au系MVNOも使えるSIMフリースマホ!

「HUAWEI P10 lite」の人気&コスパNo.1説を検証!

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価格.comのスマートフォン人気ランキングで現在1位に輝いているのは(2017年6月16日時点)、6月9日に発売されたばかりのファーウェイのSIMフリーモデル「HUAWEI P10 lite」(以下、P10 lite)。価格.com最安価格が28,599円(2017年6月16日時点)と3万円を切る低価格ながらも高性能なハイコストパフォーマンスモデルであるのが、本機の人気の大きな理由だ。

ここでは、「2016年SIMロックフリースマートフォン年間販売台数No.1」(BCNランキングデータをもとに同社が集計)として、人気を博した「HUAWEI P9 lite」(以下、P9 lite)の後継モデルである「P10 lite」が、どのような進化を遂げたのかをつまびらかにしてゆく。

「P10 lite」のサファイアブルーモデル。ファーウェイのPシリーズは、余計なプリインストールアプリがないことも長所のひとつ

「P10 lite」と前モデル「P9 lite」のスペック比較

まず、「P10 lite」の特徴を簡単に紹介しよう。メタルフレームを採用した薄さ約7.2mmのスリムボディに、5.2インチのフルHDディスプレイを搭載。CPUはオクタコアの「Kirin658」を採用する。バッテリー容量は3000mAhで、急速充電にも対応。背面には、同社製スマートフォンではおなじみの「高感度指紋センサー」を搭載する。

背面の「高感度指紋センサー」は、反応速度が抜群。指を置いた瞬間に画面のロック解除などができる。ほかにも、写真を撮ったり、電話に出たり、アラームを停止したりすることも可能

SIMカードスロットはデュアル仕様で、nanoSIMカードを2枚挿すことは可能だが、うち1スロットはmicroSDメモリーカードとの排他利用となる。DSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ)には非対応だ

気になるのは、2016年の年間販売台数No.1とされる前モデル「P9 lite」からどのように進化しているのか。そこで主要なスペックを並べて比較してみた。表内の太字のデータが「P9 lite」からの変更点だ。

「P10 lite」は、CPUやメモリー、通信方式がグレードアップされている代わりに、メインカメラの画素数や連続待受時間が数値の上では低下している。Wi-Fi通信に関して言えば、2.4GHz以外に、電波が安定している5.0GHzにも対応したことがうれしいポイント

CPUのバージョンアップにより、動作性能はそこそこ上昇

スペック表からわかるように、「P10 lite」は前モデルからCPUが「Kirin 658」にバージョンアップし、メモリーが2GBから3GBに、ストレージが16GBから32GBに増量。全般的に処理能力が引き上げられた。そこで、「AnTuTu Benchmark v6.2.7」でその性能を計ってみた。

「CPU」のスコア「19121」は、同アプリによれば中上級レベルとのこと

「CPU」のスコア「19121」は、同アプリによれば中上級レベルとのこと

総合スコアは、「56381」。「P9 lite」は「53000」前後だったので、若干性能が上がっていることになる。この数値だとWebページの閲覧や動画の再生といった一般的な作業は問題なくこなせると思うが、心配なのは負荷が大きい3Dゲームアプリなどの動作だ。そこで、その代表的なアプリ「アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ」(以下、デレステ)で実際の動作をチェックした。

「デレステ」は、バンダイナムコエンターテインメントのリズムゲームアプリ

「デレステ」は、バンダイナムコエンターテインメントのリズムゲームアプリ

「デレステ」の中でも最も高い処理能力を求められる「3D標準」でプレイしてみたが、3D映像のフリーズやタップの遅延、ノートの不取得といった問題は一切起こらず快適にプレイすることができた。ある程度、CPUに負荷がかかるゲームでも快適にプレイできそうだ。

ちなみに、「P10 lite」は、前モデルには搭載されていなかったジャイロセンサーを搭載。その大きなメリットとして、人気ゲームアプリ「ポケモンGO」のARモードがプレイできるようになったことなどがあげられる。

NTTドコモ系とソフトバンク系のSIMカードにほぼ対応! au系はVoLTEに今後対応予定

対応周波数にも注目したい。「P10 lite」は、NTTドコモ系のSIMカードが利用する多くのバンドに対応。特に、VoLTEではない通常の3G通話を広いエリア(山間部を含む)で利用する際に必要なBand6と19(FOMAプラスエリア)に両方対応しているのがポイントだ。また、LTE通信については、山間部など広いエリアで通信するために必要なBand19(LTEプラチナバンド)に対応している。

ソフトバンクやワイモバイルのSIMカードとも相性はよい。3Gに関しては、両社が主に使っているバンドにすべて対応。LTEに関しても、LTEプラチナバンドのBand8に対応しており、広いエリアで通信が可能だ。

注目すべきは、au系のSIMカードにも対応すること。auの3G通話ではCDMA2000という通信規格が使われているが、同機は非対応。そのため、auのVoLTEではない通常のSIMカードだと現状通話はできないが、今後のアップデートでau VoLTEに対応予定とのこと。対応すれば、auやau系格安SIMカードのVoLTE SIMを挿せば通話もできるようになる。4G LTEエリアに関しては、LTEプラチナバンドであるBand18と26にも対応しているため、広いエリアで通信が可能だ。

デザインや使い勝手の細かいグレードアップも見逃せない

本体デザインは、「P9 lite」よりも美しさや高級感が増している。「P9 lite」では前面のみだった2.5D曲面ガラスを背面にも採用。背面がプラスチックだった「P9 lite」に比べれば格段に高級感はアップした。ちなみに今回のレビューで使っているサファイアブルーモデルのみ、背面のガラス層の下に0.1mmの光沢フィルムを重ね、光による表情の変化が楽しめる。

サファイアブルーモデルは「水」がテーマ。カラーバリエーションはほかに、プラチナゴールド、パールホワイト、ミッドナイトブラックをそろえる

メインカメラは1200万画素のカメラを搭載。「P9 lite」に比べて画素数は下がっているが、1.25μmの大型ピクセルのイメージセンサーを採用しているため、暗い場所でもよりノイズの少ない美しい写真が撮影できるようになった。また、像面位相差フォーカスとコントラストフォーカスを兼備し、オートフォーカスがより高速で正確になったという。なお、「P9 lite」でも定評があった撮影モード「ビューティーモード」や「パーフェクトセルフィー」は踏襲する。

ラーメン店でまぜそばを撮影。スポットライトのみの少々暗い店内でも、明るくディテールくっきりの写真が撮れた。実際の撮影画像(2976×3968、2.94MB)

「P10 lite」は充電機能も進化。「P9 lite」とバッテリー容量は同じだが、9V/2Aの急速充電に新しく対応し、標準的な使い方なら35分の充電で約1日使い続けられる。

【まとめ】実は「HUAWEI nova lite」とスペック酷似! 違いはどこだ!?

「P10 lite」は、3Dゲームアプリをはじめ、大抵のことはそつなくこなす印象で、それで3万円切りしているとなれば十分高コスパなモデルと言っていいだろう。実際、価格.com内で3万円前後で同じような水準のスペックを持つSIMフリースマホは、今のところほとんど見当たらない。

しかし、ここまで検証してきて、はたと気がついた。「P10 lite」と、同社が2017年2月に発売したMVNO限定のSIMフリースマホ「nova lite」のスペックが似ているじゃないか! ここでは詳細のスペック比較は割愛するが、違いと言えば「nova lite」はストレージ16GB/急速充電非対応/ジャイロセンサー非搭載。あとは、「P10 lite」のほうがディスプレイの色域が21%高く、液晶パネルが20%薄いことくらい。さらに言いづらいのは(「P10 lite」の記事なのに……)、「nova lite」は、価格が「P10 lite」より1万円近く安い。MVNOごとに価格は異なるが、たとえば「楽天モバイル」では21,800円(税別)で発売されている。

さてどうしたものかと悩んでいたら、ひとつ大きな違いを見逃していた。「nova lite」はau VoLTEに非対応なのだ。だから人によっては、au VoLTEに今後対応予定であることが「P10 lite」を選ぶ動機になるだろう。

なお、前モデルの「P9 lite」は発売時(2016年6月)の価格が29,980円だったわけで、そこからスペックがいろいろとグレードアップした「P10 lite」は、そういった点で考えても割安といえる。ちなみに、「P9 lite」は、「P10 lite」の発売を受けて、22,800円(税別)に値下げ。2017年6月16日時点の価格.com最安価格は、19,799円(税込)と、こちらもかなり高コスパなプライスとなっている。

ちなみに、「P10 lite」のUSBインターフェイスは最新規格のUSB Type-Cではなく、従来からのmicroUSBポートを採用。防水・防塵、おサイフケータイ、ワンセグにも非対応だ。このあたりも購入時の検討ポイントとして押さえておきたい

牧野裕幸(編集部)

牧野裕幸(編集部)

月刊アイテム情報誌の編集者を経て価格.comマガジンへ。家電のほか、ホビーやフード、文房具、スポーツアパレル、ゲーム(アナログも含む)へのアンテナは常に張り巡らしています。映画が好きで、どのジャンルもまんべんなく鑑賞するタイプです。

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2017.6.28 更新
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