重量約1kgで約17時間のバッテリー駆動

タフで長時間使える実力派モバイルノート「dynabook UX53/D」レビュー

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東芝クライアントソリューション(以下、東芝)は、パソコンの夏モデルとして、新しいモバイルノート「dynabook UX53/D」を2017年6月23日に発売した。13.3型液晶を搭載するクラムシェルタイプのモデルで、約1kgの軽さと約17時間のバッテリー駆動が魅力だ。価格.comの売れ筋ランキングでは400位台と目立たない存在だが、モバイルノートを長年手がけてきた東芝の新モデルだけに、見どころの多いモデルに仕上がっている。dynabook UX53/Dの実力を詳しくチェックした。

フルHD解像度の13.3型IPS液晶を搭載するdynabook UX53/D。クラムシェルタイプのモバイルノートで価格.com最安価格は151.495円(2017年7月18日時点)

見た目は地味だが、堅牢で軽量ボディ

最近のモバイルノートは、13〜14型のディスプレイを搭載しつつ、重量が1kg前後というモデルが多い。dynabook UX53/Dは、13.3型液晶ディスプレイを搭載し、重量が約1090gなので、最新のトレンドを抑えたモデルと言える。

もちろん、それだけではない。米国国防総省の調達基準であるMIL規格(MIL-STD-810G)に準拠したテストをクリアした堅牢設計もウリだ。26方向・76cmからの落下テストや30〜60℃の高温状況下での動作テストのほか、湿度、振動、衝撃などいくつもの厳しいテストをクリアしている。ドイツの認証機関でも30cc防滴、100kgf面加圧などの耐久試験を受ける徹底ぶりだ。テスト内容は、同社のホームページ上に動画とともに公開されているので、興味のある人は見てもらいたい。

持ち運んで使うモバイルノートにとって、堅牢性は重要な要素だが、見落としがちな部分でもある。モバイルノートを落としてひやりとした経験が一度でもある人にとって、dynabook UX53/Dのタフさは魅力的なはずだ。

本体は、東芝のモバイルノートではおなじみのマグネシウム合金ボディ。軽くて強度にすぐれた材質で、高級感もある。デザイン的にはゴールドのヒンジがアクセントとなっている。最近のモバイルノートとしてはやや地味な見た目だが、タフさを感じさせないスリムなデザインは好印象で、飽きずに長く使えそうだ。

質感の高いマグネシウム合金ボディ。本体サイズは約316.0(幅)×227.0(奥行)×15.9(高さ)mm

重量はカタログ値で約1090g。実測は1062gとカタログ値よりも軽かった

重量はカタログ値で約1090g。実測は1062gとカタログ値よりも軽かった

ACアダプターを合わせた重量は実測で1301g

ACアダプターを合わせた重量は実測で1301g

心強い長時間駆動と急速充電

ディスプレイは13.3型IPS液晶で、解像度は1920×1080。ノングレアタイプで光りの映り込みがよく抑えられている。また、液晶テレビやパソコンで培った映像技術を生かした「色補正技術」を搭載しており、自然な色合いで写真や動画を楽しめる。

カタログ値で約17時間のバッテリー駆動も魅力だ。実際は、それほどバッテリーは持たないだろうが、半分でも8.5時間なので、バッテリーを気にせずに長時間作業ができるだろう。また、「お急ぎ30分チャージ」という急速充電機能も備える。バッテリー残量が少ない場合に、大電流を供給するというもので、出かける前や会議の合間の短時間で充電ができる。バッテリー残量が17%の状態から約30分充電したところ、49%まで充電できた。17%だとさすがに心許ないが、49%あればいろいろな作業ができる。

基本スペックは、CPUが第7世代の「Core i5-7200U」(2.50GHz、最大3.10GHz)、メモリーが4GB、ストレージが128GBのSSD。価格.com最安価格は151,574円という価格を考えると、4GBというメモリーが気になるところ。この価格帯なら8GBのメモリー、できれば256GBのSSDを搭載してほしかった。特にメインマシンとして使うことを考えると、SSDが128GBでは物足りない。

パソコンの総合性能を測定するFuturemark「PCMark 08」(Home accelerated)の結果。3000は超えなかったが、日常使いには十分なスコアだ

ストレージの読み書きの速度を測定する「CrystalDiskMark 5.2.1 x64」(ひよひよ氏)の結果。Serial ATA接続で、PCIeなどと比べると読み書きともに遅い

キーボードは使いやすいがバックライトは欲しかった

キーボードは、薄型ボディながら、1.5mmのストロークがあり、キーピッチも19mmとモバイルノートとしては優秀だ。ただ、「ほ」「〜」「|」キーがやや小さめで、カーソルキーの矢印キーが極細仕様。残念なのはバックライトがないこと。モバイルノートは、飛行機の中など暗い場所で使うこともあるのでバックライトは欲しかった。

タッチパッドには、「Windows Hello」対応の指紋センサーが組み込まれている。タッチパッドの上に指紋センサーがあるのは、最初はどうかと思ったが、使ってみると特に違和感なく使えた。クリックボタンはタッチパッドの一体型のタイプだ。

キーボードは19mmピッチ、1.5mmストローク。一部キーが小さかったり、カーソルキーが細かったり気になる点はあるが、モバイルノートとしては合格点

タッチパッドに指紋センサーを搭載

タッチパッドに指紋センサーを搭載

外部インターフェイスは、電源コネクターも兼ねるThunderbolt 3(USB Type-C)×2、USB3.0、HDMI出力、microSDメモリーカードスロット、マイク入力/ヘッドホン出力を備える。USB3.0が1基しかないのは不便に感じるかもしれないが、他社の薄型モデルにはUSB Type-Cしかないものもあるので、1基でも搭載しているのは評価できる。HDMI出力があるのも立派だ。カードスロットがmicroSDメモリーカードなのは、スマートフォンとのデータのやりとりを考慮してのことだろう。最近はデジカメよりもスマートフォンとデータをやりとりすることのほうが多いのかもしれない。

Thunderbolt 3(USB Type-C)×2、USB3.0、HDMI出力、microSDメモリーカードという外部インターフェイスは先進的かつ実用的な組み合わせ

付属のACアダプターは持ち運びしやすいコンパクトなタイプ

付属のACアダプターは持ち運びしやすいコンパクトなタイプ

まとめ 派手さはないが、買って後悔しない1台

以上、dynabook UX53/Uを詳しくチェックしてみた。派手な機能はないが、堅牢なボディと17時間のスタミナは、実利用で頼もしいし安心感がある。特にノートパソコンを頻繁に持ち歩くビジネスパーソンには魅力的なはずだ。価格.com最安価格は約15万円。発売されたばかりで、少し高めだが、競合モデルと同等の13万円台くらいまで価格が下がれば欲しい人は増えるのではないだろうか。

メモリーが4GBなのが気になるが、東芝PCあんしんサポート 修理相談窓口に相談すれば、交換・増設に対応してくれる。メインマシンとして使いたい人は一度相談してみるといいだろう。タッチ操作やペン入力は不要で、長く安心して使えるモバイルノートが欲しい、という人は、このdynabookUX53/Dをぜひともチェックしてみてほしい。

三浦善弘(編集部)

三浦善弘(編集部)

パソコン関連を担当する双子の兄。守備範囲の広さ(浅いけど)が長所。最近、鉄道の魅力にハマりつつあります。

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2017.9.22 更新
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