画質化機能も盛り込まれている。IPSパネルなので、視野角も178度と広い。非常に高品質なディスプレイと言えるが、9.7インチiPad Proと比べると、光の反射がやや強く感じた。実物を並べて比べなければ気になるレベルではないが、気になる人は店頭などでチェックしてみるといいだろう。

サウンド面はハイレゾ音源に対応するほか、DTS社が開発したヘッドホン用のバーチャルサラウンド技術「DTS Headphone:X」をサポート。音源が対応していれば、手持ちのヘッドホンでバーチャルサラウンドを楽しめる。内蔵スピーカーの音質は、クリアで声などが聴き取りやすい。高品位なディスプレイとスピーカーを備えたZenPad 3S 10は、動画配信サービスや「YouTube」などを楽しむのにも重宝しそうだ。

9.7型液晶は鮮やかで表示品質も高いが、反射が少し気になる

9.7型液晶は鮮やかで表示品質も高いが、反射が少し気になる

iPadと同じく、ホームボタン上に指紋センサーを搭載する

iPadと同じく、ホームボタン上に指紋センサーを搭載する

今回は試せていないが、1024段階の筆圧検知に対応したスタイラスペン「Z Stylus」(ASUS Shopでの価格は税込み4,298円)も利用できる。手書き入力がしたいという人にも適したモデルと言える。

性能面は価格相応、LTE版はCPUに「Snapdragon」を搭載

CPUは、コアを6個内蔵する台湾メディアテックの「MT8176」で、動作周波数は2.1GHz(デュアルコア)と1.7GHz(クアッドコア)。内蔵メモリーは4GBでストレージは32GB。台湾メディアテックのCPUは、低価格スマートフォンやタブレットに採用されており、米クアルコムの「Snapdragon」よりもワンランク下のイメージがあるかもしれないが、MT8176は動作周波数が高く、タッチに対する操作は追従性も高かった。アプリの切り替えもスムーズだ。複数のアプリを起動しても、動作が重くなることはない。

「AnTuTu Benchmark v6.2.7」の結果は75176。iPad Proや最新の高性能スマートフォンと比べるとスコアは数段劣るが、価格を考えれば妥当と言えるだろう。ベンチマークで気になるのは描画性能が低いこと。ヘビーなゲームやアプリを多用する使い方だと不満を感じるかもしれない。

なお、ZenPad 3S 10にはLTE版の「ZenPad 3S 10 (Z500KL)」もラインアップされている。こちらはCPUに「Snapdragon 650」(1.8GHz)を搭載している。価格.com最安価格は40,868円(2017年4月11日時点)で、通常モデルよりも5,000円ほど高い。

AnTuTu Benchmark v6.2.7の結果。スコア自体はそれほど高くないが、Webページの閲覧やアプリの切り替えなどはスムーズ。「3D」のスコアが低いので、ヘビーなゲームやアプリには向いていない

5900mAhの大容量バッテリーを搭載。急速充電「Quick Charge 3.0」に対応しているが、残念ながら同機能を利用するためには別売りの専用アダプターが必要だ。外部インターフェイスはUSB Type-C(USB2.0)ポート、microSDメモリーカードスロット(最大128GB)、マイク入力/ヘッドホン出力ポートを搭載する。

5900mAhの大容量バッテリーを内蔵しており、バッテリー駆動は約10時間。ACアダプターはUSB Type-Cポートに接続する

まとめ

10型クラスのタブレットは、7型や8型のタブレットよりも動きが少なく、やや盛り上がりにかける。そんななかiPadが実質値下げを実施したのは、やはりタブレット選びにおいて価格は大きな要素であることを示しているのかもしれない。スマートフォンやパソコンほど、必須デバイスと言えないタブレットは、ユーザーが価格にシビアになるのは当然だ。その点、ZenPad 3S 10は薄型・軽量のメタルボディに、必要十分な性能を備えつつ、3万円台という手ごろな価格を実現している。ペンを追加購入しても、新型iPadとほぼ同じ約4万円の出費で済む。10型タブレットの本命は新型iPadなのは間違いないが、ZenPad 3S 10は強力なライバルになるはずだ。

三浦善弘(編集部)

三浦善弘(編集部)

パソコン関連を担当する双子の兄。守備範囲の広さ(浅いけど)が長所。最近、鉄道の魅力にハマりつつあります。

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2017.8.23 更新
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