極細ベゼルが目を引く「New Inspiron 27 7000フレームレスデスクトップ」

話題の「Ryzen」を試したいけど自作はしたくない! そんな人に最適なデルの高コスパ液晶一体型PC

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CPU業界で今もっとも注目されているAMDの「Ryzen」。用途によってはライバルのインテル製CPUよりも高性能でありながら、価格が安いことが高く評価されている。徐々にメーカー製パソコンへの採用もはじまっており、「Ryzenは試したいけれど、自作PCはちょっと……」という人でもRyzenパソコンを入手しやすい環境が整いつつある。今回はRyzenを積極的に採用しているデルの「New Inspiron 27 7000フレームレスデスクトップ」を使って、その実力をチェックしてみた。

CPUに「Ryzen 5 1400」(3.20GHz、最大3.40GHz)を搭載するデルのNew Inspiron 27 7000フレームレスデスクトップ。今回試した「プレミアム」モデルの直販価格は144,980円(税別、2017年8月14日時点)

3mmの極細ベゼルが目を引く27型の大画面モデル

デルの個人向けデスクトップPCは、バリエーションが豊富な「Inspiron」、高性能な「XPS」、ゲーミングPCの「ALIENWARE」の3つのシリーズがある。今回取り上げるNew Inspiron 27 7000フレームレスデスクトップは、Inspironシリーズの液晶一体型デスクトップPCだ。搭載するCPUの種類やストレージの構成、ディスプレイの解像度の違いにより、「プレミアム」「プラチナ」「スプレマシー・4K/VR」という3つのモデルが用意されている。今回は一番手ごろな価格のプレミアムを試用した。

New Inspiron 27 7000フレームレスデスクトップは、液晶一体型デスクトップPCとしては大きめの27型液晶ディスプレイを搭載する。外観で目を引くのが、極細の額縁(ベゼル)だ。左右と上辺は実測で約3mmしかない。ディスプレイ部分の非表示領域は実測で5mmほどなので、合わせると8mmほど。ベゼルが細いので、見た目がスッキリとしているのに加え、本体の幅や高さも抑えられている。

ディスプレイは下に約5度まで、上に約30度まで角度の調整が可能。残念ながら高さは変えられない。スタンドを含む奥行きは190.1mmで、奥行きの狭い机にも設置できそうだ。本体はダークグレーで落ち着いたカラーリング。実物は写真よりも、もう少しグレーに近い印象だ。画面が大きいので存在感はあるが、大きく感じさせないカラーとなっている。

実測3mmの極細ベゼル。「フレームレスデスクトップ」という製品名はここから付けられている

実測3mmの極細ベゼル。「フレームレスデスクトップ」という製品名はここから付けられている

ディスプレイは下に5度まで、上に30度まで角度を調整できる。高さの調整はできない

ディスプレイは下に5度まで、上に30度まで角度を調整できる。高さの調整はできない

「Ryzen」のパフォーマンスは?

New Inspiron 27 7000フレームレスデスクトップが搭載するRyzenは、新開発の「Zen」コアを採用し、マルチコア性能が高いのが魅力だ。複数のコアを並列で使う処理、たとえば動画のエンコードや3Dグラフィックスのレンダリングといった作業に強いと言われている。今回試したプレミアムは4コア/8スレッドの「Ryzen 5 1400」(3.20GHz、最大3.40GHz)を、プラチナとスプレマシー・4K/VRは8コア/16スレッドの「Ryzen 7 1700」(3.0GHz、最大3.70GHz)を搭載する。

プレミアムが搭載するRyzen 5 1400は、Ryzenシリーズの中ではミドルクラスの下、エントリークラスの上という位置付けだ。CPU以外のスペックは、グラフィックスがAMDの「Radeon RX560」(4GB GDDR5)、メモリーが8GB、ストレージが1TB HDD(7200回転)という仕様だ。

CPUの性能を測定するベンチマークプログラム「CINEBENCH R15」のスコアはマルチスレッドが686cb、シングルコアが131cbだった。比較対象としては最適ではないが、手元にあった「Core i7-7700プロセッサー」(3.60GHz、最大4.20GHz)を搭載したデスクトップPCでは、マルチスレッドが810cbだったので、Ryzen 5 1400がミドルクラスであることを考慮すると、悪くないスコアと言えるのではないだろうか。

CPUの性能を測定するCINEBENCH R15の結果

CPUの性能を測定するCINEBENCH R15の結果

パソコンの総合性能を測定する「PCMark8」(Home conventional)の結果。ストレージのHDDがスコアを下げていると考えられるが、日常使いには十分な性能であることがうかがえる

グラフィックス性能を測定するベンチマークプログラム「3DMark」の「Fire Strike」の結果は4759だった。ゲーミングPC向けのFire Strikeでこれだけスコアが出ていれば、国内メーカー製の3Dゲームはストレスなく遊べそうだ

ちなみに、プラチナとスプレマシー・4K/VRの2モデルの違いはストレージとグラフィックス。プラチナはストレージが128GB SSD(SATA)+1TB HDD、グラフィックスが「Radeon RX560」(4GB GDDR5)という構成だ。いっぽうのスプレマシー・4K/VRはストレージが256GB SSD(PCle NVMe)+1TB HDD、グラフィックスが「Radeon RX580」(8GB GDDR5)となる。

HDMI入力付きでディスプレイとしても利用可能

New Inspiron 27 7000フレームレスデスクトップは、デスクトップPCらしく、外部インターフェイスが充実している。本体左側面にUSB 3.1ポート、ヘッドホン出力、SDメモリーカードスロットという、利用頻度の高い外部インターフェイスを備えており、本体を動かさずに周辺機器との接続が可能だ。

背面には、HDIM入力、HDMI出力、USB 3.1ポート×3(1ポートは電源供給)、USB 2.0ポート×2、USB 3.1 Type-Cポート、オーディオ出力、有線LANポートなどを備える。液晶一体型デスクトップPCとしては外部インターフェイスは充実しているほうだ。スタンドにはケーブルを通す穴が開いており、ケーブルをすっきりまとめられる。

ポイントは、HDMI入力と出力を備えていること。HDMI入力を使って、ほかのパソコンやゲーム機と接続して、ディスプレイとして利用できるほか、HDMI出力を使って、デュアルディスプレイ環境を構築することも可能だ。今回試したプレミアムは、1920×1080のフルHD解像度のディスプレイだが、プラチナとスプレマシー・4K/VRは4K(3940×2160)ディスプレイなので、単体のディスプレイとしても使い勝手はよさそうだ。

背面はつや消しのダークグレー。実物は写真よりももう少し暗めのカラーリング。背面のインターフェイスは中心部に寄っている

左側面にUSB 3.1ポートとSDメモリーカードスロット、ヘッドホン出力を搭載。本体を動かさずに周辺機器と接続できる

スタンドには丸い穴が開いており、ケーブルをまとめられる

スタンドには丸い穴が開いており、ケーブルをまとめられる

ワイヤレスタイプのキーボードとマウスが付属する

ワイヤレスタイプのキーボードとマウスが付属する

まとめ 「Ryzen」のパフォーマンスを存分に味わいたいなら「プラチナ」モデルを選びたい

以上、New Inspiron 27 7000フレームレスデスクトップを詳しくチェックしてきた。Ryzenはメモリー選びが難しいという話を聞いたこともあるし、グラフィックスカードが必須になるなど、自作パソコンから離れて長い人(筆者)にはハードルが高い。Ryzenを試したいが、パソコンを自作したくない人にピッタリの液晶一体型デスクトップPCだ。今回試したプレミアムの直販価格は144,980円(税別、2017年8月14日時点)。8月14日時点では15%オフのクーポンが配布されており、割引後の価格は123,233円(税別)だ。激安ではないが、なかなか魅力的な価格となっている。Ryzenが気になる人にぜひチェックしてもらいたい。

なお、Ryzenのパフォーマンスを存分に味わいたいのであれば、8コア/16スレッドのRyzen 7 1700を搭載したプラチナを選ぶといいかもしれない。ディスプレイも4Kとなるので、ゲーム機やレコーダーなどを接続して使うのにも向いている。価格差は5万円ほどだが、ストレージもSSD+HDDとなるので、快適さもアップするはずだ。

三浦善弘(編集部)

三浦善弘(編集部)

パソコン関連を担当する双子の兄。守備範囲の広さ(浅いけど)が長所。最近、鉄道の魅力にハマりつつあります。

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2017.11.17 更新
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