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処理速度や電池持ち、通知機能を中心に操作性も向上

登場間近!「Android O(8.0)」の気になる新機能

「Android O(8.0)」のβ版が配布され、正式版のリリースも間近と見られている。その最終β版である「Preview 4」をしばらく使ってみた。注目の新機能やポイントを紹介しよう。

ほぼ1年ぶりのメジャーバージョンアップとなるAndroid O。処理速度アップやバッテリーの持続性アップに加えて、通知機能が強化され、使い勝手が向上している

バッテリー持ちの改善や起動時間の短縮などを実現

Goolge製スマートフォンの「Nexus 6P」および「Nexus 5X」などを対象に、Android OSの次期バージョンであるAndroid Oが2017年8月中に配布される予定だ。そんなAndroid Oは、ほぼ正式版といわれるβ版「Preview 4」が、7月から配布されており、上記の対応機種であれば、「ベータ版プログラム」に登録すれば自由にダウンロードが行える。

配布されているAndroid OのPreview 4は、左の「Nexus 6P」と、右の「Nexus 5X」の2機種および、国内では発売されていない「Pixel」シリーズで利用できる

Android Oは比較的地味なバージョンアップだといわれることもあるが、その進化は多方面に及んでおり、ユーザーにとってメリットを感じやすい新機能も少なくない。そのひとつが処理性能の向上だ。起動時間が短縮しており、手元のNexus 6Pを使って計測したところ、電源オンからホーム画面が現れるまでにかかった時間が、Android 7.1.2では1分20秒だったのが、Android Oでは約1分5秒まで短くなった。また、アプリの起動にかかる時間もわずかではあるが短くなっている。厳密に比較したわけではないものの、筆者の印象では、全体的な動作のなめらかさも、バージョンアップ後のほうが向上しているように感じられた。

検証したのは、ほぼ正式版とされる最新β版のPreview 4だ

検証したのは、ほぼ正式版とされる最新β版のPreview 4だ

アプリのデザインを機種ごとに最適化する「アダプティブアイコン」機能も搭載されており、画面の印象も少し変わった

もうひとつの特徴は、バッテリーの持続性の向上である。Android 6.0およびAndroid 7.0では、待機時における無駄な動作を抑制する「Doze」モードという機能が搭載されていたが、Android Oでは、それに加えて、バックグラウンドで実行されるアプリの動作および、アプリ間の通信を行う「ブロードキャスト」の一部を制限することで、バッテリー消費などが節約される。なお、ブロードキャストを制限することで、システムの安定性向上も期待できる。

バッテリーの持続性も少し向上している。また、通知バー部分にバッテリーの残量をパーセントで表示できるようになった

3個目の特徴は「Picture in Picture」だ。これは、動画を小窓で再生しながら、別のアプリの上に重ねて表示できるというもの。これを使えば、メールを確認しながら、動画再生を続けたり、今までフォアグラウンドでないと再生できなかった「YouTube」の動画をBGM代わりに再生したりできるようになる。なお、この機能はAndroid 7.0を使用する「Android TV」でも使われていたが、Android Oからはスマートフォンでも利用可能となった。

Android TVでは利用できたPicture in Pictureがスマートフォンでも利用できるようになった

Android TVでは利用できたPicture in Pictureがスマートフォンでも利用できるようになった

新しいOSが登場すると、アプリの互換性が問題となりやすい。筆者は大体100個程度のアプリやウィジェットなどをインストールしており、Android Oでの動作を片端から調べてみたが、起動しないものや、起動したものの動作に一部制限があるものが数個あったほか、強制終了が頻発するものなどもいくつか見られた。ただ、まだβ版であり、今後正式版がリリースされアプリの対応が進めば状況は改善されるだろう。

さらに使いやすくなった通知機能

Android 6.0およびAndroid 7.0で大きく改良された通知機能が、Android Oでもさらに強化されている。従来、「通知する/しない」という単純な設定しかできなかた。だが、Android Oでは、通知内容が「チャネル」というグループに細分化しており、アプリの中でチャネルごとに設定できるように改められている。たとえば「Google Play ストア」アプリでは、頻繁に行われるアプリのアップデートや更新完了を非通知にして、そのほかの通知は表示可能にすることも可能だ。また、通知の方法についてもチャネル別に設定可能になっている。加えて、新たな通知方法として、アプリアイコンに吹き出しが表示される「通知ドット」も追加されている。

このほか、指紋センサーを下向きになでると、通知メニューが現れ、上向になでると収納されるという新たな操作方法が追加されている。

左が「Google Play ストア」アプリ、右は「Chrome」の通知項目。通知する内容が細分化されており、必要なものだけを通知できるようになった

アプリのアイコンに吹き出しが付き通知を表示する通知ドットも新機能のひとつだ

アプリのアイコンに吹き出しが付き通知を表示する通知ドットも新機能のひとつだ

通知を一時的に停止するスヌーズ機能も搭載され、プルダウンの通知メニューから簡単に設定できるようになった

バージョンアップやプリインストール機の登場は、早まる可能性が高い

Android OSのバージョンは、製品の陳腐化や寿命、セキュリティとも深く関わっているので、できるだけ新しいバージョンを使うことが望ましい。しかし、昨年のAndroid 7.0では、8月の登場後、早いものでは秋の終わりごろにプリインストールモデルが登場し、翌年の春から初夏ごろ発売のモデルで対応が完了するという流れで、アップルの「iOS」と比べると配布にはかなり時間がかかる。だが、Android Oでは、OSのうち、ハードウェアに近いドライバーやカーネル部分と、アプリなどに近いAPIやミドルウェアなどフレームワーク部分を分離したモジュール構造の設計「Project Treble」が採用されており、配布にかかる時間が短縮化される見込みだ。

田中 巧(編集部)

田中 巧(編集部)

FBの友人は4人のヒキコモリ系デジモノライター。バーチャルの特技は誤変換を多用したクソレス、リアルの特技は終電の乗り遅れでタイミングと頻度の両面で達人級。

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